ハリー・ポッターと日ノ本の死神   作:シオンカシン

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さあ

開戦と行こうじゃないの。








死神、布告する。逃亡

 

お初にお目にかかる。

 

その言葉と共に始まった刀原とシックネスの会談は、一方的にもほどがあった。

 

服従の呪文によって芯がない状態のシックネスに……ファッジ、スクリムジョール、アンブリッジ、ダンブルドア、京楽、藍染といった面々と論戦と腹の探り合いをしてきた刀原の相手は務まらなかったのだ。

 

一応、ヤックスリーはこの状況を半ば想定していた。

 

そしてそれを避ける為、アトリウムで刀原を何とか追い返す魂胆だった。

 

しかし刀原の『他国への報告(チクっちゃうよ?)発言』にどう返せば良いか悩んでいた隙を突かれ、まんまと会談の座に引き摺り込まれてしまったのだった。

 

というか……これは会談なのだろうか?

 

「貴方の後ろにいる方に聞いて……いや、決めて貰ってはいかがです?」

「ハリー・ポッターが怪しい?何故?どうして?確固たる理由がなければ、我々は納得しませんよ?」

 

これはまだ良かった。

 

「アトリウムにあった、あの悪趣味な像は誰のご趣味ですか?いや、指図するつもりは毛頭無いのですが……悪趣味で野蛮でイタい思考にもほどがあるので、止めた方がいいという親切心です」

 

絶対親切心ではない。

 

「そう言えば……ヴォルデモート卿はお元気ですか?この前、日本の列車に無断乗車しようとしてましてね?鉄道を愛する少年心は理解出来なくもないですが、無断で無賃でパスもビザもない状態では乗れないとお断りしたんです」

 

は?

 

「その際『嫌だ!俺様も乗るのだ!」と散々駄々を捏ねられまして……。仕方がないので緑茶と共にお帰り願ったのですよ。まあ、そのお茶を溢して大火傷したらしいですが」

 

貴様!

 

「ん?どうしましたかヤックスリー部長?まさか、あの『思考がイタい例の馬鹿』と何か関係が?」

 

ば、馬鹿だと……い、いや……なんでもない。

 

「そうですか。何やら言いたげな目つきだったので「我が君を侮辱するとは!許せん!」とか支離滅裂なことを言って飛び掛かってくると少し思いましたが……。流石にそんな、蛮族みたいなことしませんよねぇ?」

 

「と、当然だ」

 

「それは良かった。頭のイカれた魔法使いの『イカれた思想』に、魔法省執行部の部長ともあろう方が賛同しているはずありませんよね。当然、反対ですよね?」

 

「も、もちろんだ……」

 

こいつ、我々の立場を分かった上で話して(煽って)きやがる!

 

これが特記戦力の一角、ショーヘイ・トーハラか……。

 

ヤックスリーは、自身が仕える男が警戒する理由を身をもって知った。

 

そして刀原の背後に控えている三人の死神は、ドン引きしていた。

 

ここにくる前には「穏便に、平和的にね」とか言っていたのに、蓋を開けてみたらこんな感じだったのだ。

 

「さて、軽い雑談はこれくらいにして…本題に入りましょうか」

 

刀原は満面の笑みを止め、真顔になりながらそう言った。

 

「我々日本側は、フランスのダンケルクに誕生した『自由英国魔法省』をイギリスの正統な魔法省であると判断し……これを承認することになりました」

 

刀原の言葉に、ヤックスリーは「やはりか」と言う顔をする。

 

この様な声明を出してきた魔法省が、日本が初めてではなかったからだ。

 

ダンケルクに誕生した亡命政権の存在は、ヴォルデモート陣営にとって全くの想定外だった。

 

「まあ、ヴォルデモートの傀儡に成り下がった連中と付き合っていれば、同類だと思われるのでね。そんな屈辱を祖国に味合わせる訳にはいかないし……恥ずかしいですから」

 

「だ、黙れ黙れ!貴様言わせておけば!あの方を侮辱するなn「今なんて言った?」

 

刀原のわざとらしい言葉に、ヤックスリーは遂に我慢出来なくなった。

しかし刀原はその言葉を待っていた。

 

「やはりロンドンはヴォルデモートに支配されていたらしい」

 

刀原はやれやれと言った顔でそう言い、立ち上がる。

 

「では…現時刻をもって、我々日本はロンドンの魔法省との縁を切る。そして、ヴォルデモート陣営に対し……宣戦布告させて頂く」

 

そして堂々とそう宣言した。

 

「手始めに、傀儡となっているシックネスと死喰い人たるヤックスリーを撃破しよう。では三人とも……懲らしめてやりなさい」

 

先の宣言を受けて呆気に取られていたヤックスリーは、刀原の背後にいた三人が杖を抜いた事に気づくのが遅れてしまう。

 

そして瞬く間に吹き飛ばされたヤックスリーは、自分の目を疑ってしまう。

 

刀原の背後にずっと控えていた三人は、死神ではなく……ハリー・ポッターとその仲間達だったのだ。

 

ハリーはシックネスの首に掛けられていたロケットを奪い、退散する。

 

「ではヤックスリー部長殿。君のご主人様によろしく(覚悟しろ)と言っておいてくれたまえ」

 

刀原もそう言って立ち去っていく。

 

「く、クソが!」

 

ヤックスリーは煮え返りそうな頭を何とか我慢し、ハリー達を追いかけ始めた。

 

 

 

「やれやれ、何とか巧くいったな」

 

刀原は作戦通りにいったことに、概ね満足していた。

 

その作戦を知るために、時系列を少しだけ戻そう。

 

ーーー

 

ハリー達は、ロケットを持っている相手が魔法大臣であるシックネスである事実に頭を抱えていた。

 

ヴォルデモート陣営にとっても、最重要護衛対象である彼から、ロケットを奪取する。

 

その難易度は極めて高かった。

 

ハリー達が悩む中、ハーマイオニーが閃く。

 

「ショウなら……外交会談の名目でシックネスに近づけるんじゃないかしら」

 

度々スクリムジョール(前任の魔法大臣)と会談していた刀原なら、シックネスに容易く近づける……!

 

名案に見えたこの案だったが、問題があった。

 

「ショウは忙しいんだ」

 

そう、肝心の刀原がいない。

 

だが、神はハリー達の味方だった。

 

「やっぱここにいたかハリー。無事だったようで良かった……ん?なんだその『救世主来たれり!』みたいな顔は」

 

刀原がシックネス政権との最終交渉(宣戦布告通達)に来たついでに、ハリーが居そうなこの屋敷に来たのだ。

 

「なるほど……だいたい分かった」

 

ハリー達から事の詳細を聞いた刀原は、腕を組ながらそう言う。

考え込んでいる様子で、しきりに頷いたり首を振っているが。

 

「ついて来ても構わん。ただ口出しはすんなよ」

 

やがて脳内で考えがまとまったらしい刀原がそう言う。

 

「ありがとう!でも大丈夫?日本に迷惑がかからない?」

 

ハーマイオニーはそう指摘するが、刀原はカラカラと笑って「心配すんな」と言い放つ。

 

「どうせ決裂する会談だ。上からも好きにやれと言われてるしな」

 

刀原はニヤッとしながらそう言った。

 

ーーー

 

そして時系列は戻る。

 

目論見通り、ロケットの奪取に成功したハリー。

当初の予定通り、宣戦布告をした刀原。

 

両者が立案した作戦は見事に成功した。

 

しかし、最後の最後に計算が狂う。

 

「あれ?追ってこないぞ、あの三つ編み野郎」

 

刀原は首を捻った。

 

ワザと追いつかれるぐらいの速度で逃げてやったというのに、追手がやってこないのだ。

 

「おっかしいな。わざわざあんなに馬鹿に…じゃねぇや、煽って…でもねぇ。事実を述べてやったのに」

 

ヤックスリーは事実陳列罪をした(散々馬鹿にして煽った)刀原の方に行く……というのが、彼らの目論見だった。

 

目論見通りであるにも関わらず、ノコノコとやってきたヤックスリー。

 

それを正当防衛と称して返り討ちにし、ヴォルデモート陣営が政権を奪ったことに対して、ささやかながら花を添える(政権獲得おめでとう!これはお祝いの品だ!)つもりだったのだ。

 

「まさか、ハリーの方に行ったのか?」

 

刀原の勘は当たっていた。

 

ヤックスリーは烈火のように煮えたぎる頭を押さえ、ハリーの方に向かったのだ。

 

まあ、ヤックスリーからすれば……ほぼ確実に負ける相手より、多分勝てそうで手柄になる相手を追いかけるのは当然といえた。

 

「まあ、大丈夫だろう。奴ごときに遅れをとるような鍛え方してからな」

 

刀原は一抹の不安を抱えながらも、大丈夫だろうと思い……魔法省を後にした。

 

 

 

刀原が別ルートで逃走している中。

 

追手からの追撃を何とか捌きながら、ハリー達は入り口へと逃走していた。

 

当初の目論見通りではないが……想定はしていた。

 

あまり積極的に反撃も出来ないため、結局ハリー達は逃げの一手しか出来なかったが……それでも何とか出入口にたどり着くことに成功する。

 

しかし、ここで今までの幸運のツケが回ってくる。

 

ヤックスリーの急接近を許してしまったのだ。

 

ハリー達は、急いで出入口の暖炉へと飛び込んだ。

 

 

 

 

 

 

「あれ?ハリー達は?」

 

「いや、まだ帰ってきてないが」

 

ロンドン魔法省から戻ってきた刀原と屋敷に留まっていたシリウスは、共に首を傾げた。

 

もうとっくの昔に戻ってきてもいいハズのハリー達が、いつまで経っても戻ってこないからだ。

 

「目論見通りにいかなかったとは聞いていたが…。まさか捕まったのでは!?」

 

シリウスの脳裏に最悪のシナリオが浮かぶ。

 

今ここでハリー達が捕まる様なことが起これば、全てが瓦解する。

 

何より……シリウスにとってハリーは息子同然。

絶対に失いたくない。

 

やはり共に行くべきだった。

 

あの子に何かあったら、私はあの世でジェームズに顔向け出来ない……。

 

「落ち着けシリウス」

 

シリウスの悲痛な顔を見た刀原が、静かにそう言う。

 

「あいつらが捕まったのならトップニュースだ。英国中に号外が配られる。だがそれが無いってことは、少なくとも捕まってはいないはずだ」

 

「そ、そうだな」

 

刀原の言葉にシリウスはゆっくりと頷く。

 

その様子を見た刀原が頷き返すと、直後に刀原が持つ伝霊神機が鳴り響く。

 

【どうした?】

 

【見張りの者からの報告です】

 

それは、グリモールド・プレイスの周りに張り付かせている見張りの者からだった。

 

【ハリー・ポッター以下二名、一度はグリモールド・プレイスの玄関前に現れるも、直後に再度姿晦ましした模様。確固たる原因は不明なるも、追手を撒くためと思われます】

 

【再度姿晦ましした?追跡は?】

 

【何せ瞬時の事でしたので……】

 

【そうか…それは、仕方ねぇな。ではすまんが、捜索に当たってくれ。安否だけでも知りたい。期間は一週間。発見出来なかった場合は、中止して帰還せよ】

 

【畏まりました】

 

刀原はそう指示して通話を切る。

 

「いったいなんだったんだい?」

 

通話が日本語だったために内容が理解出来なかったシリウスが、困り果てた顔でそう言った。

 

「ああ……えっとな……」

 

刀原はそうだったと言うような顔をして、シリウスに報告内容を伝えたのだった。

 

 

 

結果から言えば、ハリー達は見つからなかった。

 

隠密機動の不手際とかではない。

 

彼らが、刀原が知らない場所(クィディッチ・ワールドカップ会場跡地)に行ったこと。

 

雀部に仕込まれたハーマイオニーが、いち早く結界を張ったこと。

 

それらが原因である。

 

「申し訳ございません」

 

「大丈夫、大丈夫。貴方達に見つからないって事は、死喰い人達には絶対に見つからないって事だから」

 

隠密機動に、刀原はそう言った。

 

 

 

 

刀原がヴォルデモート陣営に宣戦布告し、ハリー達が意図せず逃亡生活を送り始めた頃。

 

ホグワーツでも仁義なき戦いの幕が上がっていた。

 

ヴォルデモート陣営がロンドン魔法省を掌握した……それは同時に、ホグワーツも掌握したということだ。

 

新たに校長に就任したのはスネイプ。

 

マグル学と闇の魔術に対する防衛術には、死喰い人のカロー兄妹が就任した。

 

そしてホグワーツの支配を事実上命じられた形となったカロー兄妹は、新学期早々に動き出す。

 

まず、都合よい前例(高等尋問官令)があった為……それを利用して各教授たちを事実上無力化した。

 

ある程度予測していた反発すらもなく、各教授達はすんなりとそれを受け入れた。

 

一週間経ったが生徒達も反発してこない。

 

カロー兄妹はホクホクだった。

 

ダンブルドアも刀原も、ポッターもいない。

 

天下は俺たちのもの……。

このホグワーツは俺たちの支配下。

 

そう思っていた時期が、カロー兄妹にもあった。

 

彼らは油断していた。

 

所詮はガキども。

暴力で脅せば大人しくなる。

 

だが、そうではなかった。

彼らは知らなかったのだ。

 

ここ数年の間に、寮の垣根も溝も殆ど無くなっていたこと。

 

上級生から受け継がれる筈の()()()()()が、受け継がれなかったこと。

 

下級生のグリフィンドール生とスリザリン生の中には、列車以来の親友(俺達マブダチマジ卍)という者達もいたこと。

 

故に、兄妹の目論みはあっさりと崩れる。

 

具体的に言えば、あと一週間ぐらいで。

 

 

 

ホグワーツの生徒達は知っていた。

 

ヴォルデモートとかいう会ったこともない良く分からない()()()()()()奴より、かの者の方が完璧で究極で最強で無敵なヤバい奴だと。

 

少なくとも生徒達はそう思っていた*1

 

それだというのに、この期に及んで向こうの陣営に加担するバカはいない。

 

そしてホグワーツの生徒達は学んでいた。

 

バカやクズに学校の支配権を渡すと、ロクなことにならないことを。

 

何せ前例がある。

ガマガエルだ。

 

あのカエルごときで()()だったのだ。

この兄妹が酷い筈がない。

 

事実、兄妹はその信頼を裏切らなかった。

 

生徒達は、二度目を許すつもりはなかった。

 

とりあえず、生徒達は一週間我慢した。

 

そして……生徒達は新学期が始まってから一週間後、有志による合同作戦会議をした。

 

ーーー

 

「あいつらの支配なんて真っ平ごめんだ!」

 

「ダンブルドアもかの者もいないなら、俺らがホグワーツを守るんだ!」

 

「これは抗議だ!」

 

「そうだ!立ち上がるんだ!」

 

「ここで立ち上がらなければ、ホグワーツは末代まで舐められるぞ!」

 

「戦わなければ、生き残れない!」

 

「カロー兄妹許すまじ!相手は死喰い人!慈悲は無い!」

 

「今こそ、生徒の団結と恐ろしさを見せつける時!」

 

「赤も緑も青も黄色も関係ない!これはみんなの問題だ!」

 

「第二次抵抗運動だ!」

 

「カエルの二の舞は許さない!」

 

「リメンバーガマガエル!」

 

「ヒャッハー!」

 

ーーーー

 

ただの決起集会になった。

 

生徒達は、既に有事であると気づいていたのだ。

 

そして、DA軍団出身者や、かの者の教えを受けた者達を筆頭とした組織体を手早く組織すると、諸々の決め事を交わす。

 

ーーーー

 

生徒間での争いは厳禁。

 

寮同士のトラブルも厳禁とし、他の生徒達にも呼掛ける。

 

抜けても良いが、裏切りは厳禁。

 

従来の先生達へは手を出さない。

 

協力しない生徒達にも手を出さない。

 

但し、奴らに協力する生徒はささやかに手を出す。

 

お互いの救援は必ず行う。

 

武装解除、失神、その他抗議的呪文は可。

 

等々。

 

ーーーー

 

組織のリーダーはDA軍団出身者であり、かの者の教えを最も受けた男、ネビル・ロングボトム。

 

副リーダーに、ジニー・ウィーズリー、ルーナ・ラブグッド、アーニー・マクミラン、ダフネ・グリーングラス。

 

組織名は様々な候補……『カロー兄妹叩き出し隊』『リメンバーガマガエル』等々があったが……。

 

ホグワーツ生徒連合抵抗同盟(Hogwarts Student Union Resistance Alliance)となった。

 

そして最後に……『最初の抵抗の狼煙(パーティー開始のお知らせ)』を一週間後に決行することを決めた。

 

なお、誓って記すが……。

 

かの者やその関係者は、一切関わってない。

 

 

 

そして……カロー兄妹がホグワーツにやって来てから二週間後。

 

歓迎パーティー(室内花火大会)が開かれた。

 

なんて事はない。

 

『アンブリッジ先生おめでとうパーティー』と内容は同じだ。

 

失神呪文を放てば五倍、消失呪文を放てば十倍になる花火が、大輪の花を一斉に咲かせただけだ。

 

だが……カロー兄妹はその初動対応に戸惑った。

 

時に五倍になったり十倍になったりするその花火に、カロー兄妹は一日を費やした。

 

その次の日。

 

カロー兄妹の部屋の前に、沼が出現した。

 

どうやっても消せないその沼を、カロー兄妹は毎朝と毎晩に苦労しながら渡ることになる。

 

その後も、カロー兄妹をターゲットとした悪戯(ゲリラ的抗議)は続いた。

 

 

 

「あいつらいったいなんなんだ!」

 

アミカス・カローは机を叩きながら言った。

 

「廊下を歩けば糞爆弾。授業をしても糞爆弾。階段を歩けばグリセオで滑り落ちる。俺の部屋の中には、何故かブービートラップ。挙げ句、飯の中には下剤やら利尿剤!」

 

「私は一時間もトイレに籠る羽目になった!」

 

「なんなんだこの学校は!何時からここは、ゲリラの巣窟になってたんだ!」

 

「おまけに誰がやったかも分からない!何で透明魔法を平然と使えるんだ!」

 

「ガキどもを何人か見せしめにしよう!」

 

後日。

 

罪無き下級生を公開拷問しようとした兄妹は……。

 

黒い煙幕に邪魔されて下級生を奪還され……。

暗闇の中で失神呪文を打たれて失神し……。

 

顔面を落書きされた上に簀巻きにされ……。

オールが無いボートに別々に乗せられ……。

 

当然ながら杖無しで放置されて……。

 

気づいたら湖のど真ん中という展開を迎えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

*1
品行方正、成績優秀。

規律正しく、礼儀正しく。

他の模範となる。

 

教授達にとって、かの者は完璧な生徒だった。

 

 

曰く、凄い組織の人。

曰く、わしより多分強い。

曰く、ある意味最も頼りになる。

ダンブルドアの話を聞いた感想から、かの者は究極だと思った。

 

 

その剣術に敵は無く。

その頭脳に隙は無く。

頼りになる最後の切り札。

 

かの者を良く知っているハリー達にとって、かの者は最強だった。

 

 

その実力は遺憾無く。

その気配りには敵意無く。

敵に回せば必ずヤられる。

 

かの者を良くは知らないが、その抑止力を知ってる者達にとって、かの者は無敵だった。

 

 

そんな彼らの話を聞いた、かの者をよく知らない下級生は……「よく分かんないけど『完璧で究極で最強で無敵なヤバい人』って事だよね?」という意見でまとまった。

 





子供といえど

侮るべからず。




更新が遅れ、すみません。

最終回までの簡易プロットを、先にまとめたかったので……。

あと。フツーに仕事が……。

言い訳ですね、頑張ります。



運命通り、ハリー達には逃亡生活を過ごして貰います。

見つからない様に頑張ってね。


刀原はいよいよ日本での決戦が行われます。
一話だけで済ませたい。
え、ダメ?
漸く俺の出番だから二話にしろ?



ホグワーツでは仁義無きゲリラ的抗議活動が発生。

子供にやられるのが恥ずかしい上に、粛清対象にされるかもと思い、ご主人に報告出来ないカロー兄妹。

でも、この世から消えるよりかはマシだと思うんだ。
かの者がいたら、ーーされるからね。

しかし、純粋なホグワーツ生を立派なベトコン……じゃない、ゲリラ的抗議活動者にしたかの者……誰だろう?



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ありがとうございます。
そしてお待ちしております。


では次回は

剣八

次回もお楽しみに


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