ホロのまったり日常   作:maximum

12 / 31
銃の反動が意外と少ないことを知ったので初投稿です。

戦闘描写が下手くそだと今後に影響が…


捕食者、獲物、狩人(素人)(甘味ほぼゼロ)

銃声が響く。

 

空気を切り裂き、弾が的を貫いた。

 

 

 

「おー、そうそう。いい狙いだね」

 

 

言葉を発したのは、ライオンの獣人、獅白ぼたんだ。

 

 

「いや、まだだ。中心から大きく外してしまった」

 

 

実際、当たったのはかなり右よりだ。

 

 

「でも、姿勢の矯正をしてから当て続けてるから、慣れてないにしては十分だよ」

 

 

「そうだろうか?」

 

 

 

「うん。それに動きながらでも命中率は変わらないし、いい傾向かと」

 

 

「そっか。ありがと」

 

 

 

獅白さんと共にいるのは、山の近くにある射撃場だ。

 

以前の飲み会の後、ラミィが紹介してくれたのだ。

 

獅白さんは射撃能力が距離関わらず長けていて、教えるのも上手いとラミィが言っており、獅白さんも快く頼みを聞いてくれた。

 

ロングスナイプなどはマリンとの訓練では鍛えられないからありがたい。

 

 

「そろそろ、隣のサバゲー用のところ借りてやってみる?」

 

 

近くの山が私有地となっており、条件付きで貸してくれるのだ。

 

条件といっても、大規模な自然破壊をしない、ゴミを捨てないといった簡単なものばかりだ。

 

とはいえ―

 

「うーん、借りたとしても獅白さんと2人だとなぁ…」

 

 

相手が生粋のスナイパーなので、鏖殺となること間違いなしなのだ。

 

 

「そうだよね、私と2人きりは嫌だもんね」

 

 

 

「あ、いや、そういう意味じゃないよ!」

 

 

 

「ふふっ、冗談だよ。でも、練習台になってくれる人がいないとね」

 

 

獅白さんがそう言ってどこか意地悪そうな笑顔を見せる。

 

 

 

「誰か心当たりが?」

 

 

「うん。しかも機動力もあるからかなりいい食材だと思うよ」

 

 

 

「…ん?」

 

 

聞き間違いだろうか、今食材と…

 

 

 

「次の機会に、その人と一緒に来るんで場所借りてきますね」

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――

 

山の前で待ちながら、それを思い出す。

 

彼女にそう言われたのが約1週間前。

 

フレアと温泉旅行の約束をした次の日だ。

 

まさか、あんなことをしでかすとはその時の自分も考えていなかったのだろう。

 

女性に対して、あの行動。

 

性犯罪と言われてもおかしくない行為をやらかし、社会的に抹殺されると思ったが特に何もなかった。

 

それどころか、ノエルからは「男の子だね〜」と言われるようになる始末であり、恥ずかしいことこの上ない。

 

あの旅行以来、2人と一緒に登下校することが多くなったので、その度に精神的責め苦を味わうようになってしまった。

 

彼女たちもるしあとは違うベクトルでボディタッチが増えたので、触れる度にあの時を思い出してしまう。

 

 

「おまたせ〜」

 

 

おっと、獅白さんが来た。切り替えよう。

 

 

「いや、大丈夫だ。それより、誰を連れてきてくれたんだ?」

 

 

 

「自己紹介したほうがいいぺこか?」

 

 

 

「そうですね、お願いします」

 

 

そう言って獅白さんの背後から姿を見せたのは、青の髪を三つ編みにし、人参を差している兎の獣人。

 

 

 

「こんぺここんぺここんぺこ〜!兎田ぺこらぺこ!はじめましてぺこ!」

 

 

 

「ああ、よろしくな」

 

 

るしあと話してるところを何度か見たことある。

 

 

なるほど、この人が協力者(食材)か。

 

たしかに美味しそう。

 

 

「な、なんか命の危機を感じたぺこなんだけど…」

 

 

「問題ない、気のせいだ」

 

どんな味がするだろうとしか考えてないしな。

 

 

「獅白さん。兎田さんに説明は?」

 

 

「まだしてないよ」

 

 

「だよなあ」

 

してたら来るわけないもんなぁ…

 

 

「え?なにぺこ、なにされちゃうぺこ!?」

 

 

 

「あーっと、ぺこら先輩には今日、的になってもらおうかなと」

 

 

 

「…え?」

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――

 

つまりはこうだ。

 

場所を取ったが、このままでは実力差が激しく練習にならない。

 

とはいえ、機械的に動く的では予測が容易で何も得られない。

 

なので優しい協力者(一方的にやられる獲物)が欲しかった。

 

 

 

「嫌ぺこよ!何でぺこーらがそんなのに付き合わなきゃいけないぺこ!?」

 

 

 

「あ、それと自分の銃は木を一切の減速なく貫くんで」

 

 

 

「聞いてないぺこだよ!バカタレが!」

 

 

今回は液体金属で作ったライフルでやる。

 

試作段階のアーマーの補助効果も試す為にスコープは無しだ。

 

 

「じゃあこうしましょうぺこら先輩」

 

 

そう言って獅白さんが言ったのは賭けの内容とルールだ。

 

 

シミュレーション空間を展開するため、怪我などは解除後消えること。

 

使う弾は麻痺弾で、殺傷力はないこと。

 

制限時間は10分で3回当たったら兎田さんの負けということ。

 

そして――

 

 

「もし勝てたら彼を3日間使えること、でどうです?」

 

 

 

「使えるってどういうことぺこ?」

 

 

 

「文字通りですよ。ぺこら先輩も気になってましたよね?るしあ先輩と団長のこと、あれを根掘り葉掘り聞け―」

 

 

 

「乗るぺこ!」

 

 

おお、食い付いた。

 

あの話はあんまりしたくないんだがなぁ…

 

 

「君もこれでいい?」

 

 

 

「ああ。こんなことに付き合ってくれるんだ、それぐらいはするさ」

 

 

アーマーを数秒で生成する。

 

外見は確か…メッサーと呼ばれるものに近い。

 

 

「じゃあ、始めよう。30秒後に追いかけるから」

 

―――――――――――――――――――――――――――――

 

 

多分いける。

 

5分チェイスした感想だ。

 

ぺこーらの脚力をもってすれば何とかなりそうだ。

 

 

(まあ、最初はちょびっとしくじったぺこだけど…)

 

木を貫通するといっても立ち位置が悪ければ当たらないと思っていた。

 

だが、彼は空を飛んで上から狙ってきたのだ。

 

これには驚いて、1発もらってしまった。

 

5秒くらいでとけたからよかったが、かなりビリビリした。

 

できればもう当たりたくないのだが…

 

 

(発砲のインターバルは3秒、銃声は普通。狙いはそこそこ。これなら余裕ぺこ!)

 

 

上から撃ってくるのなら立体的に動く必要がないので、タイミングに合わせ、脚力にものを言わせて避けられる。

 

早くこの勝負に勝って、あの話を聞きたいものだ。

 

 

(いつも惚気話ばっかりするるーちゃんが口を噤むなんておかしいぺこ。何をしたのか気になってしょうがないぺこなんだよ!それに――)

 

 

 

 

――それを知れれば、みこ先輩ともっと近付けるかも…

 

 

 

 

ブンブンと頭を振り、邪念を振り落とす。

 

流石に勝ち確といっても余計なことに注意を向けすぎだ。

 

とはいえ、こんなことを考えながら弾を避けられているので今更だが。

 

この間30秒、ノーヒット。

 

勝負ありだろう。

 

 

(そろそろぺこ)

 

 

 

発砲のタイミングに合わせてムーンサルトをする。

 

そして彼を確認すると――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

左手には拳銃を持ち、右手でライフルをこちらに向けていた。

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

ッダーン!!

 

 

 

銃弾が獲物を穿つ。

 

うまく引っかかってくれた。

 

 

 

(耳がいい故の油断だろうなぁ…)

 

 

兎田さんは、こちらを見ることを殆どしなかった。

 

恐らく銃声だけで、どの方角に自分がいるのかを把握していたのだろう。

 

だから、それを利用させてもらった。

 

 

 

 

手品は単純。

 

液体金属で拳銃を作りインターバルに合わせ音を響かせる。

 

彼女はジャンプに近い加速で避けることのみしていたので、音に合わせて避けたのなら、動く方向の予測など朝飯前だ。

 

空中でベクトル変換などする手品を持っていない限りはこれで狩れる。

 

狙っている位置がバレないよう、スカートを展開し揚力により無音で待機していた。

 

 

(さあ、あと1発だ)

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

「やっぱりぺこーらは幸運兎ってわけぺこな!」

 

 

 

「でもぺこら先輩、最初油断してましたよね?」

 

 

 

「うっ、それはしょうがないぺこ!空飛んでくるとか思ってなかったぺこ!」

 

 

 

負けた。

 

元々身体的アドバンテージがデカすぎて、舐めているところを狩るしか方法がなかった。

 

強者に対して弱者が勝つ唯一の方法である、驕りを利用することが出来なくなってからはひどかった。

 

 

 

「さてさて、ルールを覚えているぺこか?」

 

 

 

「ああ、負けたしな。何でも言ってくれ」

 

 

 

「じゃあまず、ご飯奢ってぺこ!お腹空いたぺこ」

 

 

 

時計を見ればもうご飯時だった。

 

 

 

「わかった。見てるだけだった獅白さんへの詫びも込めて、ちょっと高いところ行くか」

 

 

 

「やったーーー!」

 

 

始める前とは違いウッキウキな様子で飛び跳ねる兎田さん。

 

 

折角だ、この戦闘もデータとしてまとめておくか。

 

 

 

そんなことを考えていると、獅白さんから話しかけられた。

 

 

 

「惜しかったね。でも2回目のあれは凄かったよ、機転がきいてたね」

 

 

 

 

「偶然だよ。まだまだ捕食者(プレデター)には程遠いさ」

 

 

 

「大丈夫、伸びしろは沢山あるし。でも、もし今のままなら―」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――あたしに狩られちゃうかもね?

 

 

そう言って歯を見せ笑う彼女に、いつ勝てるのだろうと気の遠い思いをするのだった。

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

なるほど、ラミちゃんの言う通り色々見どころがある。

 

 

もちろん友達の邪魔をするつもりなど毛頭ない。

 

 

ただ、単純に人として好ましいというだけだ。

 

 

残念ながら彼はまだまだ弱い。

 

 

いや、近接戦を見ていないからそこは分からないが、遠距離では、ということだ。

 

 

だが、かなりのポテンシャルを秘めている。

 

 

彼曰く、運動が苦手。

 

 

実際、団長から聞いても昔はそうだったらしい。

 

 

では何が彼をここまで…?

 

 

 

(まあ、何でもいっか)

 

 

あたしは彼を強くするだけだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、親友に魅せられ、堕ちる。そんな獲物に仕上げるのだ。

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

うーん、良い経験となった。

 

 

構え方なども勉強になったし、今度のマリンとの訓練で使わせてもらおう。

 

 

獅白さんたちと別れてから、同居人兼メイドのあくあに何かお土産が無いかと探していたら日の入りぐらいになった。

 

 

なかなかめぼしいものが無かったので、彼女には諦めてもらおう。

 

 

絶対に文句を言われるだろうから、あくあの好物でもつくろうかな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう思い、帰り道を歩いていると、近くで爆発が起きた。

 

 

何事かと思っていると、放送が流れた。

 

 

 

『我々はフォールン。平和に溺れ、堕落した人々に恐怖を運ぶため、攻撃を開始する』

 




ししろんとぺこーらは恋愛ルートありません、ご了承を。

さてさて、唐突に起きた爆発。

名乗りをあげる犯罪集団。

次のホロメンは誰でしょうね?病み病みを見ている人は分かるかも?


次は多分ヤンデレ更新します。


感想、リクエスト、お待ちしております。




今使ってる機種/拙作が読みやすいか

  • パソコン/読みやすい
  • パソコン/読みにくい
  • スマホ/読みやすい
  • スマホ/読みにくい
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。