ソードアート・オンライン ~剣の世界で弾を放て~ 作:レゾナ
クラディールの事件から一日が経ち……シオンはヒースクリフに頼み少しの休暇を与えられた。
しかしシオンにとってはレンと共に過ごしたいだけなので万々歳である。
シオンは内心ウキウキしながらフィリアの家へと向かう。
これからの休暇はフィリアの家で過ごそうという話になっているのだ。
「ふぅ~……二人共~帰ったよ~」
「あ、おかえりシオン」
フィリアの家へと帰ってきたシオンを出迎えたのフィリアだけである。
「あれ?レン君は?」
「レンだったらフィールドに出てモンスターを狩ってお金に替えて食材を買ってくるって」
「へぇ、そうなんだ……」
シオンはそう言いながらソファへと座る。
「にしても……フィリアも結構壮絶な出来事を体験してるんだね……」
「?ああ、ホロウ・エリアの事?」
「うん……そんな事があったなんて私たち知らなかったし……」
シオンは少し沈みながらも言う。
フィリア達は自分達の危険をたったレンとフィリア、二人だけで解決したのだから。
「ホント、凄いよね……フィリアは……」
「私は別に凄くない。むしろ凄いのはレンだよ。レンはどんな絶望的な状況でも決して諦めるという事をしなかったから」
そう語るフィリアを見ながらシオンは
(ああ、この人もそうなんだな……)
おそらく自分と同じ感情をレンに向けているであろうフィリアを見る。
それはそう……恋心である。
「……ねぇ、フィリア」
「ん?何?」
お茶を飲みながらシオンの言葉に答えるフィリア。
「レン君の事……好きでしょ?」
「ぶぅぅぅぅ~~~!!!?」
フィリアはあまりの驚愕的な言葉に思わず口に含んだお茶を吹き出す。
「い、いきなり何て事を言うの!?」
「だ、だって……私と一緒でレン君の事すっごい信頼してるし……それにレン君を見つめる目っていうのかな?それが恋する乙女のそれになってるし……」
「~~~~~っ!!!?//////」
シオンの言葉にフィリアはどんどん顔を真っ赤にしていく。
「……でも、気づいてくれないんだよね……」
観念したのか、そう言うフィリア。
「そうだよねぇ……レン君はよくキリトに鈍感って言ってるけど……」
「絶対に同じ位の鈍感だと思う……」
二人の意見はどうやら一致しているようだ。
「……何だかレン君なら私達から告白されてもどっちとも付き合えるように努力しそうな気がしてきたんだけど……」
「そうだね……まあ、その前に私たちの告白をちゃんと告白と受け取ってくれるかが問題なんだけどね……」
二人はそんな会話をしながら楽しげにお話を続けていた……。
「ふぅ……こんなもんか?」
当の中心人物はフィールドでモンスターを狩りまくっていたが……。
そしてその夜……。
フィリアとシオンが二人で仲良く台所に並んで一緒に片付けをしている。
と言ってもストレージに収納しているだけなのであまり意味はないのだが。
そしてそんな中、手持ち無沙汰になっていたレンの元にメッセージが届く。
(メッセージ?……キリトからか)
そこにはこう書かれていた。
『俺たち、結婚します』と…。
それを見ながらレンは嘆息する。
「ようやくか……あの二人は見ていてあれだったからな……」
レンはどうやら他人の恋愛には鋭く自分の恋愛には鈍感とラノベ主人公みたいな物のようである。
「それにしても……結婚か……」
もちろん現実の結婚とは違う。
このアインクラッドでの結婚はストレージの共通化などで早い話、隠し事が出来ないという事である。
「家族、か……」
レンは顔を伏せて脳内にある記憶を呼び戻す。
それは幸せな家庭だった。
レンの元々の家庭はそんなに裕福ではなかったがそれでも家族全員に笑顔が溢れていた。
しかし、悲劇は起こった……レンが遊びに出かけていた数分の間に家に通り魔が侵入し家族が通り魔に殺されたのである。
幸いにもレンは遊びに出かけていたので怪我などはなかったが……正直その当時のレンを見た者は全員が全員「もう死んでいてもおかしくない感じ」と口を揃える程に何もしていなかった。
しかしそんなレンを作ったのが今の家族……園田家である。
園田家と一緒に過ごすことによって荒みきっていたレンの心は治っていき、今の状態に戻ったのだ。
そしてレンはその恩返しに園田家を継ごうと決め、ここまで頑張ってきたのである。
(早く自分の元気な姿を見せてあげたいな……)
そう、決意を固めるレンであった……。
ちょっと今回は短いですが上げます。
それとアンケートに関してですが……まさかの一票しか来なかったのでちょっと趣向を変えようと思います。
それは……結婚はさせずに現実で結婚させよう、それも二人と!という物です。
これに関しては既に決めた事ですので。