誰か書いて   作:嫌怠

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リンバス×名探偵プリキュア

たんプリ世界へ人差し指に来てもらった。
それにあたってソラを出したけど、そういえばハレワタールさんと同じ名前だね。別人です。

たんプリはニコニコで見てるから1週間遅れ。
最近は投稿されてすぐ見てないからなんなら2週間遅れ。


36.運命の妖精

「プリキュア・アンサーはなまるソード!!!」

 

ミラールーペを覆う刃で切りつける。

いつもならその相手はハンニンダーだけど、今回は右腕が黒い液体で覆われている女の子。

黒い液体は大きな爪の形をとって、攻防一体の武器として振るわれている。

 

「き、効きません!」

「くっ……」

 

ソラと名乗ったその子は、突然探偵事務所にやって来て、「名探偵プリキュアの戦力を削りたい」と言った。

当然断ったけど、その子は少し残念そうな顔をして、臨戦態勢に入る。同時に事務所の中にファントムが使う密室が展開された。

それを見た私達は、敵だと判断して戦い始めた。

あの子の攻撃は強力だ。最初に攻撃を受けたミスティックに、「直接受けちゃダメ!」と忠告されて、いつもは止めに使っているはなまるソード使っているけど  

 

(るるかさんと同じだ……!すごく戦い慣れてる!)

 

彼女は、戦うのが凄く上手い。

力だけに頼らない、相手の動きを読んだり、隙を見つけて突いてくる戦い方。るるかさんはどこか私達の様子を伺うように戦うけど、ソラにはそれが無い。

容赦の無い攻撃が続く。剣の扱いに慣れてないから、どうしても後手に回って防戦一方……。

 

「ここです!」

「きゃあ!」

 

爪の攻撃をまともに食らってしまった。凄く重い。痛みが身体中に響く。

威力は、ウソノワールにも負けてないかもしれない。

 

「指令達成、解禁!」

 

おまけに、右腕のみを覆っていた爪が左腕にも出現した。

片腕だけでも厄介だった爪が増える。私の実力では、その攻撃を防ぎ切れない。

 

「そんな……」

「対象、変更無し……!」

 

ソラが向かってくる。私は、動くことができない。

 

「アンサー!!!」

「!」

 

そこへ、ミスティックが立ちはだかる。

咄嗟の事だったのか、ミスティックリフレクションを使う事なく身体を盾にしようとしている。

 

「ミスティック!?ダメ!」

 

ミスティックも最初の攻撃のダメージが回復しきってない。今あの爪の攻撃を受けたら   

 

「ッ……!」

「え……?おわぁ!」

 

けれど、ソラは攻撃を強引に逸らした。そして、ミスティックを踏み台にして後退する。

どうして……?私を攻撃できなくても、ミスティックを倒すには十分だったはず……。

すると、ソラが呟く。

 

「対象変更、今ですか……。」

「……!これだ!」

 

その言葉を聞いて、気付いた。今までの戦闘の違和感に、その正体に。

 

「分かったよ、ソラ。あなたの謎が!」

「ど、どういうことですか……?」

「アンサー、何かわかったの?」

 

戸惑っているソラとミスティックに私は説明する。

 

「今、ソラが攻撃を止めたでしょ?」

「うん、凄く無理やり当てないようにした感じだったよね」

 

確実に当てられるはずの攻撃を中断する。一見意味の分からない行動だけど、今までの戦闘を振り返るとその理由が見えてくる。

 

「戦闘が始まって一番最初、ソラはミスティックに攻撃を当てたよね。そしてこう言った」

 

『指令達成、解禁!』

 

「そして、これと同じ事がもう一度あった」

「アンサーが攻撃された時……!」

「そう、そしてその後は、必ずソラの腕が覆われる」

 

指令達成という言葉とソラの腕は繋がっている。

 

「指令、つまり指示通りの事をすると強くなるのが、あなたの力だよね」

「じゃあ、どんな指示を受けてるの?」

 

ミスティックが聞いて来る。

その答えも、今までを思い出せば見えてくる。

 

「注目するのは、『対象変更』という言葉」

「指令達成って言った後だよね。対象って事は……」

「ミスティックを踏み台にしたのが攻撃として扱われるのかは分からないけど、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

「うぅ……ひ、独り言が多かったですか」

 

これが私の答え。

推理を聞いていたソラは、少し落ち込んだ様子だけどすぐに顔を上げる。

 

「で、でも、戦えなくなるわけじゃないです!」

 

ソラが向かってくる。

私はミスティックの前に出た。

 

「アンサー?」

「今狙われてるのはミスティックだから、私が守る!」

 

どちらかしか攻撃できないなら、対処もやりやすくなる。

アンサーと頷きあって、ソラと向き合う。

 

「と、止められるんですか?」

 

向かってくるソラが、突然真横に進路を変えて視界から消える。

凄いスピードだ。室内で戦っているから、壁や天井を使って立体的に走り回って、どんな方向からでも攻撃して来る。

でも、お手本は2つも見せてもらった。

るるかさんとソラ、二人が使う攻撃を読む方法。まだ完全に分かった訳じゃないけど、さっきまで打ち合った分、ソラがどう攻撃したいかを予想できるはず……。

 

「プリキュア・アンサーはなまるソード!!!」

 

音も頼りに、背後から仕掛けて来たソラを剣で受け止める。

無理やり中断するほど対象以外の攻撃は避けるのに、今回は攻撃を止めなかった。防御されたら攻撃をしたことにはならないのかな。

一瞬、そう考えているうちに、直ぐにソラが消える。

 

「さ、さっきと同じです……。長くは保ちませんよ!」

「ううん、違うよ!」

 

私は剣を扱いなれてない。どうしても、剣を振る動作でソラの攻撃に遅れちゃう。

だから  

 

「今度は、()()()()()()!」

 

攻撃に剣をぶつけるんじゃない。相手の攻撃と自分の間に剣を入れる。

大剣を持つ私の、剣を盾として使う、防御のための戦い方。

 

音を聞いて、どこから攻撃来るか予想して、ソラの攻撃を防ぎ続ける。

何だかいつにも増して頭を使ってる気がする!

 

「こっち!」

 

また攻撃を防ぐ、その度響く爪と剣が衝突する音。でも今回はそれだけじゃなかった。

ソラの爪が、形を崩した。

 

「っ!そんな……!」

 

それを見たソラの明らかな動揺。

その隙を逃さない!

 

「お願い!」

「ミスティックストライク!!!」

 

ミスティックの攻撃が突き刺さる。

いつもならこれで終わりだけど、防御が間に合ったのかあまり大きなダメージは見えない。

でも  

 

「腕が!」

「し、指令失敗、不覚です……」

 

形を崩したソラの爪が、完全に消滅した。

対象を攻撃しろという指示を達成できなかったから、強化が無くなったってこと?

 

「アンサー!」

「うん!」

 

チャンスだ!また強化される前に畳みかける!

そう思って2人で攻撃を仕掛ける。私は大剣で、ミスティックはレイピアで。

ソラに向かって走る、その時  

 

「強制解禁」

 

その言葉が聞こえた瞬間、気づいたら私達は背後の壁に叩きつけられていた。

何も……見えなかった。

 

「かはっ!」

 

呼吸が上手くできない。ダメージが大きすぎて変身も解けてしまった。

動けない私達を、ソラは見下ろしている。

その姿は既に元に戻っていて、"強制解禁"が何だったのかは分からない。

 

「指令は、【名探偵プリキュアの戦力を削れ】と仰いました。"戦力を削れ"という事は排除しろという事ではありません。少なくとも、戦闘を行える状態を維持しなければならない」

 

ソラが言う。

指令。戦い方が指令通りなら、目的も指令通り。

全部指令のため……?

 

「考えられるのは、貴方達のどちらかをプリキュアに変身できないようにするか  

「!」

 

ソラの言葉を聞いて、みくるが私に覆い被さる。そして、言葉絞りだす。

 

「あんなは、やらせない……!」

「みくる……」

 

でも、ソラはその場から動かずに言葉を続ける。

私達に、手に持った物を見せながら……。

 

「もしくは、貴方達が使う武器を確保するか」

「それは……!」

 

ソラの手の中に有ったのは私達2人の探偵道具、プリキットミラールーペ。

剣を構えたまま返り討ちされたから、取られちゃったんだ……。

 

「返して!」

 

叫ぶけど、ソラはもう、私達を意に介していない。

 

「指令は遂行されました。それでは、し、失礼しました……!」

 

そう言って姿を消した。

事務所内に展開されていた密室が解けていく。

 

「二人とも……!無事だったか!?」

 

ジェット先輩が駆け寄って来る。

何故か密室から追い出されていたから、中の様子が分からなかったんだ。

 

「ごめんジェット先輩……」

「プリキットミラールーペが、取られちゃった……」


ソラ

ファントム所属の運命の妖精。

指令に言われてファントムに来た。ウソノワールに命令されても指令の内容次第では断ったりする。

戦闘中に届く指令を達成して強くなっていくので、何をしようとしているか推理して強化を止めよう。

 

 

運命の妖精

"運命"と呼ばれる存在から指令を受け、それを遂行することを目的とする妖精達。

ソラのような世界中を歩いて指令を遂行する者は武闘派が多い。

占いの妖精と共通のルーツを持つと言われている。

 

 

運命

運命の妖精達が、指令を出している大本と主張する謎の存在。

概念そのものなのか、あるいは未来を見通す何者かの意思なのか、その実態は運命の妖精達ですら把握していない。

実績は多いので「存在はしているんだろう」というのが他妖精間での一般的な見解。

あんなと出会った事で未来の運命と接触したので、激動の時を迎えているかもしれない。

 

 

解禁

運命の妖精達が戦闘を行う際に使用する強化形態。

戦闘中に出される指令を達成することで、3段階の強化を受けられる。

ただし、指令に失敗するほど不安定になり、その内強化が解除されて一からやり直しになる。

どのような強化を受けるかは妖精次第。

 

 

強制解禁

強制的に解禁を3段階目にすることが出来る。

不安定な解禁になる他、戦闘後しばらくの間、信号が尽く赤になったり、何もないところで転んだり、買おうとした物が自分の一つ前の客で売り切れになったりと、良くない事が起きるようになる。

しかしそれ以上に、半ば指令遂行を拒否する事になるので、矜持がとても傷つく。

 

 

はなまる防御大剣術

格上と打ち合っても勝てないと判断したアンサーが咄嗟に繰り出した、はなまるソードを盾として使う戦闘法。さながら西部ツヴァイ協会。

考え方としては「相手の攻撃と自分の間に剣を入れる」止まりなので、まだ付け入る隙はいっぱい。

今回は大剣で防御に徹した結果偶然形が似ただけだが、もっと強めにクロスしてたら体系化された動きになっていたかもしれないし、剣を投げてブルズアイしてたかもしれない。ミスティックもフェンシングしたりパレルモ始めたりしたかもしれない。




この後、「ミラールーペが無くて大変!」「ミラールーペが無くても慣れて来た!」「ミラールーペ奪還!」で3話くらい続きそう。

たんプリと人差し指が見たかったはずだけど、書いてる間ずっと剣で戦う二人のこと考えてた。
エクリプスシャドウが鎌持ってるから割と本当に見れるかもと期待している。もしくは劇場版で。
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