だから俺は○○じゃねえって!   作:ガウチョ

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それなのに大分話書いちゃった……。

いつ終わるのやら


原作の1巻終了部分

「ふう、やっと終わった」

 

 

出久は何だか濃い一日だった雄英初日を終え、帰り道。

 

 

「貴方も帰る方角が一緒だったのか、緑谷さん」

 

 

(緑谷さん?)

 

 

出久は背後からの声にギョッとして振り返ると、自分と殆ど身長の変わらない眼鏡のクラスメイトがいた。

 

 

「確か飯田くんだったよね?……緑谷さんとかじゃなくて呼び捨てでいいよ」

 

 

初めて教室に入ったときに爆豪と言い合いをしてて名前を知ったクラスメイトで。自分が入ったあとに爆豪がターゲットを此方に移して絡んできたので話せなかったことを覚えている。

 

 

 

「あ、ああすまない……あまり同学年という気がしなくてね。それでは緑谷くんと呼ばせてもらっていいいかい?」

 

「うん、よろしくね」

 

 

内心同級生っぽくないのか自分……と未だに筋肉が成長している180センチのマッチョが黄昏れていると。

 

 

「お二人さーん! 駅まで? まってー!」

 

 

ツッテケテーと更に雄英から女の子が走ってくる。

 

出久はその女の子を見て試験中に上半身裸で対面したことを思い出しちょっぴり赤面した。

 

 

「君は∞女子」

 

(∞女子!!)

 

 

しかし飯田のボール投げで∞を出したゆえの覚え方に戦慄する出久

 

 

「麗日お茶子です! えっと飯田天哉くんに緑谷……デクさんだよね?」

 

「デク……さん?」

 

 

こっちもさん付けにちょっぴり傷つく出久

 

 

「え? だって爆豪って人がデクって呼んでたよね」

 

 

不思議がるお茶子に

 

 

「ああ……あれはかっちゃんが馬鹿にしてつけたあだ名というか……」

 

「つまり蔑称か……」

 

「えーそうなんだ! ごめん!」

 

 

出久の話に簡潔にまとめた飯田にそれを理解して謝るお茶子。

 

 

「でもデクって……「頑張れ!!」って感じで、響きがなんか好きだ私」

 

 

問一

可愛いと思う女の子から馬鹿にされてたあだ名が好きだと言われました。貴方はどうしますか?

 

出久の答え

 

「デクです!!」

 

「緑谷くん!? 浅いぞ!! 蔑称なんだろう!?」

 

 

余りの手のひら返しに飯田が突っ込むが

 

 

「コペルニクス的転回……」

 

「コペ?」

 

 

赤面する顔を隠すマッチョの出久改めデクの言葉を聞き取れなかったお茶子がいるのだった。

 

3人は雑談しながら下校する。

 

生まれてこの方無個性だから馬鹿にされ、中学3年生の時は怖がられたデクとしては初めての友達との登下校だったので内心は凄いウキウキであった。

 

だが侮るなかれ、ここは雄英高校……相澤先生はこう言っていた。

 

雄英は全力で君達に苦難を与え続けると。

 

その言葉の通り、苦難はわりかし早くやってきた。

 

 

 

 

 

次の日

 

 

「さて……皆席に着いてるかな?」

 

 

ついにやって来た午後からのヒーロー基礎学。普通に扉を開けて入ってきたのは、トゥルーフォームにスーツ姿のオールマイトだった。

 

そして初めて見るNo.1ヒーローの変わった姿にクラスの生徒は驚愕した。

 

 

「あれがオールマイト……」

 

「テレビで見た姿とおんなじだ」

 

「でも個性が使えないって話だしどんな授業をするんだろう」

 

 

クラスのザワつきも気にせずオールマイトは話し始める。

 

 

「それじゃあこの時間。ヒーローの素地を作るため、様々な訓練を行うヒーロー基礎学を始めようか……その前に」

 

 

オールマイトがポケットからリモコンを取り出してボタンを押す。

 

 

「君達の個性届と要望に沿ってあつらえた戦闘服(コスチューム)が届いている、」

 

「「「おおお!!!!」」」」

 

「今日のヒーロー基礎学は戦闘訓練……着替えたら順次グラウンド_βに集まるんだ」

 

 

 

こうして1ーAの生徒は更衣室で支給された戦闘服に着替えていくのだった。

 

被服控除。

入学前に個性届と身体情報を提出すると学校専属のサポート会社がコスチュームを用意してくれる素敵なシステムがある。

 

更にこれには続きがあり、自分や協力者によって作られた自前のコスチュームを用意することも可能である。

 

原作ではデクのお母さんの引子が入学祝いで手製のコスチュームを作っていたが、この世界では引子と()()()()が夜なべしながら作った()()コスチュームがデクに支給されていた。

 

 

「こ、これは……」

 

 

コスチュームケースには引子が見せてくれた緑色のジャンプスーツに、代表が用意したグローブにブーツと愛用している丸い盾。

 

そして異彩を放つ()()()()()()()()()が入っている。

 

金属っぽい質感でバックルはアーク・リアクターの入った何かの装置に、側面の腰部分には銃弾のようなシリンダーが左右3本づつ丸型のケースに収納されて合計6本ついていた。

 

コスチュームを着ながら一緒に入っていた冊子を読んでいくデク。

 

 

これを読んでいるということは君にコスチュームが渡ったと思って説明を残しておく。

 

引子さんと一緒に作ったそのジャンプスーツは超電磁繊維とオリハルコンとアダマンチウムの合金で作った特別製で、パワーアシストが無い代わりに君の個性の反動を抑え込む性能がゲシュペンストアーマーのインナースーツより3倍近く良くなっている。

 

グローブとブーツは純粋にアダマンチウム製。そして俺が夜なべして作ったのがそのベルト、名前を【アッセンブル・ドライバー】と言い。大変画期的な装備換装システムなんだが、最初は1番と2番と3番のみ使ってくれ。……というかそれ以外は調整中だ、すまん。

 

あとは君がこれから個性をバンバン使って100%使えるように努力するだけだ。

 

頑張れ!

 

 

「代表……」

 

 

出久は冊子を閉じてベルトをよく見ると中央のバックルに腰の銃弾状のシリンダーを入れる穴が一つ空いており、シリンダーにも番号が割り振られていた。

 

取り敢えずジャンプスーツに着替え、グローブを着けてブーツを履き、最後に腰にベルトを装着する。

 

冊子には基本は一番のシリンダーを入れろと記載されていたので、デクはバックルの上部にある穴にシリンダーを入れて、入れた状態から飛び出る形になるシリンダーのおしりについていたツマミを捻った。

 

するとベルトが()()する。

 

 

『アッセンブル!モード1!』

 

 

叫ぶ電子音声、そしてデクの疑問を他所にベルトのアーク・リアクターが青く輝くと体を青い光が走って覆い、体の各部位を守るようにプロテクターや肩や腰や胸部にアーマーが装着されていき、最後にはV字の飾りの様なヘルメットが装着された。

 

盾も装備すると色のパターンが違うキャプテン・アメリカにV字アンテナがついたような格好になったデク。

 

 

「凄い……まるで吸い付くように装着してる……」

 

 

軽く体を動かすが全く肉体の動きを邪魔しないそれらは、微細なナノマシンによって動作に最適な形に変形するように出来ている優れものである。

 

ベルト中央部のアーク・リアクターが常時ナノマシンの増殖エネルギーを供給しているので例え換装部分が破壊されても数秒で再構成され、限界を超える際に服が吹っ飛ぶデクには最適の装備と言えた。

 

こうしてクラスの誰よりも遅く着替えが終わったデクは、やや駆け足でグラウンドに向かうのだった。




アッセンブル・ドライバー

ワン・フォー・オールが使いこなせればゲシュペンストアーマーよりパワーが上になるデクの為に代表が作ったサポートアイテム。

肉体保護や免疫に優れ、そして破れた服を直すための1番シリンダー

屋内戦闘や隠密に使える2番シリンダー

屋外戦闘で特に空中戦を意識した3番シリンダー

それ以外は調整中だがどれもフィジカル特化のデクを補助するだけの機能が付いたものばかりであり、デクがどう工夫して使うかで真価が問われる装備である。

ジャンプスーツ改

デクのお母さんの引子が代表にデザインとかを相談し、代表が中身と素材以外はデザイン通りに作ったスーツ。

個性の反動を従来の3倍近い水準で抑え込めるスーツで耐久性にも優れている。

もしデクが無茶して破ってもアッセンブル・ドライバーの1番シリンダーのモードで直るので安心である。
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