IS~インフィニット・ストラトス~ Re:交わる物語   作:ダメ野良犬だったもの

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 タイトルを見た方の多くは「なんぞこれ?」という反応だと思います。
今もハーメルンでIS二次創作を読んでいる方、5年以上前に一応の完結をして、それ以降不定期に新二次創作を書いて失踪しました。
(恐らく以前のアカウントは別名になっています)
どんな作品になるかは、また作者のやる気次第になります。
本編、どうぞ


第1話

 砂塵舞う大地を、鋼鉄の巨人が地響きを鳴らして歩いていく。

巨人の足元を走る兵士達は、自分に敵からの攻撃が当たらないことを祈っている。

轟音、風を切る甲高い音と共に鋼鉄の巨人が一歩後ろへ下がった。兵士達は止まらずに前へと進んでしまい、それが彼らの生死を分ける選択となった。

 

 着弾と同時に派手な爆発を起こすのは、ジオン公国のダブデ級陸戦艇の艦砲射撃。

最前線で観測を続ける兵士から伝えられた座標を元に、侵攻する連邦の戦力を足止めする。

爆発の黒煙が晴れると、地面に先ほどまで生きていた兵士だった肉片の一部が転がっていた。小銃を握り締めたままの腕、砂に縺れて軍靴の紐が解けた足、絶望と驚愕に染まって尚も生きようと足掻いて…光を失った男の頭部。

 

「―――――畜生ッ」

 

 鋼鉄の巨人…人型機動兵器(モビルスーツ)・RGM-79[G]陸戦型ジムのコクピットの中で、パイロットスーツに身を包んだ男が下唇を強く噛んで足元で呆気なく散って逝った兵士(なかま)達の亡骸を見ていた。

足元のペダルを強く踏み込んで、MSの背部のバーニア出力を全開にする。

艦砲射撃の直撃を避けるためにやむを得ない判断だったとはいえ、前進を止めて後ろへ半歩下がった分の遅れを取り戻さなければならない。

……足元で無惨に死んでいった仲間達の死を、無駄にしてはならないから。

 

 地面を離れて空中20メートルの高さまで飛んだ男の駆る陸戦型ジム。

その頭部センサーは高濃度ミノフスキー粒子が充満している戦場の中でも、正確に前方で抵抗を続ける敵軍のトーチカやMSの位置を捉えていた。

 

「司令部へ送信!敵トーチカ、人型機動兵器多数確認。地点144-5!」

 

 当然、空中高く飛翔した大物を見逃すほど敵も間抜けではない。

陸戦型ジムを撃ち落とそうと地上から対空射撃の雨が逆さまに降り注ぐ。

重力下にあって、背部バーニアを派手に使い切った後では碌な回避も出来ない。

敵の弾がコクピット付近と核融合炉に当たらないことを祈って、男は操縦桿を動かして陸戦型ジムの主武装である100㎜マシンガンの狙いを敵に定める。

 

「死なば諸共、テメエ等ジオンのクソ虫共も地球の土に埋まりやがれぇ!」

 

 派手な音を打ち鳴らして100㎜マシンガンの弾がばら撒かれる。

大半が大地を抉るだけに終わったが、運良く敵に命中したものもあった。

橙色の爆炎が逃げ惑う兵士の悲鳴を掻き消していく。

未だ止まない対空射撃が、何時自分に命中するか恐怖で気が狂いそうになった男は、それでも奥歯を強く噛み締めて勇気を奮い立たせる。

 

「オオオォォォラァァァァッ!!」

 

 100㎜マシンガンの弾が切れるか、銃身が焼き切れて使い物にならなくなるか。

どちらにせよ攻撃手段を失った瞬間が彼の人生の幕引きだろう。

 

 脳裏に過ぎるのは戦争の被害を受けて貧しくなった故郷と、貧困に喘ぐ親兄妹。

家族を養う為、今となっては男にとって黒歴史に近い…青臭い正義感に因るものだが、鬼畜ジオンを宇宙(そら)に返して地球(くに)を守ろうと決心して地球連邦軍に入隊した。

 

 若い頃に褒められた運動神経の良さも、勉強で役に立った頭の回転の速さも、戦場というこの世の地獄においては糞の役にも立たなかった。

生き残るために仲間を利用して、上官から死地に追いやられないようにするために逆に利用されること、大人になって意地汚い処世術を嫌でも学んだ。

 

 MSのパイロットに男が選ばれたのは、従軍してからの実戦経験の長さと、天性ともいえる操縦の才能があったからだ。しぶとく生き残ってきた仲間達からは宇宙移民者に噂される新人類(ニュータイプ)なのかとからかわれもした。

 

 青年が中年となり、一小隊を率いてオデッサ作戦に参加することになった。

地球連邦軍独立混成第44旅団第五小隊の小隊長、オオカミ・クロサキ少尉。

彼は操縦桿を握る手と額に汗を浮かべながら獣の如く叫ぶ。

 

「撃ってこい畜生共!!どうせ俺もお前らも、行き着く先は地獄だボケェ!!!」

 

―――――――――武器の弾切れを警告する電子音が鳴り響く。

 

――――――頭部センサーが機体を敵に捕捉されたことを伝える。

 

―――コクピットを覆い尽くす白い光と熱の奔流に目を見開いた。

 

 宇宙世紀0079年11月9日オデッサ作戦は地球連邦軍が勝利する。

数倍の戦力を投じた地球連邦の奪還作戦は夥しい血と屍を築いて実りを結んだ。

しかしそれも、一年戦争と呼ばれる歴史の中で起きた出来事の一つに過ぎない。

一兵士の死など、彼を知る者の記憶にしか残らない事実であった。

 

 

 

 

 

 

 時は西暦2079年、人類は一人の天才によって新しい文化を興していた。

宇宙空間での作業を目的として開発されたマルチフォームスーツ。

その名をインフィニット・ストラトス、直訳して無限の成層圏と呼ばれている。

人類が追い求める広大無辺な宇宙の開拓は永遠に続くものという願いを込めて。

 

 しかし、その目的も数年後には建前となり、ISの現状は旧来の兵器にはない圧倒的な機動力と火力を生かした軍事転用化、それを民衆から隠匿する為のIS同士を戦わせる競技化が進んでいた。

 

 神様の悪戯か、或いは開発者の意志か、ISは女にしか起動・運用することが出来ない。

これにより女尊男卑の風潮が広まって世間を騒がせることになった。

 

 ISを動かす核となるISコアは完全なブラックボックスとなっており、開発者以外に製造・複製は不可能である。故にISコアの数は限りがあり、現在確認されているのは467個。

開発者である日本人女性は行方不明となり、ISの管理は保有する国に委ねられており、国際IS委員会がその動向を逐一監視している。

 

 ISの生まれ故郷である日本には、世界中のIS操縦者として将来を有望視された少女達が専門的な知識や技術を身に付ける為の教育機関が存在している。

IS学園、日本の首都圏近海に浮かぶ人工島を丸ごと使って建てられた純白の学び舎。

 

 IS文化が最盛期を迎えて10年が経った2089年の4月の上旬。

人工島にも桜が花開き、新入生達を潮風と共に迎え入れる。

一年一組の教室にて…一人の青年が15年の人生最大の危機を迎えていた。

 

(これは……気まずい、非常に、とてつもなく気まずい)

 

 白を基調としたIS学園の制服上下に身を包んだ少年。

女性にしか使えないISの勉強をするために女子生徒しか入れないのが普通のIS学園で、男子が一人教室の中に混じっている。

それだけで好奇の視線を集めるのは仕方のないことだった。

 

 少年の名前は織斑一夏。

ひょんなことから高校の入学試験を受けに行った先でISに触れてしまい、人類で初めてISを起動させた男子として強制的にIS学園の生徒にされてしまったのだ。

 

 一番前の席に座っていたのは不幸中の幸いだと一夏は思った。

これが真ん中や後ろの席だと視線の向ける先によってはあらぬ誤解を受けてしまうからだ。

まだ姿を現さない担任教師に心の中で「早く来て下さいヘルプミー!」と叫んで、唯一の顔見知りである幼馴染の女子生徒に視線を向けようとするが――――

 

「……ッ(フイッ)」

 

(それが数年ぶりに再会した幼馴染に対する態度かあぁぁっ!?)

 

 恐らくは面倒事に巻き込まれたくない。或いは…一夏は知る由もないだろうが…数年ぶりに再会した男の幼馴染が女しかいない空間で鼻の下を伸ばしているように見えて、ちょっと嫉妬している等と感づかれたくなかったからだろう。

少女、篠ノ之箒は窓の外へと顔を背けた。

40人いる教室の生徒の内、38人の少女達の様々な思惑が入り交じった視線が、一夏という1人に集中する。

 

(誰か助けて……助けてくれ、()()()~っ!)

 

 この後一夏は自己紹介で盛大にやらかし、担任教師から鉄拳を食らうことになる。

幼馴染とは微妙なすれ違いをしながら再会の挨拶を交わし、一夏がISに関して超がつくド素人であることをクラス全員に知られてしまうのだが、それはまた別の話。

 

 

 

 

 

 

「ヨーシ、全員揃ってるナ。朝のホームルーム始めるゾー」

 

 場所は一組の教室から歩いて五分くらいの一年四組の教室に変わる。

独特な口調と赤い髪のツインテール、胸元を全開にしたワイシャツ一枚の眼帯付女教師が教壇の前に立って教室全体を見渡す。

 

 教室の中は一組のように異様な雰囲気で静まり返っており、全員の視線が教室の最後方に座っている男子に向けられていた。

 

「…………スヤァ……」

 

 浮世離れした白髪をオールバックにしたサングラス姿の少年。

…いや、身長2メートル近くあって筋骨隆々な彼はどちらかといえば青年……見方によっては中年に見えなくもないだろう。

椅子の背もたれに寄り掛かって、視線を気にすることなく微睡んでいる。

女教師はやれやれといった風に肩をすくめ、青年に声をかけた。

 

「オーイ、そこの不良少年。睡眠学習は後にして起きろヨ~」

「……ん……ふぁ、ぃ」

 

 指でサングラスのフレームを摘まみ、クイと額の方へと持ち上げる青年。

隠れていた赤褐色の瞳が露わになり、初めて微睡む以外の反応をした青年に周りの女子生徒から更なるざわめきが巻き起こる。

女教師はパンパン!と手を叩いて注目を集め、簡単な自己紹介を始めた。

 

「時間が惜しいから手早く済ませるゾ。知ってる子も多いだろうけど念のために、ワタシの名前はアリーシャ・ジョセスターフ。今日から君達の担任教師を務めさせてもらう、よろしくナ?」

 

 一部の生徒から驚きの声が漏れて、一部の生徒から黄色い声が上がる。

ISの操縦者である以上、アリーシャの名前を知らない者は殆どいない。

イタリアの国家代表IS操縦者にして第2回モンド・グロッソの優勝者。

 

 モンド・グロッソはIS操縦者の実力を競う世界大会のことである。

そこに挑戦できるのは国家代表、大企業の代表操縦者だけ。

操縦者の卵である生徒達にとっては雲の上の存在ともいえる。

そんな人物が担任教師になるのだ、驚かずにはいられない。

 

 少年は寝ぼけ眼を擦り、半開きの目でアリーシャをじっと見ている。

アリーシャも彼をじっと見て……意味ありげな笑みを浮かべた。

 

「さーて、さてさて、この後は順番通りにニッポンのあいうえお順に自己紹介をして貰おうかなと思ってたケド、みんなそこの不良少年に注目しっぱなしだし……サプライズイベントってことで、先に君から自己紹介をして貰おうかナ?」

 

「なんかさり気なくオレのせいにされてるけど、淑女の諸君らが期待してるようなキメッキメの自己紹介とか出来ないよオレ?―――ま、それでいいならチャチャッと……」

 

 椅子から立ち上がって大きく背伸びをする青年。

体の各所からゴキッ、ボキッと音がして、一部の女子生徒が驚く。

サングラスを外して胸ポケットに畳んで入れる。

鼻で軽く息を吸って、僅かに目を瞑った青年は心で覚悟を決めて口を開いた。

 

「今日から此処で勉強させて貰う、オレの名前は黒崎 狼。苗字でも名前でも好きな方で呼んでくれて構わない。ISに関しては独学で少し齧った程度だから、授業で皆の足を引っ張らない程度に頑張るさ。もっと色々と聞きたいって娘は後で個人的に話しかけてくれ、いつでもウェルカムだ」

 

 言い終えた狼が席に座ってもうひと眠りしようと考えた瞬間―――――

 

 

「「「キャアアアァァァッ!!」」」

 

「おわっ!?なんぞ!」

 

「男子!ニュースでやってた二人目の男子がウチのクラスよ!?」

「しかも超イケメン!一人目の子よりすっごくワイルドな感じ!」

「俺様系?今夜は…帰したくない…!とか言って後ろから抱きしめそうな!」

「背が高いのもポイントよね!お姫様抱っこ頼もうかしら!?」

「ちょっと抜け駆けは許さないわよ!アタシが先に頼むんだからね!」

「担任の先生がアリーシャ様で同じクラスに男子とかもう最高!」

「私、アメリカから帰ってきてよかったわ!」

「イタリア万歳!IS万歳!イケメン万々歳!」

 

 突然の割れんばかりの歓声と喧しい声に驚いて引き気味の狼。

今時の若い娘ってのはこんなノリなのかと考えさせられる。

彼がヘルプを込めてアリーシャに視線を向けると、彼女はまたやれやれといった風に首を横に振っていた。…どうやらこのテンションは狼がいるからという理由だけではないらしい。

 

 それからテンション高めのクラスメイト達は自主的に自己紹介を行っていった。

若干数名が勢い余って狼にアプローチを仕掛けて、他の女子生徒から関節技を決められていたのをアリーシャと狼だけが乾いた笑いを零して生温かい目で見守っていた。

 

 

(人生何が起こるか分からないと……今更になって気づくとはね……)

 

 ホームルームが終わって休憩の時間、波のように押し寄せてきた女子生徒一人一人に丁寧な対応をしながら心の中で狼は一人溜息をついた。

()()()()()()()()()()()()()、目を覚ませば見知らぬ少年の体に生まれ変わっていた。

俗に言う輪廻転生とは違う、前世の記憶を保有したままの生まれ変わり。

前世と同姓同名だが、家族構成や出身地が僅かに違っていた。

 

(何のために前世のことを覚えたまま生まれ変わり、オレは何をすればいいのやら……)

 

 前世の自分であれば「女の園だヒャッホーイ!」と喜んでこの状況を楽しむべく行動を起こしていただろうが、戦場で地獄を見過ぎて乾ききった心の持ち主である今の狼にとっては穏やかに人と会話が出来る光景そのものが微笑ましいものに見えてしまう。

中身が三十後半のオッサンとまんま十代半ばの美少女では親と子くらいの差がある。

汚い話だが手を出そうにも罪悪感のようなものが付き纏ってしまうのだ。

 

「ねえねえ黒崎君って彼女いるの?」

「ん~?これがいないんだぁ、人生一度も女と付き合った事がない!」

 

「えーっ嘘だぁ!」

「ホントなんだなぁこれが。今はっつーか今もフリー&募集中だ」

「じゃあアタシが立候補しよっかなー!」

「ずるーい、アタシもー!」

 

「ハハッ…そりゃありがたい。期待してるよ」

 

(思えば女と話すのも前の時代じゃ補給部隊の美人な姉さん以来か……。あの人の名前は確か……マチルダ・アジャンとか言ったっけな、結婚してたみたいだから気さくに話しかけることも出来なかったけど……)

 

 狼が女子生徒達と他愛もないお喋りに興じていると、隣に座っていた女子生徒がすくっと席から立ち上がった。視界の端で動くものに視線を釣られた狼は彼女の顔に目を向けた。

どうやら向こうも視線を狼に向けていたらしく、2人の視線が意図せず交差する。

 

 透き通る水色の髪は氷のような冷たさ、儚さ、美しさを思わせる。

白い肌と華奢な体は少女を見るものに保護欲を掻き立たせる。

柘榴のように赤い瞳は眼鏡のレンズ越しに、少年を中心に捉えていた。

 

「ぁ………」

「……っと、何か用事があったんじゃないのか?引き止めて悪かったな」

 

 少女に見惚れていた狼は我に返って廊下の方を指差して少女を促す。

少女は何か言いたそうに視線を泳がせていたが、やがてスッと頭を下げて小走りに教室から出て行った。狼の周りに集まっていた女子生徒達が意味深な笑みを浮かべて囃し立てる。

 

「あれ~?更識さん、なんか顔赤くなかった?」

「黒崎君もいまちょっとだけ見つめてたよね~」

「もしかして一目惚れとか~。キャッ、大胆♪」

「更識さん何処行くんだろ……この後移動教室とかじゃないよね?」

 

(更識……更識…か)

 

 狼は全員の自己紹介を一応は聞いていたが、名前と顔を一致させるのに苦戦していた。

しかし一人の女子生徒が彼女の苗字を呼んだことで、そのフルネームを思い出す。

更識 簪、日本の代表候補生に選ばれたIS操縦者であり……博士曰く()()()()()

警戒するに越したことはないが、今の狼にとっては注目すべき人間の一人である。

黙っていると妙な誤解を受けかねないと思い、狼はひらひらと手を振って誤魔化した。

 

「特に深い意味はないよ。あんま喋らない娘だったなーって思っただけだ」

 

「うーん……確か更識さんってお姉さんがいたんだよね」

「あ、知ってる知ってる!生徒会長さんでしょ?」

「入学式の挨拶でいたよね。似てる髪型だったもん」

「でもお姉さんと違って更識さんって……なんか、こう……控えめ?」

「対照的だよねー」

 

 クラスメイト達の色々な会話を耳にしながら、狼は簪の去った後の廊下をじっと見つめていた。

一瞬だが狼の目に映った彼女の瞳の奥には……隠し切れない焦りがあった。

それは彼が兵士だった頃にずっと後悔することになった出来事の原因に似ている。

 

 

 

 

 

 

 地球の何処か、世界の誰もが辿り着けない天才の研究室にて―――

 

 

「はぁ~やっと、始まったんだ~!」

「斯くして役者は揃った訳だ」

 

 兎耳にエプロン姿の女性が笑みを浮かべてくるりと一回転。

白衣にガスマスク姿の男が一言口にして、天井をすっと見上げる。

片や天災、今の世界の中心を形作り、世界に祝福と試練を与える者。

片や人間、世界そのものを創り直し、世界そのものを回さんとする者。

 

「楽しみだねぇ!いっくんや箒ちゃんはどんな風に育ってくれるのかなぁ~」

「それも彼らの頑張り次第、或いは世界の回り方次第といったところだろう」

 

「あはははははは!!!結局はお前の頑張り次第じゃないか!この偽善者め!」

「そうとも言える。要は楽しければ何でもいいんだよ、実に単純(シンプル)じゃないか」

 

 笑う、嗤う―――1匹と1人は愉しそうに笑う(嗤う)

交わる筈のなかった物語は、こうして再び交わることを始めた。

何処から生まれて、何を為して、何故その結末を迎えるのか。

再び交わる物語、開演の時は今――――――




 主人公は簡単に説明するならオデッサ戦争で死んだ連邦軍兵士です。
転生した以外は特にチート能力とか貰ってたりとかはありません。
リメイク前では原作主人公と同じクラスでしたが、今回は四組スタートになります。
書きながら、アーキタイプ・ブレイカー路線にしようか考え中です。
次回はクラス代表の話まで書こうと思います。

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