坂柳と楽しく暮らす俺の学園生活   作:ロイ/Ceder

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どうも、ロイです。ずっと読み手でしたが、自分の思い通りになって欲しいという思いから小説を描き恥じることにしました。拙い点もあると思いますが、どうぞ読んでいただけると嬉しいです。


#1 坂柳との邂逅

俺は今、バスに乗っている。読書をしているが、窓から入ってくる暖かい春風により寝てしまいそうだ。

 

なぜ俺がバスに乗っているか。それは進学率、就職率がほぼ100%という高度育成高等学校に行くためだ。

 

この高校は国から莫大な援助がある。また、完全に外部と隔離されていて、余程の事情がない限り、外部との接触は禁止されている。

 

俺は中学時代、たくさんの人の憎悪を浴びてきた。高校では、そんな奴らとの関わりを無くし、平和に高校生活をしたいと思っている。そう思い親に高度育成高等学校の進学を希望したら、すごく喜ばれた。親も俺の事を考えなくてよくなるし、俺は嫌いな親から離れられる。まさにWin-Winの関係であった。

 

そんなことを考えながらウトウトしていたとき

「すみません...お隣よろしいでしょうか」

 

そう放ったのは銀色の髪の毛を持っている、美少女だった。足が悪いのか、杖を持っている。また、吊り目で気が強そうだ。そして、独特の雰囲気を放っている。何かやばそうな、とても頭が良さそうな。

 

「(女子と隣か...まともに話したことないし緊張するが...)どうぞ」

 

「ありがとうございます。ところでお名前を伺ってもいいでしょうか。」

 

「白石裕二だ。」

 

「そうですか。わたしは坂柳有栖と言います。もし同じクラスになったらよろしくお願いしますね。」

 

「ああ」(それにしてもかわいいな。)

 

しばらくして、バスが停まった。窓から見えるのはバカでかい校舎と様々な施設だ。俺は今日から3年間、ここの中で過ごすことになる。平穏に学校生活が送れるといいなぁ。

 

「では失礼します。」坂柳はそう言ってたとうとする。

が、杖が地面を滑りよろける

 

「おっと」

咄嗟に手を伸ばして支える。

 

「あ、ありがとうございます。」

「足が強くないみたいだな。気をつけろよ。」

「はい。ありがとうございました。それでは、今度こそ失礼します。ご縁があったらまた。」

 

バスを降りると、見たこともないような大きい門が俺を出迎えていた。思わず息を飲んでしまう。

 

それは他の生徒も同じようでみんな心なしか浮き足立っている。

そして、門をくぐる。

これで俺の3年間は安泰だ。思わず叫びたくなるほどに嬉しかった。

 

まずはクラスを確認しに行こう。

俺の名前は....あった。Dクラスだ。

パッと見同じクラスに坂柳有栖の名前はなかった。残念だ。

 

よく分からない教室がたくさんある廊下を抜けるといよいよD組が見えてきた。俺の席は...よっしゃ、1番左後ろだ。

 

しばらくして、チャイムがなると同時に、スーツを着た女性が現れる。

 

「私は1年D組の担任をすることになった。茶柱紗枝だ。担当教科は日本史。この学園は3年間クラス替えをしない。よって3年間君たちと関わることになる。よろしくな。

まずは特殊な我が学園の仕組みを説明したいと思う。いまから渡す資料を後ろまで回してくれ。」

そう言いながら茶柱先生は前の生徒に資料を渡す。この高校は独自の通貨を扱うらしい。あまり詳しくは知らないが、まぁ、今から先生が説明してくれるだろう。

 

「今から配る学生証カード。このカードにはポイントが振り分けられており、ポイントを消費することによって敷地内にある施設の利用や売られている商品の購入が可能だ。要するに学園専用のクレジットカードだと思えばいい。学校の敷地内にあるものなら何でも買える」

 

自分でお金を管理するのか。でもそうすると管理ができない生徒は破産するのではないか?

 

「ポイントの使用方法は簡単だからすぐわかるだろう。それからポイントは毎月一日に振り込まれる。尚、1ポイント1円の価値があり、新入生のお前たちには10万ポイントが振り込まれているはずだ。無いとは思うが、もし足りなかった場合は申し出るように」

 

この言葉に、クラスがざわついた。それはそうだろう。だって俺たちはいま急に10万円を手にしたんだからな。

 

「意外か? 最初に言っておくが、当校では実力で生徒を測る。倍率が高い入試をクリアしてみせたお前たちにはそれだけの価値があるということだ。その評価のようなものだと思えばいい。ただし、卒業後には、学校側が全て回収する。どれだけポイントが残っていても現金化は出来ないので注意しろ。ポイントをどう使おうがそれは自由だ。好きに使ってくれ。仮にもし使う必要がないのならば友人に譲る方法もある。だがカツアゲはやめろよ? 学校は苛めに敏感だからな。今日は特にやることはない。あ、おまえたちの寮の説明が今日はある。あとで学校から送られるメールを確認しろ。明日の入学式は朝8時40分集合だからな。遅れることのないように。」

 

茶柱先生はそういうと、クラスから出ていった。

 

途端。クラスがすごく騒がしくなった。

「おい、聞いたか?毎月10万円だってよ。遊び放題じゃねーか」

 

「10万円って...欲しいものいっぱい買えるじゃん!この学園サイコー!」

「ほんとに入学できてよかったな。」

 

「ねぇねぇ、放課後買い物行かない?」

「いいね!化粧品とかアクセサリー買いたいな」

 

そうクラスが騒ぎ立てる中、俺は1人黙って考えていた。先生は毎月ポイントが振り込まれるとは言ったが毎月10ポイント、とは言っていない。仮に毎月10万ポイント配布されるとしたら、1年で約5億円の援助を国から受けていることになる。流石にそれは非現実的だろう。

 

そうすると、何かによって貰えるポイントが変動したりするのか、調べる必要がありそうだ。

 

そう決めて俺はそそくさと席を立ち上がり、寮に行こうとする。

 

「待って、みんな3年間同じクラスの仲間だから自己紹介をしようよ。」

 

俺は目の前のやつを見て嫌な感情が芽生えた。それは中学時代「みんな」をモットーにしていた気持ち悪いやつを思い出したからだ。

 

俺が周りから酷く憎まれるようになった原因の一端にはあいつも関わっている。なんなら、あいつが居たからこそ、俺は今この学園にいるようなものだ。

 

目の前にいるこの男がどんなやつかは知らないが、関わりたくないので俺は見つからないようにこっそり教室を出る。基本人と関わらず生活したいしな。

 

階段を降りようとしている時、坂柳を見つけた。

 

(荷物を持って階段大変そうだな。これは話しかけるチャンスだ。)

 

「大丈夫か?荷物俺が持つぞ」

「...っ!びっくりした....白石くん、ありがとうございます。お願いします。」

 

「ああ。ところで坂柳、お前は何クラスだ?」

 

「私はAクラスでしたよ。白石くんと同じクラスになれなくて残念です。他クラスだとあまり交流がないかもしれませんが是非、仲良くしてくださいね。」

 

「ああ、そうだな。」

 

「これも何かのご縁ですし、連絡先を交換しませんか?」

 

(まじ?交換できるの?よっしゃ!)

 

「はい。これが俺のアドレスだ。」

 

「ありがとうございます。はい、これで追加出来ました。改めてお願いしますね、白石くん。」

 

「ああ、よろしくな。」

 

その時、坂柳のスマホがなった。この通知音は学校からの連絡だ。ちなみにこれは、マナーモードにしていてもなるらしい、緊急の連絡があるかもしれないからだろう。

「私の寮の説明がもうすぐだそうです。早いですが、失礼させていただきます。」

 

2人でそれぞれポイントで支払う。

学生証をかざすだけ、という簡単な方法だった。

 

「じゃあな。」

 

そう言って坂柳と別れる。それにしても不思議でなんだか恐ろしいやつだ。そう考えていると、遠くから男の大きな話し声が聞こえる。

 

「ほんとにサイコーだな!ずっとやりたかったゲームも買えたし。よし、いまから早速遊ぼうぜ」

 

恐らく1年のやつだが、早速浪費をしているらしい、毎月10万ポイント入ると思っているのだろう。馬鹿だ。

 

そう、そのことだ。ポイントについて考え無ければならない。とりあえず昼飯もどこかで買いたいし軽く敷地内を探索するか。

 

しかしこう見てみるとほんとに立派な施設が沢山並んでいるな。ポイントさえあればすごく楽しく暮らせそうだ。

 

とりあえず目に付いたスーパーに入る。色々な食材や弁当が売っていた。そこで俺は「月に5個まで」と書いてある、無料の山菜の詰め合わせが目に付いた。

 

仮に月に10万ポイントも配布されていたらこんなものは1部のバカにしか必要ないはずだ。しかし、かなりの数減っているように見られる。やはりポイントが貰えなかったりするようだな。そう結論づけ、なるべくポイントの支出を無くしておこうと、山菜を1つと、適当に食べれる450ポイントの弁当を買った。

 

そのとき、俺のスマホが鳴った。寮の説明だろう。スマホの地図を起動して寮の場所を調べる。幸いここから近そうだ。

 

 

「集まったな。ここはこれからお前たちが暮らす寮だ。基本的にどの部屋も構造は同じになっている。オートロックになっているからセキュリティも安全だぞ。それぞれ学生証をかざせば自分の部屋の鍵が開くようになっている。ポイントを使うためにも必要だからまさかないとは思うが、仮に学生証を部屋に忘れたのなら学校に電話しろ。そこでスペアの鍵を渡す。ガス、電気、水は全て無料だ。だからといって無駄使いはするなよ。それと、男子の寮と女子の寮は1、5、8、12階で繋がっている。しかし男子が女子寮の敷地内に入っていいのは午後9時までだ。それ以降は不純異性交遊として指導することになる。以上、分からないことなどがあったら質問するように。ではスマホに書かれている部屋へ行っていいぞ。」

 

俺の部屋は...5階か。とりあえず部屋に入ってみよう。

 

部屋は思ったより広く、一人暮らしなら広々と生活出来る大きさである。家電も1式揃っているようだ。しかし、パソコン、テレビがないから使いたいなら買うしかないな。テレビはPCがあればどうにかなるし、とりあえずPCを買うことを視野に入れておこう。

 

そう考えていた時。俺のスマホが鳴った。この音は学校からの通知ではない。

 

「今から一緒に必要なものを買いに行きませんか。」坂柳からのメールだった。Sシステムについて坂柳の見解も聞いてみたいし、なにより坂柳と話したい!向こうから誘ってきてくれたのはとても有難かった。

 

「そしたら女子寮の前で集合にするか。」

 

「ありがとうございます!では15分後に待ち合わせましょう。」

 

「わかった。」

 

そうやりとりしてスマホをポケットに仕舞う。さて、行くとするか、しっかり学生証は持ったな。よし。

 

 

「さっきぶりです。白石くん。」

 

「ああ、そうだな。」

 

「まずは何を買いに行きますか?わたしは歯磨きやタオルを買いに行きたいです。」

 

「俺は家から日用品類は持ってきたから大丈夫だ。まぁ、一緒に回ってやるよ。足が心配だしな」

 

「そんなに心配しなくても普通に生活できますからね?でも、ありがとうございます。」

 

そういって微笑む坂柳は可愛く、思わずドキッとしてしまった。

 

「あの、白石くんは何階の部屋になりましたか?」

 

「5階だ。坂柳は?」

 

「私は6階です。ひとつ上ですね。」

 

「そうだな。部屋は思ったより広かった。1人暮しなら十分すぎる」

 

「私もそう思いました。流石って感じですよね。」

 

「だな。俺からひとつ質問いいか?」

 

「はい。構いませんよ。」

 

「Sシステムについてどう思っている。」

 

「唐突ですね...ちなみに聞いてくると言うことは白石くんは何か推測があると。」

 

「そういうことだ。」

 

「ではお話しましょう。まず、10万ポイントが最初から与えられているのには驚きました。また、毎月ポイントが振り込まれると言って居ましたが、何か裏がありそうです。なのでポイントはなるべく温存しておこうかと思ってますね。」

 

「なるほどな、凡そおれと同じ見解だ。その裏、というのについてだが、俺は毎月貰えるポイントの量が何かしらによって変化すると思っている。さっきスーパーに行ったが、無料の山菜が置いてあった。しかもそれなりに数が減っているように見えたから、やはりポイント配布には増減がありそうだと思った。」

 

「そうなんですか...とりあえずは様子見ながら、ポイントを節約して過ごして居れば大丈夫そうですかね。」

 

「まぁ、そうだな、まだ何も分からないから無難に行くのがベストだな。」

 

しかしまぁ、こいつ可愛いな。きょろきょろ辺りを見回している所とか、特に。

 

そう思って居るうちに大きなショッピングモールのような所に着く。

ん?なんか視線を感じるが...

 

「あいつ誰だ?坂柳さんと一緒に歩いているぞ。」

 

「あの女の子かわいいな。隣にいるやつは...別にかっこよくねーのになんで一緒にいるんだ?」

 

坂柳が注目を集めているらしい。

「なんか色々言われてるが有名なのか?お前」

 

「軽く自己紹介しただけですけどね。」

 

「すげーな..でもまぁお前可愛いもんな」

 

「なっ...そういうことを言わないでください。///」

 

「気分を害したのならすまない。」

(褒めてはいけなかっただろうか、気をつけよう。)

 

「いえ、そんなことはないですよ」

 

「今日は付き合ってもらってありがとうございました。クラスは違いますが、同じ1年生として、仲良くしてもらえると嬉しいです。」

 

「ああ、こちらこそよろしくな。

じゃあな」

 

「では。また」

 

そういって坂柳は女子寮へと入っていく。

 

今日は坂柳という人に出会えた。とてもかわいいし、性格も良さそうだ。まずい...好きになってしまう

 

一端忘れよう。今日は疲れたし、昼買った弁当を食って、学校の資料を少し読んで寝るか。

 

明日は入学式だ。楽しみでもなんでもないので早く終わることを願うばかりだ。それと坂柳にドキッとしたのは悔しいな...

 

とそこで、スマホが鳴る。

「今日はありがとうございました。是非お礼をしたいので明日の昼食ご一緒にどうですか?」

 

 

「是非!入学式とホームルーム終わったらA組に向かえに行く!」

 

「はい。お待ちしてますね。」

これはかなりいい展開なのでは!と思いつつ、明日以降のことを考える。俺の学園生活は楽しいものになるかもしれない。

俺は幸せな気持ちのまま寝るのだった。

 

 

 

 

 

只今の白石のポイント

 

92467

 

1話の長さ(詳細?は3話の後書き)

  • このままでよい
  • 半分くらいの長さ
  • 短いのをたくさん
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