アン/ペア ~I Want Your Love~   作:ENDLICHERI

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 デートって、どんなとこ行くの?全然思いつかないんですけど・・・・・・。




第9節 他人の事言えない

 

 

 

 

 

「そういえば、さっきななみちゃんたちはなんでスマホを見せあってたんだろう?」

「なんか面白い動画でも見つけたとか?」

「そんな透子ちゃんじゃないんだから~。」

「ふーすけ、言うね・・・!」

 

 

別の場所に向かうななみちゃんたちを尾行する私たち。ななみちゃんたちの会話が聞こえない距離にいるから、どんな会話をしているのか分からないから、2人がどういう関係なのか分からない。

 

 

「やっぱ、あたしからしたらあの2人、恋人だと思うんだよな~?」

「でも、恋人だとしたらもうちょっと距離が近かったりするよね?」

「私も、つくしちゃんと同じ・・・・・・。」

「シロまで~!?もぉ~我慢の限界!直接聞いてみよ!」

「ダメだよ、透子ちゃん!そもそも「2人を追いかけてみよう」なんて言ったの、透子ちゃんなんだよ!」

「それに、ななみちゃんたちの邪魔をしちゃダメだよ・・・・・・!」

 

 

気付かれないように尾行する前に、暴れる透子ちゃんを抑える方で力を使ってしまう私たち。もう休みたくなった・・・・・・。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 僕たちの後をつけてくる3人組、一体何をしているのだろうか・・・?

 

 

「それより、どこに向かってるの~?」

「学生なら普通に何度も通う場所。」

「普通~!」

 

 

・・・・・・やっぱり、七深は一癖ある娘だな。「普通」という言葉に過敏に反応する。まぁ、あの家に居れば普通の生活は送れないよな・・・。

 

 

「それでそれで、どこなの~?」

「ここだよ。」

「?ここって・・・・・・?」

「ゲームセンター。『ゲーセン』って言った方が分かりやすいかな?」

「ゲーセン・・・・・・初めて来たよ・・・・・・。」

「そうなんだ。・・・・・・と言っても、僕もそんなに来てないけどね。」

「そうなの?」

「最後に来たのは・・・・・・中2の時に海璃と来た時かな?」

「海璃さんと来たんだ・・・・・・。」

「でも、振り回されっぱなしだったから楽しめなかったけどね。」

「あはは・・・。」

「ってことで、今回はちゃんと七深を楽しませながら楽しむことにするよ。」

「・・・!うん!」

 

 

よくよく考えてみれば、僕も海璃と一緒に行った1回きりだから、他人(ひと)の事言えないな・・・。

 

 ゲームセンターに入ると、まず僕たちを迎えてくれたのはUFOキャッチャー。お菓子もあればぬいぐるみもあり、ヲタク向けともいえる人形まで景品として置いてある。

 

 

「おぉ~!たくさんある~!」

「ま、ゲーセンが初めてならUFOキャッチャーも初めてだよね・・・。」

「お菓子まで置いてある~。」

「お金を入れて、あの中の物を穴の中に落とせばゲットってゲーム。ほら、あんな感じに。」

 

 

他のUFOキャッチャーでプレイしている人たちを見つけたから、例えとしてそれを見せる。ちょうどいいことに、成功と失敗の両方を見せることが出来た。

 

 

「やってみる?」

「うん!えっとね・・・・・・あれがいい~!」

「あれ?・・・・・・って、デカ・・・。」

 

 

七深が指さしたのは、『ごろねこ』とかいう大きいねこのぬいぐるみ?クッション?そんなの。海璃と来た時はお菓子だったけど、あれは初めてだ・・・。

 

 

「・・・・・・ま、まぁ、やってみるのはいいことだと思うよ・・・。」

「行っくよ~。」

「ってもうやってるし・・・。」

 

 

UFOキャッチャー完全初心者の七深のプレイ。結果は言うまでもなく失敗に終わった。こんな大きいクッションなんて取れる人いるのか・・・?

 

 

「あぁ・・・。」

「まぁ最初はそんな感じだって。・・・・・・あ、コツが書いてある。」

「コツ?・・・・・・ほんとだ・・・。」

 

 

取らせる気があるのかないのか分からないけど、『取り方のコツ』みたいなのが書かれた紙が機体に貼り付けてあった。それを見た七深は・・・・・・。

 

 

「・・・・・・よし。」

 

 

再びUFOキャッチャーに投資した。そんなに欲しいんですか・・・?

 

 

「・・・・・・。」

「・・・・・・。」

 

 

たかがゲームなのに、僕と七深に緊張感が走る。紙に書かれた通りにアームを景品に引っかけて、景品は・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

穴の中に落ちた。

 

 

「・・・・・・取れた。」

「・・・・・・噓でしょ・・・?」

「取れたよ、海斗くん!」

「う、うん・・・。」

 

 

この時、僕は改めて七深が天才だってことを実感した。1回目はノーヒントで失敗、2回目はヒントを見て成功。これぐらいのクッションを2回で取れたとなると、何千円と投資して苦労の末にゲットしてきた人たち・ゲットしてない人たちが可哀想に思えてくる・・・。

 

 

「君の名前は『にょちお』だよ~。」

「ちょっと待って。その名前はマズい。」

 

 

 

 

 




 
 
 これ書いてて、途中から『広町七深(BanG Dream!)』じゃなくて『愛本りんく(D4DJ)』を書いてる気分になってた・・・。

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