あ、そういえば京都大賞典と毎日王冠、皆さんはどうされますか?個人的にはNHKマイルカップでお世話になったシュネルマイスターと、そろそろ勝って欲しいキセキ辺りかなと思っているのですが……どうでしょう?
学園に所属しているトレーナーの情報は学園のホームページに載っている。学園に所属しているウマ娘と同じく、結果を出しているトレーナーの存在は大きなアピールポイントであり、そのトレーナーに師事することを目指して学園を目指すウマ娘もいるほどだ。
しかし、彼についてはその限りではない。ほかのトレーナーたちがどこで学んできたのか、具体的に誰を戦線に送り出してきたのか……そういったプロフィールがほとんど登録されていなかった。
はじめは、新人だから登録がされていないだけだと思っていた。しかし、そのトレーナーに師事するようになって結構経ったのに、その気配は見られない。空欄のままだ。トレーナー自身から得られる情報もごくごく僅かで、プライベートな情報は何も得られていない。
そこで、少しばかり実家に頼ることにした。アイルランドは確かに日本と比べると小国かもしれないが、それでも十分な情報網を持っているはず、そう思っていた。
確かに、わかったこともある。彼がそもそも一般的な大学に進学した訳ではなく、特別な教育機関で学んでいたこと。しかもそこを中退して海外に住んでいたこと。
でも、その間のことは何も出てこなかったとの事。雰囲気の似たアジア人を東欧で見たって話もあるらしいけど、その足取りは分からない。
彼は日本から出ていって、一体何をしていたんだろうか。どうして日本に帰ってきてトレーナーをやっているんだろうか。その辺はまだ分からない。
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11月に入って、トレーニングはより実践よりのものになった。最も近いのはタイシンさんのアルゼンチン共和国杯、次が私のエリザベス女王杯、そしてシチーさんのジャパンカップ。ジョーダンさんのデビュー戦も予定されている。模擬レースや併せに近いトレーニングが中心になっていた。
ただ、1つ問題がある。模擬レースをしても、チーム内にペースを作る逃げウマ娘がいないのである。ナリタタイシンは体格的なハンデを受けにくい後方に、エイシンフラッシュとゴールドシチーは中段に、トーセンジョーダンとファインモーション、マヤノトップガンは先行位置や好位につけることが多い。
となると、ペースを作るのは先行勢から押し出された面子となる。そのため、必然的にスローペースな流れとなり、後半に脚を使うだけの状況ができていた。
しかし、その日の模擬レースは違った。ただ1人はじめから脚を使い、先頭に立ち、レースを引っ張る展開。マヤノトップガンだった。これまでのレースで逃げを打ったことはあるが、どちらかというと、作られたペースの中でポイントを見つけていく方があっていた。しかし、それではマヤノトップガンが最後に先頭にいる可能性は減ってしまう。彼女はそれをよしとしなかった。ハナをきっていくことで、レースのペースを自分のものにした。こういうところが彼女の頭の良さなのだろう。
しかし、ほかの面子も逃げ切りを許す訳には行かない。早めに仕掛けたり、ペースにしっかりと食いついたり、はたまた自分のペースをしっかりと保持したり。レースにもバリエーションが増えていった。毎日日が落ちるまでトレーニングは続き、ナリタタイシンのレースを翌日に控えた土曜日の朝。
まだ誰もいないはずの早朝のトレーナー室に1人のウマ娘がいた。彼女はゆっくりとトレーナーの机に近づき、そっとその引き出しを漁っていく。
「何をしている」
低く硬い声が静寂を切り裂いた。
よろしければ感想や評価、今週の予想(毎日王冠、京都大賞典)、御要望などを書いてくださると……とても嬉しいです。
SSアンケートは現在マヤノトップガンとフラッシュが首位です。シチー党の方はここが踏ん張りどころ!
UA10000を記念して、簡単なssを書きたいと思います。どの子の話がいいか選んで欲しいです。締切は10月10日までです
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マヤノトップガン
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ゴールドシチー
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ナリタタイシン
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トーセンジョーダン
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ファインモーション
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エイシンフラッシュ
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その他