ONE PIECE~イレギュラーハンター航海記~ 作:サトシゲッコウガ
天井全体の絵の模様を眺めるルフィ達。
ルフィ「すげェ!!でっかい絵だなぁ~~。何の絵だ?」
ウソップ「何かの地図みたい・・・あだあだ。」
サンジ「だけどボロボロでよくわかんねェな。だいたいここ何なんだよ?」
ララ「ロストアイランドではない・・・?」
ルフィ「どうなんだ?アピス・・・。」
アピス「分からない・・・竜じいもここが何なのか知らないって。」
ウソップ「まったく・・・相変わらず役立たずの爺さんだな。」
アピス「何ですって!?」
ウソップ「だ、だってそうじゃねぇか。」
アピス「じゃあアンタは何の役に立ってるって言うのよ!?」
ウソップ「お、俺か?」
ルフィは落ちている天井の破片に近寄った。
ルフィ「おい 皆見てみろよ。天井画が落ちて来てるぜ・・・。」
ウソップ「ん?」
ララ「うわっ!?」
ペケ(でかいですね・・・天井の破片。)
ララ(・・・うん。)
ウソップ「えっ!?」
アピス「でかっ!?」
ウソップやアピス、ララはルフィの元へ。
ウソップ「ひェえええ~~~。この建物ガタガタじゃねェかァ グズグズしてると俺達もヤバそうだ。さっさと出ようぜこんなトコ。」
アピス「でもここが竜の巣かもしれないのに!!」
ウソップ「んな事言ったって竜なんてどこにも・・・」
ナミ「ちょっと待って。」
ウソップ「ん?」
ララ「ナミさん?」
サンジ「どうしたの?ナミさん」
ナミ「ここ ロストアイランドじゃないかも。」
アピス「へェ?」
ウソップ「ほ~れ。」
アピスは怒る。
アピス「訳分かってないくせに適当な事言わないでよ!」
ルフィ「何でそんな事分かるんだ ナミ」
ナミ「上を見てよ。」
ルフィ「上?天井画か?」
ナミ「よく見て。あれはロストアイランドの位置を示す地図なのよ。あそこのドーム型の建物がある島、あれがこの島。あのドームがこの建物なのよ。」
サンジ「確かにそっくりだ。」
ララ「ホントですね・・・。」
ナミ「そしてその島の周りにいる人達は昔この島に住んでた人達。多分アピスのご先祖様達って事じゃないかしら。」
アピス「私達の・・・」
ナミ「ねェボクネンじいさんの言ってた事覚えてる?」
ルフィ「いや寝てた。」
ナミ「ほらぁ軍艦島の人達は他の島から渡ってきたとか言ってたじゃない。」
ルフィ「そうだっけ?」
ウソップ「そういやそんな事言ってたなぁ。じゃあじいさんがさんざん言ってた大町ってのはこの島にあったって事か?」
ナミ「たぶんね。それで気になったのがここに来るまでにあちこちにあった竜の像や絵。あれはこの島に住んでた人達が千年竜を神として崇めてたと思うの。きっと昔はこの島を千年竜が飛んだりしてたのよ。」
ウソップ「なるほど・・・確かにそれじゃこの島に竜の巣がある可能性は低いなぁ・・・。」
アピス「でも!そしたら本物はどこにあるの?」
ゾロ「あの竜の絵が描かれてる島がそうって事じゃねぇのか?」
ウソップ「ああ?」
ナミ「そう言う事・・・この島の人達ってのが拝んでる先に島があるでしょ?あれこそが本物のロストアイランドよ きっと竜の巣もあそこにあるのよ。でも・・・」
アピス「ちょっと待ってよ!あの島の形!」
ナミ「そう・・・あの地図の通りに考えると竜の巣は軍艦島にあるって事になるのよ。」
ウソップ「だけどよォ!!軍艦島にはそれらしいトコはねぇって言ってたじゃねぇか。」
ナミ「でも地図にそう書いてあるんだもん。それとも昔の人がデタラメで書いたって言うの?」
サンジ「そうだぞ!お前ら ナミさんが間違った事を言う訳ねぇ!!あの島のどこかにあるって事だろ 行ってみりゃ分かるじゃねぇか。」
ララ「なら行ってみるしかないですよね。」
サンジ「ララちゃんもそう思うだろ?」
ナミ「でも、あるいはもう海の底に沈んでしまってるのかも。ううん その可能性の方が大きいわ。それなら今まで誰にも見つからなかった訳も納得いくもの。」
アピスが竜じいの元へ走る。
ウソップ「アピス?」
アピス「竜じい!!思い出してよ竜じい!!竜の巣はどこにあるの!?ここだと思ったんだけど何も無いの!絵しかないの!!竜じい!!あの絵を見て何か思い出さない!?あとはもう竜じいが思い出すしかないの!!お願い!!思い出してよ竜じい!」
竜じいは目を開きつつ、鳥達が飛ぶのを見て、見開く。
アピス「竜じい!?」
ララ「おそらく今の鳥達と島の絵が重なったの見て、何かがフラッシュバックを起こしましたね。」
ウソップ「ん・・・フラッシュバック?」
ナミ「フラッシュバックって?」
ララ「忘れていた過去の記憶が一瞬でも何かのきっかけで呼び起こされる現象です。それが自分にとって嫌な記憶でも・・・。」
サンジ「そうなのかい!?」
ナミ「へぇ・・・」
ウソップ「ほえーー」
ルフィ「ふ~ん。」
ゾロ「ナミでも知らなかった事みてェだな。」
アピス「じゃあ竜じいはそのフラッシュバックっていうのを起こした?」
ララ「おそらくね・・・」
ルフィ「よし!!なら竜の巣は軍艦島にあんだな。」
アピス「え?何で分かるの?」
ルフィ「何となくだ。」
ララ「ルフィさん 大雑把な・・・」
アピス「どうなの?竜じい思い出したって・・・軍艦に似た頂きの東・・・あの島の中に竜の巣はあるって。」
ウソップ「まったく・・・散々苦労してここまで来たのにどういう事だ?」
アピス「ごめん。」
ウソップ「ん?」
アピス「もう海に沈んでしまったかもしれない物の為にこんな所まで引っ張って無駄足だったね。」
ウソップ「フッ。そうとは限らねぇぜ!」
アピス「へ?」
ウソップ「案外意外な所に竜の巣はあるかもしれないぜ。行ってみない事には分からねぇだろ?」
ナミ「そう言う事。このくらいでめげるなんてアピスらしくないわ。」
サンジ「失敗を恐れてるようじゃ何もできやしねぇぜ。」
ゾロ「回り道の人生ってのも悪くねぇ・・・」
アピス「みんな・・・」
ルフィ「行くかー!!ここにいても竜じいは元気になんねェんだろ?な?」
ララ「最後まで諦めずに頑張ろう!まだ希望はあるよ。」
ララは片目でのウインクをする。
アピス「うん!ありがとう。」
しかし、ドームの上に誰かが来た。
ゾロは気配を感じ、刀を抜きかける。
ナミ「どうかした?ゾロ」
ゾロ「誰かいる。」
ウソップ「ん?」
ゾロ「殺気だ。」
ルフィ達が見上げると、
エリック「フッフッフッフ。説明ご苦労 お蔭で竜骨の在り処・竜の巣の場所が分かった。」
ルフィ「またお前かーー!!」
エリック「しかし海の底では意味が無い。やはりそこの千年竜を頂くしかないな。」
アピス「ダメーーー!!だいたい竜の巣が海の底かなんてまだ分かんないもん!」
サンジ「あいつは確かカマカマの実の能力者とか言ってたな。」
ララ「はい。真空によるカマイタチ技ですよ。」
サンジ「質の悪いのが来やがった・・・」
ウソップ「カマカマの実って悪魔の実の能力者かよ・・・」
ゾロが前に出る。
ゾロ「ルフィ。」
ルフィ「ん?」
ゾロ「お前は先に竜じいを連れて船へ戻れ。俺は後から行く。」
ルフィ「ヒヒ~~。分かった」
ゾロ「ララも船へ頼むぞ。」
ララ「はい。」
ウソップ「お、おい・・・船につったって出口なんて分かんねェぞ?」
ルフイ「そんなもんは作る!」
ルフィは走り出す。
ナミ「まさか!?」
ルフィ「おりゃああああ!!」
ルフィは壁に頭を激突させたが、
ルフィ「あれ~~?ぶっ壊せると思ったんだけどなぁ~~」
ウソップ達「「「おいおいおいおい・・・」」」
ララ「ルフィさん・・・」
しかし、横の壁が崩れた。
ララ「あ・・・・」
ルフィは立ち上がる。
ルフィ「ハハ!!開いた開いた!!結果オーライ結果オーライ 行くぞーー!!アピスーー」
サンジ「原始人以下だなあいつ」
エリック「逃がすか。」
エリックは枝を使って跳び降りる。
しかし、ゾロが迎え撃つ。
ルフィは絵を見ていた。
ゾロ「ルフィ!てめェさっさと行かねェかーー!!」
ルフィは荷車ごとロープを引っ張り、ドームから飛び出た。
荷車は落下中に巨大な蔓に乗り、滑り降りる。
ルフィ「おお!!速ェ!!速ェ!!」
ウソップ「お、お、俺達生きて無事で済んでるよな~~。」
ナミ「まだ無事って決まってないわよ あのバカーー!」
ルフィ「こりゃあ帰りは楽ちんだぜ!!」
ゾロはエリックを足止め中。
エリック「邪魔立てすると、許さんぞ!」
ゾロ「へェ~。どう許さんのか見せて貰おうじゃねェか。」
荷車は進む。
ウソップ「おれは今船の中で一番速く移動してる自信がある!」
サンジ「それが何の自慢になるんだよ!?」
ナミ「ルフィ!!何とかしなさいよ!!このままじゃ船に着く前にバラバラになっちゃう!!」
ララ「ルフィさん!!」
ルフィ「大丈夫大丈夫!!」
ナミ「何がーー!?」
エリック「カマカマのカマイタチ!!」
エリックの真空の刃が飛び、ゾロが咄嗟に避けたが、後ろの天井画が斬り裂かれた。
ゾロ「何だありゃ?」
エリックは崩れた壁へ走る。
ゾロ「逃げるか貴様!!」
エリック「フン。お前の相手などしてる暇はない。俺の目的はあの千年竜だけだ。」
エリックは飛び降り、ゾロも追いかけ飛び降りた。
そして蔓に降り立ち、滑り降りる。
ゾロ(あいつら無事なんだろうなぁ・・・)
アピス「ねェゾロほんとに大丈夫?」
ルフィ「大丈夫だって」
アピス「でも相手は悪魔の実の能力者よ。いくら強くてもかないっこないわ!」
ルフィ「それでも大丈夫。」
アピス「ルフィ!!前前!!」
ルフィ「参ったなこりゃ・・・」
アピス「参ったなじゃなくて!!何とかしてよーー!!」
荷車は突っ込み、また出てきた。
エリック「あそこか。ん?」
ゾロが降り立ち、剣を構える。
ゾロ「悪いな。ここから通すわけにはいかねェんだ。」
エリック「知るか。通る通らないは俺の勝手だ。どけ!」
エリックは腕を振るい、真空の刃を飛ばす。
ゾロは避ける。
エリックは荷車を追うが、ゾロに邪魔される。
ゾロ「通さねェって言ってんだろ。じっとしてろ!」
アピス「ルフィ また行き止まりなんだけど・・・」
ルフィ「ぶっ壊すか。」
ナミ「ダメよ!この先は確か来る時通った崖の筈よーーそんな事したら今度こそ一巻の終わりだわ!!」
ルフィ「飛べないかな・・・?」
アピスとララ「「飛べねェって《飛べませんて》!!」」
しかし、荷車がバランス崩し、突如方向転換。
ゾロは余所見をし、エリックが砂をかける。
荷車が壁にぶつかり、後ろ向きに坂を降りると、また前向きに方向転換して進む。
そしてメリー号が見えてきた。
ララはデバイスの起動で、電磁波球体に包まれ、ガイアアーマー・エックスになった。
ナミ「何とか無事に着いたみたいよ。」
ウソップ「まったく、信じられねェ強運の持ち主だよな。」
しかし、巨石に衝突した事で、ナミ、ウソップ、サンジ、ガイアアーマー・エックスは後ろの水辺に飛ばされた。
ルフィ「よーし 着いたな。出航準備だ!行くぞ!!」
ナミ「もういや。」
サンジ「クソ野郎・・・」
頭から突っ込んでいるウソップは何言ってるか分からない。
ガイアアーマー・エックスは起き上がる。
ガイアアーマー・エックス「僕は平気だけどね・・・水中でも息できるからね。」
ナミ「エックス あなただけずるいわ。どうせ元の状態に戻っちゃうんだから・・・」
サンジ「おれはエックスだけは許す。何故かだけどな・・・」
鳥達が鳴く。
アピス「へえ?ルフィ!!ゾロが!ゾロが危ないって!! どうしよう。助けなきゃ!!」
ルフィ「ん?」
エリック「死ね」
エリックは構える。
ゾロ「ぐっ・・」
ルフィ「ゾローーーーーーーー!!」
ルフィは右腕伸ばして、ゾロの後ろ首の所を掴む。
ルフィ「ビンゴ!!」
双眼鏡で確認するアピス。
アピス「凄い!!」
ララ「よく伸びてるーーー。」
ゾロ「おい まさかこのパターンは?」
ルフィは思いっきり腕を縮めてゾロを船まで一直線に戻した。しかし、ある場所へ激突。
ルフィ「あっ 悪ィ」
ゾロ(絶対いつかぶった斬る コイツ・・・)
エリック「逃がしてたまるか。」
海の鏡の壁からメリー号は、船首が現れ全体が飛び出た。
ルフィ「おう!!出た出た!!」
サンジ「やっぱ変な感じだな・・・」
少佐「何!?奴らが!?」
海兵「はい。例の千年竜を連れて再び軍艦島に航行中です!」
少佐「ならば準備出来次第すぐに追跡だ!グズグズするな!」
海兵「はっ!!あと少佐。奴らの跡を追ってエリック様も出て来られてたった今ご帰還です。」
少佐「フン。気の利かない連中だ・・・撃沈しとけばいいものを。」
海兵「はっ?」
少佐「何でもない!!報告ご苦労。」
少佐はエリックの元へ。
少佐「無事に何事もなくご帰還何より、竜骨は手に入りましたかな?」
エリック「くっ・・・。フン。嫌味を言ってる暇があったらさっさと奴らを追ったらどうだ?」
メリー号
ウソップ「ウッホー!!追って来た追って来たー!!あいつら追いつけねェぜ。」
ナミ「図体の大きい海軍の軍艦より、小回りの利くゴーイング・メリー号の方が船足は速いけど、ねェ軍艦島に着いたらどうするつもり?」
ルフィ「大丈夫。」
ナミ「だから何が!?」
ルフィ「あいつらより先に竜の巣を探し出して竜じいが元気になりゃいいんだろ?」
サンジ「簡単に言うなよ。竜の巣は海に沈んでるかもしれねェんだぜ?」
ルフィ「じゃあ海の底探しゃいいじゃんか。」
ゾロ「カナヅチがよく言うぜ・・・」
ララ「ルフィさんて、単純ですよねェ」
ナミ「とにかく少しでも早く戻らなきゃ!海軍とトラブってる暇はないわ。」
サンジ「ナミさん どうもそうはいかねェみてェだぜ。」
前の向こう側から大型軍艦が現れる。
ルフィ「すっげェ!カッコいい!!鬼瓦みてェ!!」
ゾロ「おい・・・」
ネルソン提督「グフフフ・・・雑魚が飛び込んで来たでおじゃる。今でおじゃる!!左右に展開、白翼の陣でおじゃる!!」
大型軍艦の左右から海軍船が何隻も現れる。
サンジ「あんなのありかよ!?」
ゾロ「一体何隻船持ってやがんだ・・・。」
ララ「ふ~ん。いい度胸してるじゃないですか・・・」
ララは余裕の笑みを浮かべる。
ナミ「ララ その余裕はどこから来るの・・・」
ネルソン提督「良いか!?雑魚一匹逃がさないように全ての船を鎖で繋ぎ、完全な壁にするでおじゃる!!」
海軍船同士が鎖で繋がれ、メリー号を包囲する。
アピス「どうしよう・・・挟み撃ちにされちゃう!!」
ウソップ「船に飛び移って奴らを蹴散らして鎖を斬る。これしかねェだろーー」
アピス「すごーい!!そんな事出来るの?ウソップ!!」
ウソップ「ん~~行けーー!!ルフィー!!ゾロー!!サンジー!!ララー!!」
アピス「だと思ったわよ・・・」
ゾロ「へっ・・・悪い手じゃねェがな。」
ゾロは刀に手を掛ける。
アピス「えっ!?本気?そんな事したら命がいくつあっても」
ナミはアピスの肩に手を置く。
ナミ「大丈夫よアピス。何とかなるわ。その代わり仕事は早く済ませてよ?」
ララ「はい!」
サンジ「任せとけ ナミさん。」
ネルソン提督「全艦砲塔を向けよ!目標海賊船!ただし後ろのイカダには当てるなでおじゃる!傷一つつけてもいかんのでおじゃる!!」
砲弾はメリー号の周囲に着弾する。
エリック「止めろ。」
少佐「ん?全艦停止!!」
エリック(ネルソンめ。食う事しか能の無いデブが海の上に出ると生まれ変わり・・・フン。たかが提督 されど提督という訳か。)
ルフィ「ヤッホーーー!!気持ちいい!!よっしゃーー!!行くぞーー!!」