ホロのまったり日常   作:maximum

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受験が終わり、そして始まったので初投稿です。
お待ちしておられた方にはお待たせしました、そう出ない方ははじめまして。
気づけば70000UAを超えておりビックリです。
これからもこの拙作をよろしくお願いします。





ようこそホストクラブへ(準備)

「あくあは文化祭の出し物何かやるのか?」

 

 

「ううん。あてぃしは3日間色んなお店を回ろうかな〜と」

 

 

「メイド喫茶でもやればいいのに…」

 

 

何故うちのメイドはこういう時にメイドらしさを発揮しないのか疑問に思いながらパンを口にする。

 

 

 

 

 

 

 

 

―文化祭。

それは、学生時代の青春の1つとなるビッグイベントである。

生徒の突飛な発想が人を呼び込む出店で人気を掻っ攫ったり、よく分からないテンションで作られた最高傑作(黒歴史)を晒し合ったり、楽しみ方は千差万別だ。

もっとも、うちの学校は少し変わったところがある。というのも――

 

 

 

 

「この時のために、課題とかちゃんと出したんだからね!ポイントはたくさんあるんだから!」

 

 

 

「いや、あくあはテストが…」

 

 

 

「それはしょうがないじゃん!」

 

 

 

「開き直んなよ…」

 

 

 

自分たちの学校は文化祭中、現金ではなくポイントを使う。

このポイントというのはその年中の成績やらを元に配布が決まるのだ。

提出物を出すといった基本的なことを欠くと惨めな数字が飛んでくる。

逆に、定期テストでよい結果を残すと加点されるので皆頑張るという単純な構造だ。

その代わり現金をそのまま使うことはできず、ポイントに変換できる現金も少なめだ。

費用はほとんど学校持ちなので、こちらとしては様々で、保護者たちはぼろぼろだ。

お父さんお母さんありがとう!

 

 

 

 

 

 

 

「ご主人は何かやるの?この前おかゆと話してたけど」

 

 

 

「あーうん。ちょっとホストの手伝いを」

 

 

 

「何となくそんな気はしてた」

 

 

 

シチューをスプーンで掬い、複雑な気持ちと一緒に飲み込む。

知人に来られると困るけど、指名が無かったらそれはそれで泣きそう。

 

 

 

「ご主人がホストねぇ、あれだったら行ってあげてもいいよ?」

 

 

 

「よく言うよ、猫又さんの所に突撃していく癖に」

 

 

 

「ちょっ、なんでそれを」

 

 

 

知らない奴なんていないだろうに。

去年凸って迷惑かけて出禁になったらしい。

冗談だと思っていたら、その年は本当に出禁にされていた。

 

 

 

「あくあ…頼むから人様に迷惑をかけないでくれよ」

 

 

 

「だって、だっておかゆが…おかゆが他の女と遊んでたから…その女が悪いんだから!」

 

 

 

「発言の空白の間に理論を跳躍させんな」

 

 

 

明らかにサイズが大きすぎる袖を振り回し、自論を振りかざす自称メイド。

って、その服…

 

 

 

「それ自分のパーカーじゃねえか!」

 

 

 

「えっ!?あ、これは…」

 

 

 

風呂上がりの時などに便利だから、と言ってたまにあくあは何着か自分の服を持っていく。

身長差が結構あるので袖の長さが合ってなく、止めるよう何度も言ったがこれだ。

 

 

 

「パジャマあるんだからそっち着なよ」

 

 

 

「でっでも、ほら?可愛いでしょ?」

 

 

紫玉ねぎは軽く腕を広げ、小首を傾げる。

正直かわいい。

 

 

「はあ、わかったわかった。今回だけな」

 

 

「いえーい!さすがご主人、ちょろ〜い」

 

 

その言葉を聞いた自分は立ち上がり、あくあの部屋に向かう。

 

 

 

「?ご主人、どこ行くの?」

 

 

 

「あくあの部屋。ちょっとゲーム機壊そうと…」

 

 

 

「ごめんなさい!あてぃしが悪かったです!」

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

「さてさて〜、ホストをやってもらうにあたって、いくつか気をつけて欲しいことがあるから、説明してくね〜」

 

 

まったりとした口調で話すのは以前電話で話した猫又おかゆさんだ。

 

 

「まず初めに、うちはお触り禁止ではないから相手が求めてきたら過度なものでない限りは応えてね」

 

 

 

「え?」

 

 

 

あれ?こういうのって普通お喋りするだけじゃないのか?

 

 

 

「応えるってどれくらい?」

 

 

 

「ほっぺにちゅーとか」

 

 

 

「無理だわ」

 

 

だが待て、それは自分に要求されることは無いのでは?

そうだ、ここに来るのは女性ばかりだろう、ならばそういったのも同性のスキンシップとし―

 

「るしあちゃんとかラミィちゃんとかが来ることを考えたら、腹括った方がいいと思うよー」

 

 

―てではないかもしれないということもないわけではない。

自分でも何言ってるかわからない。

 

 

「それに校外の人も来るかもだからー、もしかしたら凄い人がやってくるかもよ」

 

 

 

「アイドルとか来たら面白いんだがな」

 

 

 

「だといいね。うちも有名になれるし。―それと、ネガティブな言動は厳禁。自分に対しても相手に対してもね」

 

 

これはちょっとしんどいかもしれない。

勿論、相手に対してそんな言動をするつもりはないが自虐についてはわからない。

この前なんて、フレアにカウントされてしっかり叱られた。

これは、思ったよりもきついかも…

 

 

 

「大丈夫、言葉に意識していればミスは減るだろうし、本番まで時間あるからボクと練習していこうね」

 

 

 

「お願いします、師匠」

 

 

 

「気が早いよー」

 

 

客と対面するお仕事は相手を不快にさせてはいけないから言動一つ一つに気を配らないといけない。

なおかつ、今回は喜ばせないといけないのだから尚更大変だ。

 

 

 

「あ、そうだ!」

 

 

パチンと手を叩き、足りないピースを見つけたようなトーンで猫又さんが声を上げた。

 

 

 

「名前決めないと」

 

 

 

「名前?」

 

 

 

「うん。ホストとしての名前だよ。ほら、指名されるんだし、中には『○○だけの誰々』なんて呼び方を要求する人もいるからさ、その時に本名だとなんかアレでしょ?」

 

 

 

「そんな人がいるのか…」

 

 

随分と独占欲の強い方だな…

しかし、名前か。

全くもって思いつかない。

最近あった印象的な出来事も星街さんのライブぐらいだ。

そこから名前を付けるのも難しい。

先程の話を踏まえると、言いやすくて短めな方が良い感じがする。

ホストだし、少し漫画っぽいネーミングが好まれるのかな?

 

 

 

個性のある名前…個性…

 

 

 

確かあれは――

 

 

 

 

「―ニグレド」

 

 

 

「ん?」

 

 

 

いや、それよりもアルベドの方が白を意味するしいいのか?

ホストって精神的な癒しを与えるイメージがあるし――

 

 

 

「へえ、カッコイイじゃん。ちょっと厨二っぽくてお店の雰囲気にぴったりだね」

 

 

 

「…ん?どうした?」

 

 

 

「え?それはこっちのセリフだよ、『ニグレド』って言ったでしょ?」

 

 

 

「あ」

 

 

 

声に出てたのか…

 

 

 

「じゃあ、お名前はこれで決まりだけど、その『ニグレド』ってどういう意味?」

 

 

 

「決まりなのか…えっと、『黒』、『浄化』、かな」

 

 

 

「ほー…ならお洋服は黒メインで、何をモチーフにしようかな…」

 

 

 

思い付きはすぐ口にすると大変なことになる。

ホスト始める前に知れて良かったとしか思えなかった。

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

そんなこんながあってから数日後。

部屋の飾り付けが猫又さんのファンによって遂行され、驚いたこと以外は何事もなく過ぎ去った。

 

 

 

当日となったので、準備しようと思い店に向かうと―

 

 

 

「あ、おはよう〜」

 

 

 

「え?」

 

 

 

何故か店の前で雪花ラミィが居ました。

ナンデモウイルノ?イツカラマッテタノ?

 

 

 

「今日楽しみにしてるからねー!」

 

 

 

「あっ、ああ…」

 

 

 

動揺のあまり言葉が出ず生返事をしてしまう。

とりあえず、店の中に入り動揺を押さえつけようと深呼吸。

 

 

 

「いや、何でだよ」

 

 

 

早すぎんだろ、まだ開店どころか最終確認すらしてねぇぞ。

 

 

 

「お〜、おはよー。よく眠れた?」

 

 

 

「いや、それよりなんでもうラミィが居るんだ」

 

 

「あー、ラミィちゃん徹夜組って言われてるからね。多分昨日の時点で何か仕込んでたんじゃないかな?」

 

 

 

「色々通り越して尊敬だわ」

 

 

 

「うち、割と人気だから去年凄い並んだんだよ?だからこんなに早いんじゃないかな」

 

 

 

記名制にして呼び出しのものまで作ったというのはそれが原因か。

まあでも、それは猫又さんの人気によるものだし自分は暇だろう。

何人かさばいたらあとは裏方にでも回ろうかな。

 

 

 

「あ、これ今日の衣装ねー」

 

 

 

「ありがとう」

 

 

 

渡されたのは黒いスーツに…あれ?

なんか黒ばっかりだぞこの衣装。

 

 

 

「さ、これ着たら最後に色々確認して、それから始めよう」

 

 

 

「普段と何も変わらない…緊張してないの?」

 

 

 

「そりゃあね〜。だってここに来るのはボク達を好いている人が来るわけなんだし。いつもより少し格好良くしてれば問題ないって思ってるから」

 

 

 

「…」

 

 

 

「ま、流石に少しは緊張してるけどね。そう思えば気が楽でしょ?」

 

 

 

この人も芯がしっかりしている。

多くの人を惹きつけるわけだ。

 

 

 

「さ、着替えいってらっしゃーい」

 

 

にっこりと口を歪め、引き込まれるようなアメジストの瞳を向ける彼女に返事をして背を向けた。

 

 

 

何となく、身体が軽くなった気がした。

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――

 

 

「う〜ん、やっぱり似合うね〜。どことなく大人って感じがするよ」

 

 

 

「ありがとう…」

 

 

どうしよう、似合ってるというよりは、服に着せられている感がする。

渡された衣装は黒のスーツにワイシャツと真っ黒だ。

ネクタイだけは暗い赤であるけども…これでは、どこぞの裏の人間(三下)みたいではないか。

 

 

 

「さてさて、ボクの教えたことは覚えているかな?」

 

 

 

「えっと、『客の要求に応える』、『マイナスな言葉を言わない』、『その場の客を1番に』ですね」

 

 

 

「それと、お会計ね。売上があってこそだから」

 

 

 

この店に入ること、指名することにコストはかからない。

ではどこにポイントを払うのかというと商品である。

『おにぎり』、『カクテル』、『ドンペリ』、『シャンパンタワー』の順に高くなる。

特に『シャンパンタワー』については異常だ、そのポイント分で5日分の食事を文化祭で購入出来るので、頼む人など居ないと思われる。

そもそもこれらを頼んだところで得られる「もの」はなく、ただサービスに対する感謝料を定めているに過ぎない。

自分たちがそれに見合うサービスを提供できるか、客にシビアに判断されるところだ。

 

 

 

「あ、そうそう。要注意人物がいるからこのリストをチェックしておいてね」

 

 

 

「え、なんでこんな直前にそんな不穏なこというんだよ」

 

 

 

「それは見てからのお楽しみ〜」

 

 

 

どういうことだよ、もう。

ひと握りの不満とともに、リストを受け取る。

 

――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

※※※要注意人物リスト※※※

 

 

 

このリストに乗っている人達は太客になる可能性があるため出禁に出来ない人達です。

間違っても暴走させないように!

 

《随時追加》

 

 

 

・湊あくあ

 

 

・紫咲シオン

 

 

・夏色まつり

 

 

・獅白ぼたん

 

 

・宝鐘マリン

 

 

・桃鈴ねね

 

 

・・・・・・

 

1/8ページ

――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

え?多くね?

余りの人数にゾッとする。

何人かは名前あったぞ?

 

 

 

そして何より、見過ごせなかった名前があった。

先程見たからこそ、そうだとは思いたくなかったのだ。

まさか、自分のところに来るとは思わない。

それでも、その名前は目に飛び込んできたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その名は、『雪花ラミィ』

わざわざ赤でマーカーが引かれていた人物であった。

 




次回は決戦編です。
強敵の数々に主人公はどう対応するのか、そしていくらシャンパンタワーを入れてもらえるのか。
そしてアフターはどうなるのか。


彼がキザな言葉に苦しみ、ホロメンに手玉に取られる様をお楽しみに。

ここから下は筆者の個人的意見の塊ですのでご覧になる際はご注意を。






























では。
先日、ホロライブ3期生の1人である潤羽るしあさんが契約解除となり、チャンネルは今月末に消されてしまうことが決定となりました。
それを聞いたのは前期試験の前日であったのですが、はっきり言ってしまうとそこまで驚きはしませんでした。
運営に頼れず、どうすれば良いかも分からないままとった行動はほとんどが悪手で、正直覚悟はしていました。
しかし、やはりショックは大きいです。
私も彼女が推しの1人であったので、やめて欲しくないと願っておりました。
この小説にもバンバン出していこうとも考えていましたし、放送や切り抜きも見ていたので、喪失感は決して小さくはありません。
ですが、彼女は卒業ではなく、契約解除の処分を下されました。
これは、円満退社とは全く違うものです。
この判断を下した運営が果たして正解だったのかは私には分かりませんが、この処分は桐生ココさんのものとは真反対です。
なので、私としても1つのケジメとして彼女は本編では出さないこととしました。
とはいえ、ヤンデレの方では根幹に関わっていますし、まだ彼女の読み切りを1つ書いてみたいものもありますので、完全に出ない訳ではありません。
どうかご容赦を。
そして、これからの潤羽るしあさんの道に幸あれ。


以上、作者の気色悪い独白でしたm(_ _)m

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