ONE PIECE~イレギュラーハンター航海記~ 作:サトシゲッコウガ
第85話「超巨大クジラ・ラブーン」
メリー号は下り続ける。
すると妙な声が流れてきた。
ゾロ「おい何だ 何か聞こえたか?」
ルフィ「知るかーーーー行けーーーー!!」
ナミ「風の音じゃない?変わった地形が多いのよ きっと」
また妙な声が流れた。
ララ「やっぱり何か聞こえません!?」
ウソップ「そう思えなくもねェが オイ・・・何だありゃ・・・」
サンジ「ナミさん!! 前方に山が見えるぜ!!」
ナミ「山? そんなハズないわよ! この先の”双子岬”を越えたら海だらけよ」
謎の声は大きくなる。
ルフィ「ん?」
その正体は、巨大なクジラだった それも超が付くほどの。
ルフィ「山じゃねェ!!!」
ウソップ「クジラだァ!!!」
ララ「でかいにも程がありますけどね!!」
ウソップ「どうする!!?」
ゾロ「戦うか!!!」
ナミ「バカね 戦えるレベルじゃないでしょ!!?」
ララ「でも進路が塞がれちゃってます!!」
サンジ「ちょっと待て ここまで近づくとただの壁だ!!! まず
ナミ「そっか 向こうが私たちに気づいてるとは限らない」
ゾロ「でもこのままじゃぶつかるぜ 左へ抜けられる とり舵だァ!!!」
ウソップ「舵折れてるよ!!」
ゾロ「何とかしろよ おれも手伝う!!!」
ララ「私もやります!!」
ララも船内の舵へ向かう。
ルフィ「そうだ いいこと考えた!!!」
ルフィは下に降りて、ある場所へ。
ナミ「何すんの!!?」
ララ含むゾロ達は舵で必死だった。
ゾロ「とり舵っ」
ウソップ「とり舵ィ~~~~~~っ!!!」
ララ「とり舵ィ~~~~っ!!!」
ウソップ「だめだ 曲がらないっ!!」
すると突然大砲が放たれ、クジラに命中。
ララ「た・・・」
ゾロ達「「「「大砲・・・」」」」
ルフィ「よしっ!!船止まったか!?」
メリー号は直撃し、船首がはがされる。
ナミ「最・・・悪・・・ 死んだかも・・・」
ルフィの目の前に船首が落下。
ルフィ「!!?・・・・・・おれの特等席っ!!!」
クジラは反応せずである。
ララ「でかすぎてさすがに私も怖っ・・・」
サンジ「ララちゃん・・・」
ゾロ「に・・・」
ゾロ「逃げろ今の内だァ!!!」
サンジ「何だ一体どうなったんだ!!?砲撃に気づいてねェのか!!? それともトロいだけか!!」
ウソップ「知るか とにかく今の内だ!!!」
ララ「早く!!」
ララ、ゾロ、ウソップ、サンジはオールで船を漕ぐ。
クジラは咆哮を始めた。
サンジ「ぐあァ!!!耳が痛ェ~~~~っ!!!」
ウソップ「漕げ!!とにかく漕げ!!!」
ゾロ「コイツから離れるんだ!!!」
ララ「でもホントにでかい声ーーー!!」
ルフィはクジラに向かう。
ナミ「え・・・!?」
ルフィ「お前 一体 おれの特等席に・・・・・・」
ルフィ「何してくれてんだァ!!!」と同時にゴムゴムの
ララ「ルフィさん!!」
ゾロ達「アホーーーーっ!!!」
クジラの目はルフィ達をギョロっと見る。
ウソップ「こっち見たァ~~~~っ!!!」
ルフィ「かかって来いコノヤロォ!!!」
ゾロとウソップ「「てめェ もう黙れ!!!」」
二人にルフィは蹴り倒される。
クジラは突然吸い込み始め、メリー号が海水と共に吸い込まれていく。途中でルフィが船から降ろされる。
ゾロ「ルフィ!!」
ララ「ルフィさん!!」
ルフィ「ああああああああ」
ララ達「「「「「うわあああああ」」」」」
ルフィ「うわ!!落ちるっ!!!」
ルフィは咄嗟に腕を伸ばして、クジラの口に掴む。
ルフィ「死んでたまるかァ~~~~~っ!!!」
ルフィはクジラの背に乗っていた。
ルフィ「ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・」
ルフィ「どうしよう みんな食われちゃった」
ルフィはクジラの背中を殴る。
ルフィ「おい お前!!!吐け!!! みんなを返せ!!! 吐け!!!」
クジラは動き始める。
ルフィ「くそォっ!!!海に潜る気だっ!!! おいやめろ!!」
ルフィはクジラの背中を足で叩く。
ルフィ「待ってくれよ!!おれの仲間を返せ!!! これから一緒に冒険するんだ!!! 大切なんだ!!!」
ルフィは近くに小型のドアらしき入口を発見。
ルフィ「は?」
クジラは海へ潜っていった。
ナミ「どう思う?」
ゾロ「どう思うって・・・」
サンジ「どう思えばいいんだよ・・・おれは てっきりクジラにのみこまれたつもりでいたが」
サンジ「こりゃあ夢か・・・!?」
ウソップ「・・・ああ たぶん夢だ・・・」
ララ「いえ どう考えても夢じゃないでしょ!?」(このクジラって体内改造をされたんじゃなかったっけ・・・)
ウソップ「でもよ ララ・・・」
ナミ「ーーーで? あの島と家は何なの?」
ウソップ「・・・・・・幻だろ」
するとまた突然、海面から巨大イカ出現。
ナミ「・・・・・・」
ウソップ「じゃあ これは?」
ウソップとナミ「「大王イカだ!!」」
二人は逃げるが、巨大イカを後ろから3本槍が貫く。
ゾロは刀を抜こうとし、ララはデバイスを起動させようとしていた。
ゾロ「人は居るみてェだな」
ララ「そのようで・・・」
サンジ「
ウソップ「と・・・ところでルフィ どこ行ったんだ!?」
ナミ「もうイヤ 帰りたい・・・」
民家のドアから伸びていた3本槍はイカを引きづる。
ルフィはクジラの体内に侵入した。
ルフィ「な・・・」
ルフィ「なんじゃこりゃ 何でクジラに扉があって・・・通路があるんだ・・・」
???「船・・・」
ウソップ「撃つか!!あの島大砲でドカーンと・・・!!!」
サンジ「待て!!!誰か出てきた・・・・・・!」
サンジ「花だ!!!」
ゾロ「花!?」
出てきたのは頭の髪が花のような形のじいさんだった。
サンジ「違う!! 人か」
ウソップ「何だ あいつ・・・」
ララ「あの人の服 ちょっとイカすかも!!」
ナミ「ララ あなたって子はこんな時に何言ってんの!?」
ゾロ「あんなじいさんが大王イカを一撃で!!」
サンジ「・・・ただの漁か おれ達を助けてくれたのか」
じいさんは椅子に座り、新聞を開く。
サンジ「なんか言えよてめェ!!!」
じいさん「・・・・・・」
ウソップ「や・・・
じいさん「やめておけ・・・死人が出るぞ」
サンジ「・・・・・・!!・・・・・・てめェ誰が死ぬって?」
じいさん「私だ」
サンジ「お前かよ!!!」
ゾロはサンジを止め、
ゾロ「まァ熱くなるな おいじいさん 教えてくれ あんたは一体誰で ここはどこだ」
サンジ「ナメやがってあんにゃろ」
じいさん「・・・・・・人に質問する時はまず自分から名乗るのが礼儀ってもんじゃないのか?」
ゾロ「ああ・・・まァそりゃそうだ 悪かった」
クロッカス「私の名はクロッカス 双子岬の灯台守をやっている 歳は71歳 ふたご座のAB型だ」
ゾロは刀を抜こうとし、
ゾロ「あいつ斬っていいか!!!」
サンジ「まァ落ち着け」
クロッカス「ここがどこかだと?お前ら よくも私のワンマンリゾートに入り込んで そんなでかい口がたたけるもんだな ここがネズミの腹の中に見えるか!?」
ウソップ「・・・や・・・やっぱりクジラに食われたんだ」
ララ「なんてこと・・・。」
ナミ「どうなんの私たち・・・!!消化されるなんていやだ」
クロッカス「出口ならあそこだ」
クロッカスは出口を指す。
ナミ・ウソップ・サンジ・ララ「「「「出られんのかよっ《るんだ》!!!」
ウソップ「何でクジラの腹に出口が・・・それに・・」
ナミ「何で空に扉が!!?」
ウソップ「いや・・・待て よく見ろこの空・・・ 雲も・・・」
ウソップ「こりゃ絵だ・・・!! クジラの胃袋に絵が描いてあるんだ!」
クロッカス「遊び心だ」
ウソップ「てめェ一体何やってんだよここで!!!」
ゾロ「いいさ 関わるな 出口があるんだ さっさと出よう」
すると「ドオン」っと凄い振動が発生する。
ウソップ「何だ!!?」
クロッカス「始めたか・・・」
ララ「っというかあれ見て下さい!島じゃなくて船ですよね!?それも鉄で出来てます!!」
ナミ「やっぱりこの海は胃液で、長居するとこの船じゃ溶けちゃうじゃない!!」
ウソップ「おい!!何始める気だ!!説明しろ!!」
クロッカス「
ゾロとサンジ「「何!?」」
ナミ「そういえばこのクジラ・・・額に スゴイキズがあった・・・・・・!!! ・・・それに空に向かって吠えてもいたし・・・!!!」
ウソップ「?・・・・・・どういうことだ」
ナミ「苦しんでるのよ・・・・・・!!」
ウソップ「そうか!!・・・それが狙いか あのジジイ!!」
ウソップ「体の中からこのクジラを殺す気なんだ」
クロッカス「・・・・・・さて」
ウソップ「悪どい殺し方しやがるぜ・・・!!」
ゾロ「謎が解けたらささとここ出るぞ ボヤボヤしてるとおれ達の方が溶けちまう」
サンジ「まァ捕鯨をとやかく言う気はねェし クジラを助ける義理もねェ 脱出しよう ララちゃん準備いいかい?」
ララ「はい!」
クジラは大陸に頭をぶつける。
ルフィは通路で跳ね返っていた。
ルフィ「何だァ!!? どうした!!?」
ルフィ「うわあああああああ」
そしてある場所では謎の二人組が。
Mr.9「よーし ここまでは潜入成功だ・・・いいかミス・ウェンズデー 扉の向こうが胃袋でおそらくあのジジイがいる 我々は奴を抹殺せねばならん!!!」
Mr.9「全てはクジラのためにだ!!!」
ミス・ウェンズデー「ええMr.9 私たちの町にとってこのクジラは大切なスイートハニーだもの」
ルフィ「あーーーー目が回るーーーっ なぬっ!!行き止まりかーーーーっ!!?」
ルフィは壁に激突するが、そこが開いて水路の端に落ちた。
ッルフィ「・・・今度は何だ? 海か?川か?水路みてェだななんか」
今度は傾く。
ルフィ「うわっ傾くっ!!」
ゾロ「オイ・・・こう胃があれてちゃ出口までたどり着けねェぞ」
ウソップ「早くしねェとおれ達の命もルフィの命も気がかりだ あいつは
ウソップ「おいっ!! じいさんが飛び込んだっ!!」
サンジ「!」
ウソップ「何する気だ!?」
ララ「でも酸でほぼ満たされている海中だと」
サンジ「ああ。溶けちまうぜ!」
ウソップ「出口へ向かってる 俺たちも早く出よう クジラが これ以上暴れ出す前に」
また衝撃が。
サンジ「うわ!!!」
ゾロ「漕ぐしかねェ!!急げ!!!」
Mr.9「OK? ミス・ウェンズデー 3・2・1
ミス・ウェンズデー「
と、奥から
ルフィ「うわああああああ 止まらねェ止まらねェ止めてくれ!!!」
Mr.9「!?」
ミス・ウェンズデー「あれはなに?Mr.9・・・・・・!!」
Mr.9「わからんよ ミス・ウンズデー・・・・・・!!」
通路が下り坂状態なので、ルフィが勢いよく走ってくる。
ルフィ「あああああああああ」
ミス・ウェンズデーとMr.9「「ああああああああ!!!」」
3人は扉を破って飛び出た。
Mr.9「マズイぞミス・ウェンズデー 下は胃酸の海だ!!」
ミス・ウェンズデー「いやーーーーーーーーっ!!!」
ゾロ「ル・・・ルフィ・・・!?」
ルフィ「よォ!!みんな無事だったのか! とりあえず助けてくれ!!」
3人は海に落ちた。
ナミ「ルフィは置いといて また変なのが二人いるんだけど・・・・・・!!」
ウソップ「おい!!じいさんが逃げるぞ!!」
ゾロ「ほっとけ ひとまずルフィを引き上げる」
クジラは頭を大陸にぶつける。
クロッカス(やめろラブーン)
クロッカス(もう自分を傷つけるのはやめろ)
クロッカスは超巨大注射器を用意していた。
クロッカス「鎮静剤もあとわずかか 新しいのを作らねば・・・」
注射器をクジラに刺す。
クジラは咆哮する。
クロッカス「その壁は世界の海を分かつ壁 お前が死ぬまでぶつかろうと砕けはせんのだ・・・!!!ラブーン」
ナミ「ークジラが大人しくなった・・・」
そしてルフィとついでに引き上げられた二人。
ゾロ「ーーーで? お前らは何なんだよ・・・・・・!!」
ララ(ビビ・・・あなたも何だか久しぶりかもね・・・。隣はMr.9だよね。この時は秘密犯罪会社・バロックワークスの社員だもんね・・・)
ペケ(ララ様 女性の方は?)
ララ(彼女はネフェルタリ・ビビ。アラバスタ王国の王女なの。)
ペケ(何と・・・)
ララ(ビビはバロックワークスの事を調査する為にスパイ的な感じで、社員になったの・・・)
ペケ(結構覚悟してるんですね・・・)
ミス・ウェンズデー(ミ・・・Mr.9 こいつら海賊よ)
Mr.9「わ・・・わかってるよミス・ウェンズデー しかし話せばわかるはずだ)
クロッカス「私の目が黒いうちは ラブーンには指一本触れさせんぞ!!!」
ルフィ「誰だ あのおっさん」
ウソップ「戻ってきた・・・」
ミス・ウェンズデー「フフフ・・・・・・」
Mr.9「ホゥ・・・だが我々はもう鯨の腹の中」
二人はバズーカを構え、
ミス・ウェンズデー「この胃袋に風穴を開けることだって」
Mr.9「できるぞ!!!」
発射した。
Mr.9「もう我々の
二つの砲弾が命中しそうだったが、
クロッカス「ゴロツキどもが・・・・・・!!」
クロッカスが代わりに食らった。
ウソップ「あのおっさん 自分から弾を・・・!!!」
ナミ「まさか・・・このクジラを守ったの・・・!?」
ミス・ウェンズデー「オホホホホホ!!ムダな抵抗はよしなさいっ!!」
Mr.9「そんなに守りたきゃ守って見ろ!! このクジラは我々の町の食糧にするのだ!!!」
ウソップ「・・・な・・・何で あのおっさんが!!?」
ルフィ「?」
ナミ「どうなってんのっ!!?」
クロッカス「く・・・!!!」
そしてルフィは二人を殴り倒す。
ルフィ「何となく殴っといた!!」
一行はクロッカスの住む民家に一度降り立つ。
クロッカス「ーーー
クロッカス「そして こいつらは近くの町のゴロツキだ・・・ ラブーンの肉を狙っている そりゃあコイツを捕えれば町の2・3年分の食糧にはなるからな」
クロッカス「だが私がそれをさせん!!
クロッカス「ーーーある日 私がいつものように灯台守をしていると 気のいい海賊どもがリヴァース・マウンテンを下ってきた そして その船を追う様に 小さなクジラが一頭 それがラブーンだ」
クロッカス「”
クロッカス「ーーー本来アイランドクジラは仲間と群れをみなして泳ぐ動物だが ラブーンにとっての仲間はその海賊達だったのだ」
クロッカス「ーーー船は故障して岬に数か月停泊していたから 私も彼らとはずいぶん仲良くなっていた そして出発の日ーーー私は船長にこう頼まれた 『こいつをここで2・3年預かっててくれないか』」
クロッカス「『必ず世界を一周しここへ戻る』と ラブーンも それを理解し私たちは待った この場所でずっとな」
ナミ「ーーーだから吠え続けるの・・・体をぶつけて壁の向こうに・・・」
クロッカス「そうだ・・・」
クロッカス「もう・・・・・・50年も前の話になる・・・」
ゾロ達「「「!!」」」
クロッカス「仲間の生還を信じている・・・」
ラブーンは吠える。