とあるトレーナーの願い   作:屋守 竜

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タグ付けが不十分だったみたいです。ご迷惑をおかけしてすみません。
夏の間はちょくちょく更新していくので、よろしくお願いします


春、出会いと成長の季節

春。誰かに魅せられて、また自分も誰かを魅せたいと願って多くのウマ娘たちがこの門をくぐる。

日本ウマ娘トレーニングセンター学園。東京は府中にある日本最大、世界でもトップクラスの設備を備えたウマ娘のための学園。そこに学ぶウマ娘達は決してただのウマ娘ではない。人々を魅了する、誰よりも強い競走ウマ娘となるべくここに集っている。

ウマ娘達はここでトレーニングを積み、トレーナーについてレースに出る。誰よりも強く、誰よりも輝ける自分を目指して毎日を駆け抜ける。

そんなトレセン学園に、今日もまた夢を抱いた娘たちが駆け込んだ。

 

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入ったばかりの中等部1年は、素質を認められただけの原石に過ぎない。しかし、その原石は正しい磨き方をしなければ、脆く崩れ去ってしまうこともある。それゆえに、学園に所属するトレーナーは担当ウマ娘をしっかりと見極める。本当にその娘を自分のやり方で育てても良いのか、相手が自分のやり方に納得するのか、それが相手にとって最大なのか。中にはそこまで考えず、手当たり次第に素質や人気のあるウマ娘をスカウトするトレーナーもいる。しかし、彼はそうではなかった。神経質なまでに担当ウマ娘を絞る。少しでも自分のやり方に向いていなかったり、性格が合わないかもしれないと思うと、向こうからやってこようが一切を跳ね除ける。それ故に彼はいつからかほかのトレーナー達から選びすぎてチームを滅ぼすとまで言われるようになっていた。実際にそれは間違っていないのかもしれない。彼が率いるチームデネブは、そこそこの結果こそ残してきたものの、中等部がいないことで未だに世代交代が進んでいなかった。ゴールドシチー、トーセンジョーダン、ナリタタイシン、エイシンフラッシュ、ファインモーション。素質あるウマ娘が揃っていながらデビューを果たしているのはゴールドシチーとナリタタイシンだけと、徹底的に成長させてからしかデビューさせない方針もまた、素質の塩漬けだと批判されていた。学園側からもあまり所属するウマ娘を塩漬けにするようなら対応を考えるとまで言われていた。

「解散」そんな言葉もかけられるようになっていた。

トレーナーがついに新しいメンバーをスカウトしたのは、そんな時だった。

 

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天才。極めて稀に、そう言われる者がいる。凡人が果てしない努力の果てにたどり着くその領域に、無自覚にたどり着くもの。彼女はその片鱗を見せた。新入生で一番注目されているウマ娘、トウカイテイオー。その同室のマヤノトップガン。2人は間違いなく天才だ。前者はまず身体が違う。他者にはない圧倒的なやわらかさ。関節という関節、筋肉という筋肉が彼女を前へと押し出すように躍動する。まるで雲の上を飛び跳ねているような軽やかさで走り抜ける。一目で分かる、そんなレベルの違いだ。後者は恐らく天才的な勝負勘の持ち主だ。身体能力は並より優れている程度だろう。体格は大きくなく、特別なバネややわらかさが既に備わっている訳では無い。しかし、全体を冷静に見つつもその場その場の判断を瞬時に行い、ただ1人駆け引きの中で前に立っている。普通入学したてのウマ娘がそれほどの駆け引きをすることなどない。多人数のウマ娘同士で競うことなど なかなかにはないからだ。となれば、必然的に明らかな天才はすぐにスカウトの目が向く。気づかれる前に、マヤノトップガンを抑えておきたい。

 

「済まない、マヤノトップガン。少し君に話があるんだが」

 

「え?マヤ?」

 

マヤノトップガンは少し驚いたように振り向いてくれた。

 

その瞬間、彼女は大きく目を見開いてこっちによってきた。

 

「大人だーー!すっごい大人だー!」

 

「えっ……まぁここのトレーナーはみんな大人だが」

 

「ううん、違うの!キミ、雰囲気とか声とか他の人より大人っぽい!マヤのこと、しっかり見てくれそうな気がする!」

 

「話が早くて助かる。ぜひうちのチームで頑張ってくれないか」

 

こうしてよく分からない理由でマヤノトップガンはチームデネブの一員となった。実に3年ぶりの中等部の加入者はあっという間にチームに馴染み、毎日笑顔を届けてくれている。




感想や要望、誤字等ありましたらよろしくお願いします

UA10000を記念して、簡単なssを書きたいと思います。どの子の話がいいか選んで欲しいです。締切は10月10日までです

  • マヤノトップガン
  • ゴールドシチー
  • ナリタタイシン
  • トーセンジョーダン
  • ファインモーション
  • エイシンフラッシュ
  • その他
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