「ウマ娘」
それは別世界に存在する名馬の名と魂を受け継ぐ少女達。彼女たちには耳があり、尾があり、超人的な脚がある。時に数奇で時に輝かしい運命を辿る、神秘的な存在。そんな世界に生きる彼女たちの運命は、まだ誰も分からない。
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6人のウマ娘が学園内のターフを駆ける。それを見守るように1人の男が立っている。全身を黒ジャージに包んでいるその姿はどう見ても見目麗しいウマ娘たちをがんみするか不審者であるのだが、それを気味悪そうに見る者はいても、咎めるものはいない。そう、彼は彼女達のトレーナーだった。多くのトレーナーは指導中にジャージ姿でいることは無い。トレーナーの多くはあくまでもヒトであり、ウマ娘ではないからだ。身体能力が違いすぎて、練習をともにすることはないのだから。
ただ、例外は存在する。それが彼だった。彼は彼女たちに自らの体を持って指導をする。効率的な腕や脚の動かし方、スピードを出すための理想的なフォーム、スタミナを持たせるための呼吸術に至るまで、必ず自らの身で見せてきた。故にいつも彼はジャージなのだ。今日も彼は動揺や気合いを悟らせない呼吸の仕方を実践して教えていた。
「シチー、今更だけどあのトレーナーヤバくない?
もはやヒトなのかすら怪しいんですけど」
練習終わりの寮への帰り道、トーセンジョーダンはゴールドシチーを追いかけるようにして声をかけた。
「んー、まぁ相当おかしいとは思うけど、いいんじゃない?別に私たちが迷惑被るわけでもないし、見せてもらった方がわかりやすいし」
ゴールドシチーはジョーダンより1ヶ月近く前にトレーナーに師事している。その頃から実践しての指導が主体だったし、何よりウマ娘の彼女にはヒトの能力の限界ははっきりと分からない。自分達との違いすらも見た目以外には分からないのだから、無理もない。
「なんつーかさ、そうじゃないんだよねー……確かにトレセンにはすげートレーナーもいるって聞くけどさ、どう考えてもまだルーキーですって見た目のあいつがだよ、どんだけーって感じじゃん?」
ゴールドシチーもはじめはそう思っていた。指導の内容の中にはヒトより走ることにかけてははるかに勝る自分たちでも知らないようなことを知っていて、しかも実践できるトレーナーはもうヒトとは呼べない別のなにかのように感じていた。
「まぁ……あれじゃん、今私たちがしてるみたいに、強い思いでやってきたんだよ。限界を超えるって、そんな難しいことじゃないっしょ。タイム更新すんのと一緒で」
トーセンジョーダンはゴールドシチーが違和感を感じることすらできないほど馴染んでいるのだと知って、自分にはまだ時間がかかりそうだなと少し苦笑いした。
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自宅に戻った彼は、いつものように手を洗い靴を手入れしたあと机へと向かった。僅かに空いた窓からは少し熱気を孕んだ風が吹き込んでいる。まだ5月の暮れだが、夏は容赦なくその足を進めてきている。
彼は窓を忌々しそうに閉めると、これまたいつものように一日の出来事を手記に記した。
チームのみんなは熱心にトレーニングに励んでいる。まだ新興のチームで、それもデビュー前のウマ娘しかいない実績ゼロのトレーナーにここまで着いてきてくれるとは思っても見なかった。特に最近はゴールドシチーが熱心だ。トレーニングへの態度は同然だが、積極的に走法や駆け引きについても聞いてくる。仕事の方も成功しており忙しく、その上でこれだけのトレーニングを行っている。オーバーワークではないかとも心配になるが、彼女からは本気で勝ちたい、これが自分なのだと見せてやりたいと言う思いがひしひしと伝わってくる。何とかそれに答えられるように
彼はここまで書くともう1冊のノートを開いた。開かれたページには10人のウマ娘と、幾分か顔を顰めた彼自身が写っている写真が、水に浸かったかのようにヨレヨレになって貼り付けてある。彼はその写真をひとなですると、また机の奥へとしまった。
UA10000を記念して、簡単なssを書きたいと思います。どの子の話がいいか選んで欲しいです。締切は10月10日までです
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マヤノトップガン
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ゴールドシチー
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ナリタタイシン
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トーセンジョーダン
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ファインモーション
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エイシンフラッシュ
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その他