色んな奴らが剣と盾の伝説のある地方に襲来するそうです   作:ナナシのG愛好家

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 アニポケにホップ君が登場した!! でもアレはねぇよ運営……アラン、ナンデ


ターフタウンを目指して

「いやぁ大迫力だったねぇ。」

「やっぱすごかったんだぞ!!」

「私も興奮したぁ。」

 

 そう言って、ガラル地方エンジンシティのスタジアムから出てきたのはヒガナ、ホップ、ユウリの三人だ。

 開会式は、会長であるローズの演説の後、なんと10人のジムリーダーとチャンピオンがそろい踏みで出てきてくれたのだ。

 草タイプジムの『ファイティング・ファーマー』ヤロ―

 水タイプジムの『アクアウェイヴ』ルリナ

 炎タイプジムの『いつまでも燃える男』カブ

 ゴーストタイプジムの『サイレントボーイ』オニオン

 格闘タイプジムの『ガラル空手の申し子』サイトウ

 フェアリータイプジムの『ファンタスティック・シアター』ポプラ

 岩タイプジムの『ハードロック・クラッシャー』マクワ

 氷タイプジムの『ジ・アイス』メロン

 悪タイプジム『哀愁』のネズ

 ドラゴンタイプジムの『ドラゴン・ストーム』キバナ

 

 そしてチャンピオン『無敗』のダンデ。これからのジムバトルで待ち構えているジムリーダーたちに、

 

「お姉さんも年甲斐もなく興奮しちゃったよ。」

 

 と、ヒガナは笑みを浮かべた。

 

「まず目指すのは一番目のジムがある、ターフタウンだよな!!」

 

 スマホロトムのマップを確認してそう言う。

 

「ターフタウン……結構遠いんですね。」

「ジムチャレンジは達成までに数か月かかるって言われてるからね。何せこの広いガラルを動き回るんだ。」

「野宿でも問題ないんだぞ。キャンプセット持ってきたし!!」

 

 と、笑顔でキャンプセットを見せるホップ。

 

「ああ。まずは3番道路を抜けないとね。」

 

 と言ってから、ふと気が付いたように、

 

「そういえば、君たちのポケモンって?」

 

 と、問いかける。

 

「ああ。俺はウールーとヒバニー。それからココガラだぞっ!!」

「確かあのアーマーガァに進化するんだったね。」

 

 と言ってからユウリの方に向き直る。

 

「ユウリ君はどんな感じだい?」

「えっと、メッソンと、この子です。」

 

 そう言ってボールから出したのは、

 

「ヤトウモリかい。アレ? 珍しい色だね。」

「凄いぞユウリ!! 色違いって奴じゃないか!?」

 

 そう声を上げるホップ。そう。ユウリが繰り出したヤトウモリは通常の黒ではなく、体が白いのだ。

 

「えへへ。実は…………。」

 

 どうやら、少し離れた場所で、他のヤトウモリ達にいじめられているところを、メッソンで助けたらしい。

 

「へぇ、そんなことがあったんだね。」

「はい。困ってるみたいだったから助けたくて。」

「さすがだぞユウリ。しっかり周りに気を配っていたんだな!!」

 

 感心するヒガナと興奮するホップ。

 

「ターフタウンまではまだ遠い。しっかりとポケモンを育てていこうじゃないか。私もね。」

 

 ヒガナの持ってきたホウエン地方のポケモン。とくにガラルの図鑑に無いポケモンは公式戦では使うことが出来ない。

 その為行く道でフカマルをダンデにもらっていた。曰く、昔カンムリ雪原と呼ばれる場所に赴いたときに群れからはぐれてしまった子を連れてきたのだと教えてくれた。

 

「荷物の確認も済んだことだし、出発だね。」

「「はい!!」」

 

 元気いっぱいにそう言う二人と共に、ヒガナは歩き出した。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「いやぁ、やっぱり星空はいいものだね。ね、シガナ。」

「ニョ~」

 

 ごろりと道の端に敷いたシートの上に寝っ転がり、上を眺めるヒガナ。よこで同じように横になっているシガナも穏やかな声を出す。

 

「ヒガナさ~ん。カレーで来たぞ!!」

「分かった。今行くよ!!」

 

 そう返して立ち上がる。

 

「今までずっと一人旅……でも、いいものだね。複数人で旅をするってのも。」

 

 そう呟いて。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「さてと、今日はどうするんだっけ、二人とも。」

 

 朝。準備を終えた二人にそう問いかける。

 

「はい!! 今日はガラル鉱山を通るんだぞ!!」

 

 と、手を上げて言うホップ。

 

「正解。そのあと四番道路を抜ける。多分今日中にはターフタウンに着くからね。」

「楽しみだぞ!!」

 

 と、はしゃぐホップ。一方でユウリは、スマホロトムを見ていた。

 

「おや、ユウリ君はどうしたんだい? スマホを眺めっぱじゃぁ、って、これは確かに読みたくなる記事だね。」

 

 そこに記されていたのは、このリーグに出た選手の脱落ニュースの記事だった。

 

「この人、たしか地区大会で優勝した一般推薦枠の……。」

「理由は、これって、」

 

 このポケモンリーグでは、選手の棄権がある。ジムリーダーに勝つことが出来ず、諦めて棄権する選手も多い。だが、今回はそれとはわけが違う。

 脱落だ。つまり、

 

「取られたんだね。ダイマックスバンドを。」

 

 トレーナーに敗北して。このポケモンリーグでは、選手同士のバトルも認められている。

 そしてその際、選手同士でアイテムをかけることが出来るのだ。

 というか、選手同士のバトルでは指定されたアイテムなどの中からどれか一つを可決必要がある。

 賭けに勝った際のメリットは大きいが、負けた際の問題があるのであまりやろうとする人間は少ない。

 だが問題なのはそのアイテムの一つに、ダイマックスバンドを賭けて勝負すると言う物があるということだ。

 さらに、ダイマックスバンドをかけたトレーナーが勝利時に得れるポイントは大きいので、ダイマックスバンド以外の物を相手がダイマックスバンドを賭けた時に賭けるには、他の物をいくつか代用する必要がある。

 ダイマックスバンド。それはジムリーダーやチャレンジャーなどの選手だけだ付けるアイテムで、ユニフォームなどの試合に出るための必須アイテムだ。つまり、ダイマックスバンドを奪われることは脱落を意味する。

 

「今年も収集家(コレクター)が出たのかな…………。」

 

 収集家(コレクター)。このルールを利用して選手に掛けバトルを挑み、ダイマックスバンドをコレクションする悪質トレーナーだ。大抵強いジムリーダーにボコボコにお仕置きされて終わるまでがワンセットなのだが、その際にバンドを奪われたトレーナーの悔しさは計り知れない。

 

「何とも言えないぞ……。」

「ともあれ、気を付けないといけないね。さ、ガラル鉱山を進もうか。」

「おう。そうだな!!」

 

 しょげた顔をしていた二人にヒガナはそう言って、三人でガラル鉱山に入って行くのだった。

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「まったく。害悪トレーナーには困りますね。」

「ビート君、いつになく毒舌が鋭いね……。」

 

 いらいらしながらそういうビートは、ガラル鉱山で紫のコートを汚しながらごそごそと何かを探していた。

 

「当然です。僕のダイマックスバンド目当てなのでしょうが……まったく。迷惑な奴ですよ。」

「当然の如く返り討ちにしちゃったね……。」

「ええ。あんな害悪トレーナーは…………」

 

 と、ぐちぐち言いながらスコップで岩を叩いている。

 

「まだ言うの……っていうか、ニュースになってるよ? 昨日の話。最初の脱落者だったからって。」

「へぇ、そうなんですか。いい気味ですね。」

「少なくともこっち見て言おうよ……。」

 

 左手の機械に目を落としながらそういうビートにエイプリルはジト目でそう文句を言う。

 

「ええこの作業が終わったら見ますよ。それにしてもこの岩、ただの石ころの癖して壊れない……。」

「岩砕き。覚えるポケモンをゲットしておけばよかったね。」

 

 生憎岩砕き持ちのポケモンはここにはいない。

 

「僕はサイキッカーなんです。エスパー以外のポケモンは使いませんよ。」

「強情ねぇ。それにこんなの、」

 

 ちょっとどいて、とビートをどかしたエイプリルはその義足で、

 

「こうしちゃえば!!」

 

 モーターの駆動音と共に思いっきり蹴飛ばした。

 カッコーン!! という景気のいい音が響いて岩の破片が飛んだ。

 

「いいんじゃない?」

「あ、あ、あ……。」

「え? どうしたのビート君、もしかしてバグった?」

「あなたなんてことしてるんですか!!」

 

 そう叫んで岩の破片をどかしていく。

 

「せっかく出場祝いにと委員長が送ってくれたマクロコスモス社製の最新義手をそんな風に……っていうか、奥のねがいぼしに傷がついたらどうするんですか!? あれはエネルギーの塊ですから下手したら爆発するんですよ!? この鉱山に生き埋めになるつもりですか冗談じゃない!!」

 

 とノンブレスでまくしたてながら岩の破片をどかしていく。そして、

 

「無事だー!!」

 

 と、願い星を掲げた。

 

「よかったじゃん。」

「あなたのせいでこれだけ心配する羽目になったんですけどね!! はい!!」

 

 そう言ってねがいぼしをエイプリルに渡す。

 

「はい。」

 

 そう言ってエイプリルはそれをバックにしまった。

 

「かれこれこの鉱山で何個目? もう十個超えたよ?」

「もう少し……。」

「いや、あらかた取りつくしちゃってるでしょ。夜遅くまで掘ってたんだし。ビート君、昨日何時間寝た?」

「何時間ですかね……作業を終えたのは日付が変わったころだったかと……。」

「ダメじゃん!! ビート君私たちは選手なんだよ!? 冒険優先!! ただでさえオーバーペースでこの鉱山抜けてるんだから……。」

「ちょ、ちょっと放してください。わかったわかりましたこの反応を最後にしますよそれでいいでしょう!!」

 

 と言って最後のねがいぼしを掘り出し、ビート達はターフタウンに向かったのだった。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「よし、ここが出口だね。」

「結構遠かったですね……。」

「疲れたんだぞ~。」

 

 ガラル鉱山。意外と厳しかったその道のりに、ホップとユウリはぐったりとしていた。

 

「いやぁ良い運動になったよ。このタンドンってポケモンもゲットできたしね。」

 

 と、ボールを手の中で転がすヒガナ。

 

「なんでヒガナさんはそんなに余裕そうなんだ? めちゃくちゃへとへとなんだぞ……。」

 

 出口の広くなっている場所にへたり込んで休憩するホップ。

 

「そりゃあ鍛え方が違うからね。」

「さすが捜査員……ホウエン地方ってすごい……。」

 

 ユウリも疲れているみたいだ。すると、

 

「つっかれたぁ!!」

 

 と、悲鳴を上げる声が後ろから。

 

「「「うん?」」」

 

 それを見ると、そこにいたのは白い髪のメガネをかけた少女。ヒトミだ。

 

「そんなに焦る必要ないだろうヒトミ。」

 

 するとその奥から、黒い服に身を包んだ青年、グラジオが現れた。




 ヒトミは今作で見た目がオリジナルになっています。それと、ガラルは広いですから、道路とか鉱山みたいなステージはゲームより長い設定です。
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