ONE PIECE~イレギュラーハンター航海記~   作:サトシゲッコウガ

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第210話「料理人サンジ!海軍食堂で真価発揮」

海兵「この海賊船が空から降ってきたってのは本当なのか?信じられん。」

 

海兵「だが、我がナバロンは鉄壁の大要塞。空から降る以外に海賊船がここまで侵入する術はない。」

 

海兵「船の中には人っ子1人いなかったぞ。なのに飲みかけのコーヒーやタバコがまるでたった今までそこに人がいたかのように、そして奥の部屋には」

 

海兵2人「「黄金の山!!」」

 

海兵「し~~~。」

 

海兵「それも古代遺跡に何百年も埋もれていた黄金だとか。」

 

海兵「こんな不気味な話は聞いた事がねェ・・・」

 

海兵「ゆ、幽霊船か?」

 

海兵「奴ら・・・古代遺跡の呪いにかかってこの世から消えたんだ。」

 

海兵達は走る。

 

海兵「幽霊船だか何だか知らねェが、我らが要塞ナバロンに喧嘩売るつもりか?」

 

海兵「早くしろ!!」

 

海兵「一体どんな奴らなんだ?」

 

サンジは通気路から聞いていた。

 

サンジ「ナバロン?なるほどそういう事か・・・。おれ達はよりにもよって海軍の誇る大要塞のど真ん中に飛び込んじまったわけか・・・。どうする?船長さんよ・・・」

 

ルフィは呑気に寝ていた。

 

サンジ「こいつにゃ関係ねェか・・・。」

 

メリー号は軍艦に護送される。

 

ドレイク少佐「海賊船は88ドックに渓流し、捜索を徹底的に行います!」

 

ドアのノック音がし、

 

ジョナサン司令官「ん?」

 

ドアを開いて海兵が入って来た。

 

海兵「ご報告します。フタンマレー号が入港を要求しています。」

 

ドレイク少佐「何だと!?」

 

海兵「非常事態につき、しばらく待つようにと、勧告したのですが」

 

デンデン虫〈嵐によって多数の怪我人が出た!〉

 

海兵「緊急事態なんだ!!一刻も早く治療を受けさせてくれ!」

 

ドレイク少佐「本部からの船というのは分かっているが・・・要塞内に潜んでいる可能性が高いのだ。入港は認められん。内部の船を今入れれば余計・・・」

 

ジョナサン司令官「門を開けろ。」

 

ドレイク少佐「なっ・・・!?」

 

ジョナサン司令官「入港を許可する。すぐに医療チームを配備しろ。」

 

海兵「はい!!」

 

海兵は出て行った。

 

ドレイク少佐「司令官!!」

 

ジョナサン司令官「偉大なる航路(グランドライン)でケガをした者が、どれだけ心細い思いをしているか おぬしも分かっておろう。」

 

ドレイク少佐「それは無論です!しかし!!」

 

ジョナサン司令官「わしはな。久しぶりに気合が入っておるのだ。なァに要塞の外には出られやせんよ。」

 

ジョナサン司令官は3枚の手配書を手に持つ。

 

ジョナサン司令官「しかしまたどうしてこのナバロンへ・・・。モンキー・D・ルフィにアメノ・ララちゃん・・・か。ピンク髪のお嬢さんだけ船長ではないのに28億直前の27億9100万の懸賞金とはあり得ないくらいに驚愕だ・・・。お嬢さんの変身時に名乗るイレギュラーハンターというのが我々海軍と役割自体がそっくりだという事らしい。結成しているのが我々人間とロボットの違いなだけのようだ。」

 

ドレイク少佐「そうなんですか・・・」

 

ジョナサン司令官「我々人間の心を持ったロボットだけによる組織・イレギュラーハンター・・・ね。」

 

ドレイク少佐「彼女はまさに規格外な存在のようですな・・・」

 

海兵「船が入港するぞーー!!」

 

海兵「大警戒態勢に入れェェ!!」

 

ゾロは通りかかるが、動く歯車や橋が遮り気づかれる事は無かった。

 

ゾロ「でかい要塞だなァ・・・。それにしてもここはどこだ?戻るか・・・。」

 

ララも上手く要塞内に入り込んでいた。

 

ララ「ペケ、警戒厳重よね・・・。」

 

ペケは小声で話す。

 

ペケ「ですね。」

 

ララ「ここでアクセルになって、ハイパーモードを起動しましょうか・・・。」

 

ララはデバイス起動で電磁波球体に包まれ、アクセルになる。

 

アクセル「じゃあハイパーモードに変身。」

 

アクセルは光り出し、姿が見えなくなる。

 

アクセル「よし。ステルス、透明状態になったね。もう少ししたらゾロとウソップが捕まって、ルフィとサンジが救出に行くから、その時に上手く4人と合流すればいいね。」

 

 

ナミ「どうなってるの?この要塞の構造は・・・。巨大すぎて全体が掴めない。」

 

ナミは辺りを見渡しつつ、進む。

 

ナミ「一刻も早く脱出しなきゃいけないのに・・・。時間が経てば経つほど難しくなっちゃう。」

 

ナミは1つのドアを開いた。

 

ナミ「みんなはどこ行っちゃったのよ・・・。あっ!?ウソ・・・何なのコレ!?巨大すぎる!!ってメリー号は?メリー号が無い!!ちょっと待ってよ!メリー号は!?あたしの黄金は一体どこよ!!黄金黄金・・・あんなに苦労して手に入れたのに。」

 

ナミは座り込む。

 

ナミ「船・・・。それも軍艦クラス!!」

 

海兵「31部隊だな。第7ブロックB棟へ。」

 

ナミ「新しい船が入港してきたって事は、ここは湖じゃない!外海と繋がってるんだ!やった。」

 

ナミは立ち上がる。

 

ナミ「早くみんなを集めてゴーイングメリー号を探さなきゃ。何とかあの混雑の中に潜り込んで内部の人間に成りすませば情報も集められるわね。ルフィとゾロ、あとララは海軍に顔を知られてる。まあ、あの子はアイリスと上手くやるだろうけど。幸いあたしは顔を知られてないし。」

 

ドアが開き、

 

ナミ(しまった!!)

 

謎の二人組と遭遇。

 

???「どうなってんだ?この要塞・・・」

 

???「まるで迷路だ・・・。」

 

???「アンタ。厨房は何処か知らないか?」

 

ナミ「ちゅう・・・アハハ!知ってます。知ってます。厨房ですね!?」

 

???「俺達今の船で着いたんだ。」

 

???「参ったよ。迷っちまって・・・」

 

ナミ「お気の毒に。あたしも5年前に来たばかりの頃は迷ってばかりでした。」

 

???「アンタ 5年もここにいるな。」

 

???「じゃあ厨房に案内してくれ。」

 

ナミ「えっ?」

 

???「ここのコックに助けを呼ぶわけにはいかねェんでよ。ここは1つ頼む。」

 

ナミ(嫌って言ってもいい?)

 

???「俺達マリージョアから来たんだ。恩を売っといて損はないぜ。」

 

ナミ(どこも無さそう・・・)

 

???「な。美人の姉ちゃん。」

 

ナミ「お安い御用ですゥ!!」

 

ナミは二人組を連れて行く。

 

ナミ「お二人はこの要塞の事何かご存じ?」

 

???「いや俺達兄弟は料理人なんでね。」

 

???「海軍じゃちっとは名の通ったコックなんだぜ。」

 

ナミ「まァ!!有名人!!」

 

???「ヒヒ。今度この厨房のチーフを任せられることになったのさ。」

 

???「マリージョアでは将軍方の舌を満足させてきた。こんなへんぴな田舎でどうでもいいメシを垂れ流してるコック軍とはワケが違うのさ。まずは格の違いを見せてやらんとな。」

 

ナミ(そんな事聞いちゃいないのよ。とりあえずこいつらを振り切って変装でも何でもしないと情報集めもできやしない。)「まァさすが伝説のコック!あとはこの角を曲がって一つ目を右に行って真っすぐ行って左に曲がれば厨房ですわ!」

 

???「ああ。こっちか。」

 

ナミ(じゃあね。)

 

???「っで、一つ目ってのはここか?」

 

???「ああ?」

 

ナミは別の部屋で掃除の雑用に変装する。

 

海兵「ロロノア・ゾロ。幽霊船と言われているのは麦わらのルフィの船だと言う事だ。ジョナサン司令の指示で我々ドレイク少佐の直属部隊に連中を拿捕せよと秘密指令が下された。その際最も強敵と言われてるのが」

 

海兵「ロロノア・ゾロ」

 

海兵「かつて海賊狩りと恐れられた剣豪ですよね?三刀流の使い手と聞いています。」

 

海兵「さらに敵に回すのはまずいと言われるのが、船長ではなく普段はジョシコウセイという事だが、変身時にはイレギュラーハンターを名乗るピンク髪少女だ。本部は彼女だけは逮捕よりスカウトしたいそうだ。」

 

海兵「なるほど・・・ピンク髪の彼女は除外として、ロロノア含む他はとにかく捕らえてここに来た事を後悔させてやる。」

 

海兵3人が通り過ぎると、ゾロが現れる。

 

ゾロ「誰を後悔させてやるって?ん?ここはさっき通ったな・・・」

 

しかしナミにモップで頭を殴られる。

 

ナミ「あんたは何で堂々と歩いてんの!!」

 

ゾロ「痛ってェな このヤロォォって何だお前か。」

 

ナミ「堂々と刀3本とララから借りてる1本差してたら一発でバレバレじゃない。」

 

ナミはゾロの3本と1本を強奪。

 

ゾロ「おいおい!!」

 

ナミ「あたしまで巻き添え食っちゃうじゃない。」

 

ゾロ「ぐぬぅぅ・・・」

 

足音が聞こえてくる。

 

ナミ「とりあえず隠れるのよ。」

 

ナミは刀持ったまま、すぐ近くのドアを開ける。

 

ゾロ「おまっ 俺の刀!?」

 

海兵「そろそろメシの時間だぜ。」

 

海兵「腹減ったなァ」

 

ナミ「入ったわ・・・」

 

ゾロ「別にコソコソ隠れなくってもよォ いざとなったらやり合えばいいじゃねェか。」

 

ナミ「ドアホ!みんな何処にいるか分かんないのに、そんな事されたら」

 

ゾロ「全員集まるんじゃねェか?」

 

ナミ「それも手ね。じゃなくて、メリー号だって行方不明なのよ!?」

 

ゾロ「まァそうがなんな それよりいい眺めじゃねェか。」

 

ナミ「特にララとアイリスはどうなのかしらねェ・・・」

 

ゾロ「アイリスは召喚されてるんだ。主であるララの言う事でデバイスに戻ってるんじゃねェか?アイリスの姿は目立つしよ。ララも上手く隠れてるだろ。さっきの海兵の話でも本部はよほどララのスカウトに熱心だな。ララ以外の俺達は逮捕かよ、奴らも諦めが悪いぜ、イレギュラーハンターの役割が海軍とそっくりだって事を知ったらそうなるか。」

 

ナミ「ララはあたしからすれば2歳下の妹分のような存在に思えてきてるわ・・・良い子過ぎちゃって。」

 

ゾロ「そういやお前 姉貴がいたよな。ココヤシ村に。」

 

ナミ「ノジコは義理だけどね・・・。妹っていた事ないから。」

 

ゾロ「ほう。俺からすりゃあいつは、自分から掃除とかやるし、言う事にあんま反抗しねェし、反抗しすぎて相手に嫌われるのが怖ェのかな。いつか無理し過ぎて体調崩さねェか心配だ。」

 

ナミ「ふ~~ん。」

 

ゾロ「それに着いた時、夜だったからよく分かんなかったからな。お!!こりゃいい。おいナミ ここで見てりゃ連中もそのうち」

 

ナミ「何バカな事言ってんの!アンタね ここでじっとしてて!ホントにもういつもいつも毎晩寝てばかりのくせに。」

 

ナミは刀を草むらに放り投げてしまう。

 

ゾロ「てめェ人の刀!何すんだ!ララから借りた龍神剣は後で返さなきゃなんねぇんだぞ!」

 

ゾロは取ろうと、手を伸ばすが取れず、刀は落ちてしまう。

 

ゾロもぶら下がり、取ろうと必死に。

 

ナミ「とにかく少しは方向音痴を自覚して、他のメンバー見つけたら迎えに来るから。それまで」

 

???「おい貴様!そこで何してる!?」

 

ナミ(見つかった!!)

 

ナミは振り返ると、

 

班長「そんなトコでサボってねェで早く掃除しろ!!」

 

ナミ「アイアイサー!!」

 

 

海兵「幽霊船騒動でクタクタだァ」

 

海兵「とにかくメシ食って用心に備えよう。」

 

上の通気路からサンジが顔を出す。

 

サンジ「幽霊船?」

 

ルフィ「あったか?食いモン。」

 

サンジ「どうやらあっちが食堂だ。」

 

ルフィ「食堂!!」

 

ルフィは落ちるが、サンジが足を掴む。

 

ルフィ「何すんだよ!?」

 

サンジ「早まるな。」

 

ルフィ「ヤダ!メシ食うんだ!」

 

しかしサンジが降りて、ルフィの背に降り立つ。

 

ルフィ「ああ。メシ~~。」

 

サンジ「しつこいな オイ。」

 

海兵「誰だ!!?」

 

海兵「動くな!!」

 

海兵2人は銃を向ける。

 

海兵「おかしいな。」

 

海兵「気のせいか・・・。」

 

海兵「昨日から緊張しっぱなしだからな。疲れのせいか。」

 

海兵「とにかく腹ごしらえだ。」

 

2人の海兵が扉の向こうへ入って行った。

 

サンジとルフィは付近の扉の中へ隠れていた。

 

サンジ「このアホ。もう少しで見つかる所だったぞ・・・。お?」

 

サンジとルフィはコック姿に変装。

 

サンジ「いい案配だ。この格好の方が疑われにくい」

 

ルフィ「いい匂いがするなァ・・・。」

 

サンジは扉に向かう。

 

サンジ「こっちが厨房か?面白そうではあるが・・・」

 

コック「おい。新しい船が着いたようだぞ。」

 

コック「何!?じゃあいよいよ来るのか!?ふざけた奴らが!!」

 

コック「例の兄弟がここに乗り込んで来るって話さ。」

 

コック「最初が肝心だ。ガツンと言ってやれ。」

 

コック達「「「「おう!!」」」」

 

ルフィ「肉!肉の匂いだ!!」

 

ルフィは唾液が垂れる。

 

サンジ「おめェは忍耐っつう言葉を知らねェのか・・・。」

 

ルフィ「俺が知ってんのは肉食い放題とおかわり自由って言葉だ~~。」

 

サンジ「それだけかい・・・。」

 

ルフィは扉を開けた。

 

ルフィ「メシーー!!」

 

コック達は気づく。

 

ルフィ「ん?」

 

コック「お前らか?マーレ兄弟ってのは?」

 

ルフィ「マーレ?」

 

 

ルフィ「ういっす!」

 

コック「お前らがマリージョアから来たっていういけ好かねェコック。」

 

ルフィ「ああ!?」

 

コック「来たくもねェド田舎の要塞に来てやるんだってほざいたそうだな!?」

 

コック「俺達がどうでもいいメシを垂れ流してるとか」

 

コック「言ってくれるじゃねェか!」

 

サンジ「何だ?おれ達を誰かと間違われてんのか?」

 

ルフィ「ゴチャゴチャ言われても知るか!!おりゃ腹減ってんだ!!メシ食わせろ!!」

 

ジェシカ「あんた達かい。」

 

ルフィ「ん?」

 

ジェシカ「マリージョアでお偉い方にディナーを出す為に、毎食100万ベリーの食材を使ってたっていうバカ。」

 

ルフィ「ああ!!」

 

ジェシカ「いくらオカミが決めた人物でも、ここはナバロンで一番神聖な場所。厨房だ。」

 

サンジは一度正気に戻る。

 

ジェシカ「このあたしが認めない料理人は一歩たりとも入れやしないよ。」

 

コック達はジェシカ料理長を称賛する。

 

ジェシカ「この要塞には1000人から成る猛者共が常駐してるんだ。ここのコックはその連中に死力を尽くした料理で応え、皆の腹にエネルギーを送り込んできた。戦いの前線に立つ兵士の為に毎朝毎晩髪の毛1本無駄にしないのさ。食材に頼って踏ん反り返ったコックとはワケが違う。」

 

ルフィ「それ!食わしてくれんのか!?」

 

サンジが前に出る。

 

ジェシカ「忘れてやしないかい・・・。料理はここで、心意気で作るもんだって事を。」

 

サンジはタバコに火をつける。

 

サンジ「つまりこのオレに料理の何たるかを教えたい・・・か。」

 

ジェシカ「そんな御大層な事言いたかないよ。そこまで言うプライドって奴を見せて貰いたいだけさ。アンタ達が誰だろうがここでは一切関係ない。だけどね、信頼できる腕前が無かったら他の連中に迷惑がかかるんだ。はっきり言っておく。あたしを納得させない限りこのナバロンでコックの名を語らせやしない。」

 

サンジ「成程。面白そうだ マドモアゼル・・・。」

 

海兵「何だ何だ!?」

 

海兵「コック達が料理で戦争おっぱじめるらしい。」

 

海兵「おれにも見せろ!!」

 

海兵「あいつが本部から来たコックか!?」

 

台には大量の食材が置かれていた。

 

ジェシカ「好きな食材を使ってくれて構わないよ。ルールは簡単。それぞれが100人分の料理を作りな。結果は食べた兵士達に決めてもらう。」

 

ルフィ「何だかよく分かんねェけどワクワクしてきたなァ!!」

 

サンジ「いつでも始めてくれ。」

 

包丁が数本まな板に敷かれる。

 

ジェシカ「・・・フン。」

 

ほら貝音が鳴る。

 

コック達は行動開始。

 

コック「この戦い、死んでも負けられねェ!!」

 

コック「旨味の乗った部分をたっぷりと。」

 

ルフィ「ん?」

 

サンジは腕組で立っていた。

 

ジェシカ(作りもせずに負けを認める気かい・・・。)

 

料理が完成した。

 

コック「完成!!」

 

コック「どうでェ!?」

 

ルフィ「すっげェェなァ!!もう出来たのか!?美味そう!」

 

ルフィは手を伸ばすが、ジェシカに止められる。

 

コック「あたぼーよ!おれ達は毎食1000人分作ってんだ。」

 

コック「速き事雨の如く!」

 

コック「これぞナバロンの神髄だ!」

 

サンジは包丁を2本手に取る。

 

ジェシカ「ん?」

 

サンジ「勿体ねェ事しやがる・・・。」

 

コック「何をするつもりだ?」

 

サンジは並外れの包丁さばきでマグロの中身を叩いていく。

 

コック「あ、あいつ・・・。」

 

コック「まさか!?」

 

コック「おれ達の使わなかった部分を・・・。」

 

サンジ「マグロの骨と頭は叩き潰し、綿はすり砕く。野菜鈴と共に練り上げて。油で。肉の油身はとろ~りと溶けるまで煮込み」

 

サンジはオタマで味見。

 

サンジ「貝殻でたっぷりダシを取った特製ソースと絡める。綿の苦みが食欲をそそり、濃厚な味が生気を吹き込む。となればさっぱりとした揚げ物も必要だ。五合の皮、じゃがいもの皮には中身以上の栄養素が詰まっている。兵士には理想的な栄養だ。ブロッコリーの芯は柔らかく香りのいいドレッシングに。」

 

ドレッシングをかけ、完成した。

 

サンジ「ここは戦場なんだろ?料理が美味いに越した事はねェが、食材が尽きるのは一番マズイ筈なんじゃねェのか?」

 

ジェシカ「!?」

 

サンジ「1万ベリーだろうが、100万ベリーだろうが食材は一片たりともムダにしちゃいけねェ どんな食材も丸ごと愛を注ぐのがコックのたしなみだ。レディの全てを愛するようにな。あるジジイからの受け売りだ。」

 

見ていた海兵達は一斉に料理へ。

 

海兵達は美味そうに食べていた。

 

コック「くそォォ・・・無名なコックに負けたくねェばっかりに俺達はやっちゃいけねェ事をやっちまった。一番美味い部分しか使わなかった。」

 

コック「ナバロンの料理はお偉いさんの贅沢料理とは違う。今日生き抜く兵士達の料理だ!それがジェシカさんの信念だったのに・・・」

 

コック「そのおれ達が食材を選り好みしちまったなんて。」

 

しかし、ルフィがカウントしながら食っていた。

 

ルフィ「90、91、92、93、94、95、96、97、98、99、100!」

 

ルフィは表情がまずくなり、ジェシカ達が駆け寄る。

 

コック「大丈夫か!?」

 

ジェシカ「しっかりしな!!」

 

ルフィ「うっめーーー!!」

 

コックたちはコケる。

 

ルフィ「ふうう 食った食った!!大満足ぅぅ」

 

サンジ「行くぞ。」

 

ルフィは立ち上がる。

 

ルフィ「ああ。もう思い残す事はねェ ありがとな ごちそうさん。」

 

サンジ「できればあなたの様な美しい方と争いたくはなかった。またお会いしましょうマドモアゼル。」

 

サンジの立ち去る際の言葉であった。

 

ジェシカ「お待ち!!」

 

ルフィ「ん?まだ何か食わしてくれんのか?」

 

ジェシカ「このあたしに恥をかかせたままで行くつもりかい・・・。気に入ったよ その食いっぷりと心意気 あんたら2人今日からあたし達の仲間だ!!」

 

コック達も歓迎モードに。

 

サンジはいつもの♡マークになる。

 

サンジ「そうこなくっちゃァ ジェシカすわ~~ん!!」

 

ジョナサン司令官は小舟に乗っていた。

 

ジョナサン司令官「ふあああっと・・・なかなかすぐには見つからんな。」

 

海兵「そりゃそうですよ。司令官殿。いくら海賊達だってこんな見つかりやすい所にはいないでしょう。どこからでもまる見えですからね。」

 

ジョナサン司令官「まあな。抜け目なく立ちまわり隠れる者もいる。だがあの手の海賊の中には一人や2人、度胸の据わった奴はいる者だよ。ララという少女だけは逮捕ではなく海軍本部にきっと入隊してもらいたいと、それも超VIP待遇でな。本部はそう言っているようだ。結成したのが人間ではなく心を持つロボットだけの組織・イレギュラーハンター。その役割が海軍とそっくりと知ったらそうなるだろうな。」

 

海兵「確かに。それに超VIP待遇とは。例の元居た別の世界ではジョシコウセイという学んで生きていた身とか。」

 

ジョナサン司令官「うん。16歳らしいし、ガクセイとも言うそうだ。」

 

海兵「たしかにジョシコウセイなんて職業は海賊時代にはありませんしね。彼女からすれば海賊は結構な昔の遺産のような事なんでしょうね。」

 

ジョナサン司令官「多分な。」

 

海兵「もしもですが諦めずにスカウト成功なら、階級はどこになるんでしょう?」

 

ジョナサン司令官「う~~ん。彼女は変身中は悪い意味なら下手をすれば世界観を滅ぼしかねない「チート」に近い存在になると言っておったそうだ。ならばいきなりだが大佐から中将辺りだろ。」

 

海兵「いきなり大佐から中将辺りですか!?」

 

ジョナサン司令官「16歳の女の子に掃除などの雑用なんかさせられるか?可能性もあるって事だよ・・・ん?」

 

司令官の単眼鏡がゾロを捉えた。

 

司令官「今日は坊主にならずに済みそうだわい。」

 

海兵「はあ?」

 

ゾロ「くそォ!あんのアホ航海士 何でまた厄介な所に」

 

ゾロは取れそうで、1本取ったが、2本落ちてしまう。

 

ゾロは崖を降りていく。

 

そして刀と共に湖へ落下した。

 

しかし、転がって来た大岩に潰されかけたが、ぶった斬った。

 

そして浮上。

 

ゾロ「くそォ 一瞬クラゲになっちまった。」

 

そこで銃を向けられる。

 

ジョナサン司令官「ようこそ我がナバロンへ。まずは一匹と・・・」

 

2人のマリージョアのコックは迷う。

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