ONE PIECE~イレギュラーハンター航海記~   作:サトシゲッコウガ

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第37話「ヨサクとジョニー」

雨野ララが甲板に戻ると、ルフィが海賊旗を見せていた。

 

雨野ララ「どうしたんですか?」

 

ゾロ「ルフィがおれ達の海賊旗を作ってたんだよ。」

 

ルフィ「どうだ ちゃんと考えてあったんだ おれ達のマーク!」

 

雨野ララもゾロ達の横に並び、旗を見てみる。

 

雨野ララ「これが私たちの・・・」

 

ウソップ「コイツには・・・つまり絵心ってもんがねェんだな」

 

ナミ「ううん・・・もしかしてこれって芸術なんかないかしら」

 

ゾロ「海賊旗は”死の象徴”のハズだろ・・・ ・・・まァある意味恐怖だけどよ」

 

ルフィ「どうだ!? にっ!?」

 

雨野ララ「というか絵が下手ですね。」

 

ウソップ「だな ルフィ! おれが描く!!」

 

しかしウソップが描いたのは、マークが変わった自分のだった。

 

ルフィとゾロ「「マーク変わってんじゃねェか」」

 

ルフィとゾロはウソップの頭を殴る。

 

雨野ララ「なら 私に描かせてもらっていいですか?」

 

ルフィ「ララ お前マーク描けんのか?」

 

雨野ララ「はい これでも私 学校での美術成績良い方ですよ。」

 

雨野ララはペンキで旗に、ルフィの麦わら帽子のドクロマークを上手く描いていく。

 

ナミ「へえ 上手いじゃない!」

 

ウソップ「やるもんだ・・・」

 

ゾロ「同じマークとは思えねェな」

 

ウソップ「アートでのまさかのライバル出現なのか・・・」

 

ルフィ「じゃあ 帆にも描こうぜ!!ララ できっか?」

 

雨野ララ「やってみます!」

 

ウソップ「おれも手伝うぜ!」

 

雨野ララ「お願いします!」

 

こうして旗と帆は完成した。

 

ルフィ「よし!完成っ!! これで”海賊船(・・・)ゴーイング・メリー号”のできあがりだ!!」

 

時間がかかって完成した為、ウソップ達はへこたれた。

 

ウソップ「はーーーーっ疲れた!」

 

雨野ララ「時間かかりましたね・・・・」

 

と、その時だった。突然の大砲音が。

 

雨野ララ「キャッ!」

 

ゾロ「お前 一体何やってんだ突然っ!!」

 

ルフィ「大砲の練習だよ せっかくついてるし」

 

ルフィ「でも うまく飛ばねェもんだな」

 

雨野ララ「大砲 せっかくだから撃つ所 動画撮っておこうかな。」

 

雨野ララは日常用のスマホを取り出す。

 

ウソップ「馬鹿め おれにかしてみろ」

 

ルフィ「あの岩」

 

ルフィは向こう側に見える岩を指す。

 

ウソップ「OK]

 

雨野ララ「二人とも ちょっとお待ちを!」

 

ルフィ「どうした?」

 

雨野ララ「大砲を撃つ所を動画に残しておきたいので、準備します。」

 

ウソップ「ドウガ? すまほはそんな事できるのか?」

 

雨野ララ「はい。」

 

雨野ララはカメラモードを動画モードに切り替え、録画開始。

 

雨野ララ「はい どうぞ。」

 

ウソップ「今の飛距離からみて・・・ これくらいか・・・」

 

ウソップは大砲の口の高さを調整して、放つと岩を一発で壊した。

 

雨野ララ「うわぁ!!」

 

雨野ララは録画を止める。

 

ルフィ「すげーーー当たった一発で!!」

 

ウソップ「うげっ!!当たった一発で!!」

 

ウソップ「んナ!? 言っただろう?おれは”狙い”に関しちゃすげえのさ 恐れ入ったら おれをキャプテンと呼んでいいぜ」

 

ルフィ「お前さ ”狙撃手”に決まりだな!」

 

雨野ララ「二人とも バッチリ撮れてますよ!」

 

ルフィ「ほんとか!?」

 

ウソップ「どれどれ?」

 

雨野ララ「観てください。」

 

雨野ララはさっき録画した大砲による砲撃映像を見せた。

 

ルフィ「すっげーー!!」

 

ウソップ「おれが映ってるぜ! 砲撃は?」

 

岩を破壊した録画映像は問題なく映ってた。

 

ウソップ「ちゃんと映ってんな・・・。」

 

とりあえずメンバーは船内に入り、雨野ララは高校のカバンも一緒にだった。

 

ウソップ「まァ ひとまずそこに甘んじといてやるが お前があんまりフガイねェことしてたら 即 船長交代だからな」

 

ルフィ「ああ いいよ」

 

ウソップ「そういやララって、この船での役割とかって何かあるのか?」

 

ルフィ「それなんだけどな。ちょっと考えたんだけどな ”偉大なる航路(グランドライン)”に入る前にもう一人必要なポジションがあるんだ」

 

ナミ「そうよね 立派なキッチンがあるもん 有料なら私やるけど」

 

ゾロ「長旅には不可欠な要員だな ララどうなんだ?」

 

雨野ララ「無料でまだお手伝い程度にしかできませんが、プロの方が一人いた方が」

 

ウソップ「無料だけどまだお手伝い程度なのか。」

 

ゾロ(つうかナミの奴 ここでも金取る気かよ!どんだけ金の亡者だよ。それに比べればララの奴はまるで女神か天使のように優しい良い女じゃねェかよ! 転生させたのが女神様なんだけどよ。)

 

ララ「というか、そもそもここは海賊船であって、レストランじゃないですし」

 

ルフィ「だよな。やっぱり海賊船にはさ」

 

ルフィ「音楽家だ」

 

雨野ララは頭がガクッと下がり、

 

雨野ララ「あっちゃー・・・」

 

ゾロ「アホかてめェっ」

 

ウソップ「めずらしくいいこと言うと思ったらそうきたか!!」

 

ナミ「あんた航海を何だと思ってんの?」

 

ルフィ「だって海賊っつったら歌うだろ!?当然みんなで」

 

すると、

 

???「出て来い海賊どもォーっ!!!てめェら全員ぶっ殺してやる!!!」

 

ルフィ「何だ!?」

 

雨野ララ「何!?」

 

突然の賊が船を襲ってきた。

 

ルフィが船内を出て、

 

ルフィ「おい!! 誰だお前!!」

 

賊「誰だも クソも」

 

賊「あるかァ!!!」

 

賊はルフィを襲ってきた。

 

ルフィ「うわっ」

 

ルフィは避ける。

 

ゾロ「相手何人だ」

 

ウソップ「一人・・・かな」

 

雨野ララ「私が行った方がいいでしょうか?」

 

ゾロ「いや おめえが相手するまでもねェよ あいつに任しとけ」

 

雨野ララ(ヨサクとジョニーだよね。この時はちょっとした誤解だったんだよね)

 

ルフィは着地し、

 

賊「こちとら名のある海賊の首を いくつも落としてきてる 名もねェ海賊風情が・・・・・・!!」

 

賊「おれの相棒を殺す気かァ!!!」

 

賊が刀を振りかざしてルフィに襲い掛かろうとする。

 

ルフィ「相棒って何の事だよ・・・」

 

ルフィは剣を避けつつ、賊の頭を掴む。

 

ルフィ「何だか知らねェけど」

 

ルフィ「船を」

 

ルフィ「壊すなっ!!!」

 

ルフィは賊を船の壁へ叩きつけた。

 

賊「く・・・・・・か・・・・・・!!」

 

賊「紙一重か・・・」

 

賊は倒れた。

 

ルフィ「何なんだ 意味わかんねェよ・・・・・・!」

 

ゾロが出てきて、

 

ゾロ「ん? お前・・・!ジョニーじゃねェか・・・!!」

 

ジョニー「え・・・」

 

ジョニー「ゾ・・・ゾロのアニキ!!?」

 

ゾロ「どうした!ヨサクは一緒じゃねェのか」

 

ジョニー「それが・・・・・・!!」

 

ルフィ「!」

 

ウソップ「なんだ あいつの知り合いか・・・!?」

 

ナミ「・・・どうなっての?」

 

ルフィ「?」

 

ジョニー「それが・・・!!ヨサクの奴・・・!!」

 

雨野ララ(この間にちょっとした事をね。)

 

雨野ララはこっそり日常用スマホで女神に連絡し、小声で話す。

 

女神「どうしました?」

 

雨野ララ「実はペケくんと念話で話す事ってできないでしょうか?」

 

女神「念話ですか・・・可能ですよ。まあ髪飾りがしゃべるなんて知ったらさすがに気味悪いでしょうしね。ルフィくんはどうかは知りませんが」

 

女神様は錫杖を振り、

 

女神「これで大丈夫です。通話したまま念話やってみてください。」

 

雨野ララ「はい・・・」(ペケくん。ペケくん 聞こえる?)

 

ペケ(聞こえます 聞こえますよ。ララ様! ちょっと寂しかったです。ルフィ達と共に基本船での生活なので無理ありませんが)

 

雨野ララ(ならこれからは念話を使えばそれで話す事ができるね? 嬉しいよ。心の中ではペケくんと話す事もあったりね。)

 

ペケ(それとララ様 今後私の事はペケと呼んでください!本家のララ様もそうしてました。今のあなたはデビルーク星人の尻尾が無い事を除外すれば外見だけは本家のララ様と同じです。)

 

雨野ララ(うん 分かったわ!ペケ。)「女神様 ありがとうございます。それでは」

 

女神「はい。」

 

雨野ララは通話を切り、日常用スマホをポケットにしまう。

 

雨野ララ(チャームは発動しても発情してしまう程一番強くしないように気を付けないと。見惚れるくらいでちょうどいいの。)

 

ペケ(ララ様 コントロールが上手いんですね。)

 

雨野ララ(うん まあね。)

 

ウソップも船上に出る、ついでに雨野ララもだった。

 

ゾロ「病気!?」

 

ジョニー「ええ・・・数日前までピンピンしてやがったのに 突然 青ざめて気絶を繰り返す・・・!!原因は まったくわからねェ」

 

ジョニーの相棒は吐血してそばで倒れたまま。

 

ジョニー「しまいにゃ歯も抜け落ちるわ 古傷が開いて血ィ 吹き出すわで もう おれァ どうしていいかわからねェもんで ひとまず岩山(・・)で安静を保って休んでた所へ・・・」

 

ジョニー「この船から砲弾が・・・・・・!!」

 

ルフィとウソップはギクッとなる。

 

ルフィとウソップ「「ごめんなさい」」

 

ルフィとウソップは深く頭を下げ、謝罪した。

 

ジョニー「済んだことだ 気にしねェでくれ・・・」

 

ジョニー「謝ってすむなら警察はいらねェ」

 

ルフィとウソップは心を痛めて、泣き出していた。

 

雨野ララ(海賊時代に存在してるのは海軍で警察じゃないのに、よくそんな言葉が出てくるもんだね。)

 

ペケ(いや それはツッコんではいけないかと。)

 

雨野ララ(でも 久しぶりに聞いたもんだから。)

 

ペケ(まあ あなたから見れば、物語世界のすっごい過去の事ですしね。)

 

ジョニー「”ヨサクとジョニー”っつったらよ 時にはビビる海賊もいるくらいの名にはなったよ 何年も共に「賞金稼ぎ」やってきた 大切な相棒だぜ・・・!!」

 

ナミ「バッカじゃないの!!?」

 

ゾロ「何だとナミてめェ!!」

 

雨野ララ「ナミさん!?」

 

ジョニー「あんた おれの相棒の死を愚弄するとただじゃおかんぞ・・・」

 

ナミ「ルフィ! ウソップ!キッチンにライムあったでしょ!?絞って持ってきて!」

 

ルフィ「ラ・・・了解(ラジャー)っ!!」

 

ヨサク「ライム・・・?」

 

ウソップはヨサクの頭を抑え、ルフィが小型樽一杯のライムを飲ませる。

 

ナミ「壊血病よ 手遅れでなければほんの数分で治るわ」

 

ジョニー「本当ですか姐さんっ!!」

 

ナミ「その呼び方やめてよ」

 

ナミ「一昔前までは航海につきものの絶望的な病気だったの でも原因はただの植物性の栄養の欠乏 昔の船は 保存の効かない新鮮な野菜や果物を載せてなかったから・・・」

 

ルフィ「お前すげーな 医者みてェだよ」

 

ウソップ「おれはよ お前はやる女だと思ってたよ」

 

雨野ララ「確かに ナミさん スゴーイ!」

 

ナミ「船旅するならこれくらい知ってろ!!あんたたち ほんといつか死ぬわよ!! ララ あなたもよく覚えておいてよ!」

 

雨野ララ「はっ はい!!」

 

そしてヨサクが復活。

 

ヨサク「栄養全開復活だーっ!!!」

 

ジョニー「おお やったぜ相棒ーーーっ!!!」

 

ナミ「そんなに早く治るかっ!!!」

 

雨野ララ(でも復活したんならいいじゃない・・・)

 

ペケ(確かに・・・)

 

ジョニー「申し遅れました おれの名は ジョニー!!」

 

ヨサク「あっしはヨサク!! ゾロのアニキとはかつての賞金稼ぎの同志!! どうぞお見知りおきを!!」

 

ヨサク「あんた方には何とお礼を言ったらいいのやら さすがにあっしァもうダメかと思ってやした」

 

ジョニー「しかしあらためて驚いた ”海賊狩りのゾロ”が まさか海賊になってようとは」

 

ヨサクはまた吐血して倒れる。

 

ジョニー「ぬあ相棒ォーーー!!!」

 

ゾロ「いいから黙って休んでろ!!」

 

ナミ「これは教訓ね・・・・・・」

 

ゾロ「長い船旅にはこんな落とし穴もあるってことか」

 

ウソップ「あいつだってこの船に遭わなきゃ死んでた訳だしな」

 

ウソップ「船上の限られた食材で長旅の栄養配分を考えられる ”海のコック”」

 

ナミ「よくよく考えれば必要な「能力」ってわけだ」

 

ウソップ「ララはお手伝い程度くらいだって言うし、やっぱりプロの奴にはいてもらった方がいいだろう。」

 

ルフィ「だな。ララ 手伝い程度とはいえ味とか期待していいのか?」

 

雨野ララ「海賊時代の食材は勉強不足ですけど、頑張れば。」(こんど女神様にタブレット送ってもらおっかな。海賊時代の料理も検索すれば、調理方法付きで出てくるかもだし)

 

ペケ(頑張ってください ララ様!)

 

雨野ララ(うん!)

 

ルフィ「よし決まりだ!!”海のコック”を探そう!!! なにより船で美味いもん食えるしな!!!」

 

ジョニーは一時的だが、雨野ララを見た時、

 

ジョニー(この嬢ちゃん なんて美しいピンク髪と容姿なんだよ・・・!)

 

と、見惚れてはいた。

 

ジョニー「アニキアニキ!」

 

ゾロ「なんだよジョニー」

 

ジョニー「海のコック探すんならうってつけの場所がある まー そこのコックがついてきてくれるかは別の話だけど」

 

ゾロ「海上レストラン!?」

 

雨野ララ「海上レストラン・・・」

 

ジョニー「そう ここから2・3日船を進めれば着くはずだ でも気を付けねェとあそこはもう”偉大なる航路(グランドライン)”のそばだ やべェ奴らの出入りもあるし」

 

ジョニー「アニキがずっと探してた ”鷹の目の男(・・・・・)”も現れた事があるって話だ」

 

ゾロ「!」

 

ジョニー「よかったら案内しますぜ」

 

ルフィ達「たのむーーー!!」

 

雨野ララ「お願いしまーす!!」

 

ゾロ「・・・・・・」

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