スカジのお師匠様   作:アイギス 

11 / 25
大陸版でスカジの強化来たみたいですね。結構酷評されているっぽいですが、僕的にはあれくらいの強化でも十分満足できますね。やったぜ


開始

 

 

 

「それにしても驚いたな。あの時の少女がお前の師だったとはな。『スカジがお世話になっています。』とはそういう意味だったのか。なぜあの時教えてくれなかったんだ?」

「悪かったわね。あの時は少し疲れていたから、早くロドスの中に入りたかったのよ。話していたら長くなったでしょう?」

「む、疲労は大丈夫ですか?これから戦闘ですが。」

「大丈夫よ、ホシグマ。折角師匠と戦うんですもの、全力出せませんでした、なんてもったいないことはしないわ。」

「それは上々。しかし、スカジにそこまで言わせる程の豪傑なのですね、そのイージスという方は。」

「豪…傑というのは少し違うわね。まあ、これから闘うのだから、嫌でもあの人の実力を思い知らされるわ。」

「それは楽しみです。」

 

決戦の日の朝、スカジ、チェン、ホシグマの3人は、共に管制室へ向かっていた。移動中、イージスやこれからの戦いについての話をしているようだ。

 

「しかし、何ともすごいメンバーだな。スカジをはじめとしてシルバーアッシュにスルト、ブレイズにエイヤフィヤトラ…とても個人に対する戦力とは思えん。」

「隊長も大概ですがね。」

「それを言うなら貴方もでしょう、サリアと貴方2人がかりの守りなんて、レユニオン幹部ですら崩せないでしょうに。」

 

名を呼ばれた全員で作戦任務をしたことこそあるが、その戦力が()()()に集中されたことはなかった。過去に戦ったレユニオン幹部ですら、彼らのうち2人程いれば充分な程に打ち勝つことができた。

会話をしている彼女達の背後から1人、また新しい人物がやってきた。

 

「ちょっとー?話を聞いてりゃ何で私の名前が一向に出てこないのさ!」

「別にあなたに実力がないなんて思ってないわよ、エクシア。今回の作戦唯一の狙撃要員なんだから、期待してるわ。」

「そうなんだよねー、術師にはアーミヤもいるけど、私だけ1人かー、プレッシャー感じちゃうよもう。」

「その割には楽しそうですね?」

「うん!リーダーにも『今回は好きなだけ撃っていいよ。』って言われてるんだ!えへへ、スカジの師匠だからって容赦しないからね?」

「ええ、遠慮なくぶっ放してちょうだい。」

「え?君の師匠なんだよね?」

「あとはウィーディか。彼女は私たちの切り札になるからな、頑張ってもらわないとな。」

「ええ、そのためにも小官達が彼女に繋げなければなりませんね。」

「けど、もう1人はこれから発表なんでしょ?一体誰なんだろうねー?」

「さあ?実力で考えればある程度は絞れそうだけれど…。」

「んー?シュヴァルツとか?」

「ソーンズやバグパイプも可能性はあるな。」

「マドロックさん、でしょうか?小官は彼女と関わったことがないので、実力をこの目で見たわけではありませんが。」

 

そう、今回の演習参加者の11人は数日前に判明しているが、もう1人は当日の今でさえ分かっていない。各々が、実力を認めている人物を出し合い予想していると、4人な目的地へ着いたようだ。

 

「っと、管制室に到着したね。」

「扉は開いてるわね。ドクター?入るわよ?」

「やあ、おはよう4人とも。調子は…うん、全員良さそうだね。」

「皆さんおはようございます!今日はよろしくお願いしますね。」

「おや、それなりに早く着たつもりだったのですが、既に多くの人が集まっていますね。」

「うん、あとはスルトだけだね。まあ、集合時間まであと30分程あるし、気長に待とうか。」

「ところで、まだ分かっていないもう1人は誰なんだ?」

「大丈夫、ちゃんと呼んであるから、また後で紹介しよう。」

 

既にスルト以外の10人は集まっているようだった。残りの人物を待っている間、彼らは今日の演習の要点や作戦を確認し合っていた。それから10分程して、また1人の人物がやってきた。

 

「すまない、遅くなった。準備に時間がかかってしまった。」

「ケルシー先生!おはようございます。」

「ああ、おはよう。…どうやら、随分遅く来てしまったみたいだな。」

「まだスルトも来てないから大丈夫だよ。」

「イージスとの対話に参加できなかったのもそうだが、最近の私はどうにも事態に遅れをとっているな。反省せねば。」

 

複数の資料を片手に、ケルシーが部屋に入ってきた。ここにいる全員は、彼女がいつも通りドクターの補助をしに来たのだと思っていた。

 

「ケルシーさん、先輩のサポートいつもお疲れ様です!」

「ああ、ありがとうエイヤフィヤトラ。だが今回は「入るぞ。」…む、揃ったみたいだな。」

「なんだ?もう全員揃っていたのか?まだ20分もあるというのに、お前らはみんな暇なのか?」

「スルト!あんたねぇ、1番最後なんだからごめんなさいくらい言えないの?」

「ブレイズ、なぜだ?むしろ集合時間の前に来たのだから褒められるべきだろう?」

「はあ、あんたはそんなやつだったわね。まあ、今回は頼りにしてるわよ。」

「お前に言われなくても私のやることは変わらないさ。」

「っこの…。ほんっとうに可愛くないやつね…!」

 

スルトも入室し、そんな会話が繰り広げられる。ブレイズとスルトはどこかで会うたびにこのような言い合いをするため、ドクター達は特に気にしていない様子だ。ドクターは彼らのやりとりを静止に全員に聞こえる声で話始めた。

 

「よし、注目!これで全員揃ったみたいだね。それじゃ、これから作戦の確認をした後、決戦の地へ向かうことにしよう。」

「盟友よ、まだ1人来ていないぞ。」

「え?誰のことだい?」

「そんなの私達が聞きたいわ。もう1人のメンバーが来ていないじゃない?」

「何を言っているんだい、ウィーディ?だから全員揃ってるじゃないか。」

「え?どういうこと?ドクターにしか見えてない的なやつ?」

「エクシア、流石にありえないだろう…。しかし、スルトの前に来たメンバーは私たち4人だった筈…いや、待て、まさか。」

「何も言ってるんだい?ちゃんと()()()()()1()()来ているじゃないか。」

「…もしかして。」

「ああ、スカジ。私だ、今回の演習は私も参加する。」

「「「「「「「「「「は?」」」」」」」」」」

 

そう言葉にするケルシー。ドクターはお互いのすれ違いを理解し、なるほど、ど呟く。他のオペレーター達は皆驚いていた。

 

「うん、もう1人はケルシーでした。」

「待て待てドクター!そもそも彼女は戦えるのか?」

「問題ない、チェン。私とてそれなりの実力はある。」

「それなりでは困るわ、ケルシー。何せ今回の相手は正真正銘の『化け物』なんだから。」

「さっきから散々言ってるよねスカジ⁉︎本当に君の師匠なんだよね?」

「ああ、なら訂正させてもらおうか。ここにいる全員と遜色ない程度の実力はある、心配しなくていい。」

「…なるほど、しかし我々は貴方を考慮した作戦を組んでいないが大丈夫か?今から練り直すのは無理があるだろう。」

「それも問題ない、サリア。私は皆の作戦を理解している。私の攻撃手段は少し特殊でな、皆の邪魔をすることは一切無いから安心してくれ。単純に攻撃人数が増えたと考えてもらって構わない。」

「それならいいんじゃない?スルトの言葉を借りるわけじゃ無いけど、私たちのやることは変わらないんだからさ。」

 

ケルシーの参戦に驚きながらも、次第に皆納得し始めたようだ。ドクターは一度咳をすると、話を仕切り直した。

 

「んんっ。皆納得したようだから、話を戻そう。これから最終確認を行い、そのままイージスのところへ向かう。もう彼女は待ってくれている筈だから、あまり待たせないようにしよう。」

 

そう締め括ると、皆表情を真剣なものにして話をはじめる。そのまま、お互いに確認が終わった後、全員で外に向かうのであった。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

ロドスから数km離れた場所。あたり一面を見渡せる平原には、彼女とロドスのエース達の戦いを見ようと多くの人員で囲まれていた。彼らの戦いを純粋に楽しもうとする一般人から、イージスを見極めようと観察をするオペレーターまで、多くの人が集っていた。

しかし、ドクターとメンバー12人がそこに到着した時、あたりは静寂に包まれていた。彼らはある点を数百m離れて取り囲んでいた。そして、その中心から、呼吸を忘れそうになるほどの重圧が放たれていた。

ーそこには1人の人物が立っていた。

全身を真っ白な装束に覆っている。腕や脚には白を基調とし、金で装飾された防具をつけており、頭には顔を隠さないように後頭部を覆う金色兜がつけられていた。兜から溢れている美しいエメラルドの髪は、彼女の白をより美しいものにしている。

右手に持つは楯。彼女の顔よりふたまわりほど大きいそれには、金と緑で描かれた植物が記されている。

左手に持つは槍。それまでの華やかな装束や防具とは異なり、金色のみで構成された無骨なそれは、しかし、彼女の美しさを損なうことはない。

それらを身に包みながら、彼女は超然と立っていた。どこまでも神々しいその姿に、彼女から放たれる重圧に、声を出せる者なぞ、1人としていなかった。

彼女が13人の到着に気づいた、彼女はゆっくりとした様子で彼らを視界に入れる。そして、唯一、ドクターとのみ目を合わせた。

 

お互いに無言で見つめ合う。そうしてしばらく経つと、どちらからともなく頷きあい、目線を離す。言葉を超えたやりとりが、そこにはあった。

そして、イージスは彼らに声を掛ける。

 

「制限時間は2時間、それまでに私をこの円から出せば貴方達の勝利です。逆に、2時間経つか、それまでに私が貴方達を全滅させれば、貴方達の敗北です。貴方達の初撃とともに時間は進みます、タイミングは貴方達の好きなように。」

 

彼ら12人に緊張は見られない、むしろ、過去最高のコンディションを保っている。その様子に満足したように頷くイージスは、最後に、こう言葉を発して、以降、超然と彼らの攻撃に備えるのであった。

 

「では、始めましょう。貴方達の覚悟を見せてください。」

 

 

 




過去最高の長さですねこれは。
次回から戦闘が始まります。多分2日、3日おきに小出しされるのはじれったいと思うので、1週間後くらいにまとめて投稿します。しかし、ご存知の通り作者の戦闘描写はお察し()なので、あまり期待はしないでください

イージスちゃんの詳細情報

  • 知りたい
  • いらない
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。