ハリー・ポッターと日ノ本の死神   作:シオンカシン

12 / 93

永遠の命、復活の為
その為なら
代償など気にはしない

代償など
下僕に負わせれば良いのだから






死神、森に行く。 探索と会敵

 

 

マクゴナガル曰く……前代未聞だという一年生の生徒四人による、深夜の徘徊。

 

その犯人の名は。

 

ハリー、ハーマイオニー、ネビル、マルフォイ。

 

その裏で、もう一人徘徊していた痴れ者がいる。

 

そう、刀原だ。

 

あの夜、刀原にはハグリッドとドラゴンにまつわるもう一つの疑問が出ていたが……夜も遅かったために追及はせず、ハグリッドの見送りもあってバレずに寮に戻った。

 

その時刀原は、ハリーのベッドを見ること無く眠りについた。

 

 

そして翌朝、大広間に来てみれば目も当てられない(このザマ感が否めない)ことになっていたのだ。

 

「なにがあった!?」

 

とりあえず二人の言い訳(事情)を聞いたのだった。

 

そして……。

 

「ばっかもーん!!」

 

その残念な理由*1を聞き、雷を落としたのだった。

 

 

 

150点という数字はかなり大きい。

 

その為、グリフィンドールだけではなくスリザリン以外の寮からも、責められることになった。

 

そして先程雷を落とした刀原とて……バレていないだけで犯行の片棒どころか犯行をしていたわけだが。

 

「クィディッチでハリーがスニッチを取って*2、ハーマイオニーが授業でガンガン答えれば150点以上は稼げる。集団で責め立てるのが騎士のやり方なのか?」

 

とりあえず刀原は彼らを庇うため、ギャーギャー喚くグリフィンドールの面々に対し、そう言い放った。*3

 

騒いでいた生徒はどうやら納得したらしく、途端に静かになった。

 

実際は、恐怖に駆られただけだが。

 

しかし……医務室から戻ってきたロンもフォローするが、二人の気力は回復しそうになかった。

 

だが間も無く始まった試験勉強により、半ば無理矢理に気力を入れる事になる。

 

そんな試験勉強の最中、ハリー達徘徊者4名の罰則が行われることになった。

 

『23:00、玄関ホール』

 

罰則の紙にはそれだけが書いてあった。

 

そして何をさせられるのか二人とネビルは、終始ビクビクしていた。

 

「とりあえず俺も同行する。当然、姿は隠す……見つからなかったとはいえ、俺もあの場にいたから他人事じゃないからな。それにこっそり聞いたところによると、ハグリッドと禁じられた森の見回りに行くらしいからな。尚更だ」

 

刀原は責任を感じていた為、二人にそう伝える。

 

それを聞いた二人は驚く。

 

「禁じられた森!?その話が本当なら危ないわよショウ。もしも何かあっても、あなたのことを助けられる人はいないのよ」

 

「そうだよ!折角罰則を受けずに済んだんだから」

 

「私達の為に、そんな事する必要はないわ。いくらあなたの実力が高いと言っても危険よ。」

 

特にハーマイオニーは心配みたいだった。

 

「大丈夫だ、ハグリッドには事前に伝える。それに、実は……鬼道や森林での訓練として、森には入ってるんだよ」

 

許可も貰ってる、と言えば二人はさらに驚く。

 

「それに入って分かったんだが、空気が妙に変だった。正直に言ってあの空気の場所に、いくらハグリッドの引率だとしても安心出来ない」

 

「空気が変?」

 

「どう言う事?」

 

「文字通りの意味なんだが…本来の空気じゃ無さそうって事だ。何と言うか…厳戒態勢って感じか?夜な夜な邪悪な奴が殺し回っている街、みたいな?」

 

「それこそハーマイオニーの言う通り危険なんじゃない?」

 

「そうよショウ、危険すぎるわ!」

 

「大丈夫だ、手札は何枚も持ってるから。それに森の異変と賢者の石が狙われてることが、無関係だとはどうしても思えない。俺は隠密行動するから自由に動けるし、遊撃役はいた方がいい」

 

きっぱりと言い切った刀原に、二人は説得の余地なしと諦めたようだ。

だが最後に「やはり危険になったら逃げてね」と刀原に念を入れて、その場は別れたのだった。

 

 

 

夜、ロンの悲痛な応援を寮で受けたハリーとハーマイオニーに、半ばおまけみたいになっているネビル、そして策士策にガッツリ溺れたマルフォイが玄関ホールにいる頃。

 

ハグリッドの小屋に刀原は居た。

 

責任者となるであろうハグリッドに一応、断りを入れる為だ。

 

「駄目だ、来ちゃなんねぇ!」

 

ハグリッドもハリーとハーマイオニー同様、刀原を説得しにかかるが…。

 

「ハリーに敵が居るのは明白だ。ここで襲われない保証は何処にも無い。有事の際にはハグリッドがみんなを逃し、俺が応戦する。この森で伊達に訓練してる訳じゃ無いしな」

 

「………分かった、お前さんを信じる。だがな、基本的には俺の側にいてくれ」

 

ハグリッドの説得は不首尾に終わったのだった。

 

 

 

 

 

よし、説得は完了した。

ハグリッドは渋々って感じだったがな。

 

さて…。

 

ピィーー

俺がハグリッドの小屋を出て笛を吹くと利口な隼、ライがやってくる。

 

ここ最近あまり構ってやれなかったから、ここぞとばかり甘えてくる。

 

よしよし、可愛い奴だ。

 

「俺達の上空を旋回し警戒してくれ。頼むぞライ」

 

俺がそう言うと、羽を数回バタつかせた後暗い夜空へと飛んでいく。

 

何かあったり発見した場合、ライを向かわせることはハグリッドにも伝えてある。

 

「お、もうすぐ来るな」

 

俺がハグリッドの小屋の屋根の上で待っていると、集団の足音と話し声が聞こえてくる。

 

どうやら管理人のフィルチがハリー、ハーマイオニー、そしてネビル、更にはマルフォイが連れ立ってやってきたようだった。

 

しかし、ネビルも可哀想に。

 

合言葉を忘れたのはドンマイとしか言えないが、こんなとこまで来させられるとは。

 

俺たちが出歩いてなきゃ、此処まで大事にもならなかったろうに。

 

あーあ、あんなにビクついて。

 

今度なんか奢ってやるか。

手段無いけど。

 

トントントン。

 

フィルチが小屋の扉をノックする。

 

「哀れな子供達だ」

 

そうだな。

ネビルがな。

 

二人は…まあいいとして。

 

マルフォイは…トンマと言うかおバカ様だな。

自分自身が捕まる可能性を、何故考えない?

 

密告者も規則を違反してりゃ、こうなることは明白。

捕まえたのがマクゴナガル教授なら、尚更のことだ。

 

やれやれ。

 

そうこうしているうちにフィルチが校舎に戻って行く。

 

さて、俺もそろそろ行くか。

 

俺がハグリッドの近くに飛び降りると、簡単な説明が始める。

 

ハリーとハーマイオニー、そして二人と同様にネビルにもある程度伝えた為か、三人はやっぱりと言った顔をしている。

 

だが、マルフォイにとっては想定外らしいな。

面白いほどの狼狽っぷりだ。

 

その後、往生際悪くマルフォイはぐちぐち言っていたが、結局言い含められて、一行は森へと入っていった。

 

それじゃ、俺も後に続いて行きますかね。

 

 

 

ハグリッドから離れるなと言われたし、三人が心配なので彼らと行動を共にする。

 

「今日は傷つけられたユニコーンを探してもらう。ほれ、これを見ろ」

 

突然ハグリッドが止まり、足元にある物を四人+一人に見せる。

ハグリッドの足元にあったのは銀色に光る粘着性の液体であった。

 

「水曜日にユニコーンの死体を見つけた。何者かがユニコーンを傷つけているんだ。これがそのユニコーンの血痕だ。今から傷ついたユニコーンを俺たちで探しに行くぞ」

 

ユニコーン……一角獣の名の通り、頭から一本の角がある白銀の美しい馬。

角は勿論、タテガミ、血に至るまで希少性が高い。

 

特に厄介なのがその血だ。

 

そのユニコーンを狙う…ますます怪しいな。

 

そして…コイツはやっぱり馬鹿だな。

 

「森に入るなんて…父上が知ったらただじゃ済まされないぞ」

 

などとビクビクしながら吐かしていたマルフォイも、ハグリッドの提案でネビルを組ませたところ、悪戯をしはじめた。

 

それを見たハグリッドは、ハリーをネビルの代わりにマルフォイと組ませた。

 

「ハリーについてってくれ」

 

ハグリッドが小声で言うのが聞こえる。

 

「任せてくれ」

 

俺も小声でそう答える。

 

ハグリッドは小さく、頼むと呟いた。

 

 

 

ハリー、マルフォイと暫く行動していると、再びユニコーンの血痕を発見する。

 

俺は木の枝に飛び乗り、ライを呼んだ。

 

「ハグリッドをここに連れて来てくれるかい?」

 

何処と無くキラキラした目で見てくるライに、そうお願いすると、任せてよ的な表情で再び夜空へ飛び立った。

 

ライを使者として派遣した俺は地面へと戻るが……そこにはユニコーンの血痕だけ。

 

あいつら…。

勝手に行きやがったな!*4

 

そしてその時、

「ぎゃああああああ!!助けてぇえええ!!」

と言う情け無い感じの悲鳴が聞こえる。

 

この声はマルフォイだ。

 

ってことは……やばい!

 

木の枝にもう一度乗り、枝へ枝へと飛んで移動する。

幸いなのは、ハリーとマルフォイの霊圧がまだ確認できる事だ。

 

直ぐにマルフォイとファングと、上下ですれ違う。

 

すると、枯れ葉の上を何かがマントを引きずりながら滑るような音が静かな森に響く。

 

音の主と思しきフードの奴は、足がすくんで動けないハリーにスーッと近づいている。

 

させるか!

 

ハリーの真後ろの木にからハリーとフードとの間に目掛け、最後のジャンプをする。

 

「ハリー!頭下にして、動くな!」

 

「!?」スッ

 

ハリーは俺の言葉で動ける様になったのか、頭を下げつつ後ろへと下がる*5

 

よし、射線が通った!

 

「破道の四『白雷』!」

 

 

フードの人間には惜しくも外れたが、大きく後退させることには成功する。

 

そして、そこに抜刀しながら着地する。

 

「大丈夫かハリー?」

 

「う、うん」

 

「よし。さて、そこまでにしてもらおうか?」

 

俺は斬魄刀を正眼に構えて相手に切っ先を向けつつ、注意深く観察する。

 

真っ黒のフード付きローブ。

口元らしき箇所が銀色に光っている。

微かに血の匂いもする。

 

奴の先にはおそらく事切れているユニコーン。

 

気配的には人間、ただし邪悪。

そして霊圧が入り混じっている。

その数は二つ。

 

特定が出来ない。

しかし此奴…。

 

「その口元…ユニコーンの血だな?馬鹿な事を。代償を知らん訳じゃあるまい?」

 

ユニコーンの血を飲んでる。

 

俺はそう問いただすが、フードは沈黙を決め込む。

 

「化け物のフリはやめなよ。人間だろ?何処の誰だか詳しくはわかんないけど…そう容易く俺の友人に手ぇ出せると思ったら大間違いだぞ」

 

威圧の為に、さらに霊圧を上げる。

フードの人間は俺の振る舞いに不快そうに震え、呪文を打つもりなのか手を伸ばそうとする。

 

「させねぇよ」

 

一気に接近し、斬魄刀を横薙ぎに振るう。

 

ガツンと鈍い音がする。

腕で防がれたのだ。

 

中々の反応速度だと思った。

 

浅打のままだと俺の斬魄刀は殺傷力に欠けるが…。

 

「当分、その腕は使えない筈だ」

 

骨を砕くぐらいは出来る。

 

 

 

フードの人間の右腕が力無くダラリと垂れる。

 

「降伏しなよ。時期に援軍も来る」

 

そう勧告するが応じる気配など無い。

 

まあ、当然といえば当然だが。

 

うーん、捕縛よりは……撃破したがいいな。

 

「君臨者よ 血肉の仮面…」

 

俺は詠唱を始める。

 

ここでの鬼道の運用は、まず試し打ちしてから実戦としたかったが……やむ終えないな。

 

「万象・羽搏き・ヒトの名を冠す者よ 」

 

フードの人間は慌てたかの様に行動し始める。

 

だが…。

 

「焦熱と争乱 海隔て逆巻き 南へと歩を進めよ」

 

もう遅い。

 

わざわざ完全詠唱したんだ、食らえ!

 

「破道の三十一『赤火砲』!」

 

「クッ!」

 

フードの人間が初めて呻き声の様な声を出す。

 

「うわっ!?」

 

爆風にびっくりしたのか、ハリーも声を出す。

 

そしてやがて煙が晴れるが、そこには誰もいない。

 

霊圧を探れば、急いで離れているのが分かる。

 

手応えはあった。

しかし逃げられた。

 

ハリーがいるし、追撃も出来ない。

 

「失態かもな…」

 

始解しなかった事を、俺は少しだけ後悔した。

 

 

 

フードの人間が去り、静かになる。

フーっと息を吐き斬魄刀を鞘に納めようとするが、新たな気配が向かって来た。

 

「チッ、ハリー!油断するな!」

 

俺がハリーに警告し再度構えた直後、林から馬の様な存在が現れた。

上半身は裸の男、下半身は馬の身体。

確か…。

 

「ケンタウロス…だったか?」

 

ケンタウロスだとしても、自分達の味方ということではない。

襲いかかって来てもすぐに対応できるよう身構える。

 

「落ち着きなさい勇敢なる人の子よ。私は君達の敵ではない」

 

 

そんな俺に向けて、ケンタウロスのゆったりとして落ち着いた声が聞こえてくる。

 

その言葉を間に受けるつもりは無いが、ケンタウロスが取り敢えず襲うつもりが無いことは……何と無く確認出来た。

 

俺はゆっくりと斬魄刀を鞘に納める。

 

しかし未だ警戒を解いてない事をアピールする為に、斬魄刀に手を掛けたまま対峙する。

 

その様子を見たケンタウロスは微笑みを浮かべる。

 

「警戒心の強い子だ。いや、彼を守るためからか」

 

「まあな」

 

背後で今の状況に頭が追いついておらず、呆然としているハリーをケンタウロスは見やる。

そしてすぐに俺に視線を合わし、自身の胸に手を当てて敬意を示す。

 

「勇敢なる人の子よ、私の名はフィレンツェ。あの邪悪な存在より君達を守る為に馳せ参じた」

 

 

 

 

フィレンツェに挨拶された後、ファングの鳴き声が聞こえライがやって来る。

 

ファングを連れたハグリッド達がやって来たか。

ファング…ただ逃げだした負け犬ではなかったようだな。

 

さてと、直ぐに離れなきゃな。

 

「馳せ参じたはいいが、必要なかったかな?」

 

「いやそんなことはない、フィレンツェ…だったな。俺はハグリッド達に姿を見せられない。だからここを離れなくては。ハリーを託してもいいか?」

 

俺が聞けばフィレンツェは微笑みながら答える。

 

「ああ任せてくれ、我が名に誓って彼を守ろう」

 

ケンタウロスが自らの名を賭けるなら安心出来るか。

 

「良かった、それでは頼む。んじゃハリー、フィレンツェと一緒にハグリッドと合流してくれ。おそらく彼と一緒なら大丈夫だ」

 

「…分かった。ショウも気をつけてね」

 

「ああ」

 

「待ってくれ、勇敢なる人の子よ。君の名を聞きたい」

 

「グリフィンドール寮生、刀原将平。こちら(英国)だとショーヘイ・トーハラだ」

 

「ありがとう、トーハラ。幸運を」

 

「こちらこそだ。では、失礼する」

 

フィレンツェとハリーに一旦別れを告げ、霊圧遮断外套を羽織り直し、姿を消す。

 

直後、ハグリッド達がやって来た。

 

結構際どいタイミングだったな。

 

ハグリッド達はハリーを心配したのだが、ひとまず無事な様子に安堵していた。

 

……マルフォイだけは残念そうだったが。

 

ハグリッドはフィレンツェに礼を言う。

 

その気安い様子から、二人が旧知の仲であることが何となく伺えた。

 

フィレンツェは最後、ハリーにまた会おうと告げて森の奥へと去っていく。

 

そして、そこで今日はもう終わりだとハグリッドが告げ、そのままハグリッドが四人を森の外へと先導する。

 

俺もそれに続いて森を出たのだった。

 

 

 

 

 

グリフィンドール寮に着くとロンが談話室で待ってくれていた。

 

ネビルは疲労困憊の様子で、そのままベッドへと行った。

そして、森から固く口を閉ざしていたハリーが漸く口を開く。

 

「ショウ…いる…よね?」

 

「ああ」

 

ネビルが完全にベッドに向かったことを確認し、俺は姿を現す。

 

「ショウ、あの時ちゃんとお礼を言ってなかった。本当に有難う。君のおかげで助かったよ」

 

「いやいや、礼には及ばないよ」

 

実際には捕縛も討伐も出来なかった。

判断ミスだな。

奴の正体は、察しが付くんだが…。

 

「何があったの?」

 

唯一参加して無いロンが聞いてくる。

 

「私達、傷ついたユニコーンを探していたの。そしたらハリーが何かに襲われたの」

 

「襲われた!?」

 

「うん、でも無事だよ。ショウに助けてもらったから。ショウ、あれは何だったの?」

 

「…ある意味、怪物の人間だよ」

 

「怪物?」

 

「ああ。ハリー、奴の口元を見たか?」

 

「うん見たよ、銀色に光ってた。あれ、ハグリッドが見せてくれた奴だった…」

 

「……本で読んだわ、ユニコーンは純粋な動物。殺す事は、大きな罪になる」

 

お、流石だな。

 

「正解だハーマイオニー。だから怪物ってのが当てはまる。だけど何で罪になると思う?」

 

「何でかって?」

 

「あ!ショウ…さっき森で言ってたよね?「馬鹿な事を。代償を知らん訳じゃあるまい?」って」

 

「ああ、確かに言ったなハリー」

 

「わかった!ユニコーンの血には何か特別な力があるのね?そしてその力には代償がある」

 

「完璧だハーマイオニー。ユニコーンの血には延命効果がある」

 

「でも、代償があるって…」

 

「ああそうだ。ユニコーンの血は表裏一体、その血が唇に触れた瞬間から其奴は呪われる。生きながら死ぬような呪いが、永遠にな」

 

「どうしてそんなに詳しいの?」

 

「調べた。俺の両親は敵によってとんでもない呪いに侵されてしまったんだ。その呪いがユニコーンの呪いかどうか確かめる為にな」

 

「そうなんだ…」

 

まあ、違かったが。

 

「その話は長くなるからまた今度にしよう」

 

話が逸れるからな。

 

 

 

「さて、三人とも。この学校には今、何がある?」

 

「「「賢者の石………」」」

 

「そう、賢者の石さえ手に入ればユニコーンは必要無くなる。だが、そこまでして誰が生き永らえたいと思う?」

 

そんな奴、英国じゃ一人だろう。

 

「もしかして……ヴォルデモート」

 

ほぉ、名前を言ってはいけないとか言ってたから、全員言わないと思っていたが、流石はハリーだな。

ロンはすごく動揺したが。

 

「おそらく…いや、十中八九そうだろうな」

 

「で、でも例のあの人は死んだって…」

 

「違うな、ロン。正確には『倒された』だよ。英国魔法省の見解は知らないが、日本魔法省の見解なら未確認、未確定。現状は行方不明。となっている」

 

だって()()()()()、だもんな。

 

「じゃあ、例のあの人があの森にいるって事?」

 

「うん、だけど弱ってて、そしてユニコーンの血で生き永らえてるんだ。スネイプが賢者の石を狙っていたのは自分の為じゃなくて、ヴォルデモートの為なんだ」

 

いやだからハリー、スネイプ教授とは限らないと…。

 

「そして石を手に入れたら、復活するんだ…」

 

……もういいよそれで。

 

「でも復活したらあの人は君の事を…殺す気だと思う?」

 

愚問だなロン。

 

「多分チャンスがあれば、今夜殺す気だったと思う。ショウが前言ったように」

 

「ああ、あわよくばって言ってたわね」

 

「確かに言ったな」

 

とにかく気をつけないといけない。

その日の結論はそれでお終いとなり、三人ともベッドに行くのだった。

 

 

 

 

俺は暖炉の前で静かに考えをまとめる。

あの霊圧は何処かで感じたことがある…。

 

特にあの禍々しい霊圧…一体何処で?

 

しかし、入り混じっている影響で分からなかった。

 

 

 

 

 

*1
透明マントを被り忘れる

*2
スニッチは150点

*3
その時()()()()()()霊圧を解放した

*4
姿が見えないので、勝手も何もない

*5
正確には尻餅を突きながら





いくら主人公といえど霊圧で区別するにはまだまだ経験不足ですね。

感想、考察ありがとうございます。
そしてお待ちしています。

次回はいよいよ
賢者の石を死守せよ
次回も楽しみに

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。