だから俺は○○じゃねえって!   作:ガウチョ

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すいません今回もストックないです。


大人げない大人

「私が完全復活した!」

 

 

雄英の受験まであと一ヶ月……出久のトレーニングに隠れるようにオールマイトの身体の無くなっていた臓器の移植が全て完了し、遂にオールマイトの身体が完全復活と相成った。

 

 

「やりましたね!オールマイト!」

 

「ああ! これで緑谷少年の個性トレーニングに私も協力出来るからね! あと一ヶ月だけどみっちりやっちゃうから!」

 

「はい! よろしくお願いします」

 

「あとはちょっと残念なお知らせだけどね……私は昔のような戦闘が出来なくなるだろう」

 

「……はい、それはお聞きしました」

 

 

オールマイトの持っていた個性のワン・フォー・オールは個性を譲渡する個性である。力の継承という強力なメリットがあるが、勿論幾つかのデメリットがある。

 

その中の一つに譲渡した人間はその力が無くなるということがあげられる。

 

 

「今の私は個性の残りカスを使っているに過ぎない……いつかはそれも消え、私は無個性に近い存在になるだろうね」

 

「オールマイト……」

 

「……ま、それも暫くは後だし、それに今の私には()()もあるから大丈夫さ」

 

 

代表はオールマイトの個性が無個性だった出久に譲渡された事を聞き、今後の為にスペシャルな装備をオールマイトに準備していたのだ。

 

 

「その装備は正に人類の切り札……の、ような性能ですから余程の事じゃないと使わせませんからね? いつもの“肉弾戦特化”で我慢してください。出久君は”高機動型“と、はいこれ」

 

 

代表は出久に金属で出来た()()()を渡す。

 

 

「この盾はなんです?」

 

()()()()()()()()で出来た盾だよ。断熱・絶縁・更に()()()()()もほぼ防ぐやつで、君はこれから火を吹いたり電気を出したり対戦車ライフルみたいな威力のパンチやキックをかましてくるヴィランに出会うかも知れないからね。一つぐらいは身を守る何かを持たせたかったんだ」

 

「す、凄い盾なんですね」

 

「まあね。いいかい? その盾は君の着けるスーツの背中部分にくっつくような仕掛けがしてある。走ったり移動したりする時は背中に着けなさい」

 

「わかりました」

 

 

出久は盾を左腕にしっかり固定して、いま着ている高機動型と呼ばれた装備の具合を確かめる。

 

基本的には黒いインナースーツと体の各所を緑色のプロテクターで覆っており、頭部は緑色のウサギの耳みたいな飾りのついたバイザー付きのヘッドギアを装着している。

 

 

高機動型は通称“ゲシュペンストアーマー”。

 

防刃・防弾のインナースーツに搭載された超電磁筋肉繊維がその人間のポテンシャルを数倍に引き上げ、体の各所に装着したプロテクターは銃弾程度では傷一つ着かない硬度があり、特に拳で殴る部分と足周りはアダマンチウムという金属で作られており、ミサイルが当たろうが傷一つ付かない固さを誇る。

 

インナースーツの電力は胸部プロテクターの中心に装着されたアーク・リアクターが供給し、プロテクターもその電力を利用した攻撃や移動が可能となっている。元となったゲシュペンストと違って射撃武器は殆ど装備されてはいない。

 

そして出久用に内部のインナースーツにはワン・フォー・オールを使った際の反動を吸収して外に逃がす身体保護機能が搭載されており、ほぼ出久専用のワンオフ装備となっていた。

 

「この装備はオールマイトから譲渡されたワン・フォー・オールという強すぎる個性をまだ完璧にコントロール出来ない出久君をある程度補助できるよう設計してあるけど、着心地はどうだい?」

 

「……まるで体の一部みたいです」

 

「よろしい、ならば君は頑張ってナンバーワンヒーローにぶつかってくればいい……解放できるワン・フォー・オールの%は?」

 

「やっと反動なく5%、“溜めて使えば一撃だけ20%”です」

 

「なら装備の身体保護機能がちゃんと機能すれば常時10%解放までなら保証できる……だから戦いながら慣らしていきなさい」

 

「はい!」

 

「オールマイトは節約のために個性を使わないとはいえ、肉弾戦特化の装備は戦車を簡単に()()()位の戦闘力は出る……十分に気を付けるんだぞ?」

 

 

こくりと頷く出久。

 

そして肉弾戦特化の装備を着込んだオールマイトとの訓練が始まる。

 

オールマイトの肉弾戦特化装備はあのトリコロールのヒーロースーツから更に、マーベルのアベンジャーズに登場したハルクバスターのようなアーマーを真っ黒に塗装したアーマーに搭乗しており、違いは頭部がゴリラの顔を模している事と、左腕が金属繊維の平たいロープでグルグル巻きになっていること、射撃武器は全てオミットされてるが、その分頑丈性・パワー・スピードは軒並み強化されたゴリッゴリの脳筋仕様になっていることである。

 

 

「それじゃあいくぞ緑谷少年! 今日のために練習した私の“デッドリーコング”で君の力を引き出させて見せる!!」

 

 

デッドリーコングの両拳をガツンガツンとぶつけ合うオールマイトに代表は呆れ顔。

 

 

「いい大人がめっちゃはしゃいで乗ってたけどね……」

 

「でもオールマイトの気持ち……わかります」

 

 

そう言った出久君もウォームアップを始めた。

 

サポートAIによるメディカルチェックと機体の最終確認がされ、胸部アークリアクターが唸りを上げ始める。

 

ついに出久は自分が憧れるナンバーワンヒーローの教えを受けるという事でうかれていた。

 

だがしかし……忘れてはならないのがオールマイトの師匠の存在である。

 

オールマイトの師匠は教育方法が無茶苦茶の一言で、オールマイトにトラウマを植え付けるほどの人物であった。

 

そしてそんな教育を受けた弟子が修行を行えば……。

 

 

黒いメカゴリラと緑の亡霊が激突して()()()()……。

 

 

 

「た、ただいまぁ……」

 

「あ、お帰り出久……ってどうしたの貴方!?」

 

「すいませんお邪魔します」

 

「ああ代表さん! 出久はどうしてこんなボロボロなの!?」

 

「すいませんお母さん説明しますから。取り敢えず出久君をゼログラビトン6に入れちゃいましょう」

 

 

それは殆ど乾ききった雑巾を、限界まで引きちぎりそうなレベルで絞り上げて水を出そうとするような訓練だったと代表は思ったそうな。




緑のウサギっぽいマスクとか戦いかたとか知ったら閃いてしまったんです。

因みにオールマイトのデッドリーコングは声優さん繋がりです。
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