誰か書いて   作:嫌怠

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ヤンデレシミュレーターRTAが流行ってたのと、pixivでヤンちゃんが皆と仲良くゲームしてた絵を見て思いついた。

今回はクロスオーバーじゃないです。


2021/12/05
ヤンデレちゃんの説明を修正

先駆者が居たので後書きを一部削除(誤字してたらそりゃ見つからんわ)



5.アイデンティティを失ったヤンデレちゃん

  覚えている限り、私はいつも空っぽだった。

この虚ろな気持ちが私の人生を支配していた。

私は何も感じる事ができない。

私の世界はいつも寒く……暗く……静かだった……。

母も子供の頃、私と全く同じで、でも、父と出会った時すべてが変わった。

母の世界に温かさと命が(もたら)された。

父は母を……完成させた。

母は私にいつの日か運命の人に出会うと言う。

私を直してくれる誰か……私を直して……救ってくれる誰か。

私はその日を待って生きてきた……私は運命の人に会う瞬間を夢見ている。

……私の生き甲斐はこれだけ。

これが私の唯一の生きる理由、そう思っていた。

しかし、ある日彼女を……いや、()()()を見つけた  

 

「きゃあ!ちょっと、どこ見て歩いて……ってアンタ!」

「わっ!大丈夫……ってオサナ!?」

「……あっ、危ないじゃない!怪我したらどうするの!?気を付けてよね!」

「ご、ごめん……次から気を付けるよ」

「つ、次があったら許さないんだから!」

「本当にごめん、えっと……俺もう行くよ」

「あっ、もう……私ってホント馬鹿……」

 

  黒い髪の男子が走って行った方を見つめて、そう呟く長いオレンジ色のツインテールの女子。

それまでの一部始終を見た時、私の中で何かが変わり始めた。

まだ淡いが、色と光が差し込んだ。

初めて目を開けたような……いや、まだ開いていないのだろう。

しかし、「誰かの恋愛」、これが私を完成させるものだと確信した。

私は感じた……これからはしっかり生きていけるかもしれないと。

あの子は、あの2人は寒い曇り空の世界から出るきっかけを教えてくれた。

でも……何となく分かってしまう。

私を完成させるには、あの2人だけの恋愛では足りない。

だが、完成させる要素を知ることはできた。

それが分かれば後はどうとでもなる。

今はきっかけを与えてくれた人に恩返しをするくらい、悪くないだろう。

彼女が彼の事を好きなことはわかった。

素直になれないのだろうか、少し揉めていたが、十分修復可能だろう……もしかしたらその必要すら無いかもしれない。

「誰かの恋愛」か……母のものとは随分話が違う。

……それでもいい、私が完成するのなら何だって  

 


 

設定

 

 

ヤンデレちゃん(アイシ アヤノ)

 

空虚な心を埋めるのが運命の相手ではなく、「他人の恋愛を見守り、実らせる」事だった。

これを機に他人の恋愛中毒になり、あらゆる人間の恋愛事情を把握し、支援する存在になる。が、一先ず本編2人の恋愛を優先。本格的な活動はその後。

恋愛を実らせるために他人のあらゆる情報をかき集める。その情報収集や、恋愛を実らせるきっかけ作りのためならどんな手段もいとわない。

ただし、実らせるのはあくまで当人の判断であることも一応理解しているため、支援を断られれば見守るだけだし、実らなくても依頼者と悔しがるくらい。

依頼者の好きな人が被ったら競わせる。

生徒会など、原作でヤンデレちゃんを警戒していた人たちは変わらず警戒している。

支援で仲良くなった人たちがある程度擁護してくれたり、誤解を解いていくシチュを想像したが、情報収集とかがよろしくないので無理かもしれない。

ネメシスとも仲良くしてほしかったけど、先輩が殺された世界線の住人っぽいので多分無理。

インフォちゃんとはオサナの不幸が見たいと言う台詞から、敵対関係になるかもしれない。




ヤンちゃんからヤンデレ無くしちゃダメだろ的な意見があるかもしれませんがそれを承知で書いてます。私はこれが見たいと思ったんだ!!(これ以上思いつかないけど!!)
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