だから俺は○○じゃねえって!   作:ガウチョ

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続くかわかりません


ヒロアカ編
緑谷出久with転生者 ※編集済み


パンパンと(はた)きながら、道端に落ちていた何かの爆発に巻き込まれたようなノートを拾い上げる。

 

パラパラとそのノートを読んでみると特徴を捉えたヒーローの絵とそのヒーローの能力や考察等が書かれていた。

 

 

「ふむ……面白い少年」

 

 

そう、このノートの持ち主はとても面白い少年だ。

 

個性という超能力を誰しもが持つ世界で無個性としてその少年は生まれた。

 

無個性故に蔑まれ、少年の生涯の目標としたヒーローは個性がなければなれない現実に打ちのめされる。

 

しかしあの事件の時、()()()()に飛び出すことが出来たのはあの少年だけだった。

 

あそこには個性を持った大人がいた。プロと呼ばれる集団もいた。誰もが彼より助けられる可能性があったのに、あの時は少年の背中だけが見えていた。

 

そして今、少年の背中を目で追うだけだったプロと呼ばれる集団が彼を叱っている。

 

なんという事だろうか。助けに行かなかったプロが助けにいった一般人を叱っているなんて……。

 

彼等の説教が終わり、少年は家路に帰っていく。

 

俺は少年を追いかけようと思ったが、この後に少年は憧れの存在にヒーローとしての力を貰うことになり、しかしその力は強大すぎる諸刃の剣だということを思い出す。

 

あの少年の……緑谷出久君の将来の為にもなにか自分にできることはないだろうか?

 

 

「あの時とは違って世界はまがりなりにも平和だったんだが……前途ある少年が報われないのは可愛そうだ」

 

 

俺は神様から科学力限界突破と資源変換という能力を貰って北斗の拳という漫画の世界に似た世界に転生した転生者。

 

その時に色々やらかしたせいでその世界で死んだ後に転生出来ずに別の世界に放浪することになった者である。

 

ニヤリと笑う今の俺は藍色のスーツを着ていて仕事帰りだったが、早速善は急げと携帯を取り出し()()の会社に連絡をするのだった。

 

 

 

 

 

side 緑谷出久

 

 

オールマイトから言われた課題…雄英の入試がある10ヶ月後までに力を受け入れる身体(うつわ)を作るために海浜公園に流れ着くゴミを掃除して水平線を取り戻すことを始めて一週間……あちこち体が悲鳴をあげていた日々に、僕はその人に出会った。

 

 

「おお!見つけたぞ少年!」

 

 

今日も海浜公園のゴミ掃除に向かっていた時、ひょろりと背の高い50代くらいのおじさんが僕に向かって親しげに話しかけてきた……だ、誰なんだろう。

 

 

「最近ネットに上がっていた海浜公園のゴミ掃除をやっている二人組の片割れの少年だな……もう一人のガリガリの人はどこかな?」

 

「あ!オー…… ガリガリですけど健康なんですあの人は!」

 

「そうなのかい? まあ良いさ、俺が会いたかったのは君なんだから」

 

「え? それはどういう……「これ、君のだろう?」――それ!」

 

 

ボロボロのそれは勝っちゃんを助けようとしたときに失くしたあのノートだった。

 

 

「いいノートだ。夢がこれでもかと詰まってて書いた人間の人柄の良さが良くわかる」

 

 

おそらく中身を見てそういう感想を言ってくれたんだろうけど…恥ずかしすぎる!

 

 

「だがこれの制作者はある特徴がある……君は無個性だね?」

 

 

だけどスルリと放たれたその言葉に僕の胸は締め付けられた。

 

 

「……なんでそんな事わかるんですか?」

 

「ここにはプロヒーローの情報やヴィランに対抗するための方法が書かれているが、そこに自分の個性を使った打開策が書いてなかった。自分の個性でこうするというプランがね? ここまで書き込んでいる人間が自分の個性での対処方法を書かないのはおかしいだろう? …となると()()()()()()()()()()()という結論にいくわけだ」

 

 

その言葉に僕は一瞬おじさんの顔が見れなかった。

 

またあの顔を見るのか……蔑む眼差し、無理だと罵倒される言葉の暴力を……。

 

 

「勿体ないな、君は」

 

「はい?」

 

 

あまりにも想定してなかった言葉に僕は顔を顔を上げた。

 

そこには有り余る情熱が放射されるんじゃないかと思う位の何かを目に宿した人が此方を見ている。

 

 

「ヒーローとして最も大切な事がわかってるのに個性がない()()で夢を閉ざされるなんて勿体ないじゃないか……だから」

 

 

ガシリと両肩をおじさんに掴まれ、そして肩からわけが解らないくらいの力……情熱が伝わってくる。

 

 

「俺に君の夢を手伝わせてくれないか?」

 

 

その日、僕は自分の人生が決定的に変わる瞬間をもう一度経験した。

 

一回目はオールマイトにヒーローとして認められた時。

 

そして二回目は……後に《個性主義社会を破壊した男》と呼ばれる彼……神代(かみしろ)  表悟(ひょうご)さんに夢のお手伝いを申し込まれた時だった。




この作品で出てくるオリ主は北斗の拳という殺伐とした世界で生活していた影響で若干思想が物騒であり、相手がやるなら此方もやるよと、結構平気で外道行為が出来る人に進化しています。

オリ主を若い青年から初老位の男性に変更しました。
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