ONE PIECE~イレギュラーハンター航海記~   作:サトシゲッコウガ

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第36話「雨野ララとウソップ」

メリー号は航海を続けていた。

 

雨野ララはメリーの階段に座って、日常用スマホで若干音ありの動画を観ていた。

 

そこへウソップがやってくる。

 

ウソップ「なあララ。」

 

雨野ララ「何ですか?」

 

ウソップ「お前は一体なにもんなんだ? 島の坂での男の鎧から光に包まれて、お前が現れた どうもわかんねェ。」

 

雨野ララ「そう来ると思ってました。私の素性言ってもいいですけど、条件があるんです。」

 

雨野ララは一旦日常用スマホの動画再生を止める。

 

ウソップ「条件?」

 

雨野ララ「それは頭がイカレているのか?とかそんな事がある訳ないとか、頭から否定しない事です。この条件を飲めるなら話します。でも半信半疑でもマシな方なんです。」

 

ウソップ(条件を飲まなきゃ話してもらえない・・・半信半疑でもマシな方なのか・・・)「分かった その条件を飲むぞ。だから聞かせてくれ!」

 

雨野ララ「はい。まず私 この世界のどこの生まれでもないんです。」

 

ルフィはゾロやナミに、小声で

 

ルフィ「ララの奴 素性言うんだな。」

 

ナミ「ええ でも条件を飲んだから信じると思う。この海賊時代の科学では製造は無理な証拠のすまーとふぉん 略してすまほだってあるし。多分解明から始めないと分かんない」

 

ゾロ「だろうな。あいつからの続きではスマホはチキュウでは大部分の国々の住人が当たり前のように持っていて、インターネットってのがチキュウで通じているそうだしよ。手紙的な事やでんわってので相手と話ができるとかな」

 

ウソップ「この世界のどこの生まれでもないだと!?」

 

雨野ララ「はい!私は地球という別の世界からの転生者なんです。ようするに異世界ですね」(本当はワンピース知識ありでの物語世界って事は内緒。)

 

ウソップ「い、イセカイ!? テンセイ? テンセイって何だ?」

 

雨野ララ「人間 一度死んで生まれ変わる。これが転生って概念です。でも転生にはパターンがいくつもあって」

 

ウソップ「パターン?」

 

雨野ララ「あっ 立ってると疲れるでしょうし、座りましょうか。」

 

ウソップ「ああ。」

 

ウソップは雨野ララの目の前に座る。

 

雨野ララ「パターンですけど、前世の記憶ありでの赤ちゃんだったり、転生前の姿での転生だったりとかいくつもね」

 

ウソップ「そうなのか!?」

 

雨野ララ「そして私の場合は地球での学校の帰りに事故に遭って、生死の空間で女神さまに出会って地球では復活できないけど、異世界で復活してもらうって事になったんです。」

 

ウソップ「ガッコウ?」

 

雨野ララ「学校ってのは男女が勉学に励む為に行く学び舎です。生徒は一クラスに男女合わせて30近くいますよ、スポーツ競技の練習を行う部活動ってのもあるんです。私が着ているこの服は通学していた高等学校の指定制服なんです、靴は革靴です。」

 

ウソップ「そうなのか。」

 

ウソップはララの髪に優しく触れ、撫でた。

 

ウソップ「それとララって本当に綺麗なピンクの髪と顔つきや容姿してっけど地毛か?あっ 気安く触れちゃマズかったか?」

 

ウソップは髪から手を離す。

 

雨野ララ「いえ。乱暴にしない限りは大丈夫ですよ。例えばとある作品の女子キャラのように「女の子の髪に気安くタダで触れないでよ!」とかキレて叫ばないので。」

 

ウソップ「そうか・・・。まァおれはルフィやゾロに比べればすっげェ弱い方だけどな。もうちょっと撫でてもいいな。」

 

ウソップは優しく髪を撫でる。

 

ララ「でもちょっとくすぐったいですけども。」(そのうち気持ち良いなって思えて来そう。)

 

ウソップ「そうか?」(ララって、気安くタダで触れないでと言うと思うナミとは違うんだろうな・・・)

 

ナミ「ララ・・・私なら簡単に髪とか触れて欲しくないけど・・・」

 

ルフィ「何だよ?髪撫でるくらいでよォ」

 

ナミ「私は安い女じゃないって事。」

 

ルフィ「分かんねェな・・・。」

 

ゾロ「やっぱ悪魔だな お前・・・」

 

雨野ララ「ウソップさん 話し方が乱暴な女の子は好きになれますか?」

 

ウソップ「何だよ突然?話し方が乱暴な女の子って・・・。」

 

雨野ララ「不良男子みたいな話し方の女の子は好きになれますか?」

 

ウソップ「いや・・・。」

 

雨野ララ「ほらね・・・。」

 

ウソップは撫でるのをやめる。

 

ララ「(ウソップにちょっとだけこの設定を通すの。)それにピンク髪って色としては世界で美しい色の一つと言われてます。」

 

ウソップ「世界で美しい色の一つなのか・・・。」

 

ララ「自分で言うのもなんですけど、上品、心や中身が美しいとかもあるんじゃないでしょうか・・・。」

 

ウソップ「上品、心や中身が美しいとか・・・か。」

 

ララ「私の母が地球の海外のある国で一番の美貌を誇ってたそうです。」

 

ウソップ「じゃあ お前の父ちゃんは何て国の人間なんだ?」

 

雨野ララ「日本っていう国の人です。つまりその間に生まれた私はハーフなんです。でもご先祖様が人間ではないようでして」

 

ウソップ「先祖が人間じゃないってどういうこった!?」

 

雨野ララ「私には生まれつきの特殊能力・魅惑(チャーム)がありまして。」

 

ウソップ「チャーム?」

 

雨野ララ「チャームっていうのは地球の大昔に現れたと思われる夢魔と呼ばれるサキュバスの能力なんです。」

 

ウソップ「サキュバス?」

 

雨野ララはスマホでサキュバスの簡単な説明文を表示し、

 

雨野ララ「説明文読み上げますよ。サキュバスとは夢魔とも呼ばれ下級悪魔の扱いも受けている。男の夢魔であるインキュバスもあるが、サキュバスとは夜  男性の夢の中で淫らな性的行為をし精気を吸い取る淫魔である。」

 

ウソップ「み、淫らな性的行為だと・・!?でも夢の中で・・・!?」

 

ウソップも少々赤面した。

 

雨野ララ「サキュバスは胸が豊満でとてもグラマーな体つき、夜 寝ている男性の前では得意技は寝ている男性の理想の女性姿に化ける事。」

 

ウソップ「ある意味すげーな・・・」

 

雨野ララ「一度 画像を見せますね」

 

雨野ララはスマホを操作して画像を表示すると、ウソップに見せた。

 

ウソップ「確かにおれ達と同じ人間じゃねェな。尖った両耳、背中の黒い翼、頭の2本の角らしき物、そしてしっぽが生えてる事から悪魔の実の能力者でもないどころか種族が人間でもない事は分かるぜ。」

 

雨野ララは画像を閉じて、動画サイトに戻す。

 

ウソップ「それでチャームってどういう能力なんだ?」

 

雨野ララ「自分の魅力にうっとりさせるのが能力による効果なんです。サキュバスは女の夢魔、異性である男性にしか効果が無くて一番強くても性的に発情してしまい私を性的に襲う危険があります。無意識に発動する事もあるとして 一番弱くても目がハートマークで「なんて美しいんだ・・・」って見惚れるくらいです。」

 

ウソップ「一番弱くても見惚れるくらいか・・・」

 

雨野ララ「この特殊能力は母の代まで遺伝して、私も受け継いだみたいです。」

 

ウソップ「先祖のサキュバスは能力の制御はできてたのか?」

 

雨野ララ「できてたんでしょうね。地球には国際結婚ってのもあって母は両親と共にとある事情から国を旅立って日本に移住し、仕事で父と出会い恋に落ちました。雨野は日本人であるお父さんの苗字なんです。」(そういう設定にした。)

 

ウソップ「じゃあお前は母ちゃんの血が濃いみたいだな。綺麗なピンク髪と顔立ちも一番の美貌を誇った母ちゃん譲りなんだな。」

 

雨野ララ「日本人と外人との間の国際結婚でのハーフってのは、お互いの遺伝子、つまり血が混じり合うので、どっちかの髪の色が強く出るんです。日本人は基本黒髪です。金髪の場合もあれば、赤色か明るい青髪系など・・・。ママが「私の子でもあるし、あなたの子でもある・・・。ハーフでもね。」って言いますね。」

 

ウソップ「あっ 言うだろうな。」

 

雨野ララ「そして本題が私が変身したエックス達の力の事です。」

 

ウソップ「そうだ!!」

 

雨野ララ「地球には映像を映し出すテレビって機械の存在があって」

 

ウソップ「テレビ?」

 

雨野ララ「地球ではロックマンXって映像ゲームが発売されてそれがヒットし、シリーズ化しました。」

 

ウソップ「ゲ、ゲームだと!?」

 

雨野ララ「エックス達は本来ゲーム世界の存在でしかないんです。女神様が転生する際に転生特典として私自身がエックス達になって戦う事にしたんです。変身中の中の私は普段の話し方なんですけど、外見上エックス達はゲーム世界そのままの話し方に変換されるんです。」

 

ウソップ「っていうか、機械であるロボットに言動なんて存在するのか?」

 

雨野ララ「レプリロイドは「心」を持ったロボットです。それとチートとイレギュラーハンターについてですね」

 

ウソップ「チート?イレギュラーハンター?」

 

雨野ララ「イレギュラーハンターは電子頭脳に異常をきたし人間に害をなす犯罪者ロボットを「イレギュラー」と言い、そんな悪ロボットを排除する正義のロボット「レプリロイド」だけで結成された治安組織です。ハンターベースという司令部と18ある様々な環境に対応できる隊長率いる特殊部隊で構成されます。エックスとゼロは18の内の部隊の隊長を務めた事もありました。」

 

ウソップ「すげーな。特殊部隊の隊長を務めた事があるとか。」

 

雨野ララ「でもまぁ ゲーム世界のそういう「設定」だったんですからね。」

 

ウソップ「そうだな。設定だったんだよな!」

 

雨野ララ「島の坂の時に言ったエックスの開発者であるトーマス・ライト博士やゼロの開発者・ドクターワイリーとかもですよ。」

 

ウソップ「おめェの世界でのゲーム世界の人物なんだな? どうりでこの世界では聞いた事もねェ名前な訳だ。」

 

雨野ララ「この世界での治安組織と言えば?」

 

ウソップ「海軍だな!」

 

雨野ララ「そう 海軍にとって海賊は悪 犯罪者です。変身中の私からすればこの世界の民間人に害をなす悪は人間と認識しないんです。海軍さんの中にそういう悪がいてもイレギュラー認識ですよ ロボットと見ます」

 

ウソップ「悪は人間と認めず、ロボット扱いってわけか。」

 

雨野ララ「地球でも治安組織は警察という機構があります、そしてチートです。」

 

ウソップ「チートって何なんだ?」

 

雨野ララ「チートの意味は主に不正で、ずるいとかイカサマとかがあります。敵側が一軍隊であろうが、一人で片づけてしまえて敵側からは「反則だ!」「化け物!」「あり得ない!」「来るな!」とか言われます。仲間からは「もうあいつ一人でいいんじゃないか?」です。チート能力を有した人間っていうのは下手をすればその世界観を破壊しかねない規格外の存在。自分が能力的に最初からあり得ない程高すぎてしまってるんです。地球には並行世界(パラレルワールド)って概念も存在し、それが無限に広がり、チート能力はその住人によって様々です。あっさり片付いて「つまんないなぁ・・・」って言うくらいですね。」

 

ウソップはチートの意味と能力を持った人間の危険さを知って結構ビビってしまった。

 

ウソップ「チート・・・下手すっと怖ェじゃんか。一応聞くけどよ チート能力は様々っつったがどういうのがあるんだ?」

 

雨野ララ「私の知る限りなら時間関係、人の精神ようは心を操る、自然系操作、重力操作、空間支配、未来予知、その他にもたくさんです。ウソップさんなら怖いチート能力ありますか?」

 

ウソップ「心を操られる事だな。心を操られるなんて嫌だぜ!」

 

ララ「ウソップさん。あなたももしも自分がいくつかのチートスキルを持ってしまうと、あなたが相手を怖がるんじゃなくて、相手があなたを怖がるんです。」

 

ウソップ「そうか。俺は特技がウソつきで、嘘で相手をハッタリかますんじゃなくて、射撃系チートスキルを数種類持ったおれを本当に怖がっちまうんだな。おれが射撃が得意だしよ、射撃系のチートを手に入れると、とんでもない強さでの周りを破壊可能な射撃の化け物化してしまう訳か。」

 

ララ「はい。」

 

ウソップ「ゾロはどうなんだ?」

 

ララ「ゾロさんはチートスキルなんて必要の無い自分の剣術を限界まで極めたいんですよ。自分から喜んで戦おうとしてますし、限界なんてあってたまるかなんです。」

 

ウソップ「そ、そうか。」

 

ナミはチート能力が若干聞こえてたようだ。

 

ナミ「私 怖いチート能力を聞いちゃったかもだけど。」

 

ルフィ「ああ 前に俺とゾロが聞いた事だ。」

 

ナミ「人の心を思い通りに支配して操るですって!? 何それ 正直言って怖すぎよ。それって海賊団の船長でさえ自分の部下にできてしまうって事?海軍のトップでさえ・・・」(じゃあ アーロンでさえ部下にする事が可能って事になる・・・そっか魚人と言えどアーロンも人間と同じ心を感情を持つ生物だから精神支配もできるんだ。私が精神操作能力を持ったとして逆にアーロン達を精神支配してその女船長みたくできる訳か・・・)

 

ゾロ「でもよ 悪魔の実に精神系は存在しないよな?」

 

ナミ「無いわ。」

 

ルフィ「なあ ララ!!」

 

雨野ララ「はい?」

 

ルフィ「一応聞こえてたけどよ 心を、精神を操るなんてのは悪魔の実には存在しないと思うんだけど。」

 

雨野ララ「そう 精神操作ってチートであり、悪魔の実じゃなく特殊か超能力と言えると思います。」

 

ナミ「超能力!?」

 

雨野ララ「ある年齢を境に突然能力が開花し、最強レベルになると、集団どころか軍隊支配ができてしまう。最強レベルだとそう簡単に解けるのが難しいです。」

 

ナミ「最強レベルなら、おそらく軍隊支配が可能。」

 

ナミは精神操作能力の恐怖を知り、ちょっと青ざめる。

 

雨野ララ「精神を操るなんてのは人間として一番やってはいけない事なのは私でも分かりますよ。」

 

ウソップ「それはそうだろ。」

 

雨野ララ「でも 精神支配って、人間を操る訳なので組織の階級は無関係ですね。心を操るから。」

 

ゾロ「そうか。心を操るなら組織の階級なんて関係ねェよな。人間の心なんだから」

 

ルフィ「俺もちょっと分かってきたぞ、階級なんてどうでもいいって事か。人間の心を操るんだ」

 

雨野ララ「まっ 私の素性はこんな所ですけど、ウソップさん これでいいですか?」

 

ウソップ「ああ ありがとうな。これから改めてよろしくな 異世界からの転生者・雨野ララ」

 

ウソップは手を差し出す。

 

雨野ララ「はい!」

 

雨野ララは手を差し出し、握手を交わす。

 

そして雨野ララは立ち上がり日常用スマホを取り出し、女神様に連絡する。

 

女神「ララちゃん。」

 

雨野ララは小声で女神と話しながら、船の裏側の死角へ向かう。

 

雨野ララ「船の死角の裏側の壁に扉を出現させてほしいんです。」

 

女神「そうですね。鍵の方はどうします?」

 

雨野ララ「手のひら静脈認証システムがいいかと、しまったか開けたかは色で判別する。ロックなら赤、開くなら緑 ゲーム世界の研究所とかでありがちな設定ですよ。扉を開ける際の取っ手はついた方はいいです。」

 

女神「ええ 扉は鉄に近いくらいでいいでしょう。」

 

すると壁に扉が出現した。

 

雨野ララ「よし。開くか実験ね。まずは認証登録。私以外解除はできないって事で。」

 

雨野ララは手のひらを扉のある場所に置き、登録中。そしてロック表示が赤から緑に変わりロック解除。

 

雨野ララ「開いた。とりあえず開けて中だけ確認・・・。」

 

雨野ララは扉を開けて、中を確認する。

 

雨野ララ「凄い 中は広大な広さの異空間のようになってるよ・・・通路と部屋も設備されてる。」

 

雨野ララは扉を閉めて、ある場所へ手のひらを置き認証中、表示が左から赤に変わり扉をロックした。

 

雨野ララ(メリー号はサウザンド・サニー号を手に入れるまでの仮の家だけどね。それまではよろしくね)

 

女神「扉はこれでOKですね?」

 

雨野ララ「はい ありがとうございます では」

 

雨野ララは電話を切り、場所を移動し、甲板へ。

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