ハリー・ポッターと日ノ本の死神   作:シオンカシン

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再度鍛え上げよう
友を守れるように









死神と秘密の部屋編『毒蛇の王』
死神、日本にて。 二学年に向けて


 

 

《親愛なるハリーへ

 

元気にしていますか?

ダーズリー家にいじめられてませんか?

 

おそらくこの手紙を君に渡さないようにすると思うので、確実に届くように魔術を込めときます*1

 

瀞霊廷は日本の京都にあるんですが、京都はムシムシしてすごく暑いです。

英国の夏は涼しいと聞くので、羨ましいです*2

 

宿題は終わりましたか?

僕は師匠達に急かされたので、終わりました。

 

今年度もホグワーツに行きます。

返信の手紙が書けるようになったらそちらの近況を教えてくださいね。

 

それでは良い夏を。

 

 

君の友人 刀原将平》

 

 

ーーーーーーー

 

 

英国から帰国し、瀞霊廷の邸宅に着く。

荷を解き終わるが一息つく間もなく。

 

「帰ってきたか、将平や」

「夜姉…」

 

縁側から音もなく客人がやって来る。

やって来たのは四楓院夜一。

 

護廷十三隊二番隊隊長で両親の友人でもある。

 

「帰ってきたばかりですまんがの、総隊長達が呼んでおる。例の件についてじゃ」

 

「……賢者の石に関する件ですね。……なんでじりじり向かってくるんですか?」

 

「いや、だって…」

「だって?」

 

「一年間じゃぞ!一年間も可愛い息子を可愛がれなかったんじゃぞ!」

 

「僕は別に息子じゃ…「息子も同然じゃ!」

 

「分りましたよ」

「うむ、さて、良く帰って来たの~」

 

夜一はそう言って刀原に抱き着き、頭を撫でる。

 

「……はいはい、それじゃあ行きますか。重じい達が待ってるはずでしょ?」

 

黒猫みたいという台詞を言うのを必死にこらえ、刀原は待っているであろう人たちの事を言う。

 

「……そうじゃの」

 

夜一はどことなく嫌そうにしながら刀原と共に家を出た。

 

 

 

 

隊首会という訳でもないのに護廷十三隊の隊長達が一番隊隊舎に集まる。

 

集まった隊長は全員、刀原に所縁のある(師匠兼保護者)達だった。

 

本来ならば右が偶数、左が奇数に並ぶのだが、偶数が偶然にも多い為*3、並び方は適当だった。

 

正面に護廷十三隊の総隊長兼一番隊隊長山本元柳斎重國が鎮座している。

 

「英国での一件は既に聞き及んでおる。まずは大儀じゃった。そして、お帰り、将平や」

 

「ありがとうございます。そして…ただいま戻りました」

 

元柳斎の言葉に刀原は答える。

 

「将平君、賢者の石はどうなりましたか?」

 

そう聞いてきたのは四番隊隊長の卯ノ花烈。

刀原に剣術や回道を教えている人物だ

 

「ダンブルドア校長曰くフラメル氏と協議した結果、石を砕いたとのことですが真偽のほどは…」

 

刀原はダンブルドアはハリーや自身に対して

「石は砕いてしもうたのじゃ」

と言っていたのを思い出す。

 

「まあ。あの人は秘密だらけですから」

 

「そうなのかい?」

 

卯ノ花のダンブルドアに対する評価を聞き、八番隊隊長の京楽春水が聞く。

 

「ええ、だから彼を英国に行かせることに難色を示したのですよ」

 

京楽の疑問に卯ノ花は肯定で返す。

 

「元柳斎先生や卯ノ花隊長が嫌がった理由はそうだったのか……」

 

十三番隊隊長の浮竹十四郎が納得する。

 

「孫可愛さだけじゃなかったんだねぇ」

 

京楽は元柳斎や卯ノ花が殊の外刀原を溺愛していることを茶化す。

 

「当然じゃわい」

「当然ですとも」

 

 

 

 

話はダンブルドアが日本から来る留学生を生き残った男の子、ハリーと結び付け、彼を巡る戦いに巻き込むつもりだったと告白したことに移る。

 

日本側の実力者をあわよくば(刀原将平を巻き込もう)とは思っておった。じゃと?/だと?/ですって?/だって?/と?」

 

目の前にいるの師匠兼保護者達の目の色が変わる。

 

「ええ、ポッター少年を英雄へ仕立て上げるつもりだとも」

 

俺はハリーの事も言うが、

「そんなこと、どうでもよいわ」

「そんなこと、どうでもよい」

「そんなこと、どうでもよろしい」

「そんなこと、どうでもいいよ」

「そんなこと、どうでもいいっす」

「そんなこと、どうでもいいぞ」

「ああ、はい……」

 

彼らにはどうでもいいらしい。

 

哀れ、ハリー。

強く生きてくれ。

 

「やっぱり、英国に行くのはもういいんじゃない?賢者の石をめぐる攻防が行われたし、例の…ヴォルデモート…だっけ?そいつも生きてたしねぇ」

 

「ああ、いくら彼が優秀だからといってもな…」

 

京楽兄や浮竹兄が来年度の英国行きに反対する。

 

「ですが、彼が書いて持ってきた資料は、日本魔法界の更なる発展に必ず役立つっすよ」

 

本を持ち出す訳にもいかないので大量に書いた西洋魔法や魔法動物、魔法薬学の資料*4

先ほど喜助兄に渡したが、もう見たらしい。

 

「流石ですね」

「全くじゃな」

 

ありがとうございます、やち姉、夜姉。

誉めて貰えるのは素直に嬉しい。

 

「じゃが、それくらいなら、他の生徒でも可能ではないかの?将平は次期隊長としても、護廷十三隊に必要で貴重な戦力じゃ。もしもの事あらばどうする?」

 

「確かにそうだよ喜助君」

 

重じいや京楽兄に詰められる喜助兄。

 

「いやー、確かにそうなんすけど……」

 

喜助兄はそこまで言い、目の色が本気(マジ)になる。

 

「資料の密度がすごいんす。おそらくこれクラスの資料を作れる生徒は、そう何人もいないっす」

 

いやーそんなことないっすよ喜助兄。

 

「彼奴*5の評価をアテにするなら、彼の他には…日番谷、雀部、雛森ってとこぐらいっすかね?」

 

まあ確かに、そうかもなぁ。

 

「それに、そんなに危ない場所だとしたら、そこらへんの生徒は派遣出来ないっす。彼は理由もさることながら、総合的な実力が評価された結果っすからね…」

 

「これほどの適任者も居らんというわけか、喜助」

 

そんなことないよ、夜姉。

 

「ふむ…将平や」

 

「何だい重じい?」

 

「お主はどうしたい?」

 

俺か…。

 

「僕は英国へまた行く気満々ですよ?ハリーに行くって言っちゃったし。何より心配だし。まだホグワーツの図書室制覇してないし」

 

「…やっぱりかー」

「…やはりそう来ますよね」

 

俺の答えに納得する素振りをする京楽兄とやち姉。

夜姉は嫌そうな顔だったが。

 

 

「決まりじゃな」

 

ドン!

重じいが頷き、杖を突く。

 

「聞いての通りじゃ。それならばさせたいように、そうするべきじゃ」

 

「…総隊長、いいのか?」

 

夜姉は再度重じいに聞く。

 

「無論じゃ」

 

重じいが問答無用とばかりに切り捨てる。

 

「さて将平や?お主の安全の為に幾つかの制限を解除しよう」

 

おおっ!

それはありがたいです。

 

「貴方の事です。どうせこっそり六十番台の鬼道を使用しましたよね?」

 

流石はやち姉。

完璧にバレてる。

何でわかったんだ?

 

「お見通しです。もっと精進が必要ですね」

 

しかも読まれた。

 

「……はい、トロール戦の際に雷吼炮を」

 

俺は大人しく白状する。

 

「トロールっていうのは、雷吼炮を使わないと駄目な相手だったのかい?」

 

京楽兄がちょっと驚いた様子で聞いてくる。

 

「決着を早める為に使いました。倒し切れませんでしたが…京楽兄だったら多分やり切れたと思いますよ?」

 

「さあて、そう上手く行くといいんだけどねぇ」

 

京楽兄はそう言いながら、日頃から被っている編笠を深く被る。

いや、貴方なら簡単だって。

 

と言うか、この中でトロールに苦戦する人いるか?

 

居るわけないだろ。

多分全員余裕綽々で倒すんだろうなぁ。

 

「んんっ!話を戻すぞ」

 

重じいが咳払いしながら言う。

 

「また強敵と対峙するやも知れん。そこで…将平や。お主が使える鬼道の全面使用を許可する!」

 

おおっ!

これでさほど苦戦せずに済む。

 

「さらに!お主の始解の使用を許可する!」

 

何と!

 

「よろしいのですか、総隊長?」

 

やち姉が心配そうに聞いてくる。

 

「構わんじゃろ」

 

重じいは意に返さず言う。

 

「将平や。何度も言うておるが、お主の斬魄刀の能力はかなり難しく、危険じゃ。使用には最大限の考慮をせよ。特に周囲をな」

 

「勿論です、重じい!」

「うむうむ」*6

 

 

 

 

 

「それとな。ダンブルドアにはきつく言うておく」

「あ、はい」

 

俺はダンブルドア校長に心の中で合掌した。

 

 

 

 

 

 

師匠兼保護者達の面談を終え、俺は修行で忙しくなる前に行くべき場所に行く。

 

来たのは四番隊の特別救護室。

病室の名札を見ず、ノックは一応して入る。

 

「ただいま、英国から帰って来ました」

 

病室のベットで横たわっている二人から、お帰りの言葉はない。

相変わらず眠ったままだ。

だけど、まだ生きている。

 

「残ってる時間は、そう長く無いかも知れません」

 

後ろから声がする。

四番隊の虎徹勇音副隊長だ。

 

ここには幼い頃から通っている為、顔見知りだ。

 

「勇音さん…そうなんですか?」

 

「ええ」

 

俺が聞き返せば勇音さんはそう答える。

 

「あ、言いそびれちゃいましたね。将平君、お帰りなさい」

 

「あ、ただいまです。まあ、また行くんですが」

 

「手掛かりは、何か掴めましたか?」

 

「…いいえ」

 

「そう、ですか」

 

「父と母を、よろしくお願いします」

 

「任せて下さい」

 

勇音さんが病室を出た後も、俺は両親の側にいた。

両親の手を握り締めれば、僅か、ほんの僅かだが握り返してくれた。

 

「英国に行く前にもう一度来るね」

 

俺がそう言えば、頷いた気がした。

 

 

 

 

翌日、俺は再び四番隊の隊舎にいた。

 

「さて、時間は長いようで短いです。まずは私から修行を開始しましょう」

 

そう、妙に生き生きとした感じで言うのは四番隊の隊長、卯ノ花烈姉。

いや卯ノ花八千流姉だ。

 

「…やち姉、隊長のお仕事は?」

 

普段は烈姉だが誰もいない為、やち姉呼びだ。

 

「勇音に任せてますので、安心なさい」

 

ごめんなさい勇音さん。

 

「謝る必要は有りませんよ。勇音に言ったら「弟分の為ならしょうがないですね」と言ってました」

 

俺はいつから勇音さんの弟分になったのだろう。

まさか、幼い頃に頭を撫でてくれたり、お菓子をくれたりしてくれたのはそう言う…。

 

まあ、いいや。

 

「それじゃあ、遠慮なく、また胸を借ります」

 

俺は全く遠慮せず霊圧を高める。

 

「ふふっ構いません。さあ、かかって来なさい!」

 

やち姉が普段は三つ編みで巻いてある髪を解く。

 

ほ、本気だ…。

この状態のやち姉相手に遠慮なんか出来るか!

 

 

 

 

「一番手は彼奴に譲ったがの、真の師匠たる儂が久方ぶりに手ほどきをしよう」

 

翌日、一番隊の隊舎にて、重じいと修行する。

昨日のやち姉と同様、妙に生き生きとしている。

 

「重じい、一応聞くけど仕事は?」

 

「ん?そんな物は気にするで無い」

 

ごめんなさい雀部副隊長。

いや、あの人なら喜んで引き受けるか。

 

「第一、孫に鍛錬をつけて何が悪い」

 

孫じゃ無いと言う突っ込みはもうしない。

 

「では、行くぞ」

 

重じいはそう言うと紅蓮の炎の出すかの様に霊圧を解放して……。

あ、違う。

 

この炎、流刃若火だ。

 

英国行きの最終試験の時の様に出さないで欲しい。

 

「何で始解するの!?」

「問答無用!」

 

「ええ!?」

 

流刃若火に対してまともに相手出来るか!

とりあえず始解して立ち向かった。

 

 

 

 

「それで焼き焦げ気味なんだ」

 

「笑い事じゃないですよ!京楽兄!」

 

翌日、何とか黒焦げにならなかった俺は八番隊隊舎……ではなく俺の邸宅にいた。

 

「ところで…京楽兄?」

 

「ん?なんだい?」

 

「昼からお酒飲んで良いんですか?…お仕事は?」

 

京楽兄は昼間なのに飲んでいた。

 

「……大丈夫さ、別にいいんじゃないの」

 

「絶対に駄目でしょ」

 

この人…サボったな。

 

「山じいも卯ノ花隊長も、久方振りの君とのイチャイチャだ。舞い上がっちゃったんでしょ」

 

京楽兄は話題をサラリと変える。

 

「舞い上がったから流刃若火は駄目だと思います」

 

剣八モードもな。

死ぬかと思ったぞ。

 

「確かにびっくりしたよ」

 

京楽兄は笑いながら言う。

 

多くの見物人も来たしね。

そして京楽兄のお迎えも来た。

 

「隊長、見つけましたよ!」

 

「あ、七緒ちゃん」

 

京楽兄、年貢の納め時である。

 

「すみません、伊勢副隊長…」

 

やって来たのは伊勢七緒副隊長だった。

 

「ああ、将平君が謝る事は有りません。悪いのは」

 

伊勢副隊長は京楽兄をキッと見る。

 

「七緒ちゃーん、何でここがわかったの?」

 

京楽兄は悪気も見せない。

 

「将平君が英国から戻ってきているのは伺っていました。昨日と一昨日は大人しく仕事をしていたのに、今日になって居なくなったということは…」

 

「彼の元に居ると…正解だ。流石七緒ちゃーん」

 

「からかわないで下さい。さあ、行きますよ。仕事が残っているんですから!」

 

そう言うと伊勢副隊長は京楽兄の襟首を掴む。

 

「ああー、折角の団欒が…」

 

「全くもう、失礼しますね将平君」

 

「あ、お手柔らかに…」

 

俺の慈悲が効くことを祈ろう。

将平くーんと言ってる京楽兄に手を振って見送った。

 

 

 

 

「はっはっは!彼奴もお間抜けよの〜」

 

そう言い放つのは夜姉。

朝っぱらからやって来て、俺が作った朝飯を平らげた人でもある。

 

「あの、夜姉?みんなに聞いてるんですが…お仕事はどうしたんですか?」

 

やち姉に山じいに京楽兄。

何故か仕事を放っぽり出してやって来る。

 

「ん?ああ、砕蜂に任せた。「お任せ下さい。夜一様!」と言って張り切っておったわ」

 

ああー、砕蜂さん。

騙されてるって。

 

俺は空を仰ぐ。

 

「まあいいじゃろ、そんなことは。それよりも…」

 

ふと霊圧を上げる夜姉。

 

「お主が英国で鈍ってないか、確かめるとしよう」

 

その言葉に誘われ、俺も構える。

 

「白打と瞬歩のみ、だよね」

 

俺も言葉にニッコリと返す夜姉。

 

「応とも、では…行くぞ!」

 

 

 

 

「それは大変でしたね〜」

「全くです。あ、これ、追加の資料です」

「おお、ありがたいっす〜」

 

翌日、俺は喜助兄の元で先日渡した資料の注釈を書く為、十二番隊を訪れた。

今までの師匠とは違い、真面目に仕事をしていた喜助兄に俺は内心驚愕していた。

 

「真面目にやんないとひよ理サンに怒られるんす。君と遊ぶ時間も欲しいっすから」

 

喜助兄曰くこんな理由らしい。

まあ確かに、コテコテの関西弁で喋る猿柿副隊長が怒ったら怖そうなのは否めない。

 

その日は半分ほど喜助兄の仕事で潰れ、もう半分は英国魔法界の事で話の花を咲かせたのだった。

 

 

 

 

 

交友関係の話もしよう。

マホウトコロの友人達のことだ。

 

日番谷、雀部、雛森の話だ。

 

ホグワーツ同様、マホウトコロが夏季休暇に入ったのに合わせ、死神の子供達も瀞霊廷に戻ってくる。

 

三人いる親友達のうち雀部は、祖父であり一番隊の雀部長次郎忠息副隊長の元に帰る。

 

日番谷と雛森はマホウトコロの校長に師事している影響もあって、通年ならマホウトコロに残る。

 

だが、俺が英国に行っていた為ずっと会えなかった事もあり、二人は俺の邸宅にやって来ていた。

 

この二人は俺と雀部の様に幼馴染みで…。

 

「シロちゃん」

「何だ雛森」

 

お互い両思いだが…。

 

「ねえ将平君、シロちゃんのこと何だけど…」

「なあ刀原、雛森のこと何だけどよ…」

 

すなおになれない奴らだ。

 

後三年で十三隊に入るんだから。

どうせ雛森も一緒の隊に入るんだろ。

 

こっちは毎回角砂糖みたいな甘い話を聞くんだぞ。

早く付き合え、そして幸せになれ。

 

 

 

 

もう一人の友人、雀部との出会いは単純だった。

 

5歳ぐらいの時だったな。

ある日重じいの元に行った時に、お世話になってる雀部副隊長と一緒にいた少女がそうだった。

 

「私の孫娘だ。よろしく頼む」

 

と雀部副隊長に紹介されたのだ。

 

「よろしく!」

「…よろしく」

 

今でもそうだが天真爛漫で容姿端麗な奴で、当時修行ばかりだった俺をよく連れ出してくれた。

 

どちらかと言うと腐れ縁的な感じがするが、俺が英国に行くまで殆ど一緒に過ごした。

 

 

そんな彼女だが、なんか様子が変だった。

 

二人がやって来る数日前、重じいの所に行った時に会っていたのだが…。

 

「お帰り!」

 

と言ってダッシュで抱きついて来たときは、なんだどうしたと思ったぞ。

 

「マホウトコロでなんかあったか?」

 

と実際に聞いたら特にないと言ってきた。

全くなんなんだろうか?

 

「雀部?お前が英国に行った二ヶ月くらい、元気なかったな」

 

とは日番谷の証言だ。

 

「間違っても、彼氏出来た?とか言わないでね」

 

とは雛森の忠告だ。

 

彼氏?

そんな存在、あの雀部副隊長が許すとは思えないがな。

 

そんな雀部も、日番谷と雛森が家にいると分かったらすぐ荷物を持ってやって来た。

とりあえずこの夏はこの三人と過ごすことにした。

 

 

師匠も、ちょくちょくやって来ては*7俺や雀部が作った料理を食べたり、修行を付けてくれたりする。

 

狗村隊長や朽木隊長も時折顔を見せてくれる。

親友と共に過ごすこの夏は、実に有意義な物になった。

 

 

だが。

楽しかった夏も終わり、英国に行く日が来る。

 

後ろ髪を盛大に引っ張って来る師匠や、親友達をなんとか振り払う。

 

日本土産よし。

物品類よし。

 

よし、それじゃ行きますか。

 

「「行ってらっしゃい!」」

 

「「気をつけるんだぞ」」

 

「行ってきます!」

 

皆の声を背に、俺は日本を旅立った。

 

 

 

飛行機はあっという間に空へ行く。

 

刀原のホグワーツ二年目が始まる。

 

後に、ちょっと後悔することを知らないで。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*1
手紙を見た瞬間、渡す使命に駆られる

*2
夏のロンドンの平均最高気温は23.2℃

*3
一以外は二・四・八・十二・十三。

三・五・十は隊長不在

*4
刀原は合間を抜っては、持ち帰る資料を精査し纏めていた

*5
マホウトコロの校長の事

*6
完全に孫に対する反応だった

*7
頻度たかめ






雀部副隊長の孫娘はオリキャラとなります。
それと死神陣営が本格介入するのは大分先です。

感想、考察、ご意見ありがとうございます。
そしてお待ちしております。
とっても励みになります。

では次回は
空飛ぶ車 屋敷しもべ
次回も楽しみに


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