昇進2にしたのですが、ラグナロク強すぎでは?何あのスカジの第3スキルとスペクターの第2スキル足して2で割るを忘れたような性能。人権キャラの入手と共に、推しの活躍の機会が減るというかジレンマに悩まされる僕なのでした。
ー1つの家があった。
過去数年間、あるいは数百年間か、ーはたまた数億年間かもしれないーが、その家に訪れた人は確かにいた。ある者は数多の試練を踏破した歴戦の探索者だったかもしれないし、ある者は100人を殺した大犯罪者だったかもしれない、またある者はただの善良な一般人だったかもしれない。
ある者は霧の深い湖のほとりで、またある者は目が覚めるほど美しい花畑で、一切の光がない深海でそれを見つけたという者さえいた。
…そして、そのほぼ全てが元の居場所に帰ることなく、死んだ。
周りに佇んでいる化物に恐怖して正気を失った、全身から血を噴き出した、突然何かを叫びだして喉を掻きむしった、あたりにいたオリジムシを食べ散らかした、死因は様々だが、おそらくまともな死に方は何ひとつとしてなかった。皆、何かに恐れているような、知るべきではないことを知ってしまったことに絶望しているような様子だった。
この家の存在を知ったしまうだけでも、常人は狂気に苛まれるだろう。
さて、そんな家に住んでいるのは、一見すると幼い少女のようであった。美しいエメラルド色の髪は腰のあたりまで伸びており、その身長は140cmをギリギリ超えているだろうか?修道服を白くしたような服には、一部緑や金色で装飾が施されており、どこか神々しさを感じる。清潔に保たれている部屋からは、彼女の性格が伺える。そんな少女、イージスはなんとも幸せそうな顔で寛ぎながら、今から何をするか考えているようだ。孤独を嘆いているような様子は全くなく、他人からすれば地獄とも思える環境を、彼女は謳歌していた。
そんな彼女はこれから読書をしようと決めたらしい。可愛らしくお気に入りの歌を口ずさみながら本棚まで行き、今まさに本を取り出そうとしたその瞬間、
ーコンコン
「ピィッッ!」
…ノックの音に、なんとも情けない声を出すのだった。
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「だ、誰…?」
と、今にも泣きそうな顔で呟くイージス。数年前に弟子を見送って以来、この家を訪れる人など1人もいない。その弟子も数年前から音沙汰もないため、彼女はドアをロックするその人物に怯えきっていた。しばらくの間じっとしていると、
ーコンコン
「ミ゜ッッ」
…再び鳴ったノックの音にビビり散らかすのであった。
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「…隠れなきゃ…。」
どうしてそうなった?と聞きたいが彼女は真剣である。何はともあれ、そう決めてからの彼女の行動は一瞬であった。1階のリビングから2階の寝室まで、コンマ1秒もない間に移動し、頭から布団をかぶった。無論、バレバレであるが。布団の中でぷるぷると震えながらじっとしていると、再びノックの音が聞こえてきた。
ーコンコン、コンコン………ガチャッ
…かの人物は、ドアを開けたようだ。(ちなみに、今まで家を訪れてきた人などいないため、鍵なんてものはかけていない。哀れなり。)
足音から察するに、そのまま迷いなく階段を登ってきたようだ。だんだんと近づいてくるその音に震えてながら、彼女は隠れて(?)いた。
部屋の前で足音が止まり、ギィィとドアを開ける音がやけに大きく聞こえた。あ、もうだめだ、と思ったその時に聞こえたのは、数年前にここから旅立っていった弟子のため息であった。
「…はぁ、呆れた。この家に来るのなんて私くらいでしょ?なんで察せないのかしらね。」
「…へ?」
「久しぶりね、師匠。」
「…あの、ごめんなさい。」
「え?」
「あの〜、その、…安心して腰が抜けてしまったので、下まで運んでくれませんか?」
「…」
なんでこの人に勝てないのかしら、とスカジは再びため息をついた。
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「それでは、今はロドス•アイランドという組織にいるのですね?」
「ええ、オペレーター名はスカジで倒しているの」
「そうですか、なら私もスカジと呼ばせてもらいますね。」
お互い(主にイージスであるが)に落ち着いた後、互いには再開を喜びあい、スカジが去ってからの話を聞いていた。
「それにしても、なぜ突然帰ってきたのですか?ここを去ってから6年、何の音沙汰もなかったのに。」
「うっ、それを言われると耳が痛いわ。」
「ああいえ、別に怒ってはいませんよ。ここに連絡できる手段なんてないでしょうし、あなたの実力は知っていますから、特に心配もしてませんでした。」
「それはそれで少し複雑だわ…。別に、そういえばしばらく会ってないなと思っただけよ。幸い、仕事も少し落ち着いたことだから、せっかくの機会にって思って来たの。」
「そうでしたか。まあ、私も久しぶりに愛弟子に会えて少し安心しました。」
「あら、最初はあんなに渋ってたのに愛弟子と呼んでくれるのかしら。」
「ええ、流石に10年もいれば情も湧きますよ。」
「「…ふふっ。」」
と笑い合う2人。
「…ねえ師匠。」
「?どうしたんですかスカジ?」
「私、前よりも強くなったの。」
「ええ、それは見れば分かりますけど…。」
「久しぶりに、
「…はい、構いませんよ。久しぶりに
「…あっと驚かせてやるわ。」
「…ええ、楽しみにしてますね。」
スカジは全身から闘気を剥き出しにして、外へと向かって行った。
一方、イージスは余裕な様子で、その笑みを少し深めるのあった。
イージスちゃんの年齢はとくに考えてません。、見た目通りのロリっ子でも、ロリババアでも、皆さんイメージに合うようにご自由にどうぞ。
最初の部分ですが、僕的にはクトゥルフ要素のつもりです。が、ここまで読んでくださった方なら分かる通り、僕はあまりにもクトゥルフ神話について無知なので、間違いがあったら申し訳ありません。