アークナイツRTA参考資料「W姉貴のしっとり確率」ついでに「最強の伝説」トロフィーRTAの中途報告   作:W姉貴に負けたい人

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完全に悩み行き詰まったので初投稿です。


小話:自由な虜囚

「テレジア。何故だ?」

「理由は無いの。あなたと同じ」

「オマエたちは腹の内が見えるらしいな」

「何処でそれを?」

「さあ、何処だろうな」

 

「Gはさ」

「ん?」

「どうして私のことを敬ったりしないの?」

「生憎と敬虔なサルカズじゃないからな」

「違うわ。そういう意味じゃない。みんな、その……なんて言うのかしら。ちゃんとこう、王族って認識してるじゃない」

「ああ、なんだそんなことか。どうでもいい」

 

「……アンタは──魔王、なのか」

「そう言われるかもしれないし、そうでないかもしれない」

「答えてくれ」

「秘密」

「教えてくれ、オマエが選ばれたワケを」

「──選ばれた?」

 

「誰しも天より与えられるモノがある。それは凶運すら含めて。だがオレにはそれが見つからない。全て自力で掴み取ったモノばかりだ」

「きっとあなたには人の縁が与えられたのよ」

「人の縁? このオレに? 殺すしか能の無いヤツに、縁なんぞ何の意味も無い」

「どうしてそんな態度になるの? それは違うとかそういうのは当たり前。だってあなたにとっては、あの血塗られた道こそ救いなんだから。でも、どうして人の縁とかWのこととか言われると、そんなムキになって否定するの?」

 

「……言われてみりゃ、そうだな」

 

「オレも、わからない」

 

「ねえ。考えたことある? 自分がもし、平和に生きられたらって。Gという名でもなく、ジェヴォーダンの獣でもなく、ただ一人のサルカズとして」

「考えたこともない」

 

「オレは望まれて生まれたワケじゃない。ヤツらが欲しかった後継の臍の緒に絡まって出てきた存在だ。生まれた時から一人で、掴み取るしか方法が無い」

「そうじゃなくて。物は試しよ。想像してみて? 戦いとは完全に無縁で、隣には大切な人がいて、剣じゃなくてペンを握って、普通に暮らしている自分を──」

「テレジア」

「しなさい」

「……わかったよ」

 

見えたのは、何処かの学生をやってる自分。

隣にいるのは、コイツら。

バカみたいに笑い合って、くだらないことでふざけあって、そして──が側にいる。

 

……違う。

何故こんなものに、叶うならと思うのだ。

 

オレの始まりは簒奪と排除、破壊と殺戮だ。

そんな男がこんな風に生きられるはずなどない。作れるモノと言ったら死体と残骸だけ。

 

普通に生きている人間には、武器を作るよりも簡単に凝った料理を作れるし、殲滅の策を練るよりも簡単に明日の予定が立てられる。剣を振るよりもペンを握るのが得意で、爆弾を組み立てるよりも家を建てるのが得意だ。

人を殺すより人を助けて、隣人と会えば切っ先を向けるのではなく挨拶を交わす。

すべてオレには無縁なモノだ。

 

ならば今想像して、言葉に出来ぬ恋しさを感じるこの光景とはつまり、羨望なのだ。

願望ではない。断じて。

 

……捩じ伏せるまでだ。

オレの邪魔になるモノは全て。

一つ余さず、一切の例外も無く、文字通り、ありとあらゆる存在を。

 

「オレは悩まない。前に進む、進み続ける。最強の字を勝ち取るまで。だから──」

「無理にやめろとは言わないわ。ただ振り返るくらいのことはしないと──」

 

 

「オレは」

 

「あなたは」

 

 

自由/囚人




久しぶりに更新して千文字程度の番外編ってどういうことだ!?
と問い詰められそうですが真面目な話、原作確認して「こいつの出番ないじゃん」ってなって手が止まっていました。

本当に話が膨らまない。
元々わかっていて、それでもできると踏んで進んでいたのですが、見通しが甘かったとしか言いようがない。
完結までのルートと奴の存在感をアレコレ考えた末に前回はあんな話となってしまったのですが、この先が真っ二つに割れてしまっている。自分でもすごく困ってしまった。

しかし打ち切りにして逃げたくないし完結させるためにアンケート取って逃げ道潰します。
後書きにダラダラと言い訳並べるバカで申し訳ないです。

この男の末路は──

  • 人として生きたっていい
  • 《魔王》になる
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