「まずはこの森を抜けてオルレアンの方に向かい、
ラ・シャリテへ向かおう」
セフィロスが指針を示す。
「そうですね。周辺の街や砦なら、何かしらの情報が得られるかもしれません」
ジャンヌも同意する。
「ここでオルレアンの情報が得られないと、更にオルレアンに近づく必要があるな」
「なるべくなら避けたいですね」
「ああ。現状の戦力で勝てるか確証がないからな」
「二人共冷静だね」
立香が感心する。
「・・・・・・いえ。私は正直焦っています。もう一人の私はどう考えても正気ではない」
「そうだな。圧倒的な力と憎悪を持つ奴のやることなど決まっている」
その時ロマニからラ・シャリテからサーヴァント反応の報告があった。
しかし、それは遠ざかりロストした。
「マスター! 街が燃えている!」
セフィロスが立香に声を掛ける。
「!」
「急ぎましょう!」
立香達は急いでラ・シャリテに向かった。
「これは・・・」
マシュの顔が歪む。
「ロマニ、生存している者は?」
「ダメだセフィロス。生体反応無しだ」
「そうか・・・」
その時動く人影が現れた。
「リビングデッドか。やるぞマスター」
各自が戦闘態勢に入った。
「ふん!」
セフィロスが最後の一体を切り戦闘は終わった。
「はあ・・・はあ・・・」
「ジャンヌ大丈夫か?」
「何とか大丈夫です」
「そうか・・・すまないがまだ敵がいる」
「アレは・・・ワイバーンですか」
マシュが敵の名を告げる。
それは死体を食べていた。
それを見てジャンヌは猛然と駆けだす。
「セフィロス! ジャンヌを援護して!」
「承知したマスター」
「最後のワイバーンを仕留めました。周囲に敵影無し。戦闘終了です」
マシュがそう告げる。
しかし、ジャンヌの顔色は優れない。
そんな中ロマニから緊急連絡が入る。
ラ・シャリテから遠ざかっていたサーヴァントが反転してきたのだ。
「ロマニ、敵の数は?」
「嘘だろ数は五騎! 高速で接近してくる!」
「マスター、撤退を進言する」
「セフィロスの言う通りだ! 撤退するんだ!」
しかし、ジャンヌは真意を問いただすと言い動かなかった。
マシュが説得に乗り出しても動かない。
「マスター、作戦変更だ。一戦交えた後、隙を見て離脱だ」
「勝算は?」
「現状の敵戦力が不明だが、こちらの戦力を考えると、五分に戦うのも難しい」
「そんなに?」
「マシュとジャンヌは全力を発揮できない。実質二人で一騎分だ。俺一人では流石に無理だ」
「わかった。隙を見て離脱しよう」
「来るぞ!」
それを見た時ジャンヌは絶句した。
無理もないだろう。現れた黒ジャンヌは髪の色等を除けば鏡写しのようだった。
ジャンヌと黒ジャンヌの問答が続き、黒ジャンヌはバーサークランサー、バーサークアサシンを出してきた。
「ジャンヌさん構えて!」
「!?」
「二人共待て。俺がやる」
「セフィロスさん!?」
「マシュはジャンヌを動揺から立ち直らせてくれ」
セフィロスは正宗を構える。
「行くぞ」
ガキンッ!
「ふう・・・」
「やるな。流石はセフィロス」
「英雄と呼ばれるだけはあるわね」
「ふん。血に狂ったヴラド三世にカーミラの二人に言われてもな」
「・・・なぜわかった?」
「二人共血液に固執していたからな。その手の逸話と二人の会話で絞ったまでだ」
「セフィロスさん、もう大丈夫です。戦えます」
「ジャンヌ。それは良かった。とにかく逃げるぞ」
「逃がす気はないわよ?」
黒ジャンヌは残りの三騎を投入しようとしてくる。
「マスター。マシュとジャンヌと一緒に逃げろ。俺が食い止める」
「でも・・・!」
「マスターが死んだら終わりだ。優先順位を間違えるな」
その時戦場に硝子の薔薇が飛んできた。
そして、戦場に一人の女性が現れた。
(新手のサーヴァント! 敵か味方か?)
セフィロスが考えていると、バーサークセイバーが真名を答える。
新手のサーヴァントはマリーアントワネット。
どうやらこちらの味方の様だった。
「マスター。マリーアントワネット王妃を援護しつつ戦うぞ」
「うん。お願い」
マシュとジャンヌも加わり激戦となるが、不利は否めない。
セフィロスがカバーに回り、全員を援護して何とか持ちこたえている状態だ。
「アマデウスお願い!」
そうマリーアントワネットが言ったかと思うと、アマデウスが現れ宝具を展開する。
「マスター! 今のうちに撤退するぞ!」
この隙をついて皆が戦場を離脱。
セフィロス達は虎口を脱した。