ONE PIECE~イレギュラーハンター航海記~   作:サトシゲッコウガ

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第179話「黄金前夜祭! 「ヴァース」への想い」

ワイパー軍「ワイパー!!!カマキリがやられた!!!」

 

ワイパー「何だと・・・もう一押しだってのに・・・!!!」

 

神官「フン・・・!!何を持ってもう一押しだ・・・・・・!!これより”夜”になれば我らにさらに分があるぞ!!!」

 

ワイパー軍の2人が飛び出す。

 

ワイパー軍「負傷者に手を貸せ!!!」

 

ワイパー軍「一旦 退く!!!”落ち合いの離島”へ!!!」

 

神官「フン・・・逃がすものか」

 

神官「どうした」

 

神官「(ゴッド)・エネルが・・・・・・お呼びだ」

 

ルフィは焚火に熱せられた鍋を見ていた。

 

ララはサンジを手伝う。

 

アイリスはチョッパーやゾロと共に食料系を調達中。

 

ルフィ「暇だなコリャ」

 

ララ「ルフィさん 違うでしょ!!」

 

サンジ「そうだぜ。 中の器に蒸留水がたまったら水筒に移す それだけの仕事だろ 明日一日のアイリスちゃんを除外した全員分の水を確保するんだ」

 

チョッパー、ゾロ、アイリスが帰って来た。

 

アイリス「サンジ お待たせしました!」

 

チョッパー「サンジ!!いろいろ取ってきた」

 

サンジ「お!ごくろーさん」

 

ララ「アイリス お疲れ!!」

 

チョッパーとアイリスが両手に抱えた蔓籠に果物がどっさり入ってた。

 

チョッパー「クルミにアロエ バナナにニンニク」

 

アイリス「チョッパーに同じです。」

 

ゾロ「ねずみにカエル」

 

サンジ「よし シチューにぶち込め」

 

ナミ「ちょっと待てェ!!今おかしい食材あったわよ」

 

サンジ「だよね~~~~~うっかりしてた・・・ニンニクはイヤ?」

 

ナミ「違う!!!そこじゃないっ!!!」

 

ララ「シチューにねずみやカエルは無いでしょ!?」

 

すると、ロビンが両手に輝く物を抱えてきた。

 

ララ「ロビンさん!!」

 

ナミ「ロビン その青いの何!?宝石!!!」

 

ロビン「・・・・・・フフ キレイでしょ? だけど違うわ」

 

サンジ「へえ!!塩の結晶か よく見つけたなロビンちゃん」

 

ララ「輝いてますね・・・」

 

ロビン「湖岸にあったのよ あれば便利かと思って・・・」

 

サンジ「そりゃもう♡サバイバルにあっちゃ命をつなぐ塩分さ!!」

 

チョッパー「アロエとニンニクは半分貰うんだ 火傷薬と消毒薬が作れるからな 空の騎士に効くよ」

 

アイリス「ドクトリーヌに叩き込まれたチョッパーの医学知識ハンパないですね。」

 

ゾロ「ああ それでカエルは」

 

チョッパー「カエルはいらねェ」

 

サンジ「オイコラゾロ!!ヒマだろちょっと手伝え」

 

ゾロは火で包まれる巨大石を刀2本で下を支える。

 

ゾロ「あのな おれの刀はこういう事の為にあるんじゃ・・・」

 

サンジ「黙ってやれ コックに逆らうと餓死すんぞ」

 

アイリス「石を覆う火 火のステージボス達と同じくらいの温度ありそう。」

 

火の巨大石はシチューへ放り込まれる。

 

ララ「石を入れちゃうんですか!?」

 

ルフィ「じゃあ 石も食うのかよ!? うまいのか!?」

 

サンジは鍋に蓋をする。

 

サンジ「食うかよ”焼き石シチュー”だ 焼き石の熱でシチューを煮るのさ シチューはいいんだぜ 食料の栄養分を無駄なく摂取できる ララちゃん!エネルギー補給だよ!!食べられるだけでもいいぜ!」

 

ララ「はい!食べられるだけ食べます!!」

 

ナミ「・・・よし できた」

 

ナミ「じゃあみんな!明日 どう行動すべきか!!作戦会議を始めるわよ!!」

 

ルフィ「おォ!!」

 

ララ「ついにですか!!」

 

 

アイリスは鞘付きベルトを外し、ララの隣に座る。

 

ララ「手伝ったとはいえおいしい!!」

 

サンジ「そうだろララちゃん!!ララちゃんへの愛情はもっとこもってるぜ!!」

 

ルフィ「んまいですね~~~~!!このシチューはまた」

 

サンジ「おめェはさっき 空サメ丸焼きで1匹食ってたろ」

 

ルフィ「まァあれはつなぎだな」

 

ナミ「いい?まず ノーランドの絵本のおさらいよ」

 

ルフィ「空島弁当もまたうんまいですね~~~~」

 

ナミ「彼が初めて”黄金郷”を発見したのは400年前」

 

ナミ「それから数年後 再びジャヤを訪れた時には・・・もう ジャヤに黄金郷はなかった」

 

ナミ「ーーーつまり その数年の間にジャヤの片割れであるこの島は 上空へやってきた」

 

チョッパー「”突き上げる海流(ノックアップストリーム)”に乗ってか」

 

ナミ「ええ それしか考えられない 海底での爆発位置は毎回違うとクリケットさんが言ってたから」

 

ウソップ「あの規模だもんな・・・島も飛ぶぞ」

 

ララ「私達が体験だけでも凄かったですしね。」

 

アイリス「うん。」

 

ゾロ「ーーーでもよ ジャヤでおれ達が入った森と この森が同一とは とても思えねェが」

 

ロビン「それは・・・きっと”海雲”を作る成分のせいね この空島を包む環境は動植物を異常な速度で育む力があるみたい だとすれば森に飲み込まれた文明にも納得がいくわ」

 

チョッパー「俺とアイリスが見たサウスバードがこんなにでかかったんだ」

 

サンジ「アイリスちゃん それマジなのか!?」

 

アイリス「はい。」

 

チョッパー「それとサウスバードがみんな 空の騎士の事を”神様”って呼んでて・・・」

 

ララ「あらま!!」(騎士さんも神やってた時期があったから、苦労もあったのでは・・・)

 

ルフィ「神!?」

 

ルフィ「じゃ何だ このおっさんぶっ飛ばしたらいいのか!?」

 

ララ「ルフィさん!?」

 

ウソップ「いいワケあるかァ!!!このスットンキョーが!!」

 

ナミ「ーーーとにかく ノーランドの航海日誌に書かれてた”黄金郷”についての情報を思い出して!」

 

ルフィ「黄金を見た」

 

 

ウソップ「っっタりめェだ このスットコドッコイ!!」

 

アイリス「”巨大な鐘形の黄金”と言ってました。それとサウスバードがいて・・・」

 

アイリスは電子頭脳の記憶チップから単語を割り出す。

 

サンジ「そんな事言ってたな・・・。」

 

ロビン「・・・・・・日誌の・・・・・・最後のページに理解できない言葉があったわ ノーランドが死ぬ間際に残したという文章」

 

ロビン「「髑髏の右目に黄金を見た」って・・・・・・」

 

ナミ「それよ!!」

 

ナミは二つの地図を取り出す。

 

ナミ「これ見て!!ロビンがジャヤで手に入れた地図とスカイピアの古い地図の比率を合わせたの おおよそだけどね・・・海岸の家をくっつけると」

 

二つの地図が合わさった事で、地図上の島が髑髏の様な形に見える。

 

ナミ「ほらっ!!これが400年前のジャヤの姿っ!!!」

 

ルフィ「うお!!! ・・・・・・ドクロに見える!!!」

 

ララとアイリスを含めた皆が地図の元へ。

 

ララはセーラー服の胸ポケットからスマホを取り出す。

 

ナミ「どう?」

 

ルフィ「すげェ!!!」

 

ララ「ナミさん 写真撮っても?」

 

ナミ「いいわよ!!」

 

ララはスマホのカメラモードで二つ合わせた一枚のドクロ形の島地図を撮影。

 

アイリス「ララ様 確認させて・・・」

 

ララ「はい!!」

 

ララはアルバムアプリから一枚表示した。

 

アイリス「よく撮れてる!!」

 

ウソップ「・・・じゃ「髑髏の右目」ってのは・・・」

 

ナミ「この場所ね!」

 

ナミ「ノーランドが言いたかったのは島の全形の事よ!! だけど今 島は半分しかないんだもの この謎が解けるわけがなかった」

 

ウソップ「・・・そうか そういう事だったのか・・・・・・」

 

ゾロ「成程ね・・・・・・!!」

 

ルフィ「お宝~~~~~!!!」

 

ララ「モンブラン・ノーランドさん 凄い人だったんだーーー!!」

 

ナミ「明日は真っすぐにこのポイントを目指せばいいのよ その間は 船も放っておけないから2(チーム)に分かれて動きましょう!!」

 

ナミ「間違いない!! この場所で莫大な黄金が私達を待ってる!!!」

 

 

レプリロイドであるアイリスを除外したルフィ達はシチューを食べ終える。

 

ルフィ「ふ~~~~食った食った~~明日は黄金!! 晴れるかな」

 

ウソップ「そりゃ雲の上だからな」

 

ララ「晴れるんじゃないですか?」

 

ロビン「夜も更けたわ 用のない火は消さなくちゃ 敵に位置を知らせてしまうだけよ」

 

ルフィ「バカな事を・・・聞いたか ウソップ ララ あんな事言ってらァ・・・火を消すってよ」

 

ロビン「!」

 

ウソップ「仕方ねェさ そう言ってやるな ロビンは20年間闇に生きてきた女・・・知らねェだけだ」

 

ララ「火は一応消した方がいいんじゃ?」

 

ルフィ「いや 消しちゃまずいんだよ・・・」

 

ロビン「どういう事・・・?」

 

ルフィとウソップはロビンの前で土下座風に座り、嘆く。

 

ララ「ルフィさん!?ウソップさん!?」

 

ルフィ「キャンプファイアーするだろうがよォ普通!!!」

 

ウソップ「キャンプの夜はたとえ この命尽き果てようともキャンプファイアーだけはしたいのが人道」

 

ララ「言っちゃってます・・・。」

 

ナミ「バカはあんたらだ」

 

ナミ「いい加減にしなさいよ!!!この森がどれ程危険な場所かって事くらいわかってるでしょ!?」

 

ルフィ「知らん」

 

ナミ「神官もいる!!ゲリラもいる!!それ以前に夜の森はただそれだけで危ない所なのよ!! 猛獣だって化け物だっているかも知れない!!」

 

チョッパー「化け物も~~~~~!!?」

 

ララ「ナミさん ルフィさん達には普段そんな強気な態度取れるのに、危険に近い事に関してはどうして弱気になっちゃうんですか!?」

 

ナミ「私はルフィやゾロ、ララとは違うのよ!!」

 

ララ「理由はいくつかは挙げますけど、ナミさんは戦力としては正式に成り立っていません。天候予測と船を進める航海術はスペシャリストです。アラバスタでクロコダイルの部下に能力者の女性幹部とかいました?」

 

ナミ「いたわ!!」

 

ララ「ビビの為にもその人に勝ったんでしょ?」

 

ナミ「勝ったけど、ウソップの作った天候を操るタクトでね。ウソップ曰く「宴会用の小道具」だったらしいけど。」

 

ララ「そうですか。ロビンさんは8歳から能力者になって、それから20年色んな海賊などに身を置きながら生きてきました。その中には能力を使った戦闘経験もあるでしょう・・・」

 

ナミ「ロビンはロビン、私は私なの!!ララはいいわよ 強いしね!!」

 

ウソップ「ああ そうだぜ。」

 

ララ「ロビンさんは20年間での海賊達や様々な組織に身を置いて来た、能力を使った戦闘を入れた生活そのものが、いつの間にかサバイバルのような修行になってたんです。そりゃ強いですよね・・・まるで女性版ゾロさんみたいです。」

 

ルフィ「女版のゾロ!?」

 

ゾロ「ほう・・・。」

 

ウソップ「20年の海賊達や様々な組織への能力を使った戦闘を入れた生活そのものが、いつの間にか自分を強くする為のサバイバル修行になっていた・・・。」

 

ロビン「なるほど、これまでの私の20年ってそこまでムダではなかったって事ね。能力使った戦闘を含む生活そのものがサバイバルの修行のようになっていた。」

 

ナミ「そんな事言われると、私が弱すぎるみたいじゃないの、いえ弱いのね・・・ウソップやチョッパーは分かんないけど。」

 

ウソップ「だから俺は狙撃手だっつってんだよ!!支援側なんだ!!」

 

ララ「まァ私は願った特典が詰まったデバイスの力で、皆さんの中で唯一チートに近い存在になりますから。悪い意味でなら最悪世界観そのものを破壊しかねない力。創造(クリエイト)モードで様々仕掛け仕込みトンファーを半分再現しましたし。」

 

ナミ「トンファー?」

 

ロビン「ん?トンファーってどういう武器?」

 

ララ「その事に関してはまた後で説明します。トンファーを使った風紀委員の長が登場し、あるマフィアと言われる犯罪組織が登場する物語世界の事も・・・」

 

ナミとロビン「「マフィア?」」

 

ナミ「ふうきいいんって何なの?」

 

ララ「それも後で説明します。その風紀委員長さんが登場する物語世界に直接見に行く事になるかもしれないです。とにかくナミさんは戦力を手に入れたばかりです。ナミさん この先の航海で「怖い」とか言ってる場合じゃなくなってくるんです。時には覚悟って必要なんです ルフィさん そうでしょ?」

 

ルフィ「ああ 生半端な覚悟じゃダメだ。」

 

ナミ「うっ・・・。」

 

チョッパー「生半端な覚悟じゃダメ・・・」

 

ウソップ「それに俺達の中でその風紀委員長と互角に戦えそうなヤツだったら、ゾロかもしれねェってよ。」

 

ナミ「ゾロが!?」

 

ロビン「剣士さんが!?」

 

ゾロ「オイ!!ルフィ!!」

 

ゾロ「組み木はこんなもんか?」

 

ゾロとサンジとアイリスは木を組み立てた。

 

ナミ「アイリスまで入って、やる気満々か!!!」

 

サンジ「大丈夫さ ナミさん むしろ猛獣は火が恐ェんだから」

 

暗闇の中に光る眼が見えた。

 

ナミ「後ろ後ろ!!もうなんかいるわよ!!!」

 

ナミは泣く。

 

ララ「あっ 光る眼が。」

 

アイリス「ホントだ。」

 

その後、組み木を燃やしてキャンプファイアーを行った。

 

ナミはお酒で大笑い。

 

ルフィはオオカミと競い合う。

 

ウソップ「ノッテ来いノッテ来い!! 黄金前夜祭だ~~~!!!」

 

ウソップは太鼓を叩きまくる。

 

ララとアイリスも共に踊る。

 

ルフィ「いただくぞお宝~~~~~~~!! 黄金!!」

 

ララ「黄金ーー!!」

 

 

ガン・フォール「・・・・・・雲ウルフも手なずけたか」

 

ガン・フォール「・・・・・・フフ・・・・・・エネルの住む地でこんなにバカ騒ぎをする者は他におらぬぞ・・・」

 

ロビン「あら お目覚めね 動いてもいいの?」

 

ガン・フォール「迷惑をかけた・・・助けるつもりが・・・」

 

ゾロ「何言ってる 充分さ ありがとよ・・・・・・」

 

ロビン「シチューがまだあるみたい いかが?」

 

ガン・フォール「いやいやせっかくだが・・・・・・今はムリである」

 

ララ「騎士様!!」

 

アイリス「起きました!?」

 

ルフィ「おお!?変なおっさん!!起きたのか!!ありがとな!!踊ろう!!」

 

チョッパー「踊ろう!!空の騎士!!」

 

ララ「ってチョッパー!!」

 

ゾロ「お前 医者だろ」

 

サンジ「おう!! おっさんコニスちゃんはどうした!?無事か!?」

 

ガン・フォール「うむ 親子共 我輩の家におる 安心せよ」

 

サンジ「そ~~~~~かよかった それが心配でよ」

 

 

ガン・フォール「・・・・・・さっきのおぬしらの話を聞いておった・・・この島の元の名をジャヤというそうだが 何ゆえ今・・・ここが”聖域”と呼ばれるか・・・・・・わかるか?」

 

ゾロ「?」

 

ガン・フォール「・・・・・・おぬしらにとって・・・・・・ここにある地面は当然のものなのだろうな・・・」

 

ゾロ「・・・・・・ん?そりゃそうだろ・・・」

 

ガン・フォール「・・・・・・だが空には・・・これはもともと存在し得ぬものだ ”島雲”は植物を育てるが生む事はない 緑も土も本来 空にはないのだよ」

 

ゾロ「・・・・・・」

 

ガン・フォール「・・・我々はこれを ”大地(ヴァース)”とそう呼ぶ・・・空に生きる者達にとって永遠の 憧れそのものだ」

 

 

神の島(アッパーヤード)”北東の離島

 

 

ワイパー「こんなもの(・・・・・)に気を取られてる お前をかばって・・・カマキリは負傷した・・・・・・!!!相手は神官!!!貴重な戦力を欠けば神の社には届かないんだぞ!!!」

 

ラキ「ごめん!!!あたしが悪かった・・・だから返して それはアイサの宝物なんだ!!」

 

ワイパーの持つアイサのリュックサックを掴むラキ。

 

ラキ「あたしが勝手に約束したんだよ ”ヴァース”を取って来てあげるって・・・」

 

ワイパー「黙れ!!こんなものがあるから戦闘に邪念を生む!!!」

 

ラキ「許して!!捨てないで・・・・・・!!!」

 

カマキリがワイパーの腕を掴んだ。

 

ラキ「・・・・・・カマキリ」

 

カマキリ「・・・・・・おれならまだ戦える お前の言う通り”神の島(アッパーヤード)”を落とすなら今だ・・・・・サトリがいない分の手応えは確かにあった ここから明日・・・もう一度攻めよう エネルを倒せば そんなバッグ一杯の”大地(ヴァース)”に憧れる事などなくなる!!!・・・・・・帰るんだ シャンディアの 400年前の故郷に!!!」

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