アン/ペア ~I Want Your Love~   作:ENDLICHERI

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 最近、ホロライブ観始めたけど・・・・・・3期生(潤羽るしあ)から入るのは大丈夫かしら・・・?




第11節 そばにいて

 

 

 

 

 

 あれから海斗くんとは一度も会ってない。連絡さえも・・・・・・。メッセージアプリでメッセージを送っても数日経って既読が付くだけで返信は返ってこない。あれが完全の別れではないのは分かったけど、返信が来ないのは寂しい。

 

 

「・・・・・・はぁ。しろちゃんも、こんな感じの時があったのかな・・・・・・?」

 

 

既読しか返ってこないトーク画面で『会いたい』と送ろうとしたけど、この流れだと数日したら既読が付くだけだろうから送るのは辞めた。前にしろちゃんが尊くんのことで悩んでいた時もこんな感じだったのかなと思ってしまった。私の場合は海斗くんに恋してないのに・・・・・・恋して・・・・・・恋・・・・・・してない、はず・・・。

 

 

 

 

 

 でも、やっぱり海斗くんと会えないのがよっぽど辛いのが分かってしまう。夢の中に海斗くんが出てきてしまった。夢の中で出会えたって、現実は何も変わりはしないのに・・・。

 

 

「それって、やっぱななみはその人に恋してんじゃねーの?」

「えっ・・・・・・そ、そうなのかな・・・・・・?」

「そーだって!リサさんやひまりさんから聞いたから!」

「それは参考にならないでしょ?」

「ちょっとルイ~!?」

「でも、るいさんの言うことは分かるな・・・。」

「じゃあシロが判断しろよ~!」

「えっ、いや、ちょっと・・・・・・。」

「あははは・・・・・・。」

 

 

やっぱり、モニカといるとちょっとでも海斗くんとのことを一瞬ぐらいは忘れられた。でも、自分の手に残った、プリクラの時に握った彼の手の感触をふと思い出してしまうけど、決して私たちが報われることはないんだと思ってしまう・・・。

 

 

「はぁ・・・。ほんとうに恋してるのかな・・・・・・?」

 

 

もしも恋をしているのなら、それは絶対に叶わない恋になるのは分かっている。互いの家同士、仲がとても悪いから互いの両親は私たちが結ばれることはない。そう思ってしまうから、その部分だけは光が消えてしまったみたい。何か虚しさを感じてしまったよう・・・・・・。

 

 

「七深。」

「っ!」

 

 

ふと聞こえてきたのは、少し前に聞いてた声。

 

夢の中で何度も聞いた声。

 

私を普通から離れさせた悩みの原因の人の声。

 

同じ境遇にいるのにその運命(さだめ)を絶ちきろうとしている人の声。

 

私が一番逢いたくて、今は会いたくない人の声。

 

 

「・・・・・・おやおや~、海斗くんじゃ~ん。久しぶり~。」

「・・・・・・うん、久しぶり。」

 

 

私は今まで通りのテンションで返した。溢れ出る感情を隠して・・・・・・。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 久しぶりに会った七深は、変わらなかった。いや、変わらない姿を見せているのだろう。声をかけた時、彼女は辛そうな顔をしていたからだ。僕は七深を連れて近くの公園へ行き、ベンチに座った。

 

 

「はい、これ。」

「ありがと~。」

 

 

近くの自販機で買った缶コーヒーを1缶、彼女に渡した。「ぷはー」と気の緩むようなことを言っているけど、僕は無理しているようにしか見えなかった。

 

 

「そういえば、最近なんかつれないね~?」

「えっ?」

「だって、私の送ったメッセージ全部既読スルーしてたでしょ?どうかしちゃったのかと思ったよ~。」

「・・・・・・まぁ、色々あってね。七深にも関係あると思うけど。」

「私にも?」

 

 

普段通りに会話されるおかげで、七深の心が見れない。でも、それでも僕は重要な話をする。

 

 

「・・・・・・七深、一緒に家を出よう。出て、二人で過ごさない?」

「そ、それって・・・・・・告白・・・?」

「そう捉えてもいい。互いに窮屈(きゅうくつ)な家に居るんだ。僕たちは僕たちらしい、新しい生活を送りたい。」

「・・・・・・。」

「・・・・・・別に強制しているわけじゃない。両親の下を離れるんだから、それなりの覚悟が必要だから。」

「ちょっと、考えさせて・・・・・・。」

 

 

そう言って七深は俯いた。しばらくすると、七深は口を開いた。

 

 

「・・・・・・出来れば、それはしたくない・・・。」

「・・・・・・。」

「今、やっと気付いたの。私は海斗くんに惹かれていることに。でも、実の家族と離れるのは嫌だよ・・・。」

「・・・・・・そっか。変なこと言ってごめん。」

「じゃあ、一つお願いさせて。」

「いいよ。」

「少し、そばにいて・・・・・・。」

「・・・・・・どうぞ。」

 

 

僕は彼女の肩を抱き寄せた。彼女は僕の肩に頭を乗せてきた。無意識のうちに作ってしまった彼女の孤独を埋めるために・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「や~~~~~っとくっついたわね~!」

「「えっ?・・・・・・うわぁ!?お、お母さん!?・・・・・・えっ???」」

 

 

10秒ぐらいしたら、僕の母が突然話しかけてきた。そして、横には(七深の反応からして)七深のお母さんもいた。

 

 

「ごめんね~。お父さんたちには内緒で、あなたたちにはくっついてほしいと思って見守っていたのよ~。」

「はっ?」

「お宅の息子さん、素敵なプロポーズをするのね~?『一緒に住もう』だなんて~?」ニヤニヤ

「そちらの娘さんだって、さりげなく『好きです』アピールするなんて、なかなかの実力ですよ~。」

「お、お母さん・・・・・・?」

「親父たちの意見は・・・・・・?」

「あぁ~!あんなアホ共──」

「反対しようもんなら──」

「「真っ先に捻り潰してあげるわよ?」」

「「あ、あはは・・・・・・。」」

 

 

翌日、僕たちは親父たちから謝罪を受け、堂々と家族間交流が出来るようになった。そして、僕と七深は互いの気持ちを偶然(だと思いたいけど)知ってしまい、正式に付き合うことになった。

 

 どっちの母も、怖かった・・・。

 

 

 

 

 




 
 
 はい、毎度雑になったけどくっつきました。やっぱ、母は強し、だよね~?(笑)

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