坂柳と楽しく暮らす俺の学園生活   作:ロイ/Ceder

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第3話です! 相変わらず拙い文ですが、楽しんでもらえると嬉しいです!


#3 ポイントの稼ぎ方。 椎名ひよりとの対面

校内掲示板をチェックしてみるか。

 

そこには驚きの情報が書かれていた。チェス部や将棋部。運動部ではポイントを使って賭け事をしているらしい。部長が嫌っていてしていない部活もあるが。

 

俺は幸い、チェスや将棋といった遊びは結構好きでやっていた。...まぁやる相手がネットしか居なかったがな。これは明日早速行ってみるか。

 

 

賭け事をするためにチェス部にやってきた。

「すみません。」

 

「お、1年か。入部希望者か?」

 

「あ、いえ、そういう訳ではなくて、俺とポイントを賭けて勝負してもらえますか?」

 

「ほぉ、見たところD組の生徒のようだな。ポイントがあまり配布されずに困っている、という所か。それにしても情報が早いな。」

 

「そんなところですね。ちなみに0ポイントでしたよ。情報に関してはポイントを獲得しようと必死だったので。」

 

「0ポイント?1ヶ月でクラスポイントを0にしたのか...今年のDクラスはすげぇな。まぁいい。まずは俺が相手をしてやろう。何ポイント賭けるんだ?」

 

「とりあえず4万ポイント賭けさせてもらいます。」

 

「そうか、俺はチェス部だし、6万ポイント賭けてやろう。」

 

「ありがとうございます。では、よろしくお願いします。」

 

「ああ、恨みっこなしだ。」

 

 

「チェックメイト」

結果は俺の勝利だった。

 

「くっそー、まじか、君強いな。チェス部に入らないか?」

 

「遠慮させて頂きます。」

 

「そうか、残念だな。はい、約束の6万ポイントだ。」

 

「ありがとうございます。」

 

「月1位で対戦してやる。今度こそ勝つからまた来てな!」

 

「お、1年くんじゃーん。あれ?杉山くん負けたの?それじゃあ私の出番だね!」

 

「あの1年強いぞ。」

 

「大丈夫!勝ってポイントもらっちゃうから 」

 

やたらとハイテンションな先輩が来たな。次はこの人と勝負のようだ。

 

「どうも。白石です。」

 

「白石くん、よろしくね!私は前田。負けないぞ〜。」

 

そういえばさっきの先輩の名前聞いてないな。でも前田先輩が杉山って言ってたし覚えておこう。

 

「では、お願いします。先程ポイントを貰いましたし、8万ポイント賭けます。」

 

「おおっ!大胆だね〜じゃあ私は15万ポイント賭ける!」

 

「それって不公平じゃないですか。大丈夫ですか?」

 

「私はAクラスで割とポイント持ってるし、1年生相手だからおまけ!じゃあ始めよっか。」

 

「はい。よろしくお願いします。」

 

「チェックメイト」

また俺の勝ちだ。

 

「君強いね!これは是非チェス部に...」

 

「杉山先輩にも言われましたが、辞退させてもらいますね。」

 

「そっかぁ...それは残念だな。はい、約束の15万ポイントね!」

 

 

この会話を聞いていた他の部員がみんな勝負を申し込んできた。俺としてはポイントが欲しいので望むところだ。

 

「チェックメイト。俺の勝ちだな。だが、1年なのになかなかやるな。」

 

あれから俺は順調に勝ち進んだが、最後の最後に30万ポイント賭けていた試合で部長さんに負けてしまった。

 

「ありがとうございます。次は勝ちます。」

 

「また6月になったらリベンジにおいで。それと、約束の30万ポイントありがとな。」

 

「では、失礼します。」

そう言ってチェス部を後にする。最後の部長戦には負けてしまったが、他で8勝した。

 

白石裕二

878437ポイント

 

めちゃくちゃ増えたな...これでとりあえずは困ることはなさそうだ。

 

 

そして次の日。

 

「白石くん、こんにちは。」

 

「おお、坂柳か。今日少し話したいことがあるから放課後カフェに行かないか?」

「私は構いませんが、白石くんはポイント節約すると言ってましたが大丈夫なんですか?」

 

「大丈夫だ。それとその事について話す。」

 

「なにか進展があったのですね。楽しみにしてますね。それと、Dクラスに迎えに行かせてもらいます」

そう言って坂柳は微笑む。もう何回もあったことだし、諦めるしかない。

 

 

そして放課後

 

「おい白石。坂柳さんが来たぞ。またかよ。いちゃいちゃしやがって」

 

「白石くん、行きましょう。」

 

「ああ、そうだな。」

 

「なんであんな陰キャが...」

「気にしてたら負けだぞ池。」

「でもずるいじゃねぇか」

 

そんな言葉を聞き流し、俺たちはカフェへと向かう。

 

「あ!白石くんと坂柳さんじゃん!やっほ〜」

 

「おお、一之瀬か。」

 

「今からどこかに行くの?」

 

「ああ、ちょっと話があってカフェにな。」

 

「それって私がいても問題ない?」

 

「ああ、いいぞ」

 

「やった〜一緒にいくね!」

 

3人でカフェへ歩いている途中。

 

「あれ、一之瀬さんないですか」

 

「あれ?ひよりちゃんじゃん!やっほ〜」

 

「こんにちは。Aクラスの坂柳さんと...」

 

「Dクラスの白石くんだよ!」

 

「白石くんも、こんにちは!私はCクラスの椎名ひよりです!」

 

「椎名か。よろしくな」

 

坂柳と一之瀬とも知り合いだったんだな。ということは椎名はCクラスのリーダー的な存在、といったところか。

 

「それにしてもA、B、Dクラスが集まるってなかなか不思議なメンバーですね。」

 

「普段から仲よくてね!今日はみんなでお茶でも飲みながらお話しようと思って」

 

(ねぇ、椎名さんも呼んでいいかな?Cクラスの中でもかなり優秀な人だしポイントの話をしても信用できるって保障するよ!)

 

(まぁ、一之瀬がそう言うならいいが)

 

しかしなぜ急に誘おうと思ったのか、気になるな

 

(私も構わないですよ。)

 

「よかったらひよりちゃんも一緒にカフェ行かない?」

 

「え、私がこの中に入っちゃってもいいんですか!」

 

「いいよいいよ!それと、ちょっと大事な話をするから、人には言いふらさないようにしてね。まぁ、ひよりちゃんなら信用してるけど!」

 

「もちろんです!ありがとうございます」

 

「おい、Dクラスで坂柳さんと仲良くしてる奴、今日はCクラスの椎名さんとBクラスの一之瀬さんもいるぞ、なんでアイツばっかあんなモテるんだよ」

 

「なんだ、三股か?なんだアイツは」

 

そしてまたまた聞こえてくる妬みの声を無視して4人でカフェに入る。

 

 

「アイスコーヒー1つ」

 

「私は紅茶!お願いします」「あ、私も!」

 

「私はホットココアをお願いします。」

 

「かしこまりました。少々お待ちください。」

 

 

「それで、ポイントの件ですけど、白石くんなにがあったか説明して貰えますか?」

 

「ああ、3人とも知っていると思うがDクラスはポイントが0だ。流石にそれだと生活出来ないということで校内掲示板を見ていたらチェス部をや将棋部、運動部などは賭け事をやっているらしくてな。チェスを打ってポイントを稼いできた。」

 

「様子を見る感じ沢山勝ったのかな。チェス部に平然と勝てるのはちょっとよくわからないけど...そんなことやってたんだ、白石くん。それで何ポイント溜まったのかな?」

 

俺はみんなにスマホの画面を見せる。

 

「「「え」」」

 

「わ..私って今日初対面ですがこの話聞いてて大丈夫なんですかね?」

 

「まぁ、一之瀬が信用してるなら大丈夫だろう。それにこれくらいなら他に漏れてもそんなに痛手ではない。」

 

「すごいですね...それにしても白石くん、チェス出来たんですね。」

 

「ああ、1人で黙々とやっていたからな。」

 

「こんどお手合わせ願いたいです」

 

「ああ、いいぞ。」

 

「ちなみに、どんな感じでポイントを手に入れたのか教えて貰える?」

 

「ああ。チェス部に行って俺と賭け勝負してくださいって言ったら先輩が勝負してくれてな。俺は最初は4万ポイント賭けたんだけど先輩が優しくて6万ポイント賭けてくれた。そんで勝って増えたポイントを使ってだんだん賭ける額を大きくしていったんだ。まぁしかし最後の30万ポイントの賭けで負けたのは痛かったが、それでも十分に稼げたって感じだ。ちなみに月1で手合わせをしてくれるらしい」

 

「これはビックリだよ...白石くんってもしかして天才?」

 

「小さい頃に色んなことを一人でやっていただけだ。チェス部も校内掲示板を見て行ったしな。それに、クラスには友達が1人もいない。」

 

「それ今関係ないでしょ...」

 

それから数分後、俺は女子たちの会話を眺めていた。いや...流石に女子の会話には入っていけないわ。

 

「今日は貴重な話をありがとうね!」

 

「初対面なのに...ありがとうございました!それと!よければ連絡先を交換しませんか?」

 

「ああ、いいぞ。これが俺のアドレスだ」

 

「ありがとうございます!追加出来ました!」

 

(俺の連絡先、クラスの人は誰一人いないのに人気な女子3人と繋がってるよ。これどうなってるんだ...?)

 

「では、さよ〜なら!」

 

 

「またね〜」

 

そんなこんなで一之瀬と椎名とは別れていまは坂柳といっしよに俺の部屋にいる。

 

「初対面の椎名さんにもこの話を聞かせるとは...以外です。」

 

「坂柳も反対しなかったし一之瀬も信用してるみたいだし大丈夫かなって。それとCクラスの奴と繋がりがあった方が後々良さそうだしな。」

 

「それと、ずっと気になっていたことを聞く。話を変えるが、坂柳はAクラスでもリーダー的存在で、色んな人と仲がいいだろう。それなのになぜ俺と最初に仲良くなろうと思ったのか、今仲良くしているのか、を聞きたい。」

 

「唐突ですね。正直、とても酷い内容です。これを聞いたら私から離れてしまうかもしれません...」

 

「どんな理由でも坂柳と離れることは無いぞ。約束する。」

 

「...正直に話しましょう。まず、なぜ仲良くなろうとしたのか、ですが最初にDクラスと知った時は他クラスからの情報を聞き出せると思ったから、面白そうと思ったから、です。」

 

「なるほどな。確かに他クラスに繋がりがあると便利だよな。それにしてもその口ぶりだと4月の当初の時点でクラスごとに何かしらの形で競うとわかっていたのか?」

 

「そこまで明確って訳ではないですが、そうですね。」

 

「すげぇな...お前」

 

「それと、もうひとつは、白石くんが怖かったからです。」

 

「俺が怖い?どういうことだ」

 

「特出した点がある訳ではなく普通の人のように見えますが、心の奥ではなにかすごいことを考えてそうなように思えて。それで怖くて私がの近くで監視していたいって思いました。」

 

「なるほど、そうだったんだな。なら俺も正直言うが坂柳には得体の知れない恐怖を感じていた。というか今もだ。」

 

「あら、お互い様ですね。でも私は、今は純粋に白石くんといたいと思っていますよ。」

 

なんだこいつめっちゃ可愛いこというじゃん...

 

「俺もだよ。これからもよろしくな、坂柳」

 

「白石くんも...?ふふっ、お互い様ですね。これからも楽しくなりそうです。」

 

「そうだな。それと、時間も時間だし、今日は夕飯俺の部屋で食ってくか?簡単な料理なら作れるぞ。」

 

「白石くんの手作り料理ですか...弁当をみて食べてみたいなと思ってたので、お言葉に甘えていただきますね」

 

「ああ。食材的に簡単なものしか作れないがすまんな」

 

「いえいえ、楽しみにしてます」

 

なんか流れで坂柳を夕飯にさそったが大丈夫なのか...?自己評価はまぁまぁだが坂柳にまずいとか言われたら立ち直れなくなるぞ俺...

 

 

 

「「いただきます」」

 

坂柳は俺が作ったクリームシチューを食べている。しかしカフェでも思ったが仕草が上品だな。どこかの社長令嬢かなんかだろうか...そんな雰囲気が漂っている。

 

それよりも、味だ。うん、俺的にはまぁまぁ美味くできたとおもうが...

 

「あ、味はどうだ?」

 

「すごく美味しいです!凄いですね...白石くん。」

 

よかったぁぁぁ

「まじか!よかった!めっちゃ心配だったんだよ」

 

「自分から誘っておいて...」

呆れ顔で坂柳は笑う。

 

「私もお返しとしてこんど夕飯を振る舞いますね」

 

まじ?坂柳の手作り料理食えるの?めっちゃ楽しみなんだが。

 

「そうか、楽しみにしているぞ」

平静を装ってそう言う。

 

それにしても俺...やっぱ坂柳に惚れてるんだな。いちいち仕草に目がいってしまう。そして発せられる言葉に一喜一憂してしまう。

 

...そう言えば坂柳のことばで一憂したことはないな。基本認めてくれるし、本当に中学時代とは大違いだ。この関係を大切にしなければならない。

 

そう思うのだった。

 

 

 

 

 

ただいまの白石ポイント

877837

急に増えましたね。




1話1話をもっと短くしようか迷っています...
これまでと同じくらいの長さだと週一投稿になると思います。
個人的には週2にして2話のほうがいいのかなとは思っています。
あのよくあるアンケートのやり方がわかりません...笑

追記、分かりました!ありがとうございます。アンケートに答えてもらえると嬉しいです!


3話目になって今更ですが、
このお話に対しての希望、誤字脱字指摘、感想などを書いていただけるとすごく!よろこびます!是非お願いしますっ!

1話の長さ(詳細?は3話の後書き)

  • このままでよい
  • 半分くらいの長さ
  • 短いのをたくさん

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