プロローグ
我々が住む日本とは少しずれた日本……。
『日本魔法界』
魔法界の名の通り、生き行く人々は全員が魔法使いだ。
そんな魔法使いの学校『マホウトコロ』
その一角の剣道場で一人、日本刀を振る少年。
普通なら時代錯誤だと思われるが、ここは魔法界、それが当たり前だ。
ある程度振り終わった後、少年は呼吸を整えて刃禅と呼ばれる行いを始める。
これも彼ら魔法使いや死神達からすれば、鍛練として当然の行いだ。
深く、深く集中し刀と一体となる。
そして刀と触れ合い、対話を行う。
そうすれば刀…斬魄刀はそれに答え、始解という斬魄刀の能力解放を行える。
故に斬魄刀との対話…刃禅は重要視されるのだ。
そんな彼の名前は、刀原将平
現在彼は13歳、マホウトコロ3年生である。
刀原が刃禅を終え小休止していると、剣道場の入口から3人の人が来た。
3人とも刀原の知り合いで、うち二人は彼の師匠だった。
師匠ではない人…このマホウトコロの校長を勤める男は、彼にかねてから伝えていた話の決着を話しに来たのだった。
その話しの内容とは…。
「つまり、僕が英国のホグワーツへの留学生に選ばれたのですか?」
英国にある魔法学校『ホグワーツ』への留学話であった。
「そうだ、君は走拳斬鬼共に高いレベルに達しているし、素晴らしい事に天才達が集まったこの学年でも頭一つ抜けている。まあ、師匠が師匠だから当然と言えば当然なのだがね…」
男は師匠として刀原を鍛えた二人を見ながら苦笑する。
一人は杖を突いて、長いひげを生やした老人。
もう一人は長い黒髪をからだの前で三つ編みにしている女性。
日本魔法界では知らない者は居ないといわれる人達だ。
そんな二人は「流石は我が弟子」「当然ですね」と言わんばかりに頷く。
事実、刀原は史上最年少の斬魄刀の始解解放を行った実績が有った。
男は話しを戻す。
「お二人は君の英国行きは反対なさっていた……。だが……まあ、可愛い子には旅をさせよの諺が有るように、最終的には賛同を頂いた。後は君の意思次第だよ?」
刀原は二人が自分を孫や息子の様に思っている事に気づいていたが…
「無論行きます。本格的な西洋魔法を学ぶ貴重な機会ですし、更なるレベルアップのチャンスです。」
「そうか、分かった。ならこのまま話しを通すよ。向こうは確か新学期が9月1日だったから8月30日には身支度を済ます様にね。」
「了解しました。」
男は話しを済ますとその場から去った。
老人は言う。
「英国では原則、浅打で過ごす様にせよ。始解はいざというときにのみ使用せよ。」
「了解です。」
「大丈夫だとは思うがしっかりするのじゃぞ。何かあれば早急に知らせよ。よいな?」
「分かった」
「うむ」
「向こうに行くまでまだ一月ほどあります。それまでに再度鍛え上げましょう」
何があってもいいように。
と笑顔を作りながら女性は言う。
数年前まで英国は "名前を言ってはいけない例のあの人" とかいう闇の魔法使い『ヴォルデモート』とその愉快な仲間達『デスイーター』が跳梁跋扈していた。
そんな闇の魔法使いは "生き残った男の子" とやらによって "倒された" とのこと。
しかし日本魔法省曰く、実際は遺体もなく所詮は "行方不明" なので、向こうに行ったらちゃっかり復活していたとか、復活希望の仲間達による工作があったなど……不測の事態があってもいいように再度鍛え上げたほうがいいというのだ。
だが刀原は気付いた。
今のうちにかまって上げたいのだろうと。
二人の過保護な厳しい師匠に彼は苦笑する。
そしてこうも思う。
向こうでもいい友人が作れるように…と。
ハリー・ポッターとBLEACHのクロスオーバー作品となります。
尚、BLEACHのキャラはゲスト程度と思って下さい。
頑張って、途中で投げ出さずに、書いていきますので
感想等お待ちします。
ではよろしくお願いいたします。