色々とおかしいアインクラッドに召喚されたので、全力で生き残る事にします 作:カトポン
昔の戦闘中を見返したらこれを書きたくなったカトポンでございます。アスリート天下統一戦と超人サバイバル大戦は戦闘中とは思えないので見返す事はないでしょう。
それでは、第2話をどうぞ。
午後6時となり《はじまりの街》へ強制転移された。より詳しく言えば、黒鉄宮の近くにあるあの広場にだ。
俺以外にも多くの人が広場に居た。恐らく、アインクラッドに居る全ての者達が強制転移されるんだろう。
そして、このオープニングセレモニーだが正直、真面目に聞くつもりはさらさらない。今のうちに始まりの街を抜け出して、次の拠点である《ホルンカ》に向かいたい。
そうと決まれば、人の間をすり抜けて《はじまりの街》を抜け出そうとするが・・・
「出られねぇのかよ」
見えない障壁に邪魔されて広場から出る事が出来なかった。
こっちは早く《ホルンカ》に向かいたいんだよ。とっと広場から出させろと見えない障壁に悪戦苦闘していると
「レディース&ジェントルメン!ボーイズ&ガールズ」
突然、この世界には場違いな声が聞こえた気がした。
アレかな?さっきまでの狂ったようにやってたレベリングの疲労が取れなくて幻聴でも聞こえたのかな?
「これより、オープニングセレモニーを行います。今暫くお待ち下さい」
幻聴じゃないとしたら、もう色々とおかしい。
此処はアインクラッドじゃなくて、ネズミーリゾートだったか?
「皆様、アインクラッドへようこそ」
今度は女性の声が聞こえてくる。茅場さーん、居たら早く出てきてくださーい。なんか、勝手にオープニングセレモニーとかやってますよー。
「いきなり召喚されたと思うので、皆様困惑していると思いますので状況を説明したいと思います」
さらっと言ってるが、いきなり召喚と言っているのでナーヴギアを使ってフルダイブしている奴は誰も居ないって事なのか。
それって、原作キャラが誰も居ないなんて事に・・・嘘だろ!?誰がクリアさせるんだよ!
「此処はアインクラッド。100層からなる浮遊城でございます。皆様がいるのは最下層である第1走の主街区である《はじまりの街》です」
人の間を抜けながら女性の声を聞く。当初の予定では、もう《はじまりの町》をこっそり抜け出して、《ホルンカ》に向かっているのだが、障壁のせいで広場から出れないわ色々とおかしい事になっているわで結局、オープニングセレモニーを聞いている。
ただ、すぐに行動出来るよう、ホルンカ方面の出来るだけ人が少ない所に待機するが。
「皆様が、元の世界に戻る方法はただ一つ。100層に到達し、そこに居るボスを倒す事だけです」
周りはザワザワとしているが、俺としてはまぁ、そうだろうなと思っていたので騒いだりしない。
「そして、この世界で皆様の視界の左上に表示されているであろうHPが0になった瞬間、皆様は死にます」
「嘘だろ」とか「そんな馬鹿な」とかの声が聞こえてくる。
まぁ、いきなりアインクラッドに召喚されてHPが死にますとか言われたらそんな反応をするのも納得だ。俺も事前に知らなかったらそんな反応をするだろう。
「それでは、皆様100層目指して頑張ってください」
その言葉を最後に、女性の声が聞こえる事はなかった。
多くの者がパニックとなり、《はじまりの街》は騒然としていた。
俺は当初の予定通り、《はじまりの街》を出て《ホルンカ》へと向かう。同じクラスの奴等も召喚されている可能性は高いが、仲が良い訳じゃないので誘ったところで拒否されるどころか耳も傾けないだろう。そうじゃなかったら、スキルスロットにセットするスキルをもう少し迷うだろうし、なんなら1人でレベリングしようとか考えない。
「頼れるのは自分だけ・・・か・・・」
気を引き締めて、俺は《ホルンカ》へと走り出すのだった。
如何でしたか?
なんかもう凄い事になっています。茅場さんは出てこないSAOの小説とかここだけなんだろうな。
さて、次回は《ホルンカ》に向かうところからです。《ホルンカ》といえばあのクエストですし、次回は今回よりも少し長くなるのかな。
それでは、また次回お会いしましょう。
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Takuto LV.4
装備 スモールソード
スキルスロット 2
装備スキル 《片手直剣》17
《索敵》14