ONE PIECE~イレギュラーハンター航海記~ 作:サトシゲッコウガ
ウソップは山の上の船の修理を行う。
ゾロは船の材料の為の材木の切断を斧で長方形の板状に器用に切った。
ヤギ達は板を口で運び合った。
爺さん「ほらほらもっと働かんかい!!ふらついとったらあかんがな。」
ララ「お爺さん 見ててください。」
爺さん「何や?ララちゃん。」
ララはデバイス操作で、電磁波球体に包まれ、ガイアアーマー・エックスとなる。
爺さんはびっくり。
爺さん「おぬし ララちゃんなのか?」
ガイアアーマー・エックス「チョッパー 負担を減らす為に半分持つ。このアーマーはパワー重視だからね。」
チョッパー「悪いな エックス。」
ガイアアーマー・エックス「それとお爺さん 私はエックス。レプリロイドにしてイレギュラーハンターだ!」
爺さん「声も話し方も完全に男や!!レプリロイドとかイレギュラーハンターって何や!?それにエックスやと!?」
アイリス「お爺さん 私アイリスもエックスと同じレプリロイドです。」
爺さん「アイリスちゃん そういえば顔と髪がある以外体が人間ではないやろ?どう見ても機械やな。」
ナミ「おじいちゃんは深く考えなくていいから、休んでなさい。」
爺さんは椅子に座らせられる。
ロビン「お肩をお揉みしましょうか?」
ロビンは能力により爺さんの肩を揉む。
爺さん「何じゃコレ!?」
サンジ「しかし、何でわざわざ山の中に船なんか作ったんだ?爺さん。」
爺さん「ああ それは船やない。」
ルフィ「へェ これ船じゃねェのか。」
ウソップ「あのな!これが船じゃなかったら一体何だってんだ!?」
爺さん「そりゃ わいの・・・棺桶や。」
ルフィ達「「「「「棺桶!?」」」」」
爺さん「ああ。わいの墓っちゅうわけや。」
ルフィ「そうか・・・ヤギのおっさんの墓か。」
ルフィは拝む。
アイリス「ルフィ!!」
ウソップ「拝むな!!縁起でもねェ!!」
サンジ「まだ早ェだろうが・・・」
チョッパー「準備良すぎるよ。」
ガイアアーマー・エックス「ヤギ達と一緒にでだろうけど、よくこんな船を途中まで造れたもんだ。」
ナミ(まさか、おじいちゃん 自分の命があとわずかだって事気づいてるんじゃ・・・)「はっ!」
爺さん「何ビックリしとんねん。こんな島暮らしじゃ自分の墓を自分で作ってもおかしくないやろう?いつかはわいも死ぬんやさかいな。」
ウソップ(いつかじゃねェよ。もうすぐだって。)
ガイアアーマー・エックスは電磁波球体に包まれ、ララに戻る。
ルフィ「墓なら山ン中でもおかしくねェな。」
サンジ「でも、どうして墓が海賊船なんだ?」
爺さんは俯く。
ナミ「はあっ!?」
ララ「おじいちゃん!!」
アイリス「お爺さん!!」
ルフィ達「「「「爺さん!!」」」
ルフィ、ウソップ、サンジ、チョッパーは爺さんに近寄る。
ウソップ「棺桶だか墓だか知らねェけど、もうすぐ完成するんだよ!早まんな!」
チョッパー「まだ死ぬな!」
ナミ「しーーーっ 眠ってるだけよ。」
ララ「びっくりしました・・・」
アイリス「・・・はい。」
海軍基地
大佐「そうか。麦わらの一味が見つかったか。」
軍曹「はっ!!先程報告した無人島に上陸したものと思われます。」
大佐「よし。ただちに出撃準備。全戦力を挙げてその島に乗り込み、麦わらの一味を討伐する!例のピンク娘は除外した一人残らずでだがな!」
軍曹「待って下さい大佐!」
大佐「ん?」
軍曹「相手は悪魔の実の能力者に加えて、凄腕の剣士ロロノア・ゾロ。除外はしますがついでとして本部がスカウトに熱心な転生者にしてジョシコウセイというガクセイのアメノ・ララちゃんですな、唯一の規格外である彼女だけは。」
大佐「それがどうした?怖気づいたのか?ミンチー軍曹。」
軍曹「とんでもない。私はただ、無用な犠牲は避けたいだけです。」
大佐「ではどうしろと。」
軍曹「私の言う通りにしていただければ、大した犠牲を払う事も無く、大佐殿に完璧な勝利がもたらされるでしょう。」
ナミは爺さんとチェスで遊んでいた。
爺さん「そう来たか。ん!?美味い!!チーズなんてどないして作ったんや?」
サンジ「島ヤギの乳からだ。うんと精がつくぜ爺さん。」(今さら焼け石に水だろうけどな。)
ナミ「さぁ おじいちゃんの番よ。」
爺さん「えェっとほなチェックメイト。大手と行こうか?」
ナミ「あああ!!ちょっと待った!!」
爺さん「待ったは無しや。ナミちゃん。」
ナミ「まいった。その代わりもう一度、ね?」
爺さん「うしゃあ。べっぴんさん相手にチェスやって肩まで揉んでもろて言う事なしやあ~はははは」
ルフィ達が食料探しから戻って来た。
ルフィ「今日も大漁だぞォ!!」
ララ「結構果物も採取できました!!」
アイリス「凄いですけど!」
ルフィ「サンジ!!またヤギのおっさんに美味いメシ食わせてやってくれ。」
サンジ「おう。任せとけ。」
ウソップ「爺さん。まだ食いてェ物とかして欲しい事があったら遠慮せずにいいなぁ。俺達に出来る事なら何でもするからさ。」
爺さん「いや、もういつ死んでも満足や。極楽、極楽」
ルフィ「そな事言うなよォ~~」
サンジ「たとえ短くともォ」
ウソップ「前向きに生きろよォ」
ララ「もうちょっとなんですからぁ」
アイリス「お願いですぅ」
ルフィ達は体を抱き合う。ララは女子なので豊満な胸が当たらないようアイリスと同じ内側で、ルフィ達男3人がララとアイリスを抱く感じである。
ルフィ達「「「「「命ある限り ああああ~~~」」」」」
ゾロ「おい、おかしくねェか?」
ウソップ「何が?」
ゾロ「爺さんの命、あと3日とか言ってたよな?」
サンジ「そうだ。あと3日だ。」
ルフィ「たった3日の命なんだぞ。」
ララ「死ぬには早すぎますけど!」
アイリス「そうですよ!」
ウソップ「そうだ。あっという間じゃねェかよ そんなの」
機械のアイリスとゾロ除くルフィ達4人は泣き出す。
ゾロ「確かにな。あっという間にとっくに3日過ぎちまってるもんな。」
ルフィ達「「「「「え?ホントだ。《ホントですね。》」」」」」
ウソップ「なのに、まるっきりピンピンしてるってのはどういう事だ?」
サンジ「てゆうか前より元気になってんじゃねェのか?」
アイリス「容態が改善してるならそれはそれでいいんですけど。」
ウソップ「アイリス おめェはそうだろう?」
爺さん「チーズ おかわり。」
チョッパーは薬玉の入った小瓶を持って来た。
チョッパー「爺さん 今日の薬だ。ちゃんと飲んどけよ。」
爺さん「そんなモンいらん、メシまでマズなるさかいな。ほれ!チェックメイト!」
ナミ「はぁん!!まただぁぁ!!」
チョッパーはルフィ達の元へ。
ゾロ「あの爺さんの命は3日しか持たねェはずじゃなかったのか?」
サンジ「あの様子じゃあと30年は大丈夫そうだぜ。お前診間違えたな?」
チョッパー「いや、そんなハズは・・・でも診察間違いならその方がいいじゃないか。」
ウソップ「そういう問題じゃねェよ。こうなったら誰が何と言おうと俺はこの島から出て行くぜ。」
それぞれ立ち上がる。
サンジ「ああ。いつまでもここで爺さん相手にゴマ擦ってる場合じゃねェ。」
ルフィ「俺も海で冒険がしてェ。」
ウソップ「ララ。アイリス。」
ララ「私も我慢の限界ってモンがあります。アイリス行こう。」
アイリス「優しさの心を持つロボットの私でも、ララ様が言うならそうします。」
ゾロ「ララとアイリスも同じだな。決まったぜ。ナミ 出航するぜェ」
ナミ「もう少し待ってくれる?」
ウソップ「いつまで遊んでんだよォ チェースなんてとっとと止めちまえよ!」
ナミ「それが止められないのよォ 敗け続けでおじいちゃんに船を型に取られちゃって。」
爺さんは指でニヒっとVサインをした。
ルフィ達「「「「「何ィィィ!?」」」」」
ララとアイリス「「えええ!?」」
ウソップ「海賊が船取られてどうすんだよ!?」
ナミ「絶対取り返すから待っててェェ」
ナミは涙ぐんでいた。
爺さん「チェックメイト。」
ナミ「ひえええェェェ!!」
ルフィ達がナミの元へ駆けつけ、ナミを抑える。
チョッパーは小型テーブルを揺らす。
しかし、爺さんがチェスの盤を持って避難した。
爺さん「船を取り返したかったら、その分だけこの島で働いてもらうしかないで。」
爺さんはそろばんで計算する。
爺さん「願いましては、しめて10年は働いてもらおうか。儲かりまっか~~。」
ウソップとサンジ「ナミ~~~《ナミさ~~~ん》。」」
ナミは座り込む。
ナミ「ごめ~~ん。うまく行けばおじいちゃんから宝の在り処を聞き出せるかと思ってェ~~」
ウソップ「まだそんな事言ってんのかよォ こうなったらあんな爺さん放っといて逃げよう。それっきゃねェ」
ルフィ「おれはイヤだ。」
ウソップ「何言ってんだよルフィ。ゾロが気づいたから良かったものの、もしかしたら俺達この島で一生爺さんの為に働いてたかもしんねェんだぞ。」
ゾロ「お前らも気づけよ。」
サンジ「こんな所じゃ冒険はできねェぞルフィ。それによ もし一生働くなんて事になってたらナミさんやロビンちゃん、ララちゃんの醜くく変わり果てた姿を拝む事になるかもしれねェ恐れがあったんだぜ。アイリスちゃんは機械だから分かんねェけどよ。」
ララ「サンジさん・・・。私の事心配してた・・・。」
サンジ「もう行こうぜ。」
ルフィ「イヤだ。」
ウソップ「ルフィ!!」
ルフィ「賭けだって約束みてェなモンだろ?だったら約束は破りたくねェ。」
ウソップ「カッコつけてる場合じゃねェ!ゾロ、ララ、アイリス、おめェらはどうなんだ?」
ゾロ「決めるのは船長の筈だろ?」
ララ「はい。私達には決める権利は無いです。」
アイリス「ですね。」
ウソップ「ルフィ!?」
ルフィ「嫌な物はイヤだ。」
ロビン「チェックメイト。」
ルフィ達「「「「「ん?」」」」」
爺さんは唸ってる。
爺さん「う~~~~ん。こ、これは・・・」
ロビン「船を取り返せそうね。ンッフフ。」
ルフィ達が爺さんの元へ来て、
ナミ「どうなの?おじいちゃん。」
爺さん「参ったぁ~~」
ルフィ達「「「「「やったァァ!!」」」」」
ナミ「やっぱり頼りになるわぁ。お姉様って。」
ルフィ、ウソップ、サンジ「儲かりまっかぁ?」
爺さん「ぼちぼちでんなぁ。ハハハハ!長年生きとるけどこんなおもろい海賊初めて見たわ。めちゃ気に入った。今夜はパーっと宴会やぁ!!」
ルフィ達「「「「「「おお!!」」」」」」
ルフィ「祝いの宴だぁ!!」
そして、日が暮れて夜になる。
ララは高校カバンを傍に置いて、タブレットを操作する。アイリスはララの隣にいた。
ナミは爺さんに酌をする。
ナミ「おじいちゃん まるで大海賊ねェ いい飲みっぷり。」
爺さん「ハッハハハ。ナミちゃん このわいが海賊やて?」
ナミ「でなきゃこんな上等なグラスを持ってる訳ないもの。」
ロビン「たしかにお宝グラスねェ・・・。」
ウソップ「ああ・・・ナミィ お前爺さん酔わせてお宝の在り処言わせようとしてるなぁ?」
ナミ「はっきり言わないでよ。」
ルフィ「ヤギのおっさん ホントにお宝持ってんのか?」
ナミ「だから、はっきり言わないでっては、物には順序って物があるんだから。」
爺さん「わいのお宝は」
ルフィ、ウソップ「「うんうん。」」
アイリス「お爺さんのお宝は?」
爺さん「この無人島に流れ着いてくらくを共にした島ヤギ達。」
ヤギ達「「「「メェェ~~」」」」
ルフィ「いい話だぁ・・・」
ララ「はいはい・・・」
ララは何度か頷く。
爺さん「なんちゃって!!ハハハ。」
ナミ「なんちゃってじゃなくて、はっきりしてよ。」
爺さん「ほなはっきり言うで。わういは
ナミ「やっぱり!?」
爺さん「を、相手にした金貸しやった。」
ルフィとララ「「金貸し《ですか?》」
ゼニー「ああ。金貸しのゼニーや。海賊やない。」
ナミ「違うのォ!?」
ウソップ「残念だったなナミ!」
サンジ「でも、海賊相手に金を貸すなんていい度胸してんじゃねェか 爺さん。」:
ルフィ「何で?」
ウソップ「そ。」
アイリス「それはそうでしょ!!通常、海賊がお金借りてきちんと返すと思いますか?利子までつけてですよ!」
ウソップ「うんうん。」
ゼニー「その通りや。どいつもこいつも借金なんか踏み倒して当たり前。約束は守らんし裏切りなんか朝飯前っちゅうクソ海賊ばっかりやった。」
ナミ「お爺ちゃんの海賊嫌いは本当なのねェ・・・」
ゼニー「こっちかて黙って引き下がっとったら商売上がったれやがな。」
ゼニー「毎度借金の取り立ては海賊共との戦いやった。命がけのな。」
ゾロ「それって海賊より強くねェと出来ねェ商売じゃねェのか?」
ルフィ「ヤギのおっさん。強かったのか?」
ゼニー「自慢じゃないが弱かった。せやけど夢があったからな。」
ルフィ「夢?」
ナミ「・・・お爺ちゃんの?」
ゼニーの過去。
過去のゼニーは乗船した海賊船で海賊達に囲まれていた。
海賊《何ィィ!?金返せだぁ!?》
ゼニー《わいかて金貸しのゼニーと呼ばれた男や!借金踏み倒されるくらいならくたばった方がましや!》
左手にはロープの先があり、右手に持つライターの火をつけた。
ゼニー《一緒にめぐいどご!!》
船長《ま、待て!!ゼニー。ほ、ほれ。》
船長は財宝が入った袋を差し出す。
ゼニー《儲かりまっか?》
ゼニーは袋を手に入れて去ろうとした。
船長《そうは行くか!!海賊を舐めるな!!》
ゼニー《ヘン!!舐めてまへんで。》
ゼニーはライターの火をつけて、船体に放り投げて、ロープに引火した。
船長含むクルー達は海へ避難した。
船長《ゼニー。てめェ よくも。》
ゼニー《へへェ 毎度おおきにィ》
ゼニ「弱いわいでも夢があったから必死で戦こうた。いや戦う事が出来たんや。」
ウソップ「爺さんの夢って?」
ゼニー「ガキの頃からわいは海賊になりたかった。本物の海賊、海賊王にな。その為に始めた金貸し稼業や。」
ルフィ「ふ~~ん。」
ララ「へェ・・・」
アイリス「なんとまぁ・・・」
ゼニー「ところが逆恨みしたクソ海賊共の奇襲攻撃を受け、命からがら流れ着いたのがこの島やったっちゅうわけや。それからもう20年かァ・・・」
サンジ「20年もかかって墓を作ってきたのか。」
ゼニー「始めは海の近くで作るつもりやったが、山から材木を下ろすのは到底無理やった。せやけどどうしても諦めきれずに山の中で作ったんや。そろばんでも勘定出来んくらいごっつい夢を、つい冒険を、しかし途中で目が覚めた。気がついたらこの
ルフィ「何で諦めるんだ?ヤギのおっさん。」
ゼニー「ん?」
ルフィ「歳なんか関係ねェよ。なりたい時になりゃいいんだよ。」
ゼニーは反応を示した。
ウソップ「おいおいルフィ 爺さんが本気にしちまったらどうすんだよォ?海賊」
ルフィ「サンジおかわり。」
サンジ「ほらよ。」
サンジは肉を放り投げ、ルフィはフォークで刺しキャッチをした。
ルフィ「だったら降ろしゃいいじゃねェか。」
ウソップ「簡単に言うなよお前。」
ゼニー「そうか間に合うか。」
ウソップ「ほら見ろマジだぜ爺さん。」
ナミ「違うって、酔っぱらったのよねェ お爺ちゃん。」
ゼニー「ああ酔うた。酔うたで。アハハハハ。」
ウソップ「何だ・・・」
ゼニー「この麦わらの兄ちゃんが思いっきり酔わせてくれよった。よっしゃぁ!!ゼニー海賊団!!出航の日を目指して乾杯やぁぁ!!」
ルフィ達「「「「おお!!」」」」
一隻の海軍船。
伍長「本当に出来るのですか?我々だけで麦わらの一味を島からおびき出すなんて。」
軍曹「奴らがいくら強ェと言っても、所詮駆け出しの小僧共。」
伍長「でも異例の少女がいますよね?」
軍曹「まあな。20億超えだろ?転生者にしてジョシコウセイって学んで生きてる身の娘だ。彼女だけは除外で逮捕とは逆にスカウトだと来てやがる。やりようによっちゃ少しも恐れる相手じゃねェ オレが戦うワケじゃねェしな。まっ 見てろって。」
伍長「大佐はピンク髪少女を除く麦わらの一味を仕留められるでしょうか?」
軍曹「そんな事ァ知ったこっちゃねェ お偉いさんが正義の戦をしてる間にさっさとお宝を頂くまでさ。伍長 お前にも働いてもらうからな。礼はたんまり弾むぜ。」
伍長「はい。」
島では皆寝静まっているが、機械のアイリスは寝ていない。ララは正座で座るアイリスの足で横寝になっていた。
アイリス「ララ様 これからも良き仲間にして良き従者でいるからね。」
アイリスはララの頬に軽くキスをした。
墓の船ではゼニーがいた。
ゼニー「歳なんか関係ないか。こんな爺さんに夢見させるような事言い腐って。麦わらの兄ちゃんも罪な男や。ハハハハ。」
足音が聞こえた。
ロビン「ホント。」
ゼニー「ロビンちゃん」
ロビン「死を望んだ人間を勝手に救い出し、生かしたのもあの船長さん。」
ゼニー「生かされて良かったか?」
ロビン「そうね。それはまだ分からないけれど、」
ゼニー「後悔はしていない。」
ロビンは唖然とした。
ゼニー「その顔見たら分かるがな。ロビンちゃんの人生はこれからや。けどわいは、わいの夢はここで永遠に眠るんや。」
ゼニーは酒を飲む。
そして、夜明けが来た。
ヤギ達が鳴き出す。
ゼニー「どないしたんや!」
チョッパー「大変だ!!皆起きろォォ!!」
ララ「う、う~~ん。アイリス?」
アイリス「チョッパーが叫んでる・・・。」
ララ「チョッパーが?」
ルフィ「あっ あ~~~よく寝たァァ・・・朝飯かァ?」
チョッパー「海軍が!!海軍が来たぞォォ!!」
ルフィ達「「「「「「「何ィ《何ですって》!!?」」」」」」」
ルフィ達は海岸へ向かう。
ウソップ「一隻だけか。」
ナミ「攻撃の気配はないようね。」
アイリス「その時点で変ですが。」
ウソップ「一体何しに来たんだ?」
軍曹「やあ 麦わらの海賊団 私は海軍のミンチー軍曹だ。よろしく。」
ナミ「よろしくって!?」
軍曹「いやァ先日は申し訳ない事をした。君達の事をよく知っていれば追いかけまわしたりはしなかったんだが。この通り謝るよ。」
サンジ「おかしいじゃねェか。海軍が海賊を追いかけんのは当然だろ。」
ウソップ「妙に愛想が良すぎるぜ。気をつけねェとな。」
ゾロは刀を抜こうとする。
軍曹「た、頼む!!怒らないでくれ!!アラバスタでクロコダイルを倒した張本人は君達らしいじゃないか。そんな大海賊と戦うなんてとんでもない!信じてくれ。第一君達と戦うつもりならたった一隻で来たりなんかするもんか。」
ウソップ「何だあのヤロ 俺達にビビッてんじゃねェかアハハハハ!」
軍曹「仮に君達と命がけで戦っても、一銭の金も入らないからねェ。」
サンジ「じゃ何しに来たんだ?」
軍曹「いやァこの島を調査しに来ただけだ!地図にも載ってなかった新発見の島だからねェ。」
ナミ「調査ってお爺さん一人と島ヤギがいるだけよ。」
ウソップ「そういや爺さん何処行っちまったんだ?」
軍曹「そうか。ゼニーはこちらで手厚く保護しようじゃないか。」
ナミ(ゼニー?)
ペケ(ララ様 あの軍曹・・・)
ララ(うん。名前言ってないけど、お爺さんの名前知ってたの。海軍基地のある島の支部で調査してたのよ。確かゼニーって名前を思い出してたわ。)
軍曹「調査が終わったら我々もとっとと基地に戻るつもりだ。悪い事は言わん。君達は一刻も早く出航した方がいい。海軍本部は血眼になって、そこのピンク髪の娘と共にいるカラクリ娘以外の君らを抹殺したがっているがね。」
サンジ「本部の奴ら、ララちゃんとアイリスちゃんに対してだけかよ。スカウトはよォ」
ウソップ「とにかく俺達も潮時だな・・・。おれ食料とララのカバンも取って来るぞ。ロビンも呼んで来ねェと。」
ウソップは島の中へ向かう。
ゼニーは望遠鏡で様子を見ていた。
ゼニー「あれは!?罠や!海軍の罠や!」
ロビン「えっ!?」
サンジ「出航すんのか?ルフィ。」
ルフィ「う~~~ん。」
軍曹「霧の向こうはいい天気だよォ!波も穏やかだし、我々は決して手出しはしない さァ行きたまえ!」
ルフィ「俺は行きたい時に行く!決めるのはお前じゃない!」
軍曹はたじろぐ。
ルフィ「俺が海軍なら例え一隻だろうが、必死で俺達と戦うぞ!」
ナミ「それに変よね!?どうしてお爺ちゃんの名前をゼニーだって知ってたの!?あたし達一言も言ってないのに!」
軍曹「そ、それは・・・」
ナミ「何の調査をするつもりなんだか、もしかしてお爺ちゃんのお宝!?」
軍曹はギクっと図星の表情であった。
ララ「あっ 当たってるようです。」
ナミ「やっぱり図星のようね!!信用出来ないわ この人!!」
軍曹(気づいていやがったのか・・・金貸しゼニーが海賊共から借金を肩に取ったという、財宝の山を。)
ルフィ達「「「「「「ああ~~~・・・」」」」」」
ナミ「きゃあああ!!やっぱりお宝持ってたんだ!お爺ちゃ~~ん!」
チョッパー「火薬の匂いだ!」
ゾロ「あのヤローの大砲か?」
チョッパー「一隻の大砲じゃない。数え切れないほどの大砲だ。」
ナミ「何よ!?あれ!?」
ララ「大艦隊じゃないですか!!」
アイリス「まずかったですね。」
サンジ「俺達がもし出航してたら、あの艦隊の奇襲を受けてたところだぜ。」
ゾロ「ふざけやがって!」
ゾロは3刀流で構える。
ゾロ「艦隊だろうが構わねェ!かかって来やがれ!!」
軍曹「ま、待て。」
ウソップ「ル~~ルフィ!!」
ルフィ「ウソップ!?」
ララ「ウソップさん!!」
ウソップは別の部隊に掴まっていた。
伍長「動くな!!少しでも動けばこいつの命は無い!!」
ゾロ「すでに上陸部隊を潜ませていやがったのか!!」
アイリス「海軍はそこまで計算して島に入ってたんですか!!」
軍曹「よくやったぞ伍長。」
ゼニー「お前ら 急いで知らせに行くんや!」
ロビン「待って。今からじゃ間に合わないわ。」
ゼニー「けどどうしろっちゅうんや。このままやと麦わらの兄ちゃんらが エライこっちゃァ どないしょ~~」
ロビン「お爺ちゃん海賊でしょ?何とかして。」
ゼニー「そんな無茶な!わいは海賊ゆうてもこの船は棺桶やし。山の上やし。どないもこないも」
ルフィ《だったら下ろしゃいいじゃねェか。》
ゼニー「山下ろしに島風。出航準備や!!」
ロビン「へっ?」
ゼニー「何をボケっとしとる!?野郎共止め板を外せ!!行くでェ!!」
ヤギ達は板を外し、船を押し出す。
伍長「武器を捨てろ!!さもないと。」
ウソップ「ああ~~~。」
ナミ「ウソップ!?」
ゾロ「クソォ・・・」
ゾロは刀を3本捨て、ララはデバイスをとりあえず構えたままであった。
伍長「ピンク髪のお嬢さん!!あなたも言う事を聞いて欲しいんです!!」
アイリス「ララ様 ここは下ろして。」
ララ「もう・・・」
ララはデバイスを下ろす。
ウソップ「皆早く逃げろ!!どの道ララとアイリスを除いた俺達全員を始末するつもりなんだ!!」
伍長「それは当たっているが、言わんでいい!!」
伍長は刀の刀身をウソップの首に向ける。
ルフィ「クソォ 卑怯者めェ。」
軍曹「大佐の到着も待つまでもなく、ここで終わりだ。伍長!!」
複数が銃をララとアイリスを除いてルフィ達に向ける。
ララ「私とアイリスは向けられていない。」
アイリス「本部もスカウトの為にララ様と私に傷一つつける事を許さず熱心って訳ね。それもお偉い方達含む部下達にちゃんと報告済みか。」
サンジ「やっぱりか。ララちゃんとアイリスちゃん 本部ではどんだけの存在での扱いになっちまってんだよ。優遇され過ぎだぜ。」
ナミ「イレギュラーハンターの事は本部内で存在自体がそれだけ大きい過ぎんのよ!!エックスやゼロ、アイリスのようにロボットだけでの結成なのに、役割だけが海軍と非常に似ているのを知ったから!!それだけ特にララは貴重な人材なのよ!」
チョッパー「卑怯だぞ!!ララとアイリスは除かれてだけどな!!」
ルフィ「俺は弾なんか平気だ。」
ナミ「あたし達は平気じゃないって。」
軍曹「ハッハッハッハ!!ゼニーのお宝共々、麦わら一味の首はピンクの嬢ちゃんとロボ娘は除外して、この俺が頂く!とっととくたばりやがれ。」
軍曹が上げた右手を下ろそうとした時であった。
棺桶の予定としていた船が帆を張って、木の梯子の道になった崖を滑り降りていく。
ゼニー「ゼニー海賊団!!出撃やぁぁ!!」
ルフィ「爺さん!」
ララ「お爺ちゃん!!」
ゼニー「アハハハハァ!!儲かりまっかァ?」