ONE PIECE~イレギュラーハンター航海記~ 作:サトシゲッコウガ
ルフィは行っても戻ってくる霧の力を利用して飛ぶ。
ラパヌイはヘンゾを突き飛ばす。
イソカとアキビはラパヌイを抑える。
ラパヌイ「離せ!!くそ離せ!!」
イソカ「止めて。ラパヌイ。」
アキビ「何かの間違いだよ。ヘンゾがウエットンの手下になるなんて。」
ラパヌイ「これが間違いで済まされるものか。俺達の町はウエットンに焼き払われた。あの悔しさを、悲しさを忘れずに持ち続けているのならウエットンの言う事なんか死んでも聞けないはずだ!それともその思いも50年の間に色褪せちまったっていうのか?」
ラパヌイはヘンゾに掴みかかる。
ララ「ラパヌイくん!!ちょっと落ち着いて!」
ラパヌイ「お前にとっては50年でも、俺達にしてみればついこの間の話だ。」
ウソップ「待て!ラパヌイ!お前は何も知らないからそんな事が言えるんだ!このおっさんが50年もの間、どんな思いをして暮らしてきたか お前に分かるのか!?」
ラパヌイ「何!?」
ウソップ「ウエットンの犬だなんだと、町の皆から後ろ指刺されて、それでも我慢して虹色の霧の研究を続けて来たんだぞ!」
イソカ「どうして?」
ウソップ「決まってんじゃねェか。お前達を助ける為さ。」
ヘンゾ「いいんだそんな事は。ラパヌイ達には何の関係も無い話だ。」
ヘンゾは立ち上がる。
ヘンゾ「ワシを殴れラパヌイ。恥を捨て誇りを捨て、ウエットンの下で生き永らえてしまったこのワシをその、拳で殴れ!殴ってくれさあ!」
ラパヌイはヘンゾの胸倉を掴む。
ララ「ラパヌイくん・・・。」
ラパヌイ「チクショォ!どうして50年も経っちまったんだ!?そんな姿じゃ殴りたくても殴れないじゃないか。」
ラパヌイ達は泣いた。
ついでにララとウソップも泣いていた。ララは手で涙を拭う。
ゾロ「ララも泣いてるしよ。ホント不器用な奴らだ。」
ウソップ「いいんだよ。これで仲間だもんな?50年経ってたって最後はキチッと分かり合えるもんだ。」
ラパヌイ「ヘンゾ。」
ヘンゾ「ラパヌイ。」
2人が握手をしようとしたが、霧の中を飛んで移動していたルフィが飛び込んでしまい、ラパヌイは巻き込まれて一緒に行ってしまった。
ララとアイリス「「あっ!?」」
ウソップ「ルフィ!!」
ゾロ「あの、バカ。」
ロビン「平気よ。霧の中はループしてるんですもの その内ここに戻って、こないわね。」
ゾロとウソップ「「どーすんだよ?」」
ララとアイリス「「どうしようもないでしょ。」」
ヘンゾ「探そう。この霧の中何が起きるか分からん。」
ゾロ達は移動し始めるが、
ララ「カバン 部屋に置いて行こうかな。もし脱出できる時、カバンが船から振り落とされでもしたら大変だもの。」
アイリス「そっか。」
ララは扉の中の異空間居住スペースにタブレットが入った高校のカバンを置いて来る。
霧の中にルフィとラパヌイは倒れていた。が、2人は目を覚ます。
ルフィ「ここはどこだ?」
ウエットンは椅子ごと倒れる。
海王類はナミ達に襲いかかる。
ナミはボートに乗って辺りを逃げまわる。
チョッパー「逃げろォォ!!ナミィィ!!」
サンジ「おい!!何とかしろ!!このままじゃナミさんが食われちまう」
ウエットンの杖がサンジの腹を直撃。
チョッパー「サンジ。」
ウエットン「知った事か。俺達を出し抜こうとした報いだ。」
レイク「でも爺ちゃん!あんな海獣がうろついてたら俺達もエイプス・コンサートの中には入れないよ。」
ウエットン「分かっておるわい。だが、どうしようもないが、あんな化け物。」
ナミ「死ぬぅぅぅぅ!!」
フィリップ「そうだお嬢さん!!安全装置を使いなさい!!」
ナミ「安全装置!?」
フィリップ「ヘンゾ博士が発明した物です!きっとこんな時の為に作ったに違いありません!!」
ナミ「ヘンゾ博士 何処の誰だか知らないけど、お願い!!助けて!!」
ナミが木箱を開けると、
ナミ「命綱?」
真正面から海獣飛び出してきた。
サンジ「ナミさん!!」
チョッパー「ナミィィ!!」
とある物陰から、あの海軍少佐がコインを飛ばそうとする。
そして、飛ばし、海獣の目に命中した。
海獣は倒れた。
ナミ「何?」
ウエットン「何だ?今の・・・」
ナミ「チョッパー!!お願い!!」
ナミはクリマタクトの一部に綱を結び、投げつけた。
チョッパーはキャッチした。
チョッパー「確かに受け取ったよ!!」
ナミ「行くわ!!虹色の霧の中へ。あたしが合図したらそのロープを引き戻して!!」
チョッパー「分かった!!」
ウエットン「いい度胸じゃねェか。虹色の霧の中へ入って出て来た奴は、1人もいねェんだぜ。」
サンジ「必ず戻って来るさ。何たってナミさんは世界一の航海士だからな。チョッパー ナミさんが戻ってくるまでロープには指一本触れさせェぞ?」
チョッパー「分かってるよ。」
ウエットン「面白ェ やってもらおうじゃねェか。あの女が無事に帰ってくるかどうか俺達が見ておいてやるぜ。」
ウエットンは指慣らしをした。
サンジ「何だ?」
フィリップ「市長!!生着替え!!」
カーテンが張られ、
サンジ「何だ?」
一瞬でスーツへ着替え完了。
ウエットン「火炎スーツ。」
しかもまた人力で燃料供給である。
スーツの後ろのガラス状タンクに燃料が溜まっていた。
ウエットン「骨の髄まで燃え尽きろ!!」
右腕の発射口から、火炎放射である。
サンジ達は避ける。
ルフィとラパヌイは霧の中を走る。
ラパヌイ「おいちょっと待てよ!?何処行くんだ!?」
ルフィ「決まってんだろ。仲間の所だ。」
ラパヌイ「ホントか!?皆の所へ戻る方法知ってるのか?」
ルフィ「いや、全然。」
ラパヌイ「へェ!?」
ラパヌイは座り込んだ。
ルフィ「どうした?」
ラパヌイ「じゃあ適当に走ってただけか?」
ルフィ「そんな事はないぞ。俺の勘だ。」
ラパヌイ「それを、適当って言うんだ。大体お前が俺を突き飛ばしたりするからこんな目に遭うんだ。」
ルフィ「悪い。」
ラパヌイ「謝って済む問題か。せっかくヘンゾと再会できたのに、握手も出来なかったじゃないか。ルルカの町に戻る事も、もう。チクショォ!!」
ラパヌイ「俺も父さんみたいにこの霧の中で死ぬんだ。」
ルフィ「父さん?」と言いつつ座る。
ラパヌイ「父さんは海軍の将校だったんだ。俺がまだ小さい頃未知の海域を探る為、長い旅に出た。」
握っていた小型写真を開ける。
ラパヌイ「それからずっと俺は待ってたんだ。父さんが戻って来るのを、父さんは今もまだきっとどこかの海で冒険してるんだって。そう信じてた。けど、」
過去のラパヌイはとある船の残骸を飛び移る。
ラパヌイ《父さん。父さん!!》
ラパヌイ「船の中を必死に探したけど、父さんの姿はどこにもなかった。やっぱり俺達は死ぬまで出られない。永遠にこの霧の中に閉じ込められたままなんだ。」
ルフィは立ち上がる。
ラパヌイ「おい?どこへ行く!?」
ルフィ「言っただろ?皆の所さ。」
ラパヌイ「どうやって!?ここがどこかも分からないんだぞ!?それでも進むのか!?この霧の中を!?」
ルフィ「動かずにいたら皆の所へは戻れねェだろ?」
ルフィはとにかく進む。
メリー付近で、ウソップ、ゾロ、ララはルフィとラパヌイを探していた。
ゾロ「どうだ!?そっちは!?」
ウソップ「ダメだ!!どこにも見当たらねェよ!ララはどうだ!?」
ララ「いえ!!見当たりません!!」
アイリス「見当たらないか・・・」
ヘンゾ「もしかしたら二人共この霧の向こうに飛ばされたのかもしれん。」
アキビ「どういう事?ラパヌイはもうここにはいないの?」
ヘンゾ「おそらく。」
イソカ「そんな。」
ロビンはメリー号から船の残骸を見ていた。
ロビン(これは、200年前のガレオン船。こっちは見た事も無い船だわ。もしかすると、このエイプス・コンサートの中は時間軸の方向自体が・・・)
ナミ「おーい!!皆ァァァ!!」
ウソップ「ん~~~?」
ゾロ「何だナミか。」
アイリス「ここに来たんですね。」
ナミ「何だとは何よ?人がせっかく助けて来てあげてるってのに、失礼しちゃうわ。」
ララ「あの、お宝もあって、助けに来てあげたって・・・」
ウソップ「お前 全然説得力ないぞ!!」
ナミ「気にしない。気にしない。」
ナミもメリー号へ上がる。
ナミ「あら?この子達は何?ルフィは何処行ったの?どうしたの?皆暗い顔して。なんかあったの?」
ウソップ「行っちまったんだよ。霧の向こうに。」
ナミ「はあ?」
ララ「ですから今は消えてしまって、ここにはいないんですよ。」
アイリス「はい。見ての通り。」
ナミ「どういう事よ?」
ゾロ「言葉の通りだ。現場を見てねェおめェには、どうにも説明出来ねェよ。」
ナミ「ふーん。OK 撤収!!」
ララとアイリス「「ナミさん《ナミ》!?」」
ゾロ「ちょっと待て!!」
ウソップ「ルフィはどうすんだよ!?」
ナミ「よく分かんないけど、あいつが死ぬワケないじゃない。ほっといても平気よ。さァ戻るわよ!!」
ロビン「脱出する方法はあるの?」
ナミ「一応ね。」
ウソップ「ってただのロープじゃねェかァ」
イアン「ルルカからの迎えってあんたかい?」
ララ達「「「「「「ん?」」」」」」
イアンがロンゴを抱えて出て来た。
イソカ「イアン。」
ゾロ「何だアイツ?」
アキビ「ウエットンの仲間だ。」
ウソップ「何でそんな奴がここにいるんだよ?」
ララ「ウエットンの部下なのね・・・。」
イアンはメリー号へ飛び降りて来た。
イアン「そのロープをこっちに渡してもらおう。」
ナミ「何でよ?アンタも霧の外に出たいんならアタシ達と一緒に来ればいいでしょ?」
イアン「こいつがどうなってもいいのか?」
イアンは右手に握った銃をロンゴに向ける。
ロンゴ「ウワァァァァ!!」
ウソップ「へへェ」
ナミ「いいわよ。」
ウソップ「なぬぅ!?」
イアン「何ィィ!?」
ララ「ナミさん!?」
ナミ「大体その子は誰よ?見ず知らずの子を助けるほど、あたしはお人好しじゃないわよ。」と顔を背ける。
イアン「いや、最もだ。んだとこのヤロ!!撃つぞ!!ホントに撃つからな!!」
ロンゴ「ウワァァァ!!人殺し!!」
ゾロは刀を握る。
ララはデバイスを構える。
イソカはナミに近づき、
イソカ「彼の言う事を聞いて。」
ナミ「バカねェ 誰が。」
イソカは小太刀を向けるが、ララがデバイス操作で電磁波球体に包まれ、ブレードアーマー・エックスとなる。
見慣れているナミ達以外は全員が大口を開けて驚愕した、が、すぐに我に返る。
イアン「ピンク髪の嬢ちゃん!!てめェ 一体何なんだ!?」
ブレードアーマー・エックス「俺はエックス!!レプリロイドでイレギュラーハンターだ!!」
ロンゴを含むイソカ達「「「エ、エックス?イレギュラーハンターって何?」」」
アキビ「それに声と話し方が男に変わってる!?」
イソカ「ええ!?」
ブレードアーマー・エックスはバスター口をイアンへ向ける。
ブレードアーマー・エックス「とりあえずロンゴくんを放して欲しいんだけど。」
イアン「へっ。何だかよく分かんねェけど、こいつがいると撃ちにくいんじゃねェのか?」
イアンは抱えたロンゴを盾のようにしていた。
アイリス「嫌な人・・・。」
ロンゴ「ララさん・・・いや、エックス。僕を助けようとしてる。」
ブレードアーマー・エックス「ロンゴくんを盾のようにしてるんで、小型チャージショットを撃ちにくいな。ロンゴくんに誤って命中したらまずい。」
イアン「何にしてもナイス!イソカちゃん!!ついでに命綱を小船に繋いでくれ。」
イソカは小舟に飛び乗り、ロンゴを抱えたイアンも飛び乗る。
イアン「イソカちゃん 一緒に来ないか?これだけの財宝があれば一生遊んで暮らせるぜ。」
イソカ「勘違いしないで。あたし達のリーダーはラパヌイだけ。あなたみたいな腰抜けに従うつもりは無いわ!」
イアン「何?」
ロンゴはイアンの股間に頭をぶつける。
しかしイアンはロンゴを海面へ放り捨て、銃をイソカに向ける。
ロビンが能力による間接技を決めて、イアンを小船で転倒させる。イソカはロンゴの救出へ。
しかし、装飾品のある力で能力を封じられる。
ゾロ「おい!?どうした!?」
ロビン「海楼石。」
ゾロ「何ィ!?」
イアンは小舟を出す。
ウソップ「待てこのヤロォ!!」
ブレードアーマー・エックス「逃がさないよォ!!」
2人はパチンコとボディを光らせチャージしたバスター口をイアンに向けようとしたが、遠ざかって行くんで狙いが定めにくい。
ナミ「絶対外さないで!!早く撃ちなさいよ!!早く早く!!」
ナミが2人を揺らすので、撃てないのだ。
ウソップ「揺らすな。揺らすな。」
ブレードアーマー・エックス「揺らすから撃てないって!!」
小船は見えなくなってしまった。
イソカとロンゴはメリー号の海面の縄ハシゴに掴まっていた。
エックスはチャージショットを海面へ発射し、ちょっとした波が発生。
それを見たアキビやヘンゾはびっくりである。イソカにロンゴもだ。
ロンゴ「エックスだっけ。鎧が光ってると思ったら、右腕の大砲から青白い光の塊を発射したよ!」
イソカ「うん。まァ凄いけどね・・・」
ロンゴ「あのオレンジ髪のお姉さんと違って、ぼくを助けようとしてたんだよ。僕が盾のようになっていたから撃ちにくかったんだ。」
イソカ「だろうね・・・。」
アキビ「ヘンゾ。ララさんは一体?」
ヘンゾ「ワシにも分からん!それにイレギュラーハンターとは何じゃ!?あんな左腕の装置の力なんて見た事もないぞ!」
ウエットン「燃えろ。燃えろ。」
ウエットンの火炎放射を避けるサンジとチョッパー。
チョッパー「ダメだ。このままじゃ逃げ切れない。ランブル。」
チョッパーはランブルボールを噛み砕き、走りつつ変形した。
ウエットンの火炎放射を跳んで避けた。
レイクは電撃スーツを着用し、チョッパーに突っ込んで来た。
チョッパーは飛ぶが、レイクの電撃をもろに食らう。
サンジ「チョッパー!!」
フィリップ「余所見はいけませんね。」
フィリップはネット弾を放ち、サンジを絡めとる。
ウエットン「シルバー・バーベキュー。」
火炎を発射し、サンジを焼こうとした。
ウエットン「大口叩きやがって。身の程知らずとは、てめェらの事を言うんだ。」
チョッパーの綱が巻かれた右腕が若干引っ張られる。
レイク「ん?爺ちゃん 引いてる!引いてる!」
フィリップ「まさかあの娘、本当に戻って来るのですか!?あの霧の中から!?」
ウエットン「おい!引きずり戻せ。」
レイク「はい!」
レイクは綱を握ろうとしたが、チョッパーが離れて、レイクの腕を掴む。
チョッパー「まだだ。」
レイク「何!?」
チョッパー「言ったはずだ。ナミが戻って来るまでロープには指一本触れさせないって。」
ウエットン「笑わせるな!!」
ウエットンはチョッパーの脇を蹴る。
ウエットン「何が約束だ。くだらねェ意地張りやがって。そうまでしてお宝が欲しいのか?」
サンジ「そんなモンいらねェ。ナミさんは必ず戻って来る。」
サンジは立ち上がる。
サンジ「俺達は彼女が戻って来る場所を死守するだけさ。」
サンジは蹴りをかますが、レイクの電撃スーツにやられる。
ウエットン「友情ゴッコにムシズが走る。」
フィリップ「市長!!船が戻ってきます。」
ウエットン「よし。ロープを引け、ここまで誘導する。」
イアン「ガァハッハッハッハ!!バカなガキ共だ。ずっとこの霧の中で暮らすがいいさァ!」
イアンの小舟は霧の外へ出始めた。
イアン「おお!!青い空の下は気持ちがいいねェ!おっ!見える見える。ルルカの町が。」
イアン「あ、あれは!?」
船が到着した。
チョッパー(ナミ・・・じゃない。)
フィリップ「お、お前は・・・」
イアン「ご無沙汰しております!イアンであります。ウエットン船長におくれましてはますますご健勝なご様子で!!」
レイク「あれ?ご健勝様っすね。はい。」
フィリップ「イアン!!」
ウエットン「イアンだと!?お前!!ウチにいたあのイアンか!?」
イアン「ああ?船長 何ですか?このジジイは?」
レイク「い、いや、あのう」
ウエットン「船長は俺だ。俺がウエットンだ。」
イアン「ええ!?じゃあこっちは!?」
ウエットン「孫のレイクだ。」
フィリップ「息子のフィリップです。」
イアン「ウッソォ!?あのチビでションベンたれのフィリップ!?子供まで出来てんのかよ!?ぶったまげた!」
徴収隊は笑う。
フィリップ「笑うなったら笑うな!!」
ウエットンはイアンに近づく。
ウエットン「話せ。霧の中の様子を。」
イアン「へ、へい。」
霧の中。
イソカとロンゴは毛布でくるまっていた。
ララがお盆に温かいスープの入ったコップを乗せて持って来た。
ララ「大丈夫かな?あったかいうちに飲んでね。」
お盆を二人の前に置く。
イソカとロンゴ「「ありがとう!!」」
ロンゴ「ララさん!さっきはオレンジ髪のお姉さんと違って、僕を助けようとしたけど、盾のように抱えられてるから撃ちにくかったんだね。」
ララ「まあね。」
イソカ「あのオレンジ髪のお姉さん 何?ロンゴを助けないって・・・」
ララ「いやあのね、ナミさんは自分が弱い事を言い訳に使って、助けようとしてないだけなの。強敵に立ち向かう勇気がなかなか出ないんだ。相手によって態度が変わっちゃうの。自分と同じくらいの強さや弱い人間とか普段からのルフィさん達には強気な態度だけど、能力者や強敵相手や無法者地帯の事に対しては、危険だって分かるから「怖いのよ。」とか言って泣く程だもの。最悪悲鳴上げて逃げるし。ようは基本的に自分の命最優先なの。」
イソカ「はっ?何ソレ・・・ダサくない?。」
ロンゴ「うん。それ聞いたら僕はちょっとショックだよ。」
ララ「ヒステリー気味な面だってあるだろうし、戦力となる天候を操る技のタクトを手に入れたばかりだけどね・・・」
イソカ「この海賊世界じゃ、自分が女性だからいつまでも守って貰えるなんてのは大間違いでしょ?」
ロンゴ「そうだよね・・・。」
ララ「うん・・・」
イソカ「でも、ララさんは違うね。左腕の装置でのあんな凄い力を持っているもの。」
ララ「自分が望んで得たチートに近い転生特典が詰まったデバイスだからね。」
イソカ「チート?」
ララ「チートっていうのはね。主に不正改造やずるいって意味なの。最初からあり得ない強さって言われていて、下手をすれば、数種類とか一度に持ってると存在してるだけでも危険で世界観そのものを破壊しかねないんだ。」
イソカ「そ、そうなんだ・・・。最初からあり得ない強さ・・・か。」
ロンゴ「それに自分が望んで手に入れた力なんだね・・・。」
ララ「でも、デバイスの力としてまだ何か足りないと思うけどね。」
イソカ「足りないの?」
ロンゴ「まだ何か足りないの?何だろう・・・」
ララはロンゴの右隣に座って、頭を優しく撫でる。
ロンゴ「ララさんって優しいな。お姉さんに頭撫でて貰えるって中々無いし・・・」
ロンゴは頬を赤らめる。
イソカ「私もララさんのロンゴを助けようとしたその優しさが好きだもの。綺麗でスタイル抜群だし。」
ララ「ありがとう。」
笑顔でのお礼であった。
イソカは若干頬が赤くなる。
イソカ(何だろう・・・。ララさんの優しさのある笑顔で私 何だか目標が出て来たような・・・。)
アイリス「霧の中から出られる事を信じようよ。」
ロンゴ「そうだよね。」
イソカ「っていうかララさんって何歳なの?」
ララ「ピチピチの16歳だよ。」
イソカ「16歳!?」
ロンゴ「確かにピチピチだ。」
イソカ「私 ララさんのような女性になりたい。優しさと強さを持つ人になるように。」
ララ「頑張って。」
ララは制服のポケットからスマホを取り出して操作する。
ロビン「運が悪かったわ。あんなところに海楼石を使った装飾品があったなんて。」
イソカ「海楼石?」
ゾロ「海の結晶だ。悪魔の実の能力を封じ込めちまう力がある。」
ナミ「あ~あ。こんなにお宝があったって。外に出られなきゃ全然意味ないわ。」
ウソップ「お前航海士だろ?何とかしろ。」
ナミ「お手上げよ!こんなデタラメな海は初めて。」
ララ「ナミさんの航海術はこの魔の海域では通用しない・・・。」
ゾロ「打つ手無しか。」
ヘンゾ「いや、奴らはもう一度来る。」
ウソップ「何で?」
ヘンゾ「ウエットンの目的はあくまでエイプス・コンサートの財宝。部下のイアンが生還した今、大軍を率いてここに乗り込んでくるはず。」
ナミ「冗談じゃないわ!!戦いましょう!!お宝は誰にも渡さないわ!」
ウソップ「お前な・・・」
アイリス「ナミ お宝の事になると必死になるんですから・・・。」
ララ「ホントに調子いいんですから・・・」
ロンゴ「ラパヌイ 大丈夫かな?」
ルフィとラパヌイは霧を彷徨う。
ラパヌイは倒れる。
ルフィ「お、おい!?しっかりしろ!!おい!!」
ラパヌイ「くそ!!」
イソカ《ダメ!!いくら漕いでも元の場所に戻っちゃう!!》
アキビ《やっぱり無理なんだ。僕達この霧の中から出られないんだよ。》
ラパヌイ《いいじゃねェか 別に。》
イソカ《えっ?》
ラパヌイ《ここには俺達しかいない。好きな時に寝て、好きな時に遊べる。俺達の楽園 自由の国 永遠の国!》
イソカ《ラパヌイ!!》
ラパヌイ《帰る事なんてないさ。俺達の手で俺達の国を作ろう。》
ラパヌイ「帰りてェ。俺達の町に、ルルカの町に、帰りてェ。」
すると、海軍船が見え始めた後、光が差し込む。
ラパヌイ「あの光は!?」
ルフィ「おい!?まさかあれ!!」
ラパヌイ「出口か!?」
2人は出口と思われる光へ走る。
ウエットン「ついに50年越しの夢が叶う。虹色の霧とこの世界が永遠に実在になるのだ。」
レインボータワーは倒れ始める。
ルフィ「何だ!?」
タワーが海面へ倒れた影響で生じた小型の津波がルフィ達を飲み込む。
タワーの先端が伸びて来て、霧の中へ。
ウソップ「う、うわぁぁ!!何かに摑まれェェ!!」
タワーの先端が入って来た。
ゾロ「何だありゃ!?」
ララ「何かの先端?」
アイリス「一体何!?」
ヘンゾ「レインボータワーじゃ。」
ルフィとラパヌイは海面へ浮かび上がる。
ルフィ「ふい~危なかったァ。」
ラパヌイ「はい帽子。」
ルフィ「サンキュー。」
ルフィは帽子を被る。」
ルフィ「所でありゃ何だ?」
ラパヌイ「あいつら、エイプス・コンサートに攻め込むつもりだ。」
ルフィ「え?あいつらって?」
ラパヌイ「とにかく急ごう。みんなが危ない!」
タワーの先端が展開される。
ヘンゾ「ウエットンめ。やはり来たか。」
ウエットン「行け。者共。」
ウエットンの部下達が小型ボートで入り込んで来た。
ウエットン「エイプス・コンサートの財宝を根こそぎ奪い取るのだ。」
ウエットン「フフフフ。ウハハハハハ!!!」