ONE PIECE~イレギュラーハンター航海記~   作:サトシゲッコウガ

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第257話「フランキーの過去! 海列車が走った日」

フランキーは駆け出して、カリファに右パンチを食らわそうとしたが、ブルーノが止めた。

 

フランキー「・・・・・・ブル~~~~~ノ~~~~~~!!!一体どういうつもりだ!?」

 

フランキーはブルーノの顔を掴んで持ち上げる。

 

フランキー「生意気な・・・!!!おれを誰だと思ってる 誰にケンカ売ってんだよ・・・!!!」

 

フランキー「トロイ店主のくせによォ 何だか雰囲気違うじゃない」

 

ルッチ「オイオイ やめろブルーノ!!」

 

ルッチはフランキーを蹴り飛ばす。

 

ルッチ「今あいつを殺してどうする バカ野郎!!」

 

ブルーノ「・・・・・・悪い・・・」

 

フランキー「・・・・・・」

 

ウソップ「え!?おい!!お前強いんだろ!!?あいつら造船所にいた奴らじゃ・・・!!どうなってんだ・・・!?」

 

フランキー「何だ・・・・・・!?おれがあんな奴に・・・・・・!!!ガレーラのハト野郎 ブルーノ・・・・・・!!秘書に ”山ザル”まで・・・何の集まりだ・・・神妙なヅラぶら下げやがって ずいぶんスーパーなマネしてくれるじゃない・・・まだ嫁入り前のウチの妹分達を傷物にしてくれやがってコラ お前ら何でこの場所の存在を知ってる ここはおれの秘密基地だ!!!」

 

ルッチ「そんな事はどうだっていい・・・・・・簡潔に話そう・・・よく聞け 俺達の都市での暮らしは仮の姿 本職は・・・世界政府の”諜報部員”だ・・・・・・!!!」

 

フランキー「!!? 政府の・・・・・・!!!お前らが!!?」

 

ルッチ「お前にはこの意味がわかるハズだ 俺達がここへ来た理由もな」

 

フランキー「・・・・・・!!」

 

ルッチ「フランキー 我々は もう全て知ってる ここへ来てとぼけてくれるなよ・・・苛立ちが募るだけだ お前の本当の名は”カティ・フラム”」

 

フランキー「!!!」

 

ルッチ「8年前に死んだと言われていたトムのもう一人の弟子だ!!」

 

フランキー「・・・・・・どうやって調べたか知らねェが 見事なもんだな・・・同時に妙な胸騒ぎがしてきた・・・」

 

ルッチ「・・・・・・」

 

ウソップ「?」

 

アイスバーグ《おれが狙われるのも時間の問題だ そいつを持ってこの島を出ろ・・・フランキー》

 

フランキー「あの・・・バカは・・・・・・アイスバーグは・・・元気か」

 

ルッチ「殺した」

 

フランキー「!!!」

 

???《二人ともこっちへ来い 大切な物を お前達に預けたい》

 

ルッチ「トムからアイスバーグへアイスバーグからお前へーーーそれ(・・)は受け継がれた・・・長かった我々の任務もいよいよチェックメイト さァ世界最悪の戦艦・・・”古代兵器”プルトンの設計図を こっちへよこせフランキー!!!」

 

アイスバーグ《フラム?変な名前だな フランキーでいいだろ》

 

フランキー《何でもいい》

 

ルッチ「聞こえてるのか!?渡せと 言ってるんだカティ・フラム」

 

フランキー「てめェらに渡すもんはねェよ!!!」

 

フランキーはストロング(ライト)をかますが、ルッチはたやすく避け、フランキーの顎に張り手を行い、壁に大穴が開くほど吹っ飛ばした。

 

ウソップ「・・・・・・え!!?・・・・・・!!!何が起きたんだ・・・!?何を見えなかった!!!速すぎて・・・!!!おい!!!お前!!大丈夫か!!?」

 

フランキー「・・・・・・・・・ ゲホ」

 

ルッチはフランキーの傍まで来た。

 

カリファ「どうしたの?ルッチ」

 

ルッチ「何だ・・・この汚い部屋は 製図室・・・・・・?設計図を隠すにはいい場所だ 探せ」

 

カリファとブルーノも室内へ。

 

ブルーノ「・・・・・・名札だ ”カティ・フラム” ”アイスバーグ” ”トム”」

 

フランキー「・・・・・・さわんじゃねェ・・・人の想い出に・・・土足で踏み込むもんじゃねェぞ・・・」

 

ルッチ「!」

 

フランキー「ーーーここは俺達の育った場所だ 造船会社 トムズワーカーズ 世界一の船大工がいた場所だァァ!」

 

ーウォーターセブン 22年前ー

 

フランキーと名を変える前の少年・カティ・フラムは小舟で海獣に追われていた。

 

フラム《ぎゃああ!!食われるーーーー!!くらえ!!!》

 

フラムは小舟の大砲から砲弾を飛ばして、海獣へ食らわす。

 

しかし、たいして効いていない。

 

海獣が海面へ頭が突っ込んで、衝撃でフラムは小舟ごと島まで飛んだ。

 

アイスバーグ《ンマー 何やってんだフランキー!!》

 

アイスバーグも海獣に気付いて、逃げた。

 

その上、フラムにゲンコツを食らわした。

 

アイスバーグ《ンマー お前は仕事も手伝わねェで何やってんだ!!こんな危なっかしいもんばっかり造ってよ!!》

 

フラム《うるせェな お前に関係ねェだろバカバーグ!!!これは みんなおれの大事な戦艦”バトルフランキー号”なんだ!!》

 

アイスバーグ《何だか知らんが誰かがケガする前に全部捨てろ!!!》

 

フラム《何置いてても勝手だろ ここは”廃船島”なんだ 見てろ おれは次こそ界王類に勝てる戦艦を造ってやる!!》

 

アイスバーグ《ンマー!!勝てるか お前なんか食われちまえ!!!》

 

フラム《勝てるさ!》

 

アイスバーグ《ンマー勝てねェ。》

 

フラム《勝てる!》

 

アイスバーグ《勝てねェ!》

 

すると、船が浮き上がり、

 

???《男なら~~~~あ ドンとやれ!!》

 

船体をぶん投げて、船柱を3本突き刺した。

 

???《たっはっは!!進水式終了だ 頑丈ないい船がドンとできた!!なァヨコヅナ 仕上げは明日にするか!!さっ帰るぞ。ハラへった》

 

アイスバーグとフラムはトムと呼んだ男を追った。

 

トムズワーカーズ本社 別称”橋の下倉庫”

 

トム《バトルフランキーは今何号だ フランキー》

 

フラム《8号 惜しかったんだ!!》

 

アイスバーグ《嘘つけ まったくトムさんが許すから調子に乗るんだよ コイツは武器ばっか造ってよ!!》

 

フラム《うるせェよ!!バカバーグ!!》

 

アイスバーグ《何だとこのバカンキーが!!》

 

トムは笑い出す。

 

女性《はいはい 二人ともケンカは止めな》

 

アイスバーグとフラム()()()()()()()()()()()()()()()()

 

ココロ《まったくトムさんも笑い過ぎだよ 何がツボに入ったんだい そうそう そういえば また木材積んだ交易船が海賊にやられたって 海賊王が死刑になった後めっきり海賊が増えちまってね ダメだねもうこの町は・・・海賊時代にのまれちまってる 気持ちで負けてんだねェ》

 

ココロ《アクア・ラグナの浸水で木材も鉄も他所の島からしか手に入らなくなった所へ 凶暴な海や海賊達が交易をはばむ 仕事の不足した造船所同士で客を取りあう ケンカは始まる 職は失う 放っときゃこのウォーターセブン・・・ただ浸水を待つだけの・・・惚けた島になっちまうよ 昔は造船業で 一時代を築いた このウォータセブンがね》

 

アイスバーグ《・・・・・・》

 

フラム《そうだよな トムさんもすげェ海賊船造ったんだもんな!!!なァ海賊船の設計図教えてくれよ!!》

 

トムは笑いすぎであった。

 

フラム《何で笑うんだよ?》

 

トム《フランキー この世に”海賊船”の設計図なんてのはねェのよ!!乗り込んだ船乗りが海賊旗(ドクロ)をかかげりゃあ”海賊船” 海軍旗(カモメ)をかかげりゃあ”海軍戦”だーーー何を造りたがろうと構わねェが 造った船に男はドンと胸をはれ!!!》

 

そして、トムは部屋で設計図を描いていた。

 

フラム《トムさん 寝ねェのか?何描いてんだ?》

 

トム《・・・・・・ああ・・・・・これはこの島の 希望だ》

 

フラム《希望・・・》

 

トム《これでウォーターセブンが再生できるといいんだが さっ もう寝な。》

 

そして翌朝

 

男性《政府の”司法船”が来たぞ!!!》

 

男性《何だ?司法船て》

 

男性《動する裁判所だ 誰を裁きに来たんだ!?》

 

海軍に引き連れていかれそうなのはトムであった。

 

フラム《ちょっと待てよ!!トムさんが何したんだよ!!お前らトムさんを返せ!!!》

 

トム《大丈夫だ 心配するな》

 

フラム《トムさん!!トムさァァァん!!》

 

トムは裁判所内へ。

 

《先日処刑された”海賊王”ゴールド・ロジャーの海賊船「オーロ・ジャクソン号」を製造した事実を世界的凶悪犯への加担とみなし!!造船技師 トムをエニエス・ロビーへ連行 及び「死刑」に処す!!!!》

 

男性《大変だァァ!!トムが!!トムが死刑になるぞ!!》

 

男性《海賊王の船を造った罪だってよ・・・》

 

男性《ついに来たか・・・》

 

男性《世界中迷惑してんだ。仕方ねェよ。》

 

裁判長《本来 船大工が誰に船を売ろうとも罪ではないが ”海賊王”に限っては特例だ 奴の海賊行為に少しでも肩入れしたとみなされる者は全てが危険人物 よって「死刑」ーーー罪人を連行せよ》

 

海兵《はっ》

 

トム《わしは今・・・!!!海上の線路をドンと走る蒸気機関 外車船(パドルシップ)を構想している》

 

裁判長《!!》

 

海兵《おい 貴様 何を言い出す!!》

 

トム《今や廃れたこの島のその原因がままならねェ交易だとして今や荒んだ町人の心が・・・沈む島を不安に思う気持ちだとして・・・”海列車”の開通はいずれ必ずこのウォーターセブンの救いになる!!!》

 

海兵《失礼!!すぐ連行しますので!!!》

 

裁判長《・・・・・・いや 少し待て ”海列車”・・・・・・?》

 

トム《島から島へ・・・!!煙を上げて海の線路を走る船 客も物資も船も天候に左右される事もなく 誰でも自由に海を渡れる様になる》

 

男性《何を夢みてぇな事を・・・線路なんてそんな物を高潮(アクア・ラグナ)が来りゃ壊れて終わりだ!!》

 

男性《そうだそうだ!!海には界王類がいるんだぞ!!》

 

トム《海の線路は固定する必要はない 水面の少し下をゆらゆらゆれて並には決して逆らわず ”海列車”はロープを手繰る様に 線路を道標とするだけだ さらに魚達の嫌がる不協和音を出す仕組みを考えている そうすれば界王類も線路を近づかなくなる》

 

男性《できるのか そんな事・・・・・・!!》

 

トム《”セント・ポプラ” ”プッチ” ”サン・ファルド” この島を結べばそれぞれの交易で産業は発展できる》

 

女性《素敵》

 

トム《直に設計図が完成するが そこらの船大工に造れる程単純じゃねェ》

 

裁判長《そこにエニエス・ロビーを繋ぐ事は?》

 

トム《もちろん可能だ この技術が完成し やがて海を越えれば 世界中の島々の交渉がドンと変わる ”海列車”は ウォーターセブンの希望だ!!!》

 

裁判長《何年かかる》

 

トム《10年》

 

裁判長《では造ってみせよ!!!造船技師トムに”海列車”の開発期間として!!10年の執行猶予を言い渡す!!!》

 

男性《すげェな!!》

 

男性《頑張れェ!!トムー!!》

 

男性《ウォーターセブンを救ってくれェェ!!》

 

トム《やっはっ!!! !!!・・・!!!・・・!!!・・・ドンと生きてた》

 

ココロ《笑いごっちゃねェよ トムさん 来る時が来たと思って 背筋が凍ったよ あたしはーーーまァ しかしこれでうまくいけばロジャーの件は忘れて貰えそうだね》

 

アイスバーグ《ンマー!さすがトムさんだな!あんなすげェ事考えてたなんて!!みんな圧倒されてたよ”海列車”!!!》

 

フラム《ごちそうさん!!来い ヨコズナ!! クロール教えてやる!!》

 

ヨコズナ《ゲロ!!》

 

アイスバーグ《おいフランキー!!何だよお前 さっきから一人でふくれてよ!!》

 

フラム《うるせェな!!! おれは怒ってんだ 何もかもに!!!ゴールド・ロジャーの船は”偉大なる航路(グランドライン)”を一周した世界で一隻の船だぞ!!!そんなスゲェ船を造ったトムさんが 何で「死刑」にされなきゃいけねェんだ!!周りの奴らもそれを当たり前みたいに言いやがって!!! イカダの一隻も造れねェバカ達が!!》

 

トム《・・・・・・》

 

フラム《おれは知ってんだ!!こんな橋の下に会社があるのもロジャーの船の事で町の奴らに追い出されたからだろ!!!世界一の船大工が!!何でこんな目にあわなきゃならねェんだよ!!!》

 

トム《たっ あっ!!・・・!!・・・!!・・・!!・・・》

 

フラム《何がおかしいんだ!!このツノダヌキ!!!》

 

アイスバーグ《誰に当たってんだ!! バカンキー許さねェぞ!!!》

 

フラム《本人がこう(・・)なのも許せねェんだ!!!》

 

フラムはヨコズナにクロールを教えていた。

 

アイスバーグ《あんなアホ追い出しちまえばいいんだ 大っキライだおれ あいつ!!》

 

トム《そう言うな 一緒に船を造る仲間だ あいつはいつでもまっすぐなだけよ・・・造るものは危なっかしいが 造船技術もすでに島の職人達と大差ねェ程だ 2年前にドンと廃船島に現れたガキが ガラクタ使って大砲造ってたのには驚いた 聞けば「手に追えねェガキだ」と親かに船から投げ捨てられたんだと言う どこぞのろくでもねェ海賊の様だが たっ・・・!!っ!!っ・・・!!っ!!っ・・・!!っ・・・!!っ!!っ・・・! ケッサク》

 

ココロ《トムさん》

 

トム《逞しいじゃないの それでもあいつは曲がってねェんだ おめェら二人は・・・いつか必ず 世界に通用する造船技師になるんだ 仲良くやんな》

 

アイスバーグ《・・・フランキーにはムリだね!細胞からイカレてんだあいつは》

 

トム《はは・・・さァ設計図が出来次第・・・”海列車”を造り出すぞ》

 

アイスバーグ《おう!!・・・・・・あいつきっと手伝わねェよ》

 

トム《たっはっ!! !!っ!!・・・!!・・・好きにしたらいいとも》

 

その後、トム達は設計図を元に作業を開始。

 

悪天候などもあったが、海列車の開発を頑張る。

 

男性《自殺・・・・・・?》

 

男性《4番の造船会社の社長だと あの事故のせいだ 物資がねェから木材を買いに出て海で50年死なせたって 造船所も閉鎖だ・・・・・・》

 

男性《弱ェなァ 人間って・・・もうダメなのか・・・この島は》

 

男性《おーい!!お前ら!!聞いたか”廃船島”の話!!!》

 

男性《あっおい!?そりゃあ本当かよ!?》

 

男性《「トムズワーカーズ」が・・・!!”海列車”を完成させただと!!?》

 

ギャラリーが海列車に集まっていた。

 

男性《本当に走んのか!?こんな船が!!》

 

男性《危なねェよ 犯罪者の造った船なんて!!》

 

女性《私乗る!!》

 

男性《お!!おれも》

 

男性《トム 説明はなしか!?》

 

ココロ《出航するよ!!!乗っとくれ!!!》

 

海列車は煙を上げ、動き始める。ままならねェ交易だとして 

 

男性《動いた》

 

男性《パドルが線路をつかんでる・・・・・・》

 

今より12年前の話ーーーこの時初めて 閉ざされ 廃れてゆく町から 悩まされる人々を乗せて ”海列車”パッフィング・トム”は 海を渡ったーーー

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