ソードアート・オンライン ~剣の世界で弾を放て~   作:レゾナ

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第4話 その後

戦いが終わった。

 

と同時にキリトは後へと倒れこんでしまった。

 

「キリト君っ!」

 

アスナがキリトの事を心配して駆け寄る。

 

レンも片膝をつく。

 

「レン君、大丈夫!?」

 

レンを心配してシオンが駆け寄る。

 

「ああ、大丈夫だ」

 

そう言ってレンはアイテムストレージから回復結晶を取り出し、自身に押し当てて

 

「ヒール」

 

危険域まで達していたHPを回復させた。

 

「よかった……」

 

シオンは安堵したのか涙を流す。

 

「お前は心配しすぎだ」

 

レンはそう言いながら安心させる為にシオンの頭を撫でる。

 

「レン君……!」

 

「ちょ、シオン…?」

 

シオンは感極まったのかレンに抱きつく。

 

しかしレンはシオンを引き離したりはしない。

 

どうやら向こうの方でもキリトが目を覚ましたらしい。

 

目を覚ましたキリトの口にアスナがハイ・ポーションを無理やり飲ませる。

 

「コーバッツと……あと二人死んだ」

 

クラインがキリトとレンに説明する。

 

「ボス攻略で死人が出たのは……六十七層以来だな」

 

「そうだな……もうちょっと考えて行動するべきだったんだ」

 

キリトは死人が出た事に嘆き、レンはそうなったのは自分達の自業自得だと言う。

 

「……バカ野郎がっ。死んだらどうにもならないだろうがっ」

 

クラインの声が静かな部屋の中に響く。

 

クラインは首を数度振ると

 

「そりゃそうと、お前ら。さっきのスキル、一体なんだよ!?」

 

今この場にいる全員が思っているであろう疑問を投げかける。

 

「…言わなきゃ、ダメか?」

 

「当たり前だ、見たことねぇぞ、あんなの!」

 

キリトは観念したように言う。

 

「エクストラスキルだよ、《二刀流》」

 

「俺のも同じく。エクストラスキル《銃》だ」

 

途端、軍の人たちや、アスナ、シオン、クラインの仲間からどよめきが起こった。

 

エクストラスキルというのは、条件を満たすことにより習得が可能になるスキルのことだ。

 

「しゅ、出現条件はっ?」

 

「分かってたらもうとっくに公開してる」

 

「俺も同じくだな……キリトがそんなもんを持ってるのは知らなかったが……俺はこのスキルをユニークスキルと思ってる」

 

「水臭ぇな、キリト、レン。そんな裏技隠してたなんてよ」

 

「……別に隠してたわけじゃない」

 

「ああ、他にも誰かが手に入れるのを俺は待ってたんだ」

 

レンは今まで隠してきた理由を言う。

 

このスキルがもし、ユニークスキルだった場合、無用な混乱を招く為である。

 

しばらくして、軍の皆はレン達に礼を言いながら転移結晶で帰っていった。

 

「……さて。オレたちはこのまま、七十五層のアクティベートを済ませてくるが……お前らはどうする?」

 

「いや、俺はもうヘトヘトだから遠慮しておく」

 

「俺もだ。久しぶりに使ってヘトヘトでな」

 

「そうだな、それに邪魔しちゃ悪いしな」

 

「「へ?」」

 

レンとキリトは同時に素っ頓狂な声を上げる。

 

そして自分達の状況を改めて考える。

 

キリトはアスナに抱きつかれたままである。

 

レンもシオンに抱きつかれたままである。

 

「「……………」」

 

二人は無言になる。

 

「ま、頑張りたまえ、若人達よ」

 

そう言ってクライン達は階段を登っていく。

 

しかしクラインは立ち止まった。

 

「その、キリトよぉ……お前が軍の連中を助けにいったときだけどな。……オレぁ、なんというか……嬉しかったよ。レンもだ。それだけだ、じゃあな」

 

それだけを言って、クラインは親指を立ててキリト達に突きだし、階段を登っていった。

 

シオンとアスナはそれぞれの想い人に抱きついたままだ。

 

「シオン、そろそろ俺も大丈夫だから。離してくれ」

 

「……レン君、私、ギルド休む」

 

「…………っ」

 

レンはシオンのその言葉に驚く。

 

「……何でだ?」

 

「……レン君の事、心配だもん」

 

(……俺は、何をしていたんだ……シオンにここまで心配させて……ふっ、あいつの言葉を今更になって思いだすとはな)

 

レンは以前出会った少女が自分に言った言葉を思い出していた。

 

『貴方が心配。貴方は自分一人で何もかも背負い込みすぎ。もっと仲間を頼るべきよ』

 

気がつけばレンはシオンの事を抱きしめ返していた。

 

「俺の為にありがとう……」

 

そう言って二人は転移結晶でシオンの家へと戻った……。




さあさあ、この最後で以前出会った少女とは誰の事なのでしょうか?

それは次回でわかる……筈!
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