ハリー・ポッターと日ノ本の死神   作:シオンカシン

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近づくは死

迫り来るは恐怖

黒より黒き漆黒の闇

深き闇夜が我らを飲み込んでいく。








死神、英国にて。交渉、会談

 

 

七月末。

刀原の姿は英国にあった。

 

その理由は二つ。

 

一つ目の理由は……先日、ダイアゴン横丁にあるオリバンダーの店が襲撃され、それを阻止せんと戦った七番隊第四席を遺体を回収すること。

 

そして二つ目は、同じく先日に就任した英国魔法省新大臣『ルーファス・スクリムジョール』との会談のためだった。

 

「なんとなく違和感があるが……これが人間の姿か」

 

魔法省に向かっている間、考え深そうにそう言うのは、刀原の同行者である『狛村左陣』

 

七番隊の隊長である彼は、戦争中であることもあって、本来ならばここ(英国)にはいないはず(来れないはず)の人物だった。

 

そんな彼がそう言った理由には、彼の容姿が関係している。

 

特に日本(瀞霊廷)では隠していないのだが、彼は珍しい人狼族だからだ。

 

無論、英国魔法界の人狼(ハリポタの人狼)のように満月で変身し、理性なく人々に襲い掛かる生物ではない。

 

彼自身は義理や仁義に厚く、恩義を大切にする人物であり、断じて理由もなく人々に襲い掛かる犬畜生ではない。

 

分かりやすく言えば、『見た目は犬だが、それ以外は人そのもの』なのだ。

 

刀原にとっても、小さいころからの付き合いがある人物でもあり、遊び相手や鍛錬の相手になってくれたのだ。

 

だが、それは彼と接しているから分かること。

 

見た目がどう見ても『服を着て、二足歩行をしている犬』であることは変わらない。

 

そのうえ……厳つい狼に似た風貌も相まって、ありのままの姿でいることは周囲に要らない誤解を与える(お、お前、人狼か⁉︎)ことになるかもしれない。

 

めんどくさいため、それは避けたい。

 

そもそも狛村は、その見た目もあって、あまり瀞霊廷外に出ない人だ。

 

裏を返せば、彼は瀞霊廷守護に専念出来る戦力ということでもある。

 

それにも関わらず、見た目をどうにかして、話せない英語が主流の英国に来たのか。

 

それは戦死した部下を労い、自らの手で連れて帰ってやりたいという思いからだった。

 

そして、元柳斎もその気持ちは痛いほど分かるのだが、そうホイホイと行かせるわけにもいかなかった。

 

そこで元柳斎は、刀原に同行者を一名選出して良いと言い、刀原はその思いを汲んで狛村を指名したのだ。

 

そのため、刀原は変身術やらなんやらを駆使し、狛村の容姿をどう見ても男性に変えたのだ。

 

「それにしても……せっかく気を利かせてくれたというのに、苦労をかけてすまないな」

 

英国魔法省へ入る手続きが終了し、再建途中のアトリウムを通り過ぎる間、狛村は刀原にそう謝った。

 

英語を話せず、武骨者ゆえに交渉ごとにも向いてないと自身を評価している狛村は、自分は今回の英国行きでは何も出来ない足手纏いであると思っているからだ。

 

「謝らないでください。狛村さんは、腕を組んで堂々としてるだけで大丈夫ですよ」

 

そんな心境を察している刀原は、ニコッと笑ってそう告げる。

 

例え見た目が人間の男になったとしても、その威厳溢れる雰囲気と佇まいは変わらない。

 

交渉や外交では舐められたらお仕舞いなため、今の狛村が纏う巌のような佇まいがあれば、より巧く事を運べると刀原は考えていた。

 

「なるほど……ならば少しでも役立てるよう、堂々としていよう」

 

狛村がそう頷いている間、刀原は懐中時計を確認する。

 

約束の時間にはまだ若干早いが……まあ良いだろう。

 

「では行きますか」

 

「ああ、そうだな」

 

刀原と狛村はそう言いあって、大臣との会談に向かったのだった。

 

 

 

 

 

 

「よく来てくださいました。ミスタートウハラ。ミスターコマムラ」

 

そう二人に言った新大臣のスクリムジョールは、ライオンのたてがみのような髪をしているために、年老いたライオンといった見た目をしていた。

 

「まずは謝罪を。前任の大臣(チキン・ファッジ)が、貴国と皆様方に多大なるご迷惑をお掛けしたこと。深くお詫び致します。そして……それがあったにも関わらず、我々からの救援要請を再び受けて下さったこと。英国魔法省を代表して深く感謝を」

 

そして開口一番、スクリムジョールはそう言って頭を下げた。

 

「その謝罪、受け取りましょう。ただ、あのようなことが二度と起きないよう、お願いしたい。それと、救援に関してはあくまでも日本を守るためですので」

 

刀原がそう言えば、スクリムジョールはホッとした表情で顔を上げる。

 

「では、今後について、お話しましょうか?」

 

続けてそうニッコリと笑いながらそう言った刀原に、スクリムジョールは頷き、二人を席へと誘導する。

 

「では早速ですが……まず、去年の一件を受け、派遣する人数を増やすことになりました。具体的には……隊長三名、副隊長二名、日本魔法省から二名です。配置としては、ホグワーツ城に四名、ロンドンに三名。メンバーは、(刀原)、雀部、日番谷、雛森、朽木、黒崎、井上。なお、派遣部隊到着は九月一日を予定しております。これが任命書です」

 

刀原はそう言うと、リスト等も混じった資料をスクリムジョールに渡す。

 

スクリムジョールはそれを一瞥し、了承の言葉と共に頷いた。

 

「次に指揮権に関してですが……日本魔法省大臣(市丸ギン)護廷十三隊総隊長(山本元柳斎重國)が第一位。遣英救援部隊長(刀原将平)が第二位。ホグワーツの校長(ダンブルドア)と貴方が第三位となります。また、防衛計画や作戦立案権はこちらにあります。これもよろしいですね?」

 

「勿論、承知しています」

 

「ありがとうございます。最後にヴォルデモートに関してですが……。これに関しては、我らは国際条約に基づき、基本的には手を出しません(出せません)。そしてそれは他国……米、仏、独なども一緒です。しかし、対虚として派遣する部隊に関しては……敵対された段階で交戦権を行使し、排除または撃破、撃退の為の戦闘を行います。これについては貴国の承認待ちですが……」

 

「勿論、承認いたします」

 

「ありがとうございます。以上で大まかな打ち合わせはお仕舞となりますが……これまでに関して何かご質問はございますか?」

 

「いえ、ありませんが……」

 

「?」

 

「隊長格の方々だけなのですか?他の隊士などもおられた方が……何かと良いですし……」

 

「……ですし?」

 

「いや……」

 

スクリムジョールはそこまで言って……刀原がムッとした表情をしていると分かった為に口を濁した。

 

刀原はその反応で粗方を察する。

 

「……一応お伝えしておきますが、我々がいるからヴォルデモート対策になる……などと考えない方が宜しいでしょう。我々が来ているのは、あくまでも特例。虚や破面が来襲するから我々が来るだけです」

 

そして刀原がそう釘を刺すように言えば、スクリムジョールは渋い顔する。

 

どうやら図星だったらしい。

 

『心強い彼らが来たから、ヴォルデモートも安心』

 

などと宣伝しようとしていたのか、はたまたそう思っていたのか。

 

どちらかなのかは分からないが……刀原から言わせれば、そんな考えは浅はか(馬鹿かお前)としか言えなかった。

 

隊長格からすれば雑魚同然の虚とて、一般隊士からすれば充分な脅威。

 

破面に至っては、逆立ちしたって勝てない。

 

十刃には時間稼ぎにもならない。

 

一桁の席官とてそれは同様。

 

そして、それらはヴォルデモートや死喰い人に対しても同じことだと判断された。

 

おまけに、そこに日本の事情が追加される。

 

ただでさえ人材不足気味(頭数が少ない)なのに、日本()賊軍との戦争中なのだ。

 

無論……戦力的には問題ない。

 

歴代最強、史上最強と名高い『初代護廷十三隊』*1に匹敵すると言われている当代の護廷十三隊。

 

元隊長、副隊長を主要席に置いた日本魔法省。

 

元隊長で固めた当代の大陸探題。

 

『開闢以来最強の世代』が卒業したとはいえ、マホウトコロも鉄壁の布陣。

 

おそらく、日本魔法界が始まった当時に次ぐ面子が揃っている。

 

まあ、始まった当時がヤバかっただけなのだが。

 

何せ……。

 

周囲や思想、戦略に躊躇皆無の『元柳斎』。

今では最強にして最後の砦と称される『卯ノ花』が、()()()な時点で『あれ(察しろ馬鹿)』なのだ。

 

その他にも……。

 

元柳斎の好敵手と言われていた『刀原の曾祖父』

最強系スケバンと刀原は思った『齋藤不老不死』

夜一の祖先と聞いて即時に納得した『四楓院千日』

 

等々。

 

刀原が「いや、明らかにやベー人達の集まりじゃん」と評価した初代護廷十三隊がいる。

 

そこに……。

 

実は死神だったらしい『源頼光』

最強の陰陽師『安部晴明』

 

などが加わるのだ。

 

それは流石に越えられない……ってか、越えたらなんかヤバそう……うん、もう君たち殿堂入り……と言うのが現在の評価である。

 

 

閑話休題(まあ、それはさておき)

 

 

現在の日本の戦力は、質も幹部の数も問題は無いが、一般兵が少ないというのが現状だ。*2

 

そのような状況化で、大勢の派遣をする訳にはいかない。

 

それに。

 

虚や破面の奴らは何とかしてやる(お前らじゃ駄目だから俺らがやる)

 

ヴォルデモートのことは君たちで何とかしろ(だがお前のケツはお前で拭け)

 

謝罪を受けると言ったな、そんなわけねぇだろ。

 

どうせお前も戦犯戦隊センパンジャーの仲間(チキン・ファッジと同類)だろ?

 

散々迷惑かけておいて、今更おんぶにだっこだなんて、虫が良すぎるんだよ。

 

日本上層部の内心はこうだった。

 

そう、新体制になったからと言って……前任が前任だっただけに……日本は英国魔法省を安易に信じられなかったのだ。

 

そのため…一般隊士の派遣は『人材の無駄(要らない)』と判断されたのだ。*3

 

ましてや、英国魔法省が自らの安心を得るためにそれを望むなど言語道断。

 

まあ、ある意味らしいと言えばらしいのだが。

 

「…………そう言えば。ダンブルドア殿との会談について、あまり良くない話を聞きましたが?」

 

ある意味で調子を取り戻した(ブリカス式交渉術を復活させた)スクリムジョール(英国魔法省)に、刀原はそう牽制するためにそう言った。

 

「意見の相違があったとか」

 

「まあ……そうですな。確かにありましたが」

 

「意見や戦略を統一するのは非常に重要なこと。最早戦時中と言っても差し支えない情勢なのですから、なおの事です。我々は、英国魔法省とダンブルドア殿達が手と手を携えて、この困難に立ち向かうことを期待しています」

 

「最大限の努力はしています。当然の事」

 

「また……神経質になり過ぎて、証拠をロクに集めずに人を監獄へぶち込むのも避けるべきでしょうな。昨今は人権が重要視される時代ですし、それを好ましく思わない人からは評価も支持も得られないでしょうし」

 

「そうですな、気を付けておきましょう……」

 

その後も、会談は和やかに(一方的に)続き、そして終わった。

 

 

 

会談を終えた二人は英国魔法省を出て、ロンドン郊外へと向かった。

 

四席の遺体を回収した狛村は先に日本へと戻る為、刀原はそれを見送る事にしたのだ。

 

「スクリムジョールに……英国魔法省に期待は出来なさそうですね。前は遠ざけておいて、今度は我らを利用しようとは……」

 

「この期に及んで、まだそのような企みを?」

 

「ええ、するつもりだったでしょうね。一応釘を刺しておいたので、二度は無いと思いますが……。新政権もあまりあてには出来なさそうですね」

 

「しかし、流石の交渉と読みだな」

 

「ありがとうございます。京楽さんに教わりましたから。……それにしても、あれでは具体的な策や手は出せないでしょうね。もしダンブルドアが倒れでもしたら、英国魔法省は二ヶ月も持たないかもしれません」

 

「そうなれば由々しき事態になるな」

 

「そうならないことを祈るばかりです」

 

日本と同様に、英国にも風雲急を告げる嵐が迫っているのを刀原と狛村は肌で感じ取っていた。

 

 

 

 

 

 

ハリーの夏休みは、去年よりかは幾分マシだった。

 

少なくとも新聞内で『頭のおかしい少年』扱いはされてなかったし、吸魂鬼に襲われて裁判になることも無かった。

 

だが周囲の空気は、去年より確実に悪化していた。

 

ダンブルドアと二人で『ホラス・スラグホーン』の元に行き、それからウィーズリーの家に行っても、失踪事件や死亡事件が連日のように報道されていたからだ。

 

だが、十六歳の誕生日となる今日の朝のニュースは少し喜ばしいものだった。

 

『新大臣。日本の特使と会談を行う』

 

というニュースに、スクリムジョールと曖昧な笑み(アルカイックスマイル)を浮かべた刀原が載っていたからだ。

 


 

 スクリムジョールの補佐官は、ホグワーツ城周辺で出現している虚への対抗のため、昨年に引き続き、日本の護廷十三隊へ部隊の派遣を要請したと明かした。

 そしてそれに伴い、昨日は護廷十三隊の隊長であり日本魔法省の特使である刀原氏と会談を行った。

 刀原氏は会談後、記者のインタビューに対して次のように語った。

 

「我々護廷十三隊は虚、並びに破面の者どもに対し、有効的な策と戦力を保持しております。その為、約一カ月後から始まるホグワーツの新学期に合わせ、隊長格三名を主力とする部隊を派遣いたします。現在、日本魔法界は戦時下であるため、派遣する人数は少数ではありますが……我らがホグワーツに布陣する限り、生徒達には指一本たりとも触れさせませんので、どうかご安心を」

 

 また刀原氏は、死喰い人に関しての明言を避けたが「敵であるならば、立ち向かってきた以上は切り捨てるまで」という発言をしている。

 

 しかし同氏は、国際条約に則り死喰い人への対抗のための派遣では無いことも強調していた。

 


 

刀原が英国に来ているなら、昨年の様に会えるかもしれない。

 

ハリーはそんなサプライズ(刀原による誕生日パーティー乱入)に期待していた。

 

そして、刀原はその期待を裏切らなかった。

 

「あれ、ここでいいのか?すみません……?」

 

夜、ハリーの十六歳の誕生パーティーが始まる直前、玄関を叩く音と共に刀原の声がしたのだ。

 

その声を聞いたハリー達は玄関へ駆け寄ったが、ウィーズリーおばさんは用心の為に一応の警戒をしていたので、簡単には扉を開けさせなかった。

 

そしてシリウスが「彼に化けているのなら日本語を喋らせればいい」と言うと、扉の向こうへ「日本語で話せ!」と叫んだ。

 

sonokoehasiriusudana?(その声はシリウスだな?) youzinnnotameka(用心の為か)iikotoda(良いことだ)a-koredeiika?(あーこれで良いか?)

 

直後に聞こえてきたのは、流暢な日本語だった。

 

「うん、間違いなくショウだな」

 

その場にいた全員がそう確信し、扉を開け、刀原を迎え入れたのだった。

 

 

 

「そう言えば、初めて直に言えるな……誕生日おめでとうハリー」

 

刀原はニッコリとそうハリーを祝福した。

 

ハリーの誕生日は夏休み真っ只中なので、刀原からは手紙でしかお祝いされなかったのだ。

 

「ありがとうショウ」

 

なんだか気恥ずかしくなったハリーは、照れながらそう言った。

 

「それに……初めての隠れ穴か。グリモールド・プレイスよりもこっちの方が良いかな。一週間ぐらいここでゆっくりしたいなぁ……」

 

刀原は家の中を見渡し、心底疲れたと言った表情でそう言った。

 

「そう言ってもらえるのは嬉しいわ」

 

「別に一週間ぐらい居てもいいんだぜ?ねぇママ?」

 

「勿論、大歓迎よ?」

 

誉め言葉に気をよくしたロンとウィーズリーおばさんがそう言うが、刀原は至極残念そうな顔をする。

 

「いやーマジでそうしたいんだけど……。明日には日本へ帰らなくちゃいけないんだよね。戦線に穴を空けるわけにもいかないし……。スクリムジョールとの会談の結果も報告して、会議もしなくちゃいけないし。遣英救援部隊の準備もしなくちゃいけないし……」

 

そう今後の予定をあげていった刀原の目は、段々と暗くなっていく。

 

ここ最近の刀原はワーカホリックなのだ。

 

「た、大変だね……」

 

「ここにいる間はゆっくりしていってね」

 

その場にいた全員が、刀原に同情するような目を向けたのだった。

 

 

 

 

 

刀原という特別ゲストを迎えた誕生日パーティーは楽しいものになる筈だったのだが、時世が時世なだけに、暗いものになっていた。

 

刀原の後にやって来たルーピンが、暗いニュースを運んできたからだ。

 

それでも刀原の提案で、食事の後にするということになったのは、ハリー(本日の主役)にとって嬉しいことだった。

 

「吸魂鬼の襲撃事件、イゴール・カルカロフの死体。数日前にはダイアゴン横丁でフローリアン・フォーテスキューとオリバンダーも襲撃された。全く嫌になるよ」

 

夕食会が終わった後にも関わらず、ルーピンは相変わらずのげっそりとやつれた顔でそう言った。

 

「あのアイスクリームの店と杖職人の?」

 

ハリーは自身がお世話になった店が襲撃にあったことを聞いて驚く。

 

「ああ、尤も……」

 

「偶々その場にいた護廷十三隊の七番隊の四席が食い止めた。残念ながら彼は戦死してしまったがね」

 

ルーピンの目線に気が付いた刀原が、そう語る。

 

「それで魔法省は、日本に()()借りが出来てしまった。わざわざ来てもらい、守ってもらい、死なせてしまったのだから。それにオリバンダーが拉致される事態は、我々にとって好ましからぬことだからね。いま、ダイアゴン横丁は厳戒態勢が敷かれている。スクリムジョールが早速手を打った」

 

尻を叩きましたから(圧力を掛けましたから)。「腑抜けた対応を取るなら、ヴォルデモートに対抗する指揮権を貰う」とね。撤退もほのめかしましたし、わざわざめんどくさい記者のインタビューを受けてまで釘を刺したんです。少しはまともになってもらわないと」

 

「まあ、あまりそう言ってくれないでくれよ。前任が前任だっただけに、負の遺産が残っているんだ。それを処理するので精一杯なんだよ」

 

「それは向こう(英国魔法省)の事情。日本としては……正直言ってこれ以上の状況悪化は、邦人保護なども考えて、見過ごせないです。米国(マクーザ)は、もう踏み込みたいらしいですよ?」

 

「それは日本もかね?」

 

「いや、うちはそれほどじゃないです。こっちも戦争中ですから……ぶっちゃけ、構ってられない。だから踏み込むとなったら、主力は米国でしょうね。ですが……もし英国魔法省が陥落してしまった場合、救援や派遣がストップする可能性があります」

 

「国際条約……か」

 

「まあ、最悪無視しますが」

 

 

 

 

 

 

その後。

 

結局あまりゆっくり出来なかった刀原は、昼まで隠れ穴でゆっくり過ごし、日本へと戻った。

 

そして英国へ再び渡るまで一か月、刀原は頑張るのだった。

 

しかし、ダンブルドアからの手紙を見た刀原は唖然とする。

 

「……ふ、ふざけんな!無茶ぶりしやがって!」

 

「な、何事でございますか⁉」

 

突然の絶叫に驚いた様子でやって来た豊永が見たのは、手紙を八つ裂きにしている刀原だった。

 

「断固拒否だ!」

 

戸惑っている豊永を捨て置き、刀原がそう言っていると、続けてもう一通の手紙がやって来る。

 

差出人はさっきの手紙と同じ人物(ダンブルドア)

 

「しつこいわ!」

 

受け取った瞬間、刀原は読まずに八つ裂きにする。

 

だが、同様の手紙は二通三通と続き……それら全てを八つ裂きにしても、さらに送られてくる手紙が増えるだけだった。

 

最終的に、刀原はそれを条件付きで認めたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*1
その実態は、護廷とは名ばかりの『殺伐とした殺し屋集団』だったらしいが……

*2

わかりやすく言うと……戦車はあるしその質も良いが、歩兵が足りないのだ。

*3

そしてその判断は、先日七番隊の四席が戦死したことで確信に至った。






そう簡単に膿は消えぬ

摘出しきるその前に

我が身が持てば良いのだが。





謎のプリンス編から、原作も映画版もよりダークになっていきます。

色んな人か死んだり、行方不明になったり……。

や、ヤバいですね。

だからこそ、クスっと笑ってしまうようなネタ等を仕込んでいきたいと思います。

シュールはシュールになる時だけで充分でしょう?




アンケートに早速のご回答、ありがとうございます。

『お前も同行』が予想以上の伸びで、正直驚いています。

第二位はおまけで書こうかな……なんて。




感想、ご意見、ご質問、評価、お気に入り登録。
ありがとうございます。
そしてお待ちしております。


では次回は

呪いと無言呪文

次回もお楽しみに。

ハリー達が分霊箱捜索旅をしている間に、刀原達は賊軍と戦ってる予定です。ハリポタの登場人物が一切出ませんが……要りますか?

  • 1『要る!』vs賊軍→ホグワーツの戦い
  • 2『要らない!』vs賊軍は全部カット
  • 3『後にしろ!』終了後、おまけとして
  • 4『お前も同行!』刀原も旅に参加する
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