「いい立香! 強いサーヴァントを召喚しなさいよ!」
「所長。強すぎるのもどうかと。強いサーヴァントほど性格面に難が・・・」
そう言った女性にオルガマリー所長が言葉を返す。
「わかってるわよマシュ! でも今は強いサーヴァントが必要なの!」
「わかりましたから。この呼符で召喚すればいいんですよね?」
そう言う立香にオルガマリーが言葉を返す。
「そうよ! 強いのを呼ぶのよ!」
そう言われて立香はマシュが地面に置いた盾に呼符を置く。
すると、呼符が反応し盾全体が光始めた。
そして光の奔流が収まった後、一人の男が立っていた。
「サーヴァントセイバー、召喚に応じ参上した。お前が俺のマスターか?」
その男は白い肌に長い銀髪、碧い目をしていた。
「は、はい。私がマスターです!」
「承知した。ここに契約はなされた」
「ちょっと待って! あなたの真名は!?」
オルガマリーがヒステリー気味に尋ねると、セイバーは静かに答えた。
「セフィロス」
「セフィロス・・・もしかしてアーサー王に仕えていた!?」
「アーサー王に仕えていた」
その言葉にマシュが歓喜の言葉を上げる。
「成功ですマスター! セフィロスと言えばアーサー王伝説の中でも最強の人物!」
「それに人格者としても知られ、英雄の見本とヨーロッパでは有名な人物よ! 間違いなく当たりよ!」
セフィロスの召喚に成功したことに喜ぶオルガマリー。
その時、セフィロスが立香を抱き寄せると、左手に正宗を出し、前に突き出した。
「がっ!?」
アサシンのサーヴァントが胸を貫かれていた。
「すまないマスター。咄嗟のことだったのでな」
「い、いえ」
「大変だ!君達の後ろにサーヴァントが・・・って倒した?」
「そこの男。情報は早く正確にしろ」
「そうよロマニ! 今のは危なかったわよ!」
「ごめん。ああ、それと・・・」
「背後にもう一騎いるな。隠れてないで出て来い」
すると、背後からサーヴァントが出て来た。
「悪いな。様子を見てたんだ。しかし、セフィロスとは・・・とんだビッグネームだ」
「キャスターか」
「おう。キャスター、クー・フーリンだ」
「スカサハの奴の弟子か」
「師匠を知ってんのか?」
「生前影の国を訪ねたことがあってな。その時に一戦交えた。決着はつかなかったがな」
「ほう、世の中狭いねえ」
「キャスターは現在の状況を知っているのか?」
「ああ、原因は知っている。大空洞に行けばわかる。お前さんにも因縁のある人物だ」
「誰だ?」
「・・・アーサー王だ」
一行はキャスターを加え、大空洞を目指していると、不意にセフィロスが口を開いた。
「マシュと言ったか。その盾の英霊の名を知らないのか?」
「はい・・・。セフィロスさんはご存じ何ですか?」
「ああ、知っている」
「でしたら・・・!」
「俺が言っても無駄だ。本人が自覚しない限りはな」
「そうですか・・・」
「とはいえ宝具を使えないと困る。少し戦うぞ」
「え? セフィロスさんとですか?」
「俺は左手一本でやる。無論加減してな。いくぞ」
そう言ってセフィロスは刀を振るう。
(早い!)
マシュは何とか防ぐも次々と攻撃が襲ってくる。
(これで加減? 早すぎる!)
この状況を他の三人は見守っていた。
「何なのよあれ・・・刀身がほとんど見えないじゃない!」
「マシュ・・・」
「いや。きっちり加減してるぜ。してなきゃ最初の一撃で首が飛んでる」
次第にマシュは追い詰められていく。
「どうした? それではマスターを守れないぞ?」
その言葉にマシュが反応。ついに宝具が展開した。
その宝具に刀身を弾かれるセフィロス。
そしてセフィロスは刀を仕舞った。
「出来たじゃないか。オルガマリー。マシュの宝具に名前を付けてやってくれ」
「え・・・そうね。ロード・カルデアスでどうかしら」
「・・・そうですね。いい名前だと思います」
「よし。少し休憩したら大空洞を目指そう」
一行はしばしの休息を取ることにした。