だから俺は○○じゃねえって!   作:ガウチョ

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魔改造&魔改造

緑谷出久の肉体改造計画開始から三ヶ月……今日もいつものように海浜公園のゴミ掃除に精を出している出久の姿を携帯のカメラで撮るオールマイトがポツリと呟いた。

 

 

「緑谷少年……」

 

「はい?」

 

「君明らかに身体がでかくなってるよね!?」

 

 

そこには原作の10ヶ月後には及ばないが7割程度は仕上がり、そして何故か身長が伸びた出久の姿があった。

 

 

「そうなんです! この前身長を計ったら170センチあったんですよ! ビックリしました!」

 

(言いたいことはそこではないんだけどね!)

 

 

オールマイトは心の中でツッコンだ。

 

たった三ヶ月で予定された身体作りは相当進み、それに比例するように海浜公園のゴミ掃除のスピードがどんどん上がっていって目標の半分近くは消化されていた。

 

(このままいけば半年……下手したら五ヶ月で想定したレベルまで身体作りが終わる……アメイジングすぎるぞ少年!)

 

オールマイトの心中はともかくせっせと運ぶ出久の前にこの身体作りのもう一人の協力者が現れた。

 

 

「今日も頑張ってるね出久君」

 

「あ、代表さん!おはようございます」

 

 

代表の姿を見て笑顔で挨拶する出久。

 

(なんか明らかに代表君のほうが慕われてる気がする……)

 

オールマイトがちょっとモヤッとしているが、出久からすれば憧れの大スターなオールマイトにはやや遠慮してしまいちょっと歩み寄れてないとこがあるが、代表の場合は世界的企業のトップと言われてもピンときておらず、何かと自分の世話をしてくれる年上のお兄さんという立場で定着していたのである。

 

 

「うーん……身体の状態を見る限りは後二ヶ月位で個性のトレーニングも始められるかな?」

 

「そうなんですか!? うわー楽しみだなぁ」

 

「まあ八木さんはプログラムが早く終わったら助っ人を呼ぶって言ってたけど誰なんだろうね?」

 

「ええと……肉体強化系の第一人者って言ってましたけど……」

 

 

そこは詳しく言えない出久。そして二人がワイワイやってるのを見て、寂しくなったオールマイトが

 

 

「私も混ざる!」

 

 

二人の会話に入っていくのだった。

 

 

 

 

 

そして更に二ヶ月経過し、約半分の月日で原作レベルの身体を手に入れ、原作以上の身長になった出久。

 

そして出久の前に二人の人物。

 

区画一杯のゴミが綺麗に処理された海浜公園にはマッスルフォームとなったオールマイトと代表が初対面?ゆえに挨拶をしていた。

 

 

「八木くんの要望で緑谷少年を少しの間見るヒーローのオールマイトだ! よろしくな代表君!」

 

 

出久とオールマイトが悩んだ末に思い付いたのが、オールマイトがフォームを切り替えての一人二役作戦だった

 

 

「なにやってるんですか八木さん」

 

 

だが即行でばれた。

 

 

「えーーー!!!」

 

「何故わかった!!!」

 

 

これでうまくいくと思っていた二人の反応に代表が呆れる。

 

 

「いや声一緒だし、出久君の事()()()()って言ってるし俺のことも代表君なんて役職に君付けしちゃってバレバレですって」

 

「おうジーザス! ケアレスミスだった!」

 

 

こりゃやっちゃったぜ☆HAHAHA!と笑うオールマイト

 

 

 

「それに……」

 

 

さらに代表真面目な顔でオールマイトの腹部を見ると

 

 

「そんな怪我してる人間が二人いると思えませんよ」

 

 

その目線の先にあるものを知っているかのような代表の顔つきにオールマイトの顔に緊張が走った。

 

 

「俺は()()人体に詳しくてね。幾つかの臓器が機能不全、更に肺も半分近く機能してない位はわかっていましたよ」

 

「うーん……こりゃあ見誤っていたのは私のほうか」

 

 

オールマイトはマッスルフォームからトゥルーフォームに戻り、代表を見据えると。

 

 

「この事は秘密にしてくれると助かる……今のヒーロー社会で私がこんな状態だと知られると、とても不味いことが起こる可能性があるんだ」

 

 

そう言ったオールマイト……代表はため息をつくと。

 

 

「水くさいですよ八木さん……平和の象徴のピンチなんて言いませんし、どうやら貴方の事を何とかしないと出久君の訓練に支障が出そうだ」

 

「……それはどういう意味だい?」

 

 

ポカンとするオールマイトとハッと何かに気づく出久。

 

 

「確か代表さんの会社って最近()()()()()()の開発もしてるんでしたっけ?」

 

「市販品の販売は開始していないけど、臨床試験も終わっていて後は政府の許可待ちの()()()()()のがあるよ」

 

 

オールマイトはその話を理解した。

 

 

「まさか……私を治せるのかい?」

 

「再生医療装置の中にクローニング技術を使って対象の遺伝子から作った人工臓器を生み出す……政府の許可も降りてないし、まだ世に出回ってない社外秘のやつだけど……八木さん、いやオールマイト……あんたの体……俺に任せてみないか?」

 

 

それは平和の象徴が完全復活する兆しだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そうか……そんな医療装置が開発されたのか……」

 

 

そして最も深い闇の中でその機械を求めてやまない個性と悪意を煮詰めたような人間が一人存在していた。

 

だがその男は理解していない。

 

作った人間も、護っているものも、個性程度でどうにかなるような奴等ではないということを。

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