ONE PIECE~イレギュラーハンター航海記~   作:サトシゲッコウガ

43 / 296
第43話「この航路、やめとけ」

クリーク「生きていたのかお前が あの”赤足のゼフ” コックにして船長を務めたという無類の海賊」

 

ゼフ「生きてたらどうだってんだ てめェにゃ関係のねェことだ 見ての通りおれは もうコックとして生きてる」

 

クリーク「ハハハ・・・そう言うと聞こえはいいな・・・見た所コックとして生きてるというより コックとしてしか(・・)生きられなくなったようにみえるが」

 

ゼフ「・・・・・・」

 

クリーク「今の貴様には”赤い靴”ははけねェってことだ」

 

クリーク「”赤足のゼフ”といやあ 戦闘において一切 手を使わなかったという蹴り技の達人!!! その強靭な脚力は岩盤をも砕き 鋼鉄にすら足形を残す事が出来たと聞く」

 

クリーク「そして”赤足”とは敵を蹴り倒して染まる 返り血をあびた貴様の靴のこと」

 

クリーク「そして”赤足”とは敵を倒して染まる 返り血を浴びた貴様の靴のこと」

 

クリーク「噂に聞いた海難事故で死には至らずともその大切な足を失ったとみえる 貴様にとって片方の足を失うということは戦闘不能を意味するはずだ」

 

サンジ「・・・・・・」

 

ゼフ「戦闘はできなくとも料理ができるこの両手があればな てめェ 何が言いてェんだ ハッキリ言ってみろ」

 

クリーク「”赤足のゼフ”お前は かつてあの悪魔の巣窟”偉大なる航路グランドライン”へ入り 無傷で帰った海賊おとこ その期間丸一年(・・・)の航海を記録した「航海日誌」をおれによこせ!!!」

 

ルフィ「へーっ おっさんも”偉大なる航路(グランドライン)”に入ったことあんのか」

 

ゼフ「まァな」

 

ゼフ「「航海日誌」か確かに・・・俺の手元に それはある だが 渡す訳にはいかんな」

 

ゼフ「航海日誌はかつて航海を共にした仲間達全員とわかつ我々の誇り 貴様にやるには少々重すぎる!!!」

 

クリーク「ならば奪うまでだ!!! 確かにおれは”偉大なる航路(グランドライン)”から落ちた!! だが腐っても最強の男”首領(ドン)・クリーク”」

 

クリーク「たかだか弱者共が恐れるだけの闇の航路など 渡る力は十分にあった!!兵力も!!野心も!!」

 

クリーク「唯一つおしむらくは「情報」!!!それのみがおれには足りなかった!!!」

 

クリーク「ただ知らなかった・・・・・・だけだ 航海日誌はもらう そしてこの船も!!」

 

パティ「そうはさせねェこの店を失っちゃあおれ達に行き場はねェんだ」

 

シェフ「そうさ ここにいるコックは どこの店も追い出されてここへ行き着いたはみ出し者」

 

シェフ「店主ゼフは唯一おれ達をコックとして受け入れてくれた恩人なんだ」

 

シェフ「この店を乗っ取られてたまるか!!」

 

クリーク「ほざけ!!貴様らと おれとの力の差は歴然!!! たった今 証明してやったはずだ!! このおれが最強であることを!!」

 

クリーク「ゼフの航海日誌を手に入れ おれは再び海賊艦隊を組み”ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)”をつかみ この大海賊時代の頂点に立つのだ」

 

しかしルフィが出て、

 

クリーク「!」

 

ルフィ「ちょっと待て!! 海賊王になるのは おれだ」

 

シェフ「! な・・・雑用っ!!」

 

サンジ「・・・・・・」

 

パティ「おい引っ込んでろ 殺されるぞ!!」

 

ルフィ「引けないね ここだけは!!」

 

クリーク「何か言ったか小僧 聞き流してやってもいいんだが」

 

ルフィ「いいよ聞き流さなくて おれは事実を言ったんだ」

 

クリーク「遊びじゃねェんだぞ」

 

ルフィ「当たり前だ」

 

パティ「?」

 

ウソップ「二人とも さっきの話聞いてたろ あのクリークが渡れなかったんだぞ」

 

ウソップ「な!悪いことはいわねェよ やっぱやめようぜ!あんなとこいくの!」

 

雨野ララ「そんな事言われても・・・」

 

ゾロ「うっせェな おまえは黙ってろ」

 

他のシェフ達も声がする方を向き、

 

ゾロ「戦闘かよルフィ」

 

雨野ララは左手首にデバイスを装着したまま。

 

雨野ララ「手を貸しますか?」

 

サンジを含め一部のシェフ達も雨野ララの宇宙一の美しさと最弱レベルのチャームによって見惚れていた、ゼフとクリークにはさほど効いてはいないようだが。

 

シェフ(何なんだ あの娘!? なんつー美しさのあるピンク髪とスタイル抜群の容姿だよ!? あの見た事が無い服は!?)

 

サンジ(女神様!?)

 

ギン(あの娘・・・なんて美しさのあるピンク髪とスタイル抜群の容姿なんだ!? 見た事が無い服だぞ!! まるで女神のような美しさだ!)

 

ルフィ「ゾロ・ウソップ・ララ いたのか いいよ とりあえず座ってて」(というかララの奴 いつの間にか上だけ着替えたのか・・・)

 

クリーク「・・・・・・ハ・・・ ハッハッハッハ」

 

クリーク「ハッハッハッハ そいつらはお前の仲間か 女一人もいるとはいえずいぶんとささやかなメンバーだな!!」

 

ルフィ「何言ってんだ あと二人いる!!」

 

サンジ「おい それは俺を入れてだろ」

 

クリーク「ナメルな小僧!!!情報こそなかったにせよ 兵力5千の艦隊が たった七日で壊滅に帰す 魔海だぞ!!!」

 

パティ「!!」

 

シェフ「な・・・七日!!?」

 

シェフ「クリークの海賊船がたった七日で壊滅だと!!?」

 

シェフ「一体 何があったんだ・・・・・・!!」

 

ウソップ「きィたかおいっゾロ ララ!!一週間で50隻の船が」

 

ゾロ「面白いじゃねェか」

 

雨野ララ「それくらいじゃないと、行く価値すら無くなってしまうって事でしょ?」

 

ウソップ「いや・・・行く価値すら無くなってしまうって・・・」

 

クリーク「無謀というにもおこがましいわ!!おれは そういう冗談が大嫌いなんだ このまま そう言い張るのならここで待て この場で おれが殺してやる!!」

 

クリークは食料袋を掴み、持ち上げる。

 

クリーク「・・・いいか 貴様ら全員に」

 

クリーク「一時の猶予をやろう おれは今からこの食料を船に運び部下共に食わせて ここへ戻ってくる」

 

クリーク「死にたくねェ奴はその間に店を捨てて逃げるといい おれの目的は航海日誌とこの船だけだ」

 

クリーク「もし それでも無駄に殺されることを願うなら 面倒だがおれが海へ葬ってやる そう思え」

 

クリークは店を出て、自分の船へ戻る。

 

 

ギン「サンジさんすまねェ!!・・・おれは まさか・・・ こんなことになるなんて・・・・・・!! おれは・・・・・・」

 

ゼフ「おい てめェが謝る事じゃねェぞ 下っ端」

 

ギン「え・・・」

 

シェフ「店主(オーナー)

 

ゼフ「この店のコックがそれぞれ自分の思うがままに動いた ただ それだけのことだ」

 

パティ「オーナー!!だいたいあんたまでサンジの肩を持つようなマネするとは どういうことですか!!」

 

シェフ「そうですよ!!事の原因はあの野郎にあるんです」

 

シェフ「オーナーの大切なこの店をあいつは潰す気なんだ!!」

 

シェフ「なァサンジ!!この機にうまく 料理長の座を奪う方法でも思いついたか!! 本当に脳みそイッちまったかどっちだ!!!」

 

ゼフ「黙れボケナス共!!!」

 

ゼフ「てめェらは一度でも死ぬほどの空腹を味わった事があるのか 広すぎるこの海の上で食料や水を失うことが どれ程の恐怖かどれ程つらいことかを知ってるのか!!」

 

サンジは口に咥えたタバコに火をつける。

 

パティ「え・・・・・・ ど・・・どういうことです 店主(オーナー)

 

ゼフ「済んじまったことをグチグチ掘り返してるヒマがあったら 裏口から さっさと店を出ろ!!」

 

パティ「おれは・・・残って戦うぜ やられっぱなしじゃ腹の虫がおさまらねェ」

 

シェフ「・・・・・・おれもだ ここは おれの働く店なんだ」

 

シェフ「どうせ 他に行き場もねェしな」

 

ギン「な・・・何やってんだ あんた達 首領(ドン)の力はさっきみたハズだろう!?逃げた方がいいぜ!!」

 

サンジ「おいギン・・・」

 

サンジ「お前に言っとくが 腹を空かせた奴にメシを食わせるまで(・・)はコックとしてのおれの正義」

 

サンジ「だけどな こっから先の相手は腹いっぱいの略奪者 これから おれがてめェの仲間をブチ殺そうとも文句は言わせねェ」

 

サンジ「この店を乗っ取ろうってんなら たとえてめェでも容赦なくおれは殺す」

 

サンジ「いいな」

 

ギン「・・・・・・!!」

 

パティ「ケッ てめェで生かしといて殺すんじゃ 世話ねェなサンジ」

 

サンジ「うるせェくそコック」

 

ルフィ「な!なんか あいついいだろ?」

 

ウソップ「どうでもいいよあんな奴!それより早く逃げねェと・・・」

 

雨野ララ「私はいいと思いますよ。コックとしての腕はいいですし」

 

ウソップ「ララ おめェは女で、奴に優しく接されたからそう言うだろうけどな・・・」

 

ゾロ「とにかくよ 相手はボロボロのケガ人だぜ」

 

ルフィ「どのみち おれはあいつと戦わなきゃいけねェ 本当にすげェ奴だとしたらいずれぶつかるんだ」

 

雨野ララ「私もあいつと戦う事になるでしょう 悪いですけど。それに皆さんの目の前で初めて変身する事にもなりますから」

 

ルフィ「そうか・・・しょうがねェな」

 

ルフィ「そういえばギン」

 

ギン「え・・・」

 

ルフィ「お前”偉大なる航路(グランドライン)”のこと 何もわからねェって言ってたよな 行ってきたのにか?」

 

ギン「・・・・・・!! わからねェのは事実さ 信じきれねェんだ・・・”偉大なる航路(グランドライン)”に入って七日目の あの海での出来事が現実なのか・・・夢なのか まだ頭の中で整理がつかねェでいるんだ・・・突然 現れた・・・」

 

ギン「たった一人(・・・・・)の男に 50隻の艦隊が壊滅させられたなんて・・・!!」

 

ルフィ「え!!?」

 

雨野ララ「なんと!?」(出たわ ミホークの事が!)

 

ペケ(ええ。)

 

サンジ「ばかな!!」

 

シェフ達「「「たった一人に”海賊艦隊”が潰されただと!!?」」」

 

ギン「わけもわからねェままに 艦隊の船が次々と沈められていって・・・あの時 嵐が来なかったら おれ達本船も完全にやられてた」

 

ギン「仲間の船が何隻残ってるかもわからねェ ただ恐ろしくてあれを現実だと受け止めたくねェんだ・・・!!あの男の人を睨み殺すかと思う程の」

 

ギン「鷹のようにするどい目(・・・・・・・・・・)を思い出したくねェんだ!!!」

 

ゾロ「何だと!!?」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。