ソードアート・オンライン ~剣の世界で弾を放て~   作:レゾナ

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第8話

レン達が今いるのはアインクラッド二十二層。

 

何でもここのログハウスをキリトとアスナが購入して引越しをしたというのでレンとシオン、フィリアとで様子を見にきたのだ。

 

「キリト~アスナ~」

 

「来たよ~」

 

レンとシオンが中にいるキリトとアスナに声が聞こえるように大声で言うと

 

『うおっ!?今の声、レンとシオンだっ!?』

 

『どどど、どうしよう、キリト君!?』

 

『ととと、とりあえず寝室に隠せ!』

 

と、キリトとアスナの慌てるような声が聞こえた。

 

レンとシオン、フィリアは顔を向かい合わせて???と頭を捻っていると

 

ガチャ

 

「よ、よう、レン……それに皆も……よく来たな……」

 

何だか疲れた様子のキリトが立っていた。

 

「キリト、お前は何でそんなに疲れているんだ?」

 

「えっ?い、いや、何でもないって……」

 

「それじゃあ、さっきの寝室がどうとかの話は?」

 

「あああ、あれは何でもないって!?」

 

レンは怪訝な表情を浮かべて寝室があるであろう場所へと向かう。

 

「あ、おい、待てレン!」

 

そしてレンはキリトの慌てようからここが寝室かと思いながら扉に手をかけると

 

「………………」

 

扉が勝手に動きだし……寝室からは見た所8~10歳程の女の子がレンを見上げていた。

 

「……お兄ちゃ、誰?」

 

「……キリト、結婚するとこうやって子供が出来るんだな。俺も驚いてる」

 

「うわーーーーー!!?」

 

キリトの絶叫がログハウスに木霊した……。

 

 

 

そしてレン達はキリトとアスナから事情を聞いた。

 

何でも昨日この層の森を探索中に見つけた女の子で、記憶喪失らしい。

 

身寄りがまだわからないのでキリト達が預かっているという話らしいのだ。

 

「……誰?」

 

その少女…ユイはレン達の事がわからないのか再び誰と聞いている。

 

「ああ、自己紹介がまだだったな、俺はレン。まあ……パパのお友達だ」

 

「私はシオン。ママのお友達よ」

 

「私はフィリア。何て言えばいいのかしら……まあ、レン達の付き添いね」

 

レン達は自分達の事をそう説明する。

 

「えんに……いおん……それにいりあ……?」

 

「うぅん、俺は二文字なんだが……」

 

やはり少女は自分達の名前を正しく発音する事が出来ないようだ。

 

「えんは……にぃに。いおんといりあは……ねぇね?」

 

そう聞いたレン達は顔を驚かせながら顔を向かい合わせて

 

「そうだぞ、俺はお前のにぃにだ」

 

どうやら話をそれで通すらしい。

 

「さて、事情はわかったが……それで、これからの事を聞きたいんだが……」

 

レンがそう言った瞬間……キリトのお腹がぐぅ~と鳴った。

 

「…………//////」

 

キリトは顔を赤くしながら顔を俯かせる。

 

「ははは、その前にお昼ご飯にしよっか、フィリアちゃん、シオン、手伝ってくっれる?」

 

「「うん、いいよ」」

 

そう言って、キッチンに三人が消えていった。

 

そしてリビングに残ったのはキリト、レン、そしてユイの三人である。

 

「それで?レンは今日、何で来たんだ?」

 

「いや……まあ、どれくらい攻略を休むのかと思ってな。ちょっと気になっちまって……」

 

「そうか……まあ、少なくとも一週間はここで休む気だよ。今まで攻略攻略ってだけで何もしてこなかったし……」

 

「そうか……」

 

レンはキリトの言葉に何も言えなかった。

 

自身もキリトと同じようにずっと攻略攻略と攻略の事しか頭になかったからである。

 

 

 

「美味いっ!さすがはアスナの料理だな」

 

「だったらシオン達もすごいよ。だってもう少しで料理スキルコンプリートなんでしょ?」

 

「うん、もう少しね」

 

レン達はアスナ、シオン、フィリアの合作である昼食を食べる。

 

さすがは料理スキル完全習得者ともう少しで完全習得する二人である。その美味さは今までとは比べ物にならない位なのであろう、絶賛である

 

「おい……しぃ」

 

どうやらユイにも気に入ってもらえたようだ。

 

(そういえば、フィリアが料理スキルを上げているのには驚いたな……ホロウ・エリアの際には料理スキルを上げてなかったと思うんだけど……)

 

どうやらレンはフィリアが料理スキルを上げている事に驚いているらしい。

 

そしてユイがお腹いっぱいになったのか眠りにつき、キリトとアスナはユイを寝室に連れていってから戻ってきて三人に向き直る。

 

「それでさ。ユイの両親を探しに一層の始まりの町に行きたいんだけどさ……その……」

 

「ついてきてくれないか……だろ?俺はユイのにぃになんだ。当然だ」

 

「私も。お姉ちゃんだもんね」

 

「うん、私も協力する」

 

「三人とも……ありがとう」

 

キリトは深く三人にお礼を言った。

 

 

 

そしてユイが起きて三人は第一層始まりの町へと向かう。

 

「で?何かアテでもあるのか?」

 

「いや、ないけど……とりあえずしらみつぶしにするしかないな」

 

「わかった、それじゃあ行くぞ」

 

そう言ってユイを背中に乗せたキリト、アスナ、レン、シオン、フィリアは始まりの町の中を歩いていくが一向に手がかりが掴めない。

 

しかしそれでも五人は諦めずに町の住人に話を聞いて回った……。

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