「あ、代表!」
「ゲェッ! 代表!」
デクと爆豪の反応は対極だった。
「おうおう随分な反応だな爆豪、またいっちょ座ってみるか? もちろん椅子は無いからな?」
代表は爆豪の肩から腕を回してチョークスリーパーをかけている。
「あのー……代表って雄英の関係者なんですか?」
ギブギブとタップしている爆豪をほっといて代表は説明を始めた。
「あんまり大した関係じゃないけど、このUSJのメンテナンスの一部をうちの会社がやってるから、視察がてら君達の顔を見に来たんだよ」
クラスメイトは誰だろうこの人と思っていたが、デクとの雑談を聞いてあの会社のCEOだと気が付いた。
「クラスメイトの皆もはじめまして、Big Dipperの最高経営責任者、ようはCEOやってます神代です……ほいっ」
もう爆豪が限界そうだったので代表はチョークスリーパーから開放した。
「まあ、気になるだろうけど13号さんの話を聞いてね。これから授業でしょ?」
そう言って代表はオールマイトと相澤先生の側に行ってしまう。
デクは何だか親戚が授業参観に来たような感覚を覚えたが、13号の話を聞くことにした。
デクたちが13号の話を聞いている最中。
「今回は特別に授業を見させていただいて有難うございます」
代表の感謝に相澤はジロリと睨み
「うちは自由がウリですから、教師側の許可さえあれば部外者の見学も可能なんで気にしないでください」
「それでもですよ相澤先生」
「……はあ、その相澤先生ってのは勘弁してください。嘗ての
相澤先生はやりにくい顔をしているが、代表は何かを思い出したのか笑っている。
「ふふ……君可愛がられてたもんね」
「体の良い玩具にされたんですよ……あんな不合理の極みみたいな人達に師事したのが間違いだったんだ」
「それはしょうがないよ。うちの会社の警備部門の採用条件は覚えてるだろ?」
相澤先生はその言葉にうんざりしている。
「圧倒的な
「生まれた時代を間違えた人達だけど、気のいい人達じゃないか」
二人の軽妙な言い合いにオールマイトが加わっていく
「そういえば君達知り合いだったね、なんか疎外感感じちゃうなぁ」
オールマイトの言葉に相澤先生は溜息をついた。
「正確にはこの人の会社の警備部門の人達に俺が戦う術を教えてもらいに行ってたんです。戦闘技術を学ぶならあそこが一番合理的ですから」
「でも相澤先生が言っていた採用条件は聞き捨てならないものだけどね」
オールマイトはそう言ってスッと代表を見据えた。
「採用条件がそうだからって殺人を勧めているわけじゃないですよ……彼等は
代表はニコニコしている。
「……君と話しているとたまに、背筋が凍るんだよなぁ」
「まあ貴方とは絶対にウマが合わない人達ですよ。会わせる気もありませんし、彼等は彼等でそれなりにヒーローってものに一物抱えてる人間ばかりなんでね」
オールマイトは両手を上げて降参の意を表し
「まいったね、この話は止めにしておこう……それにどうやらお客さんのようだ」
そう言って気を引き締めた。
仮令個性が使えなくなったとしても彼が培った感覚は鈍ってはいない。
その
ズ…ズズ……
相澤先生がオールマイトの言葉に周りを見渡した時、USJの中央に作られた噴水の側で黒い粒子が渦を巻き始めるのを視認する。
そしてその渦が広がり、誰かの顔が出てきた時
「一かたまりになって動くな! 13号!! 生徒を守れ」
相澤先生の怒号が走った。
生徒たちが混乱する中、奇しくも命を救える訓練時間に黒い渦から現れた彼等は世間一般ではヴィランという
「13号にイレイザーヘッドですか……そして見た目は大きく変わりましたがオールマイトで間違いないようですね……更にBig DipperのCEOまでいるとは」
黒い粒子状の闇を纏う異形の人物がそう言っている側で、体中に手を付けた男が、顔を握る手の指の間からオールマイトとを代表を見ると。
「都合がいいなあ……オールマイト……平和の象徴と虫唾の走る無個性の男が一緒にいるよ」
そして生徒達は知ることになる。プロヒーローが何と戦い、向き合っているのか……代表が何故あれほどの装備を作ったのか。
それは途方も無い悪意……
「どうやら、私と君を狙っているようだね」
だが、悪意も知ることになる。平和の象徴と呼ばれた男の力。
「まあ私にとっては
そして誰と
今作での相澤先生は代表の会社の警備部門のやばい奴らに揉まれてかなり戦闘力が高いです。
勿論装備も見た目は一緒ですが中身が大きく違います。