誰か書いて   作:嫌怠

29 / 34
旧題「神器やってる秦こころ」

ノラガミを読みました。
好きなキャラはアラハバキだと思います。



29.心器 神器・境界・心器

車に轢かれたことで、度々幽体離脱してしまう体質になった壱岐(いき)ひより。これを直してもらおうと夜ト(やと)に依頼したが、神器(しんき)が無いと本気を出せないと言う。

 

「その、シンキとは何ですか?」

「神器ってのは、神の許で武器となる死霊だ」

「死霊……」

「まあ、つまり私の事だ」

「……は?」

 

神器の説明に割り込んだ心音(ここね)の言葉に唖然とするひより。

散々神器が居ないからと依頼を後回しにされたのに、神器は既にいるらしい。ひよりは即座に夜トに詰め寄る。

 

「心音!お前余計な事言うな!」

「ちょっと、神器いるじゃないですか!?私の体質早く何とかしてくださいよ!」

「まてまてまて!ちゃんと理由あるから!」

「何ですか理由って!ただやる気が無いだけなんじゃないですか!?」

 

揉める二人。心音は説明を続ける。

 

「夜トは神器があれば何でも切れるといった。逆に言えば、"切れる神器"が必要だ」

「つまり……」

「私では切れないからひよりの体質は直せない」

「心音ちゃんは何になるの?」

「面だ」

「お面……」


 

新たな神器、雪音を迎えてしばらく経ったある日。夜トは休憩所にいた小さな妖を利用して、雪音に神器の力である境界を教えた。

 

「あれ?そういえば心音ちゃんは全然使ってないけど……」

 

心音は神器にもかかわらず、変化しないまま戦闘に参加する。

しかし、大きく戦闘に貢献できるであろうこの力を使った記憶が無い。

 

「ああ、心音の一線は難ありでな……。心音」

「一線」

 

夜トの呼びかけで心音が一線を引く。雪音と同じように障壁が現れた。

妖は一線に驚くも、恐る恐る近づいていく。そのまま境界に触れるが、何事も無くすり抜けてしまった。

 

「すり抜けた?」

「一線を引いても問題なく通り抜けられちまう。格上相手なら境界を破られることもあるし、そもそも引けない神器も居るが、境界を引けるのに妖すら弾けないのはこいつだけだな」

「どうして……」

「多分、何でも受け入れちまってるんだ。妖も何もかも」


 

街中に現れた蛾の妖の討伐に臨む夜ト、雪音、ひより。夜トは雪器で妖を切りつけるが、その切れ味は著しく落ちており、有効打を与えられない。

ヤスみによる疲弊も合わさり退治に手間取る夜ト。視線を上げた先には、野良と呼ばれるもう一人の神器が、自分を使えと手を伸ばしている。

 

動きの鈍った夜トに妖が襲い掛かる。

 

「夜ト」

 

しかし、その攻撃は心音によって阻まれた。

妖を受け止めた彼女は、そのまま夜トに語り掛ける。

 

「迷うくらいなら雪音は捨てろ。その方がお前のためだ」

「……ッ!」

 

夜トは以前から雪音に強い期待を寄せている。その雪音を捨てろとの言葉に険しい顔を浮かべる。

 

「野良、お前は帰れ!!こいつはろくでもねえクソガキだが、俺が見つけて俺が名づけた。雪器は俺が鍛える!!」

 

しかし、彼の答えは野良の拒絶だった。

直ぐに心音が引き付けていた妖に向き直る。

 

「来い、心器!」

 

呼ばれた心音が光に変わって夜トへ向かう。光が彼の頭にたどり着くと、そこには能楽で使用する面。そして、彼の周囲をまた別の3種の面が漂い始めた。

 

「あれが、心音ちゃんが変身した姿……!」

 

夜トが漂う面の内の一つ、姥の面を手に取る。すると、夜トの頭についていた小面の面が姥と入れ替わり、周囲を漂う面が消える。

それを確認した夜トは、もう一度妖に切りかかる。

 

「斬!」

 

鈍に変わってしまった雪器だったが、今度は問題なく妖を両断した。


 

心音(ここね)

ノラガミの世界にいること以外は秦こころ本人。と言いたいところだが、今後やりたい展開があるので感情が希薄という設定が追加された。

その割にはよく喋るなと思うが、感情が希薄な人間がどうなるかは知らないので、取り合えず仕草や口振りは普通だが、見た目より心は動いてないという事にしておく。

武神と同等の戦闘能力を持つ。

ノラガミの黒幕には面が関わるので、関係者説生まれそう。

 

 

心器(しんき)

仮面に変化する。

使用者の頭に小面の面が現れ、周囲を般若、姥、火男の面が漂う。

基本的には変化しないまま夜トと連携した方が強いかもしれない。

神器と読み方が同じで紛らわしそう。

原作では描写されなかったが、登場する神の口振り的に攻撃能力のない神器でも妖は退治できそう。その場合仮面で殴るんだろうか。

 

『一線』

神器が使う境界の力。

心音が禊に参加できちゃうと、兆麻との絡みが無くなるので機能しない感じにした。

代わりに"何でも受け入れてしまう"という幻想郷を思わせるような性質が生えたのは良かったんじゃないだろうか。

でも、何でも受け入れてしまうなら、格下からも術にかけられてしまうのかなと思ったり。

 

『感情移入』

周囲を漂う面を頭に付ける事によって、バフを与える能力。

喜・怒・憂・無の4形態に変わる。

 

「感情移入・喜」

火男を付けると発動。攻撃範囲に変化を与える。

近接攻撃範囲が伸びたり、遠距離攻撃が分裂したり追尾したりする。

 

「感情移入・怒」

般若を付けると発動。身体能力が上がる。

戦闘中に身体能力の差があまり描写されないノラガミでは、かなり強力なバフかもしれない。

 

「感情移入・憂」

姥を付けると発動。神器の攻撃力や強度を上げる。

遠距離攻撃なら威力や弾速が上がる。

螭器による名の罅割れを少し弾けるようになるかもしれない。

 

「感情移入・無」

変化直後の、小面を頭に付けている状態。支援能力無し。

 

仮面喪心舞(かめんそうしんぶ)

「感情移入・無」の時、小面を顔に付けると発動。

使用者の身体の主導権が心音に変わり、身体能力も心音のものになる。

簡単に言えば心音版神憑り。

夜トには基本必要ない。

 

仮面喪心舞(かめんそうしんぶ) 暗黒能楽(あんこくのうがく)

『仮面喪心舞』の状態で、武器の神器を持っている時、相手の顔に火男の面を押し付けると発動。

発動中に生まれる絶対的有利状態から繰り出される連撃。

折角の大技なのに、夜トが操り人形状態でしかないのはどうかと思っている。




秦こころは……こんな話し方じゃなかった……ッ!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。