ONE PIECE~イレギュラーハンター航海記~   作:サトシゲッコウガ

72 / 296
第72話「ナミの旅立ち」

村人達はアーロンパークが滅んだ事で盛大な歓喜になっていた。

 

村人「みんな 歌え 騒げ!! アーロンパークは滅んだ!俺達はこの日の為に生きて来た!今日笑うために生きて来たんだ!」

 

村人達はお祭り状態だった。

 

村人「明日も明後日も倒れるまで祭りを続けるぞ!!」

 

ノジコは民家のベンチで飲んでいた。

 

ゴサの少年「お姉ちゃん!!」

 

少年がノジコの所へやって来た。

 

ノジコ「チャボ。」

 

チャボ「今見て来たんだ アーロンパーク! すっげーコナゴナになってたよ!」

 

ノジコ「もの凄かったろ?」

 

チャボ「あんなにしちゃうなんてすごい男なんだろ? どの人? アーロンを倒した奴って?」

 

ノジコ「でももう一人いるよ。女の子だけど。」

 

チャボ「女の子!?」

 

ノジコ「確か あたしより年下の16歳って言ってたね。」

 

チャボ「16歳の姉ちゃん!?」

 

ノジコ「男の方は麦わら帽子で、女の子の方は隣にロボットがいる方だよ。」

 

チャボ「ロボット!?」

 

ノジコ「顔は人間と間違えそうで髪の毛があるのに、体は機械なんだ。麦わらの男はそこにいる。」

 

ルフィは外の巨大テーブルで、すっげー勢いで料理を食べていた。

 

ララは近くの民家のベンチに座って、隣にはアイリスもいた。

 

ララが村人達による一番の注目人物で、一部の村人による人だかりもできていた。

 

左手首のデバイスは装着したままだ。

 

チャボ「何なの あの姉ちゃん!?ピンク髪のすげー綺麗なんだけど!! 服だって見た事ない!!」

 

ノジコ「本人曰く「私は別の世界からのテンセイ者、ようは生まれ変わってきた人間です」ってね」

 

チャボ「テンセイ? 生まれ変わった?ってどういう事だよ?」

 

ノジコ「人間 一度死んで生まれ変わる これがテンセイだそうだよ。」

 

チャボ「そうなのか!?あの女の子ロボットは!?」

 

ノジコ「あの子はアイリスって言うらしいよ。ララが変身していた赤い鎧のゼロって奴に召喚されたの。」

 

チャボ「しょうかん?」

 

ノジコ「あのララが変身していたエックスやゼロって奴はレプリロイドって言う私ら人間と同じくらい考える力を、「心」を持ったロボットだって。」

 

チャボ「ロボットは機械だろ!? 機械が「心」を持つって・・・マジかよ。」

 

ノジコ「私だって驚きだよ。」

 

ゾロはドクターの元で、腹の大傷の治療を受けていた。

 

ゾロ「うぎゃああああああっ!!」

 

ウソップ「まだやってるぜ」

 

サンジ「かなりきてんなゾロの奴・・・」

 

ウソップ「そりゃそうだ ホントなら全治2年だとよ」

 

 

ドクター「バカもんが!!こんな大傷自分で処理しおって!!お前らの船にゃ”船医”もおらんのか!?」

 

ルフィ「医者かーそれもいいなー・・・」

 

ゾロ「ルフィ。」

 

ルフィ「でも音楽家が先だよな」

 

ゾロ「何でだよ」

 

ルフィ「だって海賊は歌うんだぞ?」

 

ゾロ「だからどうして先なんだよ?」

 

ルフィ「なあ ドクター ナミは?」

 

ドクター「ん?」

 

ルフィ「ここにもいないみたいだけど・・・」

 

ドクター「ナミ ここにいなければあそこだろうて。」

 

ルフィ「ん?」

 

 

ナミはベルメールの墓へ来ていた。

 

ナミ「ねえノジコ ゲンさん・・・!!」

 

ノジコとゲン「「え?」」

 

ナミ「ベルメールさんが生きてたらさ 私が海賊になること止めたと思う?」

 

ゲン「お前が海賊に!? バカも休み休み言え 大切な娘に海賊などさせるわけがないだろ!!」

 

ノジコ「止めないね!!」

 

ゲン「ノジコ!!」

 

ノジコ「もし 止めたとしてもあんた言う事聞くの?」

 

ナミ「べー!!!絶対聞かないっ!!」

 

ゲン「そうか。わっはっはっはっは!!」

 

ノジコ「何よゲンさん」

 

ゲン「お前らは間違いなく ベルメールの子だよ!!」

 

ゲンはこの場を去ろうとする。

 

ノジコ「ゲンさん?」

 

ゲン「ナミ お前の気持ちは決まってるんだろ? なら思い通りに生きろ お前の母親の様に ベルメールもそれを望んでいるはずだ。」

 

 

そして日が暮れ、夜になってもお祭り状態が続く。

 

村では立食パーティが続く。

 

ゾロは酒を飲む。

 

サンジ「あー食った まーたまには食うだけってのもいいか 傷はもういいのかゾロ」

 

ゾロ「こんだけ食って寝てりゃ治る」

 

サンジ「そうかい。」

 

ゾロ「しかし まだ続くのかよバカ騒ぎ もう3日目だぜ?」

 

サンジ「いいんじゃねェか 喜びたい時は思いっきり喜べばいいんだから」

 

ララがトレイを持って、二人の所へ。

 

サンジ「おお ララちゃんにアイリスちゃん!!」

 

ララ「二人とも 結構食べました?」

 

アイリス「料理がたくさんです!!」

 

サンジ「そりゃそうさ! パーティだから!」

 

ゾロ「ララ おめェも食うんだな・・・」

 

ララ「やっぱり運動程度に魚人達と戦ったからでしょうね。」

 

ゾロ「魚人共とのあれを運動程度で済ます気かよ・・・」

 

サンジ「ララちゃん とんでもねェぜ!アイリスちゃんもアーマー姿の時はびっくりだったぜ。」

 

アイリス「そうですか!!それに私はレプリロイドですから、料理を食する事はないですが。」

 

ゾロ「だろうな。」

 

とそこへルフィが来て、

 

ルフィ「おいサンジ!!お前が食ってたメロン何か乗ってなかったか?」

 

ララ「ルフィさん・・・」

 

アイリス「ルフィ。」

 

ゾロ「お前のその両手の肉は何だよ?」

 

サンジ「そりゃ乗るさ ”生ハムメロン”だから生ハムが乗ってた」

 

ルフィ「”生ハムメロン”!!? 美味そうだ どこにあった!?」

 

サンジ「村全体が立食パーティだからな どこから持ってきたかな ん?」

 

ルフィは行ってしまった。

 

ララ「行っちゃった。」

 

ゾロ「もう行ったよ」

 

サンジ「あいつ三日間食いっぱなしだな。」

 

ララ「私 もうちょっと料理食べて来まーす!!行こうアイリス!!」

 

アイリス「はい!!」

 

ララとアイリスはテーブルの方へ向かう。

 

サンジ「なら 俺も腹ごしらえはすんだ じゃまあ一つ」

 

サンジは女性達の方へ、

 

サンジ「レッツナンパだーーーっ!!」

 

ゾロは酒が切れたので寝る。

 

ウソップは台を重ねて乗り、メガホンで号令的な事をやっていた。

 

ウソップ「えーおれ様が!!魚人の幹部を仕留めた キャプテ~~~~ンウソップだ!!」

 

村人「いいぞ兄ちゃん!!」

 

ウソップ「ウソップ 歌います!!」

 

ノジコ「なーーんだ つまんない」

 

チャボ「何が?」

 

ノジコ「もっといじけてるかと思ったのに 何で父ちゃんが死ぬ前にこうならなかったんだよーーーってさ」

 

チャボ「最初はそう思ったよ」

 

チャボ「だけどそんなこと 考えるだけムダだってわかったんだ」

 

ノジコはチャボの頬をつねる。

 

ノジコ「生意気」

 

チャボ「いででで 何でつねるんだよっ!!! わかんねェなんでだ」

 

ノジコ「せっかくまたいじめてやろうと思ったのに」

 

チャボ「充分イジメてんじゃねェかこの!! イレズミ不良女(・・・・・・・)っ!!」

 

ノジコ「あははははは!! 不良でけっこうっ」

 

ナミはドクターの元で左肩の治療を受けていた。

 

ナミ「消える?」

 

ドクター「完全には無理じゃな 傷は多少残る 刺青っちゅうのはそういうモンじゃ」

 

ナミ「・・・・・・うん バカだよね 一生消せないのにね」

 

少女ナミ《こんなの誰にも見られたくない ほんとは私 あいつらの仲間なんかじゃないのに・・・・・・海賊の烙印みたいじゃない・・・!!》

 

少女ノジコ《ナミ・・・・・・》

 

ナミ「・・・・・・」

 

少女ナミ《ノジコ!!どうしたの!?それ!!》

 

少女ノジコ《何ってこれ?どーってことないじゃん こんなの飾りだもん》

 

少女ノジコ《ナミと一緒だね! はははははは》

 

少女ナミ《はは・・・はは・・・はは》

 

ナミ「ねえドクター 掘って欲しい刺青(イレズミ)があるんだけど」

 

ドクター「んん?」

 

ナミ「これっ」

 

ナミは一枚の紙を出した。

 

ジョニーは一人の女性とダンスし、ヨサクは割りばしを鼻に差し込み、ざるを持って踊る。

 

村人「あははははは この二人踊れるぞ」

 

ウソップ「6曲目『ウソップ応援歌』!!」

 

ゲンはベルメールの墓に酒をかけた。

 

ゲン「ベルメールよ・・・お前の娘達は実にたくましく立派に育ったよ・・・」

 

ゲン「まるで生前のお前を見てる様だ・・・・・」

 

過去のゲン『何だってお前が海兵になるだと!?』

 

ベルメール『止めたってムダだよ!あたしは行くからね!あたしがそう決めたんだ!』

 

ゲン「我々はこれから 精一杯 生きようと思う」

 

ゲン「あまりにも多くの犠牲の上に立ってしまった だからこそ精一杯 バカみたいに笑ってやろうと思うのだ・・・!!」

 

数秒経過し、

 

ルフィ「生ハムメロン!」

 

ゲンはいきなりの叫びでびっくりした。

 

ルフィが来たからだ。

 

ルフィ「あり・・・この辺は食いモンねェな・・・まいった]

 

ルフィ「戻ろ」

 

ゲン「待て小僧っ!!」

 

ルフィ「? 墓か・・・・・・誰か死んだのか」

 

ゲン「ああ・・・死んだよ 昔な」

 

ルフィ「いや それはどうも このたびはゴチュージョーさまでした ん?」

 

ルフィ「グスーチョーさまでした? ゴツージョー・・・ゴトードー・・・・・・ん?」

 

ゲン「ご愁傷様だ」

 

ルフィ「それでした」

 

ゲン「おい小僧よ・・・ナミはお前の船に乗る 海賊になる・・・危険な旅だ」

 

ゲン「・・・・・・もしお前らがナミの笑顔を奪う様なことがあったら・・・私がお前を殺しにいくぞ!!」

 

ルフィ「まー別におれは奪わねェけどさ・・・」

 

ゲン「わかったな!!!」

 

ルフィ「・・・うん わ わかった。」

 

宴を続けて、ウソップ達や村人達は疲れて寝た。ララもさすがに限界が来て寝ていた。

 

ナミはベルメールの家で村を立て直すお金をでっかい袋に入れ、それを村のみんなの物とした。

 

そして、ベルメールとの日々の思い出に浸り、この村に帰るまでの別れとルフィ達と旅立つ準備でもあった。

 

 

そして出発の朝を迎えた。

 

ルフィ達はメリー号に乗った。

 

ララはカバンを船上に置き、スマホを制服の上半分の右ポケットに入れる。デバイスは左手首に装着中。

 

アイリス「ララ様 この船結構イカすね。」

 

ララ「でしょ?」

 

ゾロは最後の荷物を持って船に登る。

 

ウソップ「これで最後だよな?」

 

ゾロ「おう」

 

ルフィ「全部積み終わったか?」

 

ウソップ「ああ」

 

サンジ「さてと食料も結構貰ったし準備万端だ。」

 

ウソップ「何日もいなかったけよ、なんだか思い出深い島だったよな?」

 

ルフィ「ああ!」

 

ララ「村の皆さん いい人達ですしね。」

 

アイリス「だね。」

 

ルフィ「ララもアイリスもそう思うよな!」

 

ジョニーとヨサクは船の前にいた。

 

ヨサク「兄貴達やお嬢さんにはいろいろお世話になりやした あっしらはまた本業の賞金稼ぎに戻りやす」

 

ジョニー「ここでお別れっすけど またどっかで会える日を楽しみにしてるっす」

 

ゾロ「元気でな」

 

ジョニーとヨサク「「兄貴達も」」

 

ウソップ「しかし来ねェな」

 

ゾロ「来ねェんじゃねェのか?」

 

サンジ「来ねェのかナミさんは!!?」

 

ルフィ「お前な!!生ハムメロンどこにもなかったぞ!!」

 

ララ「サンジさん 落ち着いてください。ナミさん きっと来ますって。」

 

アイリス「待つしかないって。」

 

サンジ「だよね!! ララちゃん アイリスちゃん 分かってる!!」

 

ゲン「何!? 金を全部(・・)置いてく!?あの1億ベリーをか? 金を持たずに旅に出るのか? 第一あの金(・・・)はナミが命をはって・・・」

 

ノジコ「また盗むから いいってさ・・・・・・」

 

ノジコ「あの子一度言い出したら聞かないから」

 

ゲン「ばかめ・・・礼をし足りんのは我々の方だというのに・・・!」

 

ルフィ達は向こう側を見る。

 

ナミの姿が。

 

ララ「ナミさん!?」

 

サンジ「ナミさん!!」

 

ノジコ「ナミ!?」

 

ナミ「船を出して!!」

 

ナミは走り出した。

 

ウソップ「何だ走り出したぞ!!?」

 

ルフィ「船を出せってさ・・・」

 

ゲン「まさかあいつ・・・我々に礼も言わせず 別れも言わずに去るつもりか!?」

 

村人「そんな・・・」

 

ルフィ「帆を張れ!!!」

 

船は帆を張り、進む。

 

村人「止まれナッちゃん!!!」

 

村人「礼くらい言わせてくれ!!」

 

村人「あいつら船を出しやがった!! 君らにもまだ礼を・・・」

 

ルフィ「出航ーーー!!」

 

ゲン「待て!!そんな勝手な別れ方は許さんぞ!!」

 

サンジ「おいこんな別れ方させていいのか?」

 

ルフィ「いいじゃん別に あいつが決める事だ。」

 

ナミは大ジャンプし、船に跳び乗った。

 

ナミは服をまくり上げ、大量の財布を落とす。

 

村人達は自分の財布を探すが無い。

 

ナミ「みんな 元気でね」

 

ゲン「や・・・」

 

ゲン含む村人達「「「「「「やりやがった あのガキャーーーーーッ!!!」」」」」

 

ウソップ「おい 変わってねェぞコイツ」

 

ゾロ「またいつ裏切る事か」

 

サンジ「ナミさんグーーーッ!!」

 

ララ「ナミさんらしい。」

 

アイリス「確かに。」

 

ルフィ「だっはっはっはっは」

 

村人「この泥棒ネコがァーーーーっ!!」

 

村人「戻って来ォい!!」

 

村人「サイフ返せェ!!」

 

村人「この悪ガキィーーーッ!!!」

 

ナミ「ふふっ」

 

村人「いつでも帰って来いコラァ!!!」

 

村人「元気でやれよ!!!」

 

村人「お前ら 感謝してるぞォ!!!」

 

ルフィ「しししし」

 

ゲン「小僧!!」

 

ルフィ「!」

 

ゲン「約束を忘れるな!!」

 

ルフィはニッと笑いつつ、親指を立てた。

 

ナミ「じゃあね みんな 行って来る!!!」

 

ノジコ「やられた!!」

 

ノジコ「我が妹ながらやってくれるわ 楽しくやれよっ」

 

ドクター「ホレ・・・ゲンゾウ」

 

ドクターは一枚の紙を手渡す。

 

ゲン「ん?何だドクターこれは・・・」

 

ドクター「あいつ 懲りずにまたそんな刺青(イレズミ)を入れて行きおった」

 

ゲン「何のマークだ?」

 

ドクター「”みかん”と”風車”だそうじゃ」

 

ノジコ「あれ?ゲンさん 風車どうしたの?」

 

ゲン「フ・・・もう必要あるまい」

 

 

赤子ナミ《うわあああああん》

 

ベルメール《ほら!!ゲンさん!!ナミに近づかないでよ!!》

 

ゲン《いやだって 私だってその子の笑顔が見たいっ》

 

ベルメール《ゲンさんの顔コワイからナミが泣いちゃうのよ!!》

 

ゲン《そ・・・そんなこと言われてもなーーー・・・》

 

ゲンは頭に風車を刺し始めた。

 

ゲン《どうだっ!!これなら喜んでくれるだろう!? 私はずっとこうしてるからどうだ ナッちゃーん!!》

 

ベルメール《あのねェ 風車なんかさしてもナミが・・・》

 

赤子ナミ《キャハハハハハハハ》

 

ベルメール《あっ 笑った》

 

ベルメールの墓には置いてある1個のみかんと回転する風車が地面に刺され供えられていた。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。