ハリー・ポッターと日ノ本の死神   作:シオンカシン

46 / 93



斯くて、杖は抜かれた

無能な者を引き摺って

策謀する外を背に

勇気ある者達

闇の帳りを迎え撃て。





死神と不死鳥の騎士団編『美しき雷霆』
死神、海外にて。外交と交渉


 

 

 

《親愛なるハリーへ

 

 

 先ずは一言謝ろう、すまん。

 

ヴォルデモートや破面の一件で、日本魔法省も護廷十三隊もゴタゴタでな……手紙を書く時間すらなかった。

 

手続きやら引き継ぎや式典やらで、忙しいんだ。

雷華もな。

 

今書けているのも、移動中だからだ。

 

で、何処に行っているかというと……詳しくは言えん。

守秘義務があってな。

 

場所だけは言える。

 

アメリカ合衆国だ。

 

そして……米国での交渉が終わり次第、英国に向かう予定なんだが……任務が目的だから、ハリーに会えるかどうかはさっぱり分からん。

 

 

それと、そっち(英国魔法界)の事だが……見たか?英国魔法省と日刊予言者新聞はヴォルデモートの事を、一言たりとも書いてねぇ。

 

それどころか、ダンブルドアやハリーの事を扱き下ろしてやがる。

 

内容は此処では書かねぇがな。

 

全くふざけた話だ。

 

これじゃあそっちへ援軍へ行く俺達が、バカ見てぇじゃねぇか?

 

ナポレオンが言ってた『真に恐れるべきは有能な敵ではなく無能な味方である』って言葉ほど、今のチキンファッジに相応しい言葉はねぇと思うよ……。

 

……ぶっちゃけ敵だと思うんだが?

 

 

さて、愚痴は此処までにして……。

 

とりあえず、ヴォルデモートとその一味はまだ仕掛けてこないだろう。

 

奴らの存在が()()()()()露呈してない以上、今姿を大々的に晒せば不利になる。

 

だから奴らは当分は仕掛けてこない。

 

むしろ警戒すべきは後ろから来る弾……つまり、味方のふりをした奴らだ。

 

最悪なことに、魔法省の役人が保身や出世の為に君を貶めようと仕掛けてくる可能性が、状況を聞く限りだが……捨てきれないのが現状だ。

 

出来るだけ外出するな。

引きこもってろ。

 

……嫌だろうがな。

 

 

今は耐え忍ぶ時だぞ、ハリー。

 

ではまた、俺が英国派遣部隊に選ばれたら……まあ、多分選ばれると思うが……ホグワーツで会おう。

 

 

 

それでは良い夏を。

 

 

 君の友人 刀原将平》

 

 

 

 


 

7月末、刀原の姿はアメリカ合衆国にあった。

 

理由はヴォルデモート対策の共有、そして破面の情報を少しでも得ることだった。

 

そのため、護廷十三隊随一の英語力を持つ刀原が外務部に仮所属したうえで、特使としてアメリカへと派遣されたのだ。

 

つまり、目的はアメリカ合衆国魔法議会との連携、共闘体制の構築だ。

 

 

「英国魔法省には困ったものです……尤もそれが事実であれば……ですが」

 

困り顔でそう言うのはMACUSA(マクーザ)……アメリカ合衆国魔法議会の議長。

 

刀原はヴォルデモート復活の可能性があることを伝えるために、アメリカ合衆国魔法議会を訪れていた。

 

「少なくとも……日本魔法省と護廷十三隊は、復活はほぼ間違いないと確信しております。実は……既に我が隠密機動が復活の儀式の痕跡を見つけております。資料は此方に……」

 

刀原はそう言って、資料を議長に見せる。

 

「拝見します……」

 

議長は資料を受け取り、隅から隅まで見ていき……やがて顔色を変えていく。

 

「これは……成る程……マズイですね」

 

議長はやってしまったといった感じでそう言う。

 

「マズイ……とは?」

 

「……先日、国際魔法使い連盟の議長……すなわち『上級大魔法使い』の職についていたアルバス・ダンブルドア殿を……英国魔法省の投票もあったからなんですが……解任したのです」

 

「か、解任……こんな時に……?」

 

「ええ……先の議会でダンブルドア殿が「ヴォルデモートが復活した」と演説しました……。ですが英国魔法省はそれを否定して、老いぼれて判断力を失い、妄想が激しいと……」

 

「それを、各国は真に受けたと?」

 

「はい。尤も……各国とて、かの大魔法使い(ダンブルドア)()()()耄碌した(ボケた)とは考えていないでしょう。ただ、グリンデルバルドの一件以降にあった英国魔法界の影響力低下のチャンスですので……」

 

「折角出来た弱み、それをつけこんだと……?」

 

「ええ、そうです」

 

「それで、後任は?」

 

「ババジデ・アキンバデ殿。アフリカ……ワガドゥー出身の魔法使いです」

 

「失礼ながら、無名では……?」

 

「まあ、前任者が有名でしたから……私も実はそう思います。そしてこれすらも、なし崩しです。ヨーロッパのパワーゲームに巻き込まれたくない国や、恩を売っておきたい国。ダンブルドア殿や英国が()()()()()()()()既成事実を作っておきたい国。色んなものが複雑に絡み合った結果と言えます」

 

「それなのに英国は呑気ですね……」

 

「ええ……。各国、特に欧州の魔法界はヴォルデモートのことを、グリンデルバルドの再来の予感だと警戒してます。尤も、それは我が国もですけれど……。そして……当の英国は、内部抗争(内ゲバ)ですか……」

 

「頭が痛いですね……」

 

「お互いに……日本とて虚の人型が出現した以上、関わらなくてはならないのでしょう……?おまけに救援部隊の派遣ですか……」

 

「その件ですが、協力について議会の方からも英国派遣について掛け合っていただきたい。彼らとて、過激派が本体の意思に反してアジアで活動しているのですから」

 

「まあ、掛け合っては見ますが…確約は出来ませんね。日本魔法省と護廷十三隊が別の組織であるように、我々と彼等も全く別の組織ですので……「うん」とは言わないと思います」

 

「そう、ですか……」

 

「しかし、ヴォルデモートに関しては……我々は日本と協力関係を結べるかと思います。是非ともそう、市丸大臣にお伝え下さい」

 

「分かりました。必ずお伝えします」

 

刀原と議長は互いに握手を交わし、会談は終了した。

 

 

 

 

そして刀原は翌日、とある組織を訪ねていた。

 

アメリカにも、此方ではクリーチャーと言うらしいが……虚が出現することがあり、その対策の為の組織が組まれている。

 

護廷十三隊には残念ながら破面の情報は無いが、その組織にはあるかも知れない。

 

それにその組織の連中の一部……所詮、過激派がアジアで暴れまわっており、日本にもちょっかいをかけているのだ。

 

そいつらを始末する為にも……一応、奴らの元々の所属組織にご機嫌を伺う(殺っちゃって良いか聞く)必要があるのだ。

 

「我々としては……英国に団員を派遣するつもりはございません。要請も受けておりませんし」

 

「やはりそうですか……」

 

「ですが、アジアで活動しているかつての同胞の対処(始末)については……協力を惜しむつもりはございません。むしろ、喜んで参戦させて頂きます」

 

「了解です。宜しくお願いいたします」

 

「我が騎士団の面汚し達は腹立たしいですが、これはチャンスと考えております。かの有名な護廷十三隊の戦いを拝見できるとは、こちらとしても貴重なことですので。我が騎士団は正式成立して五十年、メンバーも世代交代をしたばかり……。いつまでも先代団長に頼ってばかりいられません」

 

「英国派遣の件も、それが真の理由ですか……?」

 

「……お恥ずかしながら」

 

「……失礼しました。では、その様に。日本でお待ち申し上げます……ハッシュヴァルト団長殿」

 

「ええ、良しなに……トーハラ殿」

 

こうして刀原はアメリカでの交渉を概ね予想通りに済ませ、複雑怪奇で風雲急を告げる英国に向かった。

 

「さてと……確かここに……」

 

刀原はアメリカのジョン・F・ケネディ国際空港から飛び立つ前、送られてきた紙を鞄から引っ張り出す。

 

 

『不死鳥の騎士団本部はロンドン、グリモールド・プレイスの十二番地に存在する』

 

 

紙にはそう書かれていた。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

ハリーは憤慨していた。

 

認めたくはないが自身の守りに寄与していると言う叔父(ダーズリー)の家に帰ったはいいものの、そこから一ヶ月放置されているのだ。

 

魔法界からは完全に切り離され、ロンやハーマイオニー、シリウスからの()()()()手紙は一向にこない。

 

『日刊予言者新聞』は購読しているが、ヴォルデモートが復活した事に対する大見出しはいつになっても載らない。

 

そして待望の手紙がショウから送られてきた。

 

そこにはとんでもなく忙しいこと、今はアメリカにいること、日刊予言者新聞が僕やダンブルドアの事を扱き下ろしていること、ヴォルデモート達はまだ大々的には動かないこと。

 

そして、魔法省からの刺客が来るかもしれないから嫌だろうけど家にいろ……と書いてあった。

 

「遅いよ!」

 

ハリーはようやくやって来たショウからの手紙を、床にパァン!と盛大に叩き付けた。

 

何故遅いのか?

 

ハリーは昨夜、吸魂鬼に襲われたのだ。

 

そしてハリーは自身と一応従兄弟(ダドリー)の身を守る為に守護霊の呪文を使ったのだ。

 

そして『未成年魔法使いの妥当な制限に関する法令(未成年は魔法使っちゃ駄目だぜ?)』と『国際魔法戦士連盟機密保持法(マグルの面前で魔法使っちゃ駄目だぜ?)』に違反したと言うことで懲戒尋問が行われるのだ。

 

せめて昨日の昼ぐらいに読んでいれば……。

ショウの言う通りになってしまったのだ。

 

しかし、だからと言って『手紙が遅いから悪い』という訳ではない。

 

貴重な情報、貴重な手紙。

 

ハリーはショウに感謝しつつ、部屋に引きこもり、ロンやハーマイオニーからの救援を待った。

 

ちなみに……ハリーと共に自分の息子が襲われ、ハリーへの手紙など本来は破り捨てる心情であったにも関わらず、そうはしなかったのは数年前からショウが使っている術式*1のおかげであった。

 

 

 

そして、ハリーが吸魂鬼に襲われてから四日後。

 

待望の救援チームがやって来た。

 

本物のムーディにリーマス・ルーピン等だ。

 

ダーズリー家がまんまと騙されて外出した隙を狙いハリーを連れ出した(拉致った)彼等は、やたらと複雑なルートで進んだ。

 

そのためハリーは、自身がいまどこにいるのかさっぱり分からなかった。

 

そしてようやくやって来た建物に入り、暗闇の玄関ホールを抜けると、ロンの母親のウィーズリーおばさんが笑顔で歓迎していた。

 

「ハリー、また会えて嬉しいわ!少し痩せたわね?でも夕食まではちょっと待たなくてはいけないわ」

 

明るくそう言うおばさんだが、少し痩せて、青白い顔をしているのにハリーは気がついていた。

 

そして此処が何処なのかを聞きたかった。

 

「あの方とあの子が今しがたお着きになって……騎士団の会議が始まってますよ」

 

おばさんがそう言えば、ハリーの後ろにいる魔法使いが興奮と関心でざわめき、次々と脇を通り過ぎて奥の扉へと入っていく。

 

全てがさっぱり分からないが、おばさんもルーピン達も何も教えてはくれない。

 

結局ハリーは此処が何処なのか、騎士団の会議とは何なのかを知るのに、ロンとハーマイオニーに対して激昂するまで待たなくてはならなかった。

 

今まで溜まりに溜まった不満(自分を放置した怒り)を吐き出したハリーは、ロンやハーマイオニーに彼等が分かっている範囲のみではあるが……情報を聞いた。

 

そしてショウが言っていた通り、日刊予言者新聞(英国魔法省)がふざけた事を言っているのが分かった。

 

「会議は終わりましたよ。夕食にしましょう」

 

そしてそんなことを話している間に、ウィーズリーおばさんが部屋に現れ、ハリー達にそう言った。

 

 

 


 

 

 

 

「よっ!約一ヶ月ぶりだな、ハリー!」

 

ハリー達がリビングに降りると、テーブルの椅子にすわっていた刀原がサッと片手を上げて挨拶する。

 

一ヶ月前よりもずっと大人びており、去年からよく着るようになっていた黒い和服をシャツの上に着て、おまけにあまり見ない袴も着ていた。*2

 

「俺の手紙は、間に合わなかったみたいだな……。襲われたって、さっき聞いたよ……聞き直した(耳を疑った)がな。吸魂鬼って……マジか」

 

「マジだよ、ショウ」

 

ハリーはテーブルの椅子に座りながら言う。

 

「てっきり会えないって思ってたよ……此処にいるってことは、任務って騎士団の?」

 

「いや、護廷の仕事だ。先日、めでたくマホウトコロを主席で卒業したからね。師匠達曰く『ようやく護廷十三隊の一員になった』んだよ。此処(騎士団の本部)にいるのもお仕事さ」

 

「え、マホウトコロを卒業……」

 

「ちょっとショウ、それって……」

 

刀原の言葉に、ハリー達は聞き捨てならないワードを見つける。

 

「だから手紙で書いてた米国も、英国に来る件も、護廷の仕事ってわけ。そして明日には日本に戻ることになっているんだ」

 

「ちょ、ちょっと待って!マホウトコロを卒業したってことは、ホグワーツにはもう来ないの!?」

 

「そうよショウ!貴方マホウトコロの留学生って話だったでしょう?」

 

刀原は全く気づかずに会話を続けるが、ハリー達はそれを慌てて遮る。

 

「ああ、その話ね……」

 

ハリー達の慌てように、刀原は頷きながら言う。

 

「本来なら……こんな事にならなければ……俺はマホウトコロを特別留年すると言う形で、ホグワーツの七年生の卒業までいる予定だった。だがそうは言ってられない事態になった、そうだろ?」

 

刀原の説明にハリー達は頷く。

 

「恥ずかしい話、護廷十三隊……と言うか日本魔法界自体が人材不足気味でね……ホグワーツの留学話とかが無かったら、俺はとっくの昔にマホウトコロを飛び級卒業していたのさ。無論、行き先は護廷十三隊になる。血筋的にそう決まっていたし、師匠からもずっと催促があったのさ」

 

「それをホグワーツに来るために蹴っていた……」

 

「そう。そしてそれは平時なら許されていた。だけど今は有事だ。詳しいことは後でまとめて話すけど、俺や雷華を留学に行かせる余裕はない。だから上層部としては、俺達をさっさと卒業させて、護廷十三隊に所属させたかったのさ」

 

「だからバタバタで忙しいって……」

 

「全くだよ……まあ、半分はいずれ来るものだったし、俺はそれを望んでいたから良かったけどね」

 

「半分?」

 

「着任式とかの式典や、襲名、引き継ぎかな。引き継ぎに関しては今までいてくれた爺や…じゃない…豊永副隊長がいるから、そうでもないけどね」

 

「着任式や、襲名?」

 

「トヨナガ?」

 

「爺やって……」

 

「ああ、それはまた今度……長くなるからね……それに、ご飯が出来たみたいだし」

 

刀原がそう言ってキッチンの方を振り向くと、フレッド・ジョージの双子がシチューの大鍋とバタービール、ナイフ付きの重い木製パン切り板を魔法で飛ばしたところだった。

 

「あの双子は成人しても変わらんな」

 

刀原はウィーズリーおばさんに叱られている双子を見て、笑いながらそう言った。

 

「日本じゃ珍しいかい、あれは?」

 

吹っ飛んだパンナイフが、あともうちょっとで右手に刺さるところだったシリウスが笑いながらそう言う。

 

「ああ、見たことないし……。ある意味、羨ましいですね。それに……母親から怒られるのも、羨ましいと思いますよ」

 

刀原が頬杖のしながら言う。

 

「そうか、君の母親も、ハリーと同じく……」

 

そう聞いたシリウスが申し訳なさそうに言うが「いや、生きてますよ?」と言う刀原の言葉に「え?」となる。

 

「呪いの所為で寝たきりだったってだけで……。それに母親代わりの人もいましたし、ハリーほど寂しくは無かった」

 

刀原は染々と言う。

 

「二年生の末に僕達が会った、ウノハナって人?」

 

ハリーの言葉に、刀原は頷く。

 

「あの人が怒ったら、あの比じゃないから……」

 

やったことは無いし、つもりも無かった。

と言うか、起きなかった。

 

そう言った刀原に『ファッジに見せた笑みは卯ノ花譲り』と判断したハリーは、意味深に頷いた。

 

 

賑やかになった夕食も、ハリーと刀原がルバーブ・クランブルの食べ終わった頃にはほぼ全員が一段落しており、何人かは欠伸もしていた。

 

「もうおやすみの時間ね」

 

ウィーズリーおばさんがそう言って、ハリー達をベットヘと誘おうとする。

 

「いや……モリー、まだだ」

 

だがそうは問屋が卸さないとばかりに、シリウスがそれに待ったをかける。

 

「君には些か驚いたよハリー。此処についた途端、真っ先にヴォルデモートの事を聞くだろうと思っていたからね」

 

シリウスの言葉に、和やかだった部屋の空気がガラリと変わり、警戒して張りつめているようだった。

 

「聞いたさ!だけどロンやハーマイオニーは「僕達は騎士団に入れて貰えなかったから、教えてくれない」って言ったかr」

 

「その通りよ、若すぎるもの」

 

ハリーの憤慨に、ウィーズリーおばさんがピシャリとそう言った。

 

そこには間違いなく母親としての目があった。

 

「ハリーはあのマグルの家に、一ヶ月も閉じ込められていた。何が起こっているのかを最低限知る必要がある。そして、それは子供たちもだと思う」

 

シリウスも負けじと反論する。

 

「何も知らないのと、知っているのとでは、万が一の時の対応が変わってくる。モリー、何も全てと言うわけではない。必要最低限の情報を、子供たちに聞かせるべきだ」

 

「この子たちは騎士団のメンバーではありません!」

 

「では誰かに湾曲された情報を好き勝手に与えられたら?それこそ危険だ!それにハリーとて自分で判断できる年齢だ」

 

情報とは独占するべき物と共有すべき物がある。

この場合は間違いなく後者だろう。

 

心配なのは分かるが……。

 

刀原がそう思っている間に、体制は決まった。

 

「分かったわ……ハリー以外は寝なさい!」

 

ウィーズリーおばさんはそう宣言する。

ハリーに関しては止められないと踏んだからだ。

 

だが、不満は出る。

 

成人しているフレッド・ジョージ、どうせハリーが後で教えるロンやハーマイオニー。

 

最終的に、ジニーのみが……盛大かつ粘りに粘った抵抗の末、寝室へ向かうことになった。

 

 

それから(過保護者が消えたため)、シリウス達は語る。

 

ヴォルデモートは水面下ではあるが、自分の軍団を再構築しようとしていること。

 

英国魔法省……というかファッジが『ヴォルデモートの復活』と言う大問題に正面切って向き合えないこと。

 

その為、『ダンブルドアが乱心して魔法省転覆を図っている』と思い込んでいること。

 

そしてその影響でダンブルドアの信用が落ちており、ヴォルデモート陣営にとって有益になっていること。

 

等々を。

 

「英国も大変だな……」

 

シリウス達の話がある程度終わったあと、刀原は何処か他人事のようにそう言う。

 

ショウ達(日本)とて大変だろう?」

 

「まあね」

 

シリウスがお互い様だと言うと刀原は頷く。

 

「さて……シリウスのあとは俺の話だ。具体的には世界情勢のお話と、虚……ホグワーツに現れた怪物達と俺達、日本側の対応について。俺が許されてる範囲で話そう」

 

刀原はニヤリと笑いながらそう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

*1
刻印か宛先を見たら、絶対にハリーへと届けると言う術式

*2
刀原は三年生まではホグワーツの制服をローブも含めて着ていたが、去年からはホグワーツ制服の上に黒い和服(死覇装)を羽織っていた。






姿無き恐怖に

食べられる

只のお菓子に

貴方はなるのか。



ファンタジーに国際情勢を持ち込む……。
やりたかったんです、すみません。

あと一話、お付き合いを。


千年血戦編が始まったので……『クロスオーバーではなく刀原が主人公のBLEACH』を書きたいと言う欲が芽生えてきてますが……。

鋼の精神で我慢します。



感想、ご意見、評価、お気に入り登録。
ありがとうございます。
そしてお待ちしております。



では次回は引き続き

海外と日本にて。

次回もお楽しみに。



アンブリッジの末路。どうしましょうか……?必ずしも反映するわけではないのですが……宜しければお答えください。

  • 1『問答無用!』物理的に抹殺ルート
  • 2『人生終了宣言 』社会的に抹殺ルート
  • 3『我らは慈悲深い』救済ルート
  • 4『原作通りに……』原作追随ルート
  • 5『容赦無し!』社会的+物理的抹殺ルート
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。