ONE PIECE~イレギュラーハンター航海記~   作:サトシゲッコウガ

108 / 296
第108話「ヒルルクの桜と受け継がれゆく意志!」

ヒルルクは手に吐血していた。

 

ヒルルク《おれァ・・・死ぬだろ》

 

くれは《ヒッヒッヒッヒ・・・・・・ああ 死ぬねェ・・・》

 

くれは酒を飲みつつ答えた。

 

ヒルルク《あと・・・3・4日ってとこか?》

 

くれは《おや・・・ヤブ医者でも自分の寿命はわかるらしいね》

 

ヒルルク《だが何とか命を引き伸ばせねェか? 少しでいいんだお前の腕でよ》

 

くれは《まだ この世に未練があるのかい? とっととくたばっちまえばいいじゃないか 楽になれる ヒッヒッヒッヒ・・・》

 

ヒルルク《おれにはまだやり残した仕事があるんだ もう少しでいい・・・ 30年間続けた研究に形をつけたい》

 

くれは《・・・・・・ そんな生きたきゃ また(・・)遠い西の国へでも行って来たらどうだい?》

 

くれは《昔・・・大泥棒だった(・・・・・・)お前を救った ”奇跡の桜”とやらを見にさ・・・》

 

ヒルルク《・・・・・・・・・・・・ ・・・その必要はねェ・・・この国におれが・・・桜を咲かせてみせる・・・!?》

 

くれは《・・・・・・ハッバカだねェ ここは年中極寒の”冬島”だよ 桜なんて咲きゃしないさ!!》

 

ヒルルク《咲く!!! どうしようもねェ悪党で・・・死にかけていたおれが生き長らえて・・・改心できた 心の底から洗浄される様な奇跡の治療をおれは体験したんだぜ!!!》

 

ヒルルク《そういう手段がこの世にはあるってことだ!!! ・・・それをおれは この生まれた土地で証明したい!!! この世の全ての人間は救うことができるんだ!!! あと少しだけ・・・時間が欲しい!!!》

 

くれは《往生際の悪い奴だ・・・いいかい!?お前がやろうとしてることは医学でも何でもないし 桜がこの国に咲いた所で人の体にゃ何も起きやしないのさ》

 

チョッパーは中の様子を見て、走り去った。

 

くれは《ところで・・・何だったんだい? お前にくっついて来たあの妙なバケモノは》

 

ヒルルク《何・・・!?ついて来た・・・・・・!!?》

 

くれは《・・・ああ お前がここへ来た時からずっと家の回りをウロウロしてた奴さ 隠れてたつもりかねェ》

 

チョッパーは走り続けた。

 

くれは《・・・それで 一年も一緒にいたあいつを・・・・・・  突然つき放したってわけかい・・・》

 

ヒルルク《考えても見ろ・・・!! やっと出会えた おれはたった一人の仲間だぜ・・・ そいつが目の前でいきなり死んだとすりゃ あいつは一体どうなる・・・・・・!? これ以上の絶望をあいつに味あわせろと!!?》

 

ヒルルク《おれ達ァ似てるのさ・・・だが・・・だから せめて最期に教えてやるんだ お前にだって何でもできるんだよってよ・・・!! おれが桜を咲かすことで!!!》

 

くれは《・・・聞きな お前は4日後の午後5時半に死ぬ・・・それが寿命さ お前の体に入った菌そのものは万能薬でもない限り消せはしないが あたしなら3週間・・・お前の体を騙す事はできる・・・!!》

 

くれは《ーーーーが実に残念 お前にはあたしに払う財産ってもんが》

 

ヒルルク《いいから治療しろ!!!》

 

ヒルルクはくれはに銃を向けた。

 

くれは《・・・・・・・・・》

 

ヒルルク《・・・・・・・・・》

 

くれはは銃を奪い、回転させる。

 

くれは《こんな麻酔銃で人が殺せるかい・・・ いいだろう治療してやるよ お前が医者として(・・・・・)この国に一体何をもたらすのか 見届けさせてもらうよ・・・!!》

 

くれは《確かにそっくりだよお前達は・・・ 不器用なところがね・・・》

 

チョッパーは木に激突しながらも走る。

 

そして研究室へ入り、書物である物を調べ、外へ探しに行った。

 

 

それからヒルルクも研究室に戻ってきて、

 

ヒルルク《・・・悪ィことをしたな・・・ チョッパー・・・・・・!!》

 

ヒルルク《せめて俺の桜を見ろよ 俺の最後の大仕事だ・・・!!》

 

しかし研究容器は爆発する。

 

チョッパーは途中、シカの群れに遭遇し、攻撃を受けるが、やっと目的の物を発見。

 

チョッパー《あった ”アミウダケ”・・・・・・》

 

チョッパー《あれだ!!》

 

チョッパー《どうやって渡ろう》

 

 

一週間後ーーーーーー

 

ヒルルクは容器を落として割ってしまう。

 

ヒルルク《ゲホ!!・・・・・・ ゲホゲホ・・・》

 

ドアをノックする音が。

 

ヒルルクはドアを開けると、

 

ヒルルク《チョッパー!!・・・お前・・・!!! その体・・・どうしたんだ・・・!!!》

 

チョッパーは血まみれ状態になり左角は折れ、左足が折れかかっていた。

 

チョッパー《ギノゴ》

 

ヒルルク《そいつは・・・・・・!!”アミウダケ”じゃねェか・・・ ・・・お前それを おれのために・・・・・・・・・!!?》

 

チョッパー《生ぎててドクター・・・・・・!!! ・・・ドクターおれ医者になりたいんだよ・・・!!!》

 

チョッパー《医者のやり方・・・教えてくれよ・・・!!! トナカイでも・・・やれるかな》

 

ヒルルク《!》

 

 

ドルトン《私は反対です・・・・・・!!! なぜ そんな・・・!!人の良心を踏みつける様な手段を使ってまで”医者狩り”にこだわるんです!!!》

 

ワポル《このカバ!!!誰が貴様の意見を聞いたドルトン これは政治だ それにヒルルクは医者でなくとも犯罪者 死刑は免れられん身なのだこのカバ!!! わかったら作戦を続けろ 王様の命令だぞ!!》

 

ヒルルクはチョッパーを抱きしめる。

 

ヒルルク《やれるさチョッパー お前はこんなに優しいじゃねェか・・・・・・!!!》

 

 

チョッパー《”アミウダケ”のスープ!! うまい?》

 

ヒルルク《っか~~~~~っ!!まずっ!!おえっ!!》

 

チョッパー《え~~~~~~っ!!!》

 

ヒルルク《エッエッエッエ・・・”良薬”ってのはまずいモンなのさ 効いてる証拠だ》

 

ヒルルク《力がみなぎってくるぜ・・・!!! ありがとうよ!!!チョッパー!!!》

 

 

チョッパーは容器に気づく。

 

チョッパー《ドクター あれはなに? 初めて見るよ》

 

ヒルルク《ん?》

 

ヒルルク《おお・・・・・・!!》

 

ヒルルク《これだ・・・・・・!!!この反応を待っていた!!! 30年間・・・待ち続けた・・・・・・・・!!!》

 

ヒルルク《やったぞ チョッパー!!おれの研究は成功した!! これでこの”冬島”に桜を咲かすことができる!!!やったぞーーーーっ!!!》

 

ドアを開け、

 

ヒルルク《いいな おれァ出かけるがお前はじっと寝てるんだ 今やおめェの方が重傷になっちまったんだからな! わかった》

 

ヒルルク《じゃあな行って来る》

 

ヒルルクはドアを閉めて、出かけた。

 

チョッパー《(・・・・・・ドクター喜んでた ・・・おれは人の病気を治したんだ!!!)》

 

ヒルルク《おいチョッパー》

 

ヒルルク《お前はいい医者になれるぜ!!! おれが保証する!!!》

 

ヒルルクは今度こそ出かけた。

 

チョッパー《へへへへ・・・ えへへへへへっ》

 

 

ヒルルクはくれはの元へ来ていた。

 

ヒルルク《知ってるかくれは 今 国中大騒ぎになってやがるんだ》

 

くれは《ああ知ってるよ ”イッシー20(トウエンテイ)”が全員病気でぶっ倒れたって話だろ? バカバカしい・・・ほっときゃいいんだよ じきおさまる》

 

ヒルルク《・・・・・・》

 

くれは《ーーーそれで?お前は今日ここに何しに来たんだい わざわざ礼でも言いに来たかい まだ死ぬのは2週間ほど先だがね》

 

ヒルルク《実は おめェに頼みてェことがあって》

 

くれは《あーーーーそりゃ断るね》

 

ヒルルク《まだ何も頼んでねェぞ!!!》

 

くれは《お前の頼み事はただだから嫌いだよ》

 

くれはは渡された袋から粉の様な物を出した。

 

くれは《? 何だいこりゃあ ただの塵じゃないのかい・・・》

 

ヒルルク《それがおれの30年!!! やっと完成したおれの”医学”だ これで・・・この国の病んだ心も癒せる”万能薬”さ》

 

 

くれは《なるほどね・・・ご苦労さん ムダな30年を生きたね それで・・・これを何で あたしに?》

 

ヒルルク《塵の量が足りねェ おれの代わりに桜を咲かせてほしい》

 

くれは《バカ言うんじゃないよ!!何であたしがそんな事しなきゃいけないんだい!!?》

 

ヒルルク《それと(・・・)!!もう一つ!!》

 

ヒルルク《チョッパーに医術を教えてやってほしい!!!あいつは医者になりてェんだ!!!》

 

くれは《いい加減にしな!!!お前が あたしにモノを頼める立場かい!!?》

 

ヒルルクは土下座した。

 

ヒルルク《あいつはトナカイだしバケモノだが きっと立派な医者になれる!!!》

 

ヒルルク《心の優しいいい奴なんだ・・・!!! 命をはって おれに薬を作ってくれた・・・!!!頼む お前の手であいつを医者にしてやってくれ!!!》

 

くれは《出て行きな!!!あつかましいにも程があるよ!!! お前のバカな研究と妙なペットの面倒をあたしが見るだって!!?》

 

ヒルルク《・・・・・・・・・》

 

くれは《寿命が近いなんて理由で 同情を引ける相手かどうかくらいわかってるはずだよ!!!》

 

くれは《出て行きな!!!》

 

ヒルルクは外へ放り出された。

 

ヒルルク《・・・・・・ああ わかってるさ・・・・・・長いつき合いだ・・・》

 

ヒルルク《頼んだぜ・・・・・・ ・・・・・・》

 

ヒルルク《エッエッエッエッ・・・知ってんだおれァ・・・・ 人の命を救おうってんだ・・・医者はみんなイイ奴さ・・・》

 

ヒルルク《チョッパーを よろしく頼む・・・》

 

ヒルルクはくれはの家を去る。

 

 

第四ロープウェイ乗り場

 

島の民《おい どういうことだ!!! この国の医者は”イッシー20(トウエンテイ)”しかいないんだぞ》

 

島の民《それが全員倒れただと!?じゃあ この国の病人やケガ人は一体 誰が診てくれるんだ!!!》

 

島の民《薬だけでも手配してくれ!!!》

 

守備隊《おれ達に言っても知らん!医者だって病気にくらいかかるんだ》

 

島の民《頼む!!!”イッシー20(トウエンテイ)”を呼んでくれ!!!ウチの子が熱を・・・!!!》

 

島の民《落石があったんだ 治療をしてくれ!!》

 

島の民《今日はウチに診察に来てくれる約束だ 一週間も待ったんだぞ!!》

 

島の民《薬をくれ!!!》

 

島の民《イッシー20(トウエンテイ)を出せ!!!》

 

島の民《患者を見捨てる気かァ!!!》

 

 

くれは《『この国を救ってみせる』って》

 

くれは《あそこまで吠えといてあと2週間ある命じゃ 何もできないってのかい・・・?  お前らしくないじゃないか・・・Dr.ヒルルク 諦めるなんて・・・・・・》

 

ヒルルク《〈時間がねェ・・・・・・・・・!!!〉》

 

くれは《・・・・・・あのバカ まさか・・・・・・!!!》

 

島の民《Dr.ヒルルクだ 捕まえろ!!!》

 

ヒルルク《捕まるかァ!!!》

 

ヒルルクは逃走。

 

ヒルルク《そこをどけ貴様らァ!!!》

 

島の民《!!?・・・Dr.ヒルルク!!!》

 

島の民《バ・・・!!?爆弾を持ってるぞ逃げろ!!!》

 

ヒルルクは爆弾を投げてきた。

 

ヒルルク《オラァ!!!》

 

島の民《無茶苦茶だ あの医者はァ~~~~~!!!》

 

ヒルルクは守備隊の顔に銃を押し付ける。

 

ヒルルク《さァ城へロープウェイを出せ!!!》

 

守備隊員《ひ!!?》

 

ヒルルク《おれを城へ連れて行け!!!》

 

くれははヒルルクの研究室を訪れた。

 

くれは《ヒルルクはどこだいっ!!?》

 

チョッパー《う うわ》

 

くれは《逃げなくてもいいよ!! 取って食いやしないさ》

 

くれは《お前の事は知ってる ヒルルクはどこだい!?》

 

チョッパー《・・・・・・ド・・・・・・ドクターならずっと前に出かけたっきりだ 元気になったから・・・たぶん町へ》

 

くれは《元気になっただって元気になんてなりゃしないさ あいつの病は今の医学じゃ治らないっ!!お前もウチで聞いただろう》

 

チョッパーはあのキノコを取り出した。

 

チョッパー《みて!これを飲んだからもう大丈夫なんだ》

 

くれは《・・・・・・それは・・・まさか”アミウダケ”》

 

チョッパー《”万能薬”だからもう大丈夫なんだよ!! おれは これからドクターに医者を習うんだ!!》

 

くれは《・・・・・・ それでか・・・・・》

 

ワポル《もっと早くこげねェのか!!? 時間がねェんだ 早くしろ!!!》

 

ヒルルク《一刻一秒を争うんだ 急げ!!!》

 

 

くれは《このバカトナカイッ!!!》

 

チョッパーは何で自分が殴られたのか分からない。

 

くれはは何度もチョッパーを殴った。

 

くれは《そのキノコ(・・・・・)はね・・・トナカイ!!・・・・・・ ”猛毒”だよ!!!》

 

くれはは初めて泣きながらチョッパーに言う。

 

チョッパー《・・・・・・!?》

 

くれは《口にしたら一時間も生きちゃいられない》

 

チョッパー《・・・そんなハズないさ ちゃんと本で調べたんだ》

 

チョパー《これは病気に勝てるキノコさ・・・!!》

 

ヒルルク《〈コイツはな・・・不可能をものともしねェ”信念の象徴”だ!!! だから全ての病気に おれはこの『ドクロ』をかかげたのだ!!!〉》

 

チョッパー《このキノコの絵の横に ちゃんと(・・・・)ドクロが描いてあったんだ!!!!》

 

くれは《!》

 

チョッパー《ドクターだって!!!元気になったって言ってたよ!!! 死ぬわけないさ!!!お前はウソツキだ!!!》

 

ヒルルク《〈あいつは心の優しいいい奴なんだ〉》

 

くれは《お前の気持ちが嬉しかったのさ・・・ 図鑑のドクロは・・・・・・猛毒の印だ!!》

 

チョッパー《ウソだ!!!》

 

くれは《ウソじゃない・・・覚えときな!! この世に万病に効く薬なんてモンは ありゃしないんだ だから(・・・)医者がいるんだよ!!!》

 

くれは《いいかい 優しいだけじゃ人は救えないんだ!!!人の命を救いたきゃそれなりの知識と医術を身につけな!!! 腕がなけりゃ 誰一人救えないんだよ!!!》

 

チョッパーは泣き叫ぶ。

 

チョッパー《ウアアアアアアアアア!!!》

 

くれは《バカだね・・・・・・》

 

 

島の民《ワナだって!!?》

 

守備隊《そうだ ワポル様の計画通り ヒルルクはノコノコとここへ現れたわけだ マヌケな男だ・・・ さぁ ではいつも通り”イッシー20(トウエンテイ)”の診察受付を始める》

 

島の民《オイ待てよ そりゃムゴいんじゃねェのか・・・・・・!!? そうだ 少なくとも奴は”イッシー20(トウエンテイ)”やその患者を救おうと城へ向かったんだぞ!!!》

 

 

くれは《あいつは もう二度と この家には帰って来ないよ・・・ 城を墓場と決めたようだ》

 

ロープウェイで城へ向かうヒルルク。

 

ヒルルク《死ぬその瞬間まで一人でも多く患者を苦しみから救うんだ!!! おれは医者なんだからな》

 

守備隊《ワポル様 ヒルルクがやってきます!!!》

 

ワポル《かかったか まっはっはっはっは!!カバじゃなーい!?》

 

ドルトン《(本当にやって来ただと・・・正気か・・・!? なぜ・・・!!!・・・何のために・・・!!?)》

 

守備隊《来たぞ》

 

守備隊《Dr.ヒルルクだ!!!》

 

チョッパーは獣形態になり走って行った。

 

くれは《待ちなトナカイッ!!!何をする気だいっ!!?》

 

チョッパー《ウオオオオオオオ》

 

ヒルルク《患者の居場所へ案内しろ!!! ”イッシー20(トウエンテイ)”を救いに来た!!!!》

 

 

そしてワポルからの返答を聞いたヒルルクは、

 

ヒルルク《ゲホッ 何だと・・・・・・!!? ハァ・・・・・・ハァ・・・!! 一体どういうことだ・・・・・・ハァ!!!》

 

ワポル《まっはっはっはっはカバめっ!!まだ わからんか こいつは罠さ!!!”イッシー20(トウエンテイ)”はこの通りピンピンしてるぞ》

 

ワポル《お前はここへ死にに来たのさDr.ヒルルク!!!》

 

ヒルルク《・・・・・・》

 

ドルトン《(なぜここへ来た・・・・・・!!)》

 

ワポル《さんざん逃げてくれやがって!!王様に逆らった罪は重いぞ!!!》

 

ヒルルク《・・・・・・》

 

ワポル《さァ死刑執行だ 構えろ守備隊!!!》

 

守備隊は銃を構える。

 

チェス《フフ・・・》

 

クロマーリモ《マヌケめ!!》

 

ヒルルク《・・・・・・何だよ》

 

ヒルルクは涙を流す。

 

ヒルルク《よかった・・・病人はいねえのか・・・》

 

ヒルルクは座り込む。

 

ドルトン《・・・・・・・・・!!?》

 

ヒルルク《おれァてっきり・・・・・・・・・国の一大事かと・・・ 何だァ・・・おれが騙されただけか・・・》

 

ワポル《ハッハ!! 本当に国の一大事なら ヤブ医者になど来てほしうないわ!!!このカバ!!!》

 

ワポル《構うな!!! 反国者を撃ち殺せ!!!》

 

ヒルルクはそれを制す。

 

ヒルルク《やめておけ お前らにゃあおれは殺せねェよ》

 

ワポル《・・・なァにィ!!?》

 

ヒルルク《人は いつ(・・)死ぬと思う・・・?》

 

チョッパーは山を登る。

 

チョッパー《ドグダー》

 

ヒルルク《心臓を(ピストル)で撃ち抜かれた時・・・・・・違う 不治の病に犯された時・・・・・・違う》

 

ヒルルク《猛毒キノコのスープを飲んだ時・・・・・・違う!!!》

 

チョッパーはロープを走り渡る。

 

くれは《・・・・・・》

 

ヒルルク《・・・人に 忘れられた時さ・・・!!!》

 

ドルトン《!!!》

 

ヒルルクは黒いトランクから丸い容器を取り出して、中身をおちょこに注ぐ。

 

ヒルルク《おれが消えても(・・・・・・・)おれの夢はかなう 病んだ国民の心も きっと救えるさ・・・!!!》

 

ヒルルク《なぜ泣くドルトン君》

 

ドルトン《・・・・・・!! ・・・・・・国も・・・・・・!同じだろうか・・・》

 

ヒルルク《・・・・・・・・・エッエッ ”受け継ぐ者”がいりゃあな・・・》

 

ワポル《オイオイドルトン ぶははは てめェ何泣いてやがる》

 

ヒルルク《もうすぐここにバケモノがやって来る》

 

ヒルルク《おれの息子だ 手を出すな》

 

ヒルルク《(安心しろよチョッパー》

 

ヒルルクはおちょこを手に天に上げる。

 

ヒルルク《お前のキノコじゃ・・・おれは死なねェ》

 

ヒルルク《まったく いい人生だった!!!!》

 

ワポル《何のつもりだ あの男・・・!!?》

 

くれは《あばよ・・・ヤブ医者(・・)

 

くれはは酒を飲みつつ、ヒルルクにお別れをした。

 

ヒルルクはおちょこの中身を飲み、

 

ヒルルク《(ありがとうよチョッパー)》

 

そしてヒルルクは大爆発を起こして、爆死した。

 

爆発による爆風で守備隊は吹っ飛ばされそうになる。

 

ヒルルクの帽子が空に舞い上がり、チョッパーの目の前に落ちた。

 

チョッパー《・・・・・・》

 

ワポル《まっはっはっはっはっ!!あのカバ 勝手に消し飛びやがった!!》

 

ワポル《ま~~~~っはっはっはっはっ!!! とんだクレイジー野郎だぜザマ~~~みろ はっはっはっは~~~!!!》

 

チョッパーは泣きそうになった。

 

クロマーリモ《ワポル様あれを!!!何かいます!!!人じゃない!!!》

 

チョッパーは人型に変身し、叫びながら突っ込んできた。

 

守備隊《バケモノだ!!!》

 

守備隊《撃ち殺せ!!!》

 

ドルトンが咄嗟に変身し、チョッパーを抑えた。

 

ドルトン《待て!!》

 

チョッパー《!!!!》

 

守備隊《やっちまえドルトンさん!!!》

 

守備隊《ぶっ殺せーーーっ!!!》

 

ドルトンハチョッパーを押し倒す。

 

ドルトン《ここから立ち去れ!!!》

 

ドルトン《私にすら勝てないお前では・・・とうていあいつらには敵わない!!!》

 

チョッパー《ウウ・・・!!》

 

ドルトン《ヒルルクの死を笑ったことならば私が詫びる・・・!!! ・・・及ばない力では君も犬死にだぞ》

 

ドルトン《もうこれ以上・・・この国の犠牲になるな!!!》

 

ドルトン《頼む・・・・・・!!!》

 

ドルトンは泣く。

 

チョッパーはロープを伝って走る。

 

ワポル《逃がしたなドルトン!!王の命令に背いたらどうなるか・・・》

 

ドルトン《黙れ!!!》

 

ドルトン《まだわからないのか!!!このイカれた国を救おうとした たった一人の男が今死んだのだ!!! 他の誰もが国を諦め絶望する中で・・・!!!こともあろうにそれを救おうとした優しい医者が今 死んだのだ!!!》

 

ワポル《あんなカス医者が一人くたばったから何だ!!! 謝るなら今の内だぞドルトン》

 

ドルトン《この国の辿るべき道は見えた・・・滅ぶことだ》

 

ワポル《何ィ》

 

ドルトン《我々が国民の上に立っている限り国を立て直すことなどできるものか!! この国の医療がどこまで発達しようとも・・・!!! いつまで薬の研究を続けようとも》

 

ドルトン《バカにつける薬はないのだから!!!》

 

ワポル《・・・言わせておキャー このカバ野郎が!! 貴様おれを本気で怒らせるとどうなっちまうのか知らんわけじゃあるまい》

 

ワポル《なァドルトン・・・》

 

 

チョッパー《医者を・・・・・・ 教えでぐだざい・・・!!!》

 

チョッパーは旗を振る。

 

くれは《・・・・・・・・・》

 

チョッパー《おれが”万能薬”になるんだ!!! 何でも治せる医者になるんだ!!!》

 

チョッパー《・・・・・・だって・・・・・・!!》

 

チョッパー《だっで ごの世に・・・治ぜない病気は ないんだがら!!!》

 

くれは《・・・・・・》

 

くれは《・・・・・・”ドクトリーヌ”と ・・・・・・そう呼びな》

 

 

ドルトンは牢に投獄されていた。

 

ワポル《「ごめんなさい」と・・・一言(・・)言えたら許してやるぞドルトン君まっはっはっは》

 

ドルトン《死なんさ・・・決して死なん・・・・・・!! 先代国王の意志は・・・私が継いでみせる!!! 再び立つ平和な国を見届けるまでは・・・私は死なん!!!》

 

ワポル《まっはっはっはっはっは どいつもこいつもカバじゃなーい!? ここはおれの国!!!王様は偉いんだっ!!!》

 

そして現在に戻り、

 

ルフィが技を繰り出す。

 

ワポル《はーーーーっ!!?》

 

ルフィ《っっっトォオ!!!》

 

ルフィがワポルを殴り飛ばし、直後に撃たれてきたプラズマチャージショットがワポルに命中し、さらに吹っ飛ばした。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。