私が狂ってる?
いいや違うね
この世の方が狂ってるのさ!
私に大きな影響を与えたのは二人。
一人はおじい様、雀部長次郎。
両親は日本魔法省駐米大使としてほぼ一年中米国に居る為、私はおじい様に育てられた。
厳しくも優しいおじい様。
そんなおじいさまの様な死神に私も成る為、幼少のころから修行を重ねてきた。
だからおじい様の厳霊丸と同じ雷系統の斬魄刀になったのは宿命であると思ったし、とても嬉しかったのを覚えている。
今でも、おじい様は私の目標。
もう一人は親友であり相棒であり、最愛の人でもあるしょう君。
彼との初顔合わせは長い月日が経とうとも、簡単に思い出せる。
ある日、私はおじい様に紹介したい人が居ると言われて一番隊隊舎に向かった。
そこで会ったのがしょう君だった。
一人で狂ったように剣を振るう私と同い年の男の子。
カッコいいと思った。
ほっとけないと思った。
一緒に居るべきと思った。
何故そう思ったのか、今でも分からないけど。
とにかく、私はおじい様から貰ったお小遣いを懐に入れつつ、仏頂面で不機嫌そうに立ち去ろうとしていた彼を呼び止めた。
そして有無を言わさず、お団子屋さんに連行した。
彼がお団子を複雑そうに食べつつも、先ほどまで狂戦士の様だったのが嘘だったように、顔が綻んだのを覚えている。
また二人で行こう。
私はそう誘い、彼は複雑そうな顔をしながら「……たまになら」と言ってくれた。
何時の頃だったろうか。
彼が好きだと自覚したのは。
明確には分からない。
でも、彼が英国に行くと言った時には心配したし、悲しんだ。
彼と一年会えないなんて信じられなかったし、寂しかった。
再会したときに思わず抱き着いた時は恥ずかしかったけど。
でも彼はまた英国に行ってしまった。
しかも今度は、おじい様たちや私たちに内緒でバジリスクと戦い、少なくない負傷をした。
卒倒した。
成長してカッコよくなったけど、強くなったけど、彼は幼少の時と根っこが変わってないと思った。
人の事は言えないけど美味しいものを食べると目を輝かせて表情も明るくなるし、思慮深い時もあるけど友達と一緒になって悪ふざけをするようなノリの良さもある。
なのに戦いになればとんでもなく強く、とても頼りになる。
誰よりも努力家で、何よりも仲間を案じ、自分のことなど顧みずに無茶をする。
やはり彼と一緒に居るべきだと思った。
昨年、彼が告白してくれた時は……まさに夢のようなひと時だった。
西洋のお城で、綺麗なドレスを着て、ずっと大好きだった人と踊り、告白してくれた。
今まで彼は、私たちは、頑張ってきました。
両親と仕事の都合で全く会えない私。
両親と会話出来ず、努力し続けた彼。
ほぼ同じ師を持ち、ほぼ同じ時を一緒に過ごした私たち。
努力したのです。
頑張ったんです
そろそろ……幸せになっても……良いですよね?
だから……。
だからここで、貴方を穿ちます。
「卍解『
邪魔はさせません。
私は彼の背中を守るのだから。
卍解と同時に、雀部の背後には雷で出来た鳥居と、緑色で出来た雷の槍のようなものが左右に四つずつ現れる。
今まで手にしていたロングソードは腰の鞘へと戻り、手には新たに下部が西洋剣の鞘にも見えるものが付いた金の装飾が美しい杖に変化した。
雀部自身にも変化が現れる。
額には金色の紋様が現れ、心なしか髪も伸びた。
雷で出来た王冠を頭に身に付け、死覇装も白を基調とした美しいドレスに変化している。
天井には雷雲が発生し、今にも落雷が来そうだった。
「落ちよ」
雀部がそう手を振り下ろすと、ウルキオラに雷が落ちてくる。
速さも威力もけた違いになったそれをウルキオラは躱す。
しかし、雷は一つだけでは無く、間髪入れず次々と雷が落ちてく。
それを躱しながらウルキオラは雀部に接近する。
雀部はそれを見て、手をウルキオラに向けて翳す。
すると背後の雷の槍がウルキオラの方へと飛んで行った。
「ッ」
ウルキオラは苦々しい顔でそれらを躱すが、八本もあるそれを全て躱すことは出来なかった。
最後の一本を躱しきれず、直撃してしまう。
致命傷には成らなかったが、吹き飛ばされるウルキオラ。
そして吹き飛ばされたところにまた落ちてくる雷。
ウルキオラはそれを何とか躱すが、再び間髪入れずに落ちてくる雷の精度と密度が高くなっていき、次第に躱しづらくなっていく。
じり貧だな、このままでは……。
速度を上げても躱しづらい雷に、ウルキオラはそう思う。
そして障害物が多い為、奥の手を出しても戦局は変わらないと判断する。
ウルキオラは再び雀部の方へ突撃し、雀部は先程と同じように雷の槍をウルキオラに差し向ける。
それらを全て躱すことに成功したウルキオラは、雀部に肉薄しようとする。
雀部は腰にあるロングソードを抜き、ウルキオラの突撃を迎え撃とうとする。
だが。
「『
ウルキオラの目的は肉薄攻撃では無く、黒い虚閃を放つことだった。
「ッ!『
雀部は一瞬戸惑ったが、杖を構えて目の前に雷で出来た障壁を作って防ぐ。
「弾けて『
間髪入れず雀部は、爆煙で姿が見えなくなったこともあって全方位攻撃を行う。
杖から一筋の光が天へと上った直後、雀部の周囲に雷が円形状に降り注ぎながら広がっていく。
だが、ウルキオラに当たった感触がない。
雀部は警戒しながら杖と剣を構える。
そしてやがて煙が晴れる。
周囲には予言が入っていたガラス玉と棚の残骸が広がり、部屋の床は雷で空いた穴やウルキオラの斬撃で滅茶苦茶になっており、一部は放電していた。
しかし、そこにウルキオラの姿は無かった。
「逃げられましたね……まあ、良いでしょう……」
周囲を再度見渡した雀部は、そう呟きながら卍解を解く。
そして部屋の惨状を見なかったことにした。
雀部が卍解をしている頃。
「すごいな、あんた等……」
「……そりゃどうも」
刀原はスタークの言葉にそう返した。
刀原と交戦しながらスタークは感心するようにそう言った。
奔目には雀部の卍解が見えており、その派手な爆音と閃光がより二人の目を引き付けていた。
そして刀原とスタークの戦いはほぼ互角であり、お互いに様子を見ながら斬り合っていた。
「隊長君も卍解出来るのか?」
「まあね。でも……今は出来ないね」
スタークの探るような言葉に刀原はそう返す。
「へえ、何故だ?」
「禁止されたからだよ。俺の卍解は雀部のあれ以上に周囲への被害が酷くなるからな。……流石に他国の施設を崩壊させる訳にはいかないからね……」
そして刀原はやれやれといった感じでそう言った。
ーーーーーー
「良いか二人とも、これから遣英救援部隊心得を申し渡す」
「「はい」」
「一つ目。英国魔法省内、ホグワーツ城内での……卍解禁止!」
「二つ目。出向者への、報復の為の……卍解禁止!」
「三つ目。戦闘以外の面倒ごとを、解決するための……卍解禁止!」
「「…………は~い」」
「……ちゃんと分かっておろうな?」
二人のやる気のない生返事に、元柳斎はそう言った。
ーーーーーー
「それじゃあ、お互い本気になれないって訳だな」
スタークは少しほっとした様子でそう言った。
「お互い?」
「ああ……そもそも俺を含めて、一部の連中は……ヴォルデモートだっけ?そいつらと組むなんて嫌なんだよ。崩玉を持ってるあいつも嫌いだしな。そんな奴らの為に本気になるなんて御免被るね。今日はリリネットも連れてきてないし」
スタークはそう言い放つ。
それを聞いた刀原は、非常に有益な情報が思わぬ形で得られたことに目を見開く。
スタークが言ったことが事実であるならば、
リリネットなる人物については、少し気になるが。
「それに、隊長君は十分強いよ。特に剣術は俺でも油断できないね」
「そ、そりゃどうも?」
敵からの思わぬ誉め言葉に、たどたどしく刀原はそう返した。
「でも、あんただって強いよ。この前のグリムジョーよりもね。多分、本気になったあんたはヤバそうだ」
「そりゃどうも」
そして刀原はそう言った。
お互い踏みこんでおらず、始解もしていないとはいえ、日本で五指に入ると自他共に認める刀原の剣術だけでは、仕留められそうにないのだ。
手加減している状態でこれなのだから、
刀原は内心、冷や汗をかいていた。
そんなこんなで斬り合っていると、先ほどまで響いていた雷鳴がピタリと止まった。
決着が着いたか、逃げられたか。
そう刀原が思っていると、スタークもピタリと止まり、溜息をつく。
「今日のところは、これで終わりにしようぜ隊長君?向こうは終わったみたいだし、時間も十分に稼いだし、この先に行かなきゃならないだろ?」
スタークはそう言って刀を鞘に納める。
「あんたが引くなら、俺は追わない。あんたの言う通り、先に行かなきゃならないからね」
刀原もその提案に同意し、刀を鞘に納める。
「理解ある隊長君で安心したよ。じゃあな」
スタークはそれを見て、フッと笑うと、そう言って立ち去ろうとする。
「あ、待って」
刀原は思い出したかのようにスタークを呼び止める。
「なんだ?」
「……あんたらが和議を結びたいなら、護廷十三隊はそれに前向きだよ。少なくとも俺はね」
刀原は少し悩みながらそうスタークに伝える。
ヴォルデモートや賊軍のことで手一杯な現状、破面の面々と不可侵を結べるだけでも有益だからだ。
その後は潰すなり、共存の道を図るなりすればいい。
日本魔法省だってそれに賛同するはず。
刀原はそう思いながら言ったのだった。
「……現状は無理だな。十刃の面子で好戦的な輩が多数派な現状ではな」
スタークは少しだけ驚いた後、後頭部を掻きながらそう言った。
「では……そいつらを片付けた後は?」
「……考えなくも無いな。俺と同じようなことを思っている面々も賛同するだろうぜ」
それを聞いた刀原は内心でガッツポーズをする。
穏健派は少数だが確実にいて、しかも内心では和議を結びたがっている!
「分かった。それを護廷十三隊と日本魔法省の上層部には伝えておく」
「期待しない程度に期待しておくぜ」
刀原の言葉にスタークは振り返らずそう返し、消えて行った。
それを見送った刀原は、雀部の到着を待たずしてハリー達を追いかけるために駆け出した。
刀原、雀部と言う存在はこれほどまでに大きかったのかと、ハリー達は思っていた。
ハリー達は刀原と別れた後直ぐに死喰い人に補足され、そのまま戦闘状態へと移行したのだが……。
ハリー達は、今まで刀原と雀部と言う別格の存在に護られていたのだと痛感することになったのだ。
ハリーは昨年ヴォルデモートと一戦交えていたとはいえ、それはあくまで決闘という状況であり、敵味方入り乱れての乱戦は初めてだった。
ハーマイオニー達に至っては、初めての実戦である。
それは教科書では分からない、本だけでは身に着かないものばかりだった。
ハリー達は己の未熟さを恥じていた。
一方、ルシウス・マルフォイ率いる死喰い人たちは、刀原達が居なくなれば簡単に制圧出来ると踏んでいたが……子供達の予想以上の
こいつら只のガキじゃないと、先ほどネビルにしてやられたベラトリックスが苦々しく言うほどには。
だが、やはり実戦経験や戦略眼は死喰い人達の方が上であり、一枚上手だった。
次第に追い込み漁の如くハリー達は追い詰められ、やがてハリーを除く全員が死喰い人達に捕まってしまった。
「手こずらせてくれたが……。それでも勝ち目があると思ったか?子供だけで、我々に……勝てるとでも?」
勝ち誇ったように、マルフォイがハリーに対してそう言った。
「もう、選択肢はないぞポッター。今すぐ予言を渡すのだ。それとも仲間を見殺しか?」
そう言って手を出すマルフォイ。
「渡しちゃだめだ!」
ネビルがそう言うが、それでもハリーの選択肢にそれはあり得なかった。
仲間を救うため、ハリーは意を決してマルフォイに予言を差し出した。
「利口な選択だな」
マルフォイがニヤリと笑い、高らかに勝利宣言をしようとする。
正にその瞬間。
「私の息子に近づくな」
シリウスがそうマルフォイに言い放ち、思いっきりぶん殴った。
そしてそれを合図に、不死鳥の騎士団の面々が現れたのだった。
人質になっていたハーマイオニー達を素早く奪還した騎士団は、そのまま死喰い人と戦闘に入った。
殴られた事で吹っ飛んだマルフォイを他所に、シリウスは素早くハリーを自分の方に引き寄せる。
「君はみんなを連れてここを脱出するんだ」
そして早くも閃光が飛び交う中、シリウスはハリーにそう告げた。
「え、嫌だ。一緒に……」
ハリーはそれでも一緒に戦うと伝える。
しかし、当然ながらそれを許すシリウスではない。
「君はもう、十分に良く頑張った。後は私たちに大人に任せるんだ」
シリウスは慈愛の目をハリーに向ける。
「そうはいかない」
だがマルフォイが立ちはだかり、男の死喰い人も現れる。
「二対二か」
シリウスはハリーに、もうひと踏ん張りしてもらうことを察する。
「いや、三対二だねぇ?」
そしてベラトリックスが狂気的な笑みを浮かべながらやってきているのを見て、シリウスは舌打ちをする。
「いや、お前と俺との一騎打ちだよ」
そう言いながら、ベラトリックスとシリウス達の間に割り込んできたのは刀原だった。
彼はスタークとの戦いを終わらせて来たのだ。
「舐めるんじゃないよ、日本の小僧が!」
ベラトリックスがそう吠える。
「ピーピー喚くなよ狂人が。弱く見える……いや、実際弱いな。あいつらに比べると」
刀原がそうニヤリと笑いながらそう返す。
「そう言えば……あの頭のイカれた魔法使いは元気?ハリーから聞いたけど……なんか顔色悪くて、おまけに毛根死滅してるんだって?今度良いお薬を『おくすり飲めたね』と、色んなタイプのカツラと一緒に贈ってやるよ。あとで住所教えて?あ、それともあばら家に住んでたりとか?」
スラスラと刀原の口から出てきた
マルフォイと死喰い人の男。
ハリーとシリウス。
二対二となった四人の決闘は互角だった。
その他、リーマスやアーサー、トンクス、キングズリー、マッド・アイ等。
あちこちで行われている騎士団と死喰い人による決闘によって、部屋には閃光が飛びかっていた。
刀原よりも遅れて現れた雀部は、そんな流れ弾が飛び交う危険極まりない戦場に取り残されることになったハーマイオニー達を守りつつ、時々やって来る死喰い人達を電撃で倒していた。
そして、この戦場で一番激しい決闘をしているのが刀原とベラトリックスだった。
刀原が呪文を瞬歩で躱し、お返しに打ち込めば、ベラトリックスも『盾の呪文』や短距離の姿くらましで防ぎつつ応戦する。
怒りの表情で呪文を連射するベラトリックスに対し、それらを躱したり防いだり、刀で切ったりして接近を図る刀原。
その刀原は始解していないが、刃は出している為、飛ぶ斬撃を放っていた。
ベラトリックスは『
まだ決着は着きそうになかった。
だが一方で、決着が着いた決闘があった。
ハリー達だ。
まずシリウスの呪文が男に命中し、男が吹き飛んだ。
そして迂闊にもそれを見てしまったマルフォイに対し、その一瞬を逃がさない様に練習していた*1ハリーが、得意の『武装解除呪文』を命中させたのだ。
吹き飛ぶマルフォイの杖。
「いいぞジェームズ!」
おそらく無意識にそう言ったシリウスが、間髪入れずマルフォイを吹き飛ばした。
「やった!」
思わずそう声を上げるハリー。
そしてそれを端目で見ていたベラトリックスは、苦々しい顔で刀原に呪文を打ち込んだ後、ハリーに杖を向けた。
「『
緑の閃光は真っ直ぐに飛び、ハリーに向かう。
それに気づいたシリウスがハリーを庇おうと体を動かす。
ハリーも気付く。
だが二人よりも早かった者が居る。
「神殲斬刀!」
解号無しで始解した刀原が、緑の閃光とシリウスの間に瞬歩で割り込んだのだ。
そして刀原は、正確に迫りくる緑の閃光を切り裂いた。
「な……死の、呪文を……」
ベラトリックスは愕然とする。
死の呪文は防御不能の呪文の筈だからだ。
だが、それは英国での常識だった。
断空で防げるし、斬魄刀で切れる。
古来より受け継がれてきた日本の魔術を前に、死の呪文など『ちんけな即死呪文』なのだ。
「俺との決闘の最中にハリーやシリウスを狙うとは、舐めたことしやがって」
刀原は怒気を隠さずにそう言った。
「だがおかげで射程には誰もいない。それが運の尽きだな」
そして徐にそう言った。
「はっ、お前の飛ぶ斬撃なんて防げる。雷とかも出ないみたいだしねぇ?所詮、お前のはただの刀さ」
ベラトリックスは吐き捨てながらそう言う。
「そうか、じゃあ防いでみな」
刀原はそう言い、ベラトリックスに斬魄刀を向けながら霊圧を高める。
「死の呪文を防いだぐらいで調子に乗るんじゃないよ!『
「散れ」
ベラトリックスは確かに最大防御呪文を自分の体の前に張った。
それに対し、刀原は始解状態でただの斬撃を放った。
ただの斬撃を。
だがその斬撃は、ベラトリックスが張った呪文を容易く切り裂いた。
「ば、かな……」
ベラトリックスは信じられないと言った顔でそう言った。
そして右肩から左脇へ一本の線が引かれたベラトリックスは、前へと崩れ落ちた。
「悪いな、これこそが俺の始解の能力だ」
刀原はそう言って始解を解いた。
「あ、やっちまった」
そしてそう呟いた。
物言わぬ躯とかしたベラトリックスの後ろには、綺麗に縦に切り裂かれた壁があったからだ。
ベラトリックスが死に、マルフォイも気絶した。
つまり、指揮を執れる主要なリーダー格が居なくなったということだ。
未だにドロホフ等の有力者も残ってはいるが、戦場は収束に近づきつつあった。
そして遂に、決定的な援軍がやって来た。
ダンブルドアだ。
杖を高く掲げ、顔は険しかった。
ハリーは体の隅々まで電流が流れるような気がしたし、刀原は流石だなと思っていた。
ダンブルドアが現れたことは、その近くに居た死喰い人が叫んで仲間に知らせた事で広まり、多くの死喰い人が撤退を開始し始めた。
だがそれを許すようなダンブルドアではなく、次々と見えない糸のようなもので逃げ惑う死喰い人を捕縛し始めた。
「とりあえず、もう安心だ」
ハリーと共にいたシリウスはそう言った。
「あとはダンブルドアに任せるか」
近づいてきた刀原が、刀を収めながらそう言った。
「そう言えばハリー。予言だっけ?あの、持っていたガラス玉は?」
「マルフォイに……。あ」
刀原にそう指摘されたハリーは予言が今どこにあるか探し、そして見つけた。
マルフォイと共に吹き飛んだ予言をさりげなく回収したと思われる、小柄な死喰い人を。
小柄なその死喰い人はバレたと分かった瞬間、脱兎のごとく駆け出した。
「ま、待て!」
ハリーは反射的にそれを追いかけ始めた。
「待てハリー、一人では危険だ!」
シリウスはそう制止しようとするが、ハリーは止まらない。
追いかけようとするも、死喰い人の残党が阻み、追いかけられなかった。
「ちょい!お前が待て。おいコラ!」
刀原もそう追いかけようとするが、シリウスと同じように未だ戦意旺盛な死喰い人の男によって阻まれてしまう。
「邪魔だ!『瞬歩斬り』!」
鬱陶しそうにそう言った刀原は、瞬歩して死喰い人の眼前に迫ると、その勢いのまま横なぎに切り裂く。
それに全く反応出来なかった哀れな死喰い人の男は、防ぐ事すら出来ずに斬られた。
だがそのせいで刀原はハリーを見失ってしまった。
一応ダンブルドアが追いかけて行ったが……。
「全く、世話の焼ける」
刀原は霊圧探知を行い、ハリーの位置を探ると、その場所に向けて駆け出したのだった。
背は違うが
瞳は違うが
声は違うが
分かってはいるのだが
それでも確かに
私は友と共に戦っていたのだ。
早いですが、ベラトリックスにはここで死んでもらいます。
何故って?
それはこの狂人女が登場人物を、結構殺しているからですね。
シリウスとかトンクスとか。
その為、殺される前に殺されてもらいます。
ゴメンね☆
そしてさりげなく生存したシリウス。
当初から生存させる気満々だったので、既定路線です。
良かったね。
感想、ご意見、評価、お気に入り登録。
ありがとうございます。
そしてお待ちしております。
では次回は
決着。今世紀最強と予言について
次回もお楽しみに。
卍解『大雷公霆天神社』
雀部雷華の卍解。
キャストリアの第三再臨をモデルとしています。
雷を魔法のように操り、落とす。
ロングソードによる接近戦も出来るが、真骨頂は息つく暇も与えない雷落としや放射。
その為、中距離戦を得意としています。
名前の由来は……。
雷公とはかみなりさまの別名。
雷霆とは激しいかみなりのこと。
社は要するに神社。
凄く悩みながら考えました。
オサレ度を僕にも下さい。
お願いします。
ハリー達が分霊箱捜索旅をしている間に、刀原達は賊軍と戦ってる予定です。ハリポタの登場人物が一切出ませんが……要りますか?
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1『要る!』vs賊軍→ホグワーツの戦い
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2『要らない!』vs賊軍は全部カット
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3『後にしろ!』終了後、おまけとして
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4『お前も同行!』刀原も旅に参加する