誰か書いて   作:嫌怠

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2週間位前に降りてきたLibrary Of Ruinaのピアニストをヒロアカで暴れさせる話。
書いてる途中で萎えた。


2021/12/05
個性「ピアニスト」の説明を修正


1.個性:ピアニスト

昼のスクランブル交差点、季節は夏、いるのは大量の人。

ある者は滲み出る汗を拭き、ある者は服を掴んで体を扇ぎ、またある者はじっと暑さに耐えている。

人の姿も様々。普通の者もいれば、その額に角のある者、腕が4本も6本もある者、どこか動物を思わせる見た目の者もいる。

此処にいる全員が等しく赤信号を待っている。此処が私の演奏場所、信号の色が変わった時、私は(ヴィラン)の仲間入りだ。

 

 

 

 

 

 

私の"個性"は「ピアノ生成」。

周囲の壁や地面から生やすようにピアノを生成する"個性"。生成したピアノは生やした物によって材質が変わる。コンクリートから生やせばコンクリート、木材から生やせば木材。いずれもピアノとして使用するのに支障は無い。試しに水で生成してみれば、透き通る水の中には何も無いのに問題なく使用できた。ただし、空気などの気体からピアノを生成することはできなかった。基準は分からないが、私が物体としてはっきり認識しないといけないのかもしれない。

"個性"が発現したとき、家族全員でそれはそれは喜んだものだ。何せ私は通常"個性"が発現する4歳時"個性"が発現せず、同年代の子からは"無個性"だとよくからかわれていた。

事態が動いたのはそれから一年後。ふとピアノ奏者の父の演奏に魅かれた。父がピアノを演奏するのは珍しくない。それが仕事だし、家で弾く機会も多く、私はそれを何度も聴いてきた。だがその日の演奏はあまりにも甘美に聴こえて、自分の心を貫く旋律に身が震えて美しくも痛くて涙が流れた。父は演奏する楽譜を周囲に具現化する"個性"持っている。具現化しても見た目以上の効果はない、ただ五線譜を広げてその上を演奏記号が辿るだけ。しかしパフォーマンスとしては十分で、その演奏と演出で多くの人の心を動かした。私は、父の"個性"はついに人の心に直接演奏を届け始めたかと思ったが、そもそも父はその時"個性"使っていない。それが分かった時私は確信した。自分もこんな演奏をすることが出来る。根拠は無かった、しかし確実に出来るという自信があった。そして涙を流す私を心配する父にピアノを教えてほしいと頼み込んだ。

 

 

 

 

 

それからは早かった。私はピアノを始めてから二週間足らずで演奏の基本を押さえ、一ヶ月経つ頃には父から人前で弾ける位にはなったと言われた。あれ以来、父からあの演奏を聴けていない。残念にも思ったが、自分で弾けるようにするという原動力に換えた。そして弾き続けた。家でも、学校でも、暇があれば弾き続けた。体の一部を楽器に変える"個性"をもった母を交えて家族で合奏することもあった。そうして一年が経った頃私は気付く。人前で弾ける位にはなったと言われてから演奏の腕が上がっていない。ショックだった。あれだけ引き続けた成果が出ていない。一度認識してしまうとそれはあまりにも鮮明に現実を突きつける。演奏が上手くならない、思い込みでは無い。今まで気付かなかった事の方がおかしい位だ。自分が嫌になる。それでもピアノをやめる事は無かった。

 


 

 

 

"個性"が発現して、その実態を隠すと決めた時から頭の中にある、この"個性"の本当の名前。

これはきっと、私のヴィラン名でもあるのだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ピアニスト

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




本編で書けなかった設定


個性「ピアニスト」
大体原作と一緒。演奏を聴いた人を魅了して音楽に変えることでさらに範囲を拡大する。
ノってくると生成したピアノも姿も元ネタと同じになっていく。
録音や録画で音声を聞いても音楽にはされないが、魅了はされるので多分ブレーメンの音楽隊が生まれる。


ヴィラン退治がエンタメになったことで起きた危機感の欠如への不満がヴィランになった理由。

「野次馬は危険だよ」と言う思いを込めて周りを思いきり巻き込みながら戦う。
でも"個性"の性質上十分離れてても危険だから結局暴れたかっただけかもしれない。

暴れた後大きな被害を出しながらも捕まったか、普通に逃げたかは悩んでる。

ヴィラン連合が活動を始めるより前の想定。
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