ONE PIECE~イレギュラーハンター航海記~   作:サトシゲッコウガ

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第35話「ウソップ 海へ」

ルフィ達は飯屋で食事中。

 

雨野ララもちょっと前に自分が寝ていた崖の所に置いたカバンを拾ってきた。

 

ルフィは魚の骨が口の歯に挟まったようで、取り出そうとしていた。

 

ルフィ「ふーっとれた!」

 

ゾロ「バカだな 喉を鍛えねェから魚の骨なんかひっかかるんだ」

 

ナミ「あんたらに言っとくけどね フツー魚を食べたらこういう形跡が残るもんなのよ」

 

ナミは魚の全体的な骨組みをぶら下げながら見せる。

 

ナミ「ララは私と同じくちゃんと形跡があるしね。」

 

雨野ララ「魚 おいしかった。」

 

ゾロ「メシは食った そろそろ行くか」

 

ルフィ「そうだな」

 

するとある客が入ってきた。

 

カヤ「ここにいらしたんですね」

 

ルフィ「ようお嬢様っ」

 

ナミ「寝てなくて平気なの?」

 

カヤ「ええ」

 

カヤ「ここ1年の私の病気は 両親を失った精神的な気持ちが原因だったので・・・・・・ ウソップさんにもずいぶん励まされたし・・・甘えてばかりいられません」

 

カヤ「それよりみなさん・・・船 必要なんですよね!」

 

ルフィ「くれるのか!?船っ!!」

 

雨野ララ(よし!船はゲット・・・。)

 

 

ウソップの家

 

ウソップは荷物の準備中であった。

 

ウソップ「ふうっ入った!!」

 

ウソップはベッドに座り倒れる。

 

ウソップ「・・・・・・ この家ともお別れだ・・・・・・!」

 

ウソップは家を出ようとするが、背負った超でかいリュックがドアに挟まってしまう。

 

ウソップ「何ィ!!?」

 

ウソップ「くそっ 何てこったでられねェ!!」

 

ウソップ「んぬおうっ!!!・・・・・・やっとの思いで詰め込んだってのにィ・・・っ!!!」

 

しかし引っ張った際にドアが破壊され、ウソップは勢いで前へと転がり続けた。

 

ウソップ「きゃあああああ」

 

 

そしてある海岸では、

 

メリー号の登場でルフィ達は感激していた。

 

ゾロ「へぇ・・・」

 

ナミ「キャラヴェル!」

 

ルフィ「うおーっ」

 

雨野ララ「すごい・・・。」(メリー号 きみも懐かしいなぁ・・・)

 

メリー「お待ちしてましたよ 少々 古い型ですがこれは私がデザインした船で カーヴェル造り三角帆(ラテイーン・スル)使用の船尾中央舵方式キャラヴェル ”ゴーイングメリ-号”でございます」

 

メリー「あなた方ですか ウソップ君と共にクロネコ海賊団を追い払ってくれたのは 私はもっと大柄な人たちかと・・・」(それにしても一人はとても美しいピンク髪と顔立ちの少女ですな・・・着ている服も見た事が無い。)

 

ルフィ「これ本当にもらってもいいのか!?」

 

カヤ「ええぜひ使ってください」

 

メリー「動索の説明をしますが まずクルーガーネットによるヤードの調節に関しましては・・・」

 

ナミ「あ だめだめ 船の説明なら私が聞くわ」

 

ルフィ「いい船だなー!!」

 

雨野ララ「デザイン的にはいいですね。」

 

カヤ「航海に要りそうなものは全て積んでおきましたから」

 

ルフィ「ありがとう!ふんだりけったりだな!!」

 

雨野ララ「それを言うなら・・・」

 

ゾロ「至れり尽くせりだアホ」

 

雨野ララ「あっ 言いたい事取られた・・・」

 

ウソップ「うわあああああああ」

 

ウソップ「止めてくれーーーーーーーっ!!」

 

ウソップがリュックごと坂道を転げ落ちて来る。

 

カヤ「・・・・・・ウソップさん!」

 

ウソップ「ぎゃああああ」

 

ルフィ「何やってんだあいつ」

 

ゾロ「とりあえず止めとくか このコースは船に直撃だ」

 

ルフィとゾロは互いに片足を上げ、ウソップの顔面に置こうとしたが、ウソップの速度が速くウソップは顔面に勢いよく食らう。

 

ウソップ「・・・・・・!!わ・・・・・・ わりいな・・・」

 

ルフィ「おう」

 

雨野ララ「凄い足のめり込み・・」

 

カヤ「・・・やっぱり海へ出るんですね ウソップさん・・・」

 

ウソップ「ああ 決心が揺れねェうちにとっとと行く事にする 止めるなよ」

 

カヤ「止めません・・・そんな気がしてたから」

 

ウソップ「なんかそれもさみしいな」

 

ウソップ「今度この村に来る時はよ ウソよりずっとウソみてェな冒険譚を聞かせてやるよ!!」

 

カヤ「うん 楽しみにしてます」

 

ルフィ達4人はとっくに船に乗っていた。

 

ウソップ「お前らも元気でな また どっかで会おう」

 

ルフィ「なんで?」

 

ウソップ「あ?なんでってお前 愛想のねェ野郎だな・・・これから同じ海賊やるってんだから そのうち海で会ったり・・・」

 

ゾロ「何言ってんだよ 早く乗れよ」

 

ウソップ「え?」

 

ルフィ「おれ達もう仲間だろ」

 

ウソップ「え・・・」

 

ウソップ「キャ・・・・・・!!キャプテンはおれだろうな!!!」

 

ルフィ「ばかいえ!!!おれが船長(キャプテン)だ!!」

 

そしてメリー号は出航した。

 

にんじん「行っちゃったな キャプテン・・・」

 

ピーマン「ああ・・・でもさ あの人たちと一緒だから ちょっと安心したよ」

 

たまねぎ「そうそう あんな強い人たち見た事ないもん 特にあの見た事ない服のとても綺麗なピンク髪と顔立ちの姉ちゃんは一体何なのか 結局聞けなかったよな。」

 

ピーマン「ああ。謎の男の鎧戦士に姿を変えてだよな・・・強いんだな・・・」

 

にんじん「キャプテン・・・昔から海賊になりたいって言ってたし」

 

ピーマン「村の人たちに話したらさみしがるだろうけどな」

 

たまねぎ「突然の話だしさ 一人でにぎやかだったからね・・・キャプテン」

 

ピーマン「おれ 一つ考えたんだ!!」

 

にんじんとたまねぎ「「何を!?」」

 

カヤとメリーはとある崖の上で船を見ていた。

 

カヤ「メリー?」

 

メリー「何です」

 

カヤ「ウソをつくのってつらいわ・・・」

 

メリー「クラハドールのことですか?」

 

カヤ「ううん」

 

メリー「・・・本当はウソップ君を・・・引き止めたかったことですか・・・!」

 

メリー「お嬢様・・・私 前に村の人から 彼の子供の頃の話を聞いた事があります」

 

メリー「ウソップ君の父親が この村を飛び出して間もなく 彼は母親をも亡くしているのです」

 

カヤ「え・・・・・・」

 

メリー「これは母親が亡くなる前日の話・・・病によって衰弱した母の死に際に彼の口から出た言葉は」

 

過去のウソップ『海賊が来たぞーーーっ』

 

ウソップは勢いよく家に入ってきた。

 

過去のウソップ『海賊が来たぞーーーっ!!!』

 

医者はウソップを抑える。

 

医者『こ・・・こらウソップ大声出しちゃいかん!!』

 

過去のウソップ『父ちゃんの海賊船が来た!!!』

 

過去のウソップ『父ちゃんがおれたちのこと迎えに来たよ!!! か・・・母ちゃんが元気になったら航海に連れてってくれるって!!! だから』

 

ウソップの母はベッドで熱を出し、寝込む状態であった。

 

ウソップの母『ばかなこと言うもんじゃないよウソップ 父さんは帰ってきやしない・・・』

 

ウソップの母『でもね 母さんは父さんと結婚したことを誇りに思ってるよ あんたもきっと父さんのような勇敢な男になるんだよ』

 

過去のウソップ『そんな・・・死んじゃうような言い方やめろよ・・・・・・!!』

 

過去のウソップ『く・・・薬の話を知ってる!? 伝説の薬があるんだ!! どんな病気でも治しちゃう伝説の薬なんだ!! あっちの海の向こうに・・・!!!』

 

ウソップの母『バカだね・・・・・・! 夢の・・・みすぎだよ・・・ いいかい・・・母さんに万が一の事があったら村の人たちの』

 

過去のウソップ『バカでいい!! 死んだ時の話なんて 聞きたくないよ!!!』

 

過去のウソップ『夢ならみるよ・・・!!! ・・・だって おれは海賊の息子だから・・・!!!』

 

過去のウソップ『海賊が来たぞー!!!』

 

メリー「淋しさからか母の死後も彼は叫び続けました 彼の乗る海賊船がいつの日か」

 

メリー「海岸に現れやしないかと 自分を迎えに来てくれるんじゃないかと・・・あのウソには彼の”願い”も込められているのだと村の人は言います」

 

メリー「この村で両親を失ってしまった彼にとって 同じ境遇に立たされたお嬢様を放ってはおけなかったのでしょう」

 

カヤ「・・・・・・」

 

メリー「あなたはこれから もっと強くなる必要がありますね 今日までの彼の行為に応えるためには・・・」

 

カヤ「うん・・・」

 

そしてメリー号では、乾杯の準備が。ルフィ、ゾロ、ナミ、ウソップは酒だが、雨野ララだけは安全な果物ジュースである。

 

ルフィ「新しい船と仲間に!!」

 

ルフィ「乾杯だーっ!!!」

 

たまねぎ「いくぞ!!」

 

にんじん「本当にやるのかよ」

 

ピーマン「やるさ!キャプテンの後は おれ達が継ぐんだ!!」

 

3人は息を吸い込み、

 

カヤ「メリー私ね・・・」

 

メリー「何でしょうお嬢様」

 

3人は村に向かって走りながら叫ぶ。

 

3人「「「海賊が来たぞーーーーーっ!!」」」

 

カヤ「医者になる」

 

メリー「ほう・・・それは立派な目標ができましたね」

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