アン/ペア ~I Want Your Love~ 作:ENDLICHERI
前回の流れをちゃんと見た人は分かる。今回からデート回です、はい。
私は1人でいる時、口のにやけが止まらなかったと思う。形がどうであれ、海斗くんから誘ってくれたことが嬉しかった。頑張ってモニカのみんなの前ではいつも通りにしてたけど、出かける前日となった今は、嬉しいのと緊張が同時に押し寄せてきて、どうにかなってしまいそうだった。
「おはよ~。・・・・・・ちょっと普通すぎるかな?遅れちゃってごめんね~。・・・・・・待ち合わせ時間にはいる気がするしな・・・。」
傍から見たらただの変な人だと思う。壁に向かって言ってる自分自身がそう言うんだから、絶対変な人だと思う。どれだけ壁打ちしたら、正解が見えるのだろうか・・・?
「はぁ・・・。」
考えても答えは見つからない。明日着ていく服は決まったから、会った時の言葉は当日考えることにして私は眠ることにした。きっと、明日にはその答えが見つかってると信じて・・・・・・。
七深を誘ってから早くも1週間が経った。互いの予定を考えて来週の土曜日になったけど、心の方はちょっと落ち着かない。そもそも、女の子と一緒に出掛けたのなんて一度もない。・・・・・・あ、海璃とは何回かあったわ。かなり昔に。でも、その時の記憶なんてあまり覚えてない。
「お、お待たせ~・・・・・・。」
「いや、そんなに待ってない、よ・・・・・・。」
七深の私服は見たことあったけど、その時とは少し違って全身白のワンピースに黒色のベルトを身に着けた少し清楚なイメージだった。
「へ、変かな~・・・・・・?」
「い、いや・・・・・・変じゃないよ。普通に可愛いよ。」
「そ、そう~?なら良かった~。」
「それじゃ、行こっか?」
「うん。」
僕たちは気ままに散歩をするかのように歩き始めた。
「ねぇ、ななみちゃんたちは?」
「えっと・・・・・・あれ?いない・・・。」
「えっ!?・・・・・・あ、あそこ!」
「もう歩き始めてる!」
「行くよ!シロ、ふーすけ!」
「うん!」
「えぇ・・・?」
始まりは昨日の夜、突然透子ちゃんから連絡が来た。内容は、『最近ななみの様子がおかしい。今度の土曜に出掛けるとか呟いてたから追いかけてみよう!』だった。この内容をななみちゃん以外のモニカ全員に送ったらしく、言うまでもないけどるいさんには『断る』という既読スルーだったんだって。でも、つくしちゃんは了承したみたいで、私はやや強制だった・・・。
「それより、ななみちゃんの隣にいる人は誰だろう?」
「分かんね。もしかして、ななみの彼氏だったりして?」
「そ、そうかな・・・?ってか、こんなのバレたらななみちゃん怒るよ?帰ろうよ・・・。」
「何言ってんのシロ!最近ななみの様子がおかしかったのは知ってるでしょ?」
「それとこのお出かけ、関係あるかな・・・?」
「あるって!」
「ましろちゃんだって、尊くんとデートの約束するとそわそわしたりしてるでしょ?」
「そ、それは言わないで~!」
「ってことで、モニカ2人目のリア充になるか、あたしたちで確かめるよ!」
「おぉ~!」
なんでつくしちゃんまでノリノリなんだろう・・・・・・?
なんでモニカのメンバー内での呼び方ってひらがなが多いの?瑠唯以外は基本ひらがな表記で呼んでるし。でも面白いことに透子だけは漢字表記っていうね(笑)